有価証券報告書-第22期(2023/12/01-2024/11/30)
(1)経営成績等の状況の概要
当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は1,529,985千円となり、前連結会計年度末に比べ86,162千円増加いたしました。これは主に営業活動によるキャッシュ・フローが増加したことにより、現金及び預金が72,979千円増加したことによるものであります。
固定資産は107,088千円となり、前連結会計年度末に比べ48,745千円増加いたしました。これは主に投資その他の資産が45,826千円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は1,637,073千円となり、前連結会計年度末に比べ134,907千円増加いたしました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は161,970千円となり、前連結会計年度末に比べ13,045千円増加いたしました。これは主に1年内返済予定の長期借入金が12,623千円増加したことによるものであります。
固定負債は62,077千円となり、前連結会計年度末に比べ7,798千円増加いたしました。これは長期借入金が7,798千円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は224,047千円となり、前連結会計年度末に比べ20,843千円増加いたしました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は1,413,026千円となり、前連結会計年度末に比べ114,064千円増加いたしました。これは主に、新株発行により資本金が15,452千円、資本剰余金が15,452千円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が82,720千円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は86.3%(前連結会計年度末は86.5%)となりました。
② 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国の経済は、企業収益や個人消費の回復等により、国内景気は緩やかな回復基調で推移しております。一方で、不安定な世界情勢、資源価格の高騰、為替相場の変動等、経済の見通しは依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、IT業界ではデジタル化の需要が高まっています。政府が推進するデジタルトランスフォーメーション(DX)に伴い、企業のIT投資が拡大しており、クラウドやAI、データ分析など先端技術への注目がさらに強まっています。特に中小企業でもDXへの取り組みが進み、クラウド導入や業務の効率化が活発化していることが、業界全体の成長を後押ししています。こうした急速な成長の背景には、クラウドを活用したビジネスの効率化 や、新たなサービスの創出が不可欠であるとの認識が広がっていることが挙げられます。
また、サイバーセキュリティへの懸念が高まっています。国内外の企業や医療機関でのサイバー攻撃被害が続いており、国民生活や社会経済への影響も深刻化しています。最近では、日本の政府機関や地方自治体、企業のホームページを標的としたDDoS攻撃も相次いで発生し、業務継続に支障をきたす事例が増えています。このような状況から、企業のセキュリティ対策強化へのニーズが急速に高まり、セキュリティ関連市場の拡大も予想されます。
このような経営環境のもと、当社は、超高速CMS実行環境「KUSANAGI」をはじめとしたサーバ高速化ソリューション「KUSANAGI Stack」でKUSANAGI Stack事業を展開し、一気通貫でWebサイトの保守・運用を行うKUSANAGI マネージドサービスの拡大を図ってまいりました。昨期から取り組んでいる営業力強化のための施策が実を結び、新規受注の獲得のペースが高まっている状況ではあります。またKUSANAGIマネージドサービスに加えて、KUSANAGI有償版ライセンスの販売についてもマーケティング強化、製品力強化を行っております。直近では、既存のKUSANAGI Premium EditionとKUSANAGI Business Editionに加えて、セキュリティ対策を強化したKUSANAGI Security Editionの開発が始まっております。しかし、2024年11月期については、KUSANAGIマネージドサービスの大型の解約等があった影響で、前年同期比で減収減益となりました。
以上の結果、当連結会計年度における当社グループの業績は、売上高857,213千円(前年度比2.3%減)、営業利益212,273千円(前年度比26.1%減)、経常利益212,274千円(前年度比20.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益151,899千円(前年度比18.1%減)となりました。
なお、当社グループの事業セグメントは、KUSANAGI Stack事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記 載は省略しております。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ72,979千円増加し、当連結会計年度末には1,399,005千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は128,476千円(前連結会計年度は155,893千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益212,274千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は38,387千円(前連結会計年度は20,707千円の使用)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出30,000千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は17,548千円(前連結会計年度は630,179千円の獲得)となりました。これは主に、配当金の支払額68,874千円等によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループは、生産活動を行っておりませんので、記載しておりません。
b.受注実績
当社グループは、受注実績の記載になじまないため、記載しておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。なお、当社グループはKUSANAGI Stack事業の単一セグメントであるため、サービス別に記載しております。
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
3.最近2連結会計年度のKUSANAGIマネージドサービスの実績は次のとおりであります。
(注)「解約率」は年間解約率の月次平均値となります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
文中、将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積り及び判断が行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なる場合があります。
当社グループが連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
なお、当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
(固定資産の減損)
当社グループは「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しており、資産又は資産グループに減損が生じている可能性を示す事象(減損の兆候)がある場合は、回収可能性を評価し、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上する可能性があります。固定資産の回収可能価額については、将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額等の前提条件に基づき算出しています。このうち、将来キャッシュ・フローは、事業の計画や市場環境を基礎として、資産グループの現在の使用状況等を考慮した上で慎重に見積っております。
これらの仮定は、経営者が最善と判断した見積りに基づいて決定しておりますが、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更が生じた場合には、固定資産の減損損失を認識し、翌連結会計年度以降の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
1)財政状態の分析
前述の「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態の状況」に記載のとおりであります。
2) 経営成績の分析
(売上高、売上総利益)
顧客単価の増加に伴う「ライセンス販売」売上の増加等があった一方で、「KUSANAGIマネージメントサービス」の解約や新規受注の鈍化により売上高は857,213千円(前年同期比2.3%減)、売上総利益は519,771千円(前年同期比10.0%減)となりました。サービス別の売上高につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ④ 生産、受注及び販売の実績」に記載しております。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
販売費及び一般管理費は、主に営業施策やマーケティング施策としての支出が増加した影響で、307,498千円(前年同期比6.1%増)となりました。その結果、営業利益は212,273千円(前年同期比26.1%減)となりました。
(営業外収益、営業外費用、経常利益)
営業外収益については、1,652千円(前年同期比975.9%増)となりました。営業外費用については、1,651千円(前年同期比92.4%減)となりました。その結果、経常利益は212,274千円(前年同期比20.2%減)となりました。
(特別利益、特別損失、税金等調整前当期純利益)
特別利益、特別損失は発生しませんでした。その結果、税金等調整前当期純利益は212,274千円(前年同期比21.1%減)となりました。
(法人税等、親会社株主に帰属する当期純利益)
主に法人税、住民税及び事業税の減少に伴い、法人税等は60,374千円(前年同期比27.8%減)となりました。その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は151,899千円(前年同期18.1%減)となりました。
3) キャッシュ・フローの分析
前述の「(1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
③ 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、クラウドの購入資金の他、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。なお、当社グループの資金の源泉は主に営業活動によるキャッシュ・フローによるものであります。
④ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、中長期的には「売上高経常利益率」を重要経営指標として考えております。利益率の成長は当社グループの知的資本の優位性が具現化した結果であると考えており、これが競争優位性になるものと考えているためです。また、事業の拡大や持続的な企業価値向上を示す指標として、売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益も重視していく方針です。
最近2連結会計年度における主な経営指標は以下のとおりであります。
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループは、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載の通り、事業内容や外部環境、事業体制等、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
そのため、当社グループは常に市場動向に留意しつつ、優秀な人材を確保し特定の技術並びにマーケットに偏らないサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行って参ります。
⑥ 経営戦略の現状と今後の見通し
経営戦略の現状と今後の見通しについては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
⑦ 経営者の問題意識と今後の方針について
経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。
当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態の状況
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は1,529,985千円となり、前連結会計年度末に比べ86,162千円増加いたしました。これは主に営業活動によるキャッシュ・フローが増加したことにより、現金及び預金が72,979千円増加したことによるものであります。
固定資産は107,088千円となり、前連結会計年度末に比べ48,745千円増加いたしました。これは主に投資その他の資産が45,826千円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は1,637,073千円となり、前連結会計年度末に比べ134,907千円増加いたしました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は161,970千円となり、前連結会計年度末に比べ13,045千円増加いたしました。これは主に1年内返済予定の長期借入金が12,623千円増加したことによるものであります。
固定負債は62,077千円となり、前連結会計年度末に比べ7,798千円増加いたしました。これは長期借入金が7,798千円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は224,047千円となり、前連結会計年度末に比べ20,843千円増加いたしました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は1,413,026千円となり、前連結会計年度末に比べ114,064千円増加いたしました。これは主に、新株発行により資本金が15,452千円、資本剰余金が15,452千円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が82,720千円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は86.3%(前連結会計年度末は86.5%)となりました。
② 経営成績の状況
当連結会計年度における我が国の経済は、企業収益や個人消費の回復等により、国内景気は緩やかな回復基調で推移しております。一方で、不安定な世界情勢、資源価格の高騰、為替相場の変動等、経済の見通しは依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、IT業界ではデジタル化の需要が高まっています。政府が推進するデジタルトランスフォーメーション(DX)に伴い、企業のIT投資が拡大しており、クラウドやAI、データ分析など先端技術への注目がさらに強まっています。特に中小企業でもDXへの取り組みが進み、クラウド導入や業務の効率化が活発化していることが、業界全体の成長を後押ししています。こうした急速な成長の背景には、クラウドを活用したビジネスの効率化 や、新たなサービスの創出が不可欠であるとの認識が広がっていることが挙げられます。
また、サイバーセキュリティへの懸念が高まっています。国内外の企業や医療機関でのサイバー攻撃被害が続いており、国民生活や社会経済への影響も深刻化しています。最近では、日本の政府機関や地方自治体、企業のホームページを標的としたDDoS攻撃も相次いで発生し、業務継続に支障をきたす事例が増えています。このような状況から、企業のセキュリティ対策強化へのニーズが急速に高まり、セキュリティ関連市場の拡大も予想されます。
このような経営環境のもと、当社は、超高速CMS実行環境「KUSANAGI」をはじめとしたサーバ高速化ソリューション「KUSANAGI Stack」でKUSANAGI Stack事業を展開し、一気通貫でWebサイトの保守・運用を行うKUSANAGI マネージドサービスの拡大を図ってまいりました。昨期から取り組んでいる営業力強化のための施策が実を結び、新規受注の獲得のペースが高まっている状況ではあります。またKUSANAGIマネージドサービスに加えて、KUSANAGI有償版ライセンスの販売についてもマーケティング強化、製品力強化を行っております。直近では、既存のKUSANAGI Premium EditionとKUSANAGI Business Editionに加えて、セキュリティ対策を強化したKUSANAGI Security Editionの開発が始まっております。しかし、2024年11月期については、KUSANAGIマネージドサービスの大型の解約等があった影響で、前年同期比で減収減益となりました。
以上の結果、当連結会計年度における当社グループの業績は、売上高857,213千円(前年度比2.3%減)、営業利益212,273千円(前年度比26.1%減)、経常利益212,274千円(前年度比20.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益151,899千円(前年度比18.1%減)となりました。
なお、当社グループの事業セグメントは、KUSANAGI Stack事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記 載は省略しております。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ72,979千円増加し、当連結会計年度末には1,399,005千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は128,476千円(前連結会計年度は155,893千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益212,274千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は38,387千円(前連結会計年度は20,707千円の使用)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出30,000千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は17,548千円(前連結会計年度は630,179千円の獲得)となりました。これは主に、配当金の支払額68,874千円等によるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループは、生産活動を行っておりませんので、記載しておりません。
b.受注実績
当社グループは、受注実績の記載になじまないため、記載しておりません。
c.販売実績
当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。なお、当社グループはKUSANAGI Stack事業の単一セグメントであるため、サービス別に記載しております。
| サービスの名称 | 当連結会計年度 (自 2023年12月1日 至 2024年11月30日) | |
| 販売高(千円) | 前年同期比(%) | |
| KUSANAGIマネージドサービス | 587,309 | 96.7 |
| クラウドインテグレーションサービス | 132,971 | 97.0 |
| ライセンス販売 | 136,932 | 103.1 |
| 合計 | 857,213 | 97.7 |
(注)1.金額は販売価格によっております。
2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2022年12月1日 至 2023年11月30日) | 当連結会計年度 (自 2023年12月1日 至 2024年11月30日) | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| 住友不動産株式会社 | 202,597 | 23.1 | 183,813 | 21.4 |
3.最近2連結会計年度のKUSANAGIマネージドサービスの実績は次のとおりであります。
| 前連結会計年度 (自 2022年12月1日 至 2023年11月30日) | 当連結会計年度 (自 2023年12月1日 至 2024年11月30日) | ||
| MRR(百万円) | 48 | 50 | |
| 顧客数(社数) | 109 | 107 | |
| 新規顧客数 | 9 | 15 | |
| 解約顧客数 | 14 | 17 | |
| 顧客単価(千円) | 445 | 468 | |
| 解約率(%) | 1.0 | 1.3 | |
(注)「解約率」は年間解約率の月次平均値となります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
文中、将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積り及び判断が行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なる場合があります。
当社グループが連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。
なお、当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
(固定資産の減損)
当社グループは「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しており、資産又は資産グループに減損が生じている可能性を示す事象(減損の兆候)がある場合は、回収可能性を評価し、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上する可能性があります。固定資産の回収可能価額については、将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額等の前提条件に基づき算出しています。このうち、将来キャッシュ・フローは、事業の計画や市場環境を基礎として、資産グループの現在の使用状況等を考慮した上で慎重に見積っております。
これらの仮定は、経営者が最善と判断した見積りに基づいて決定しておりますが、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更が生じた場合には、固定資産の減損損失を認識し、翌連結会計年度以降の連結財務諸表に重要な影響を与える可能性があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
1)財政状態の分析
前述の「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態の状況」に記載のとおりであります。
2) 経営成績の分析
(売上高、売上総利益)
顧客単価の増加に伴う「ライセンス販売」売上の増加等があった一方で、「KUSANAGIマネージメントサービス」の解約や新規受注の鈍化により売上高は857,213千円(前年同期比2.3%減)、売上総利益は519,771千円(前年同期比10.0%減)となりました。サービス別の売上高につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ④ 生産、受注及び販売の実績」に記載しております。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
販売費及び一般管理費は、主に営業施策やマーケティング施策としての支出が増加した影響で、307,498千円(前年同期比6.1%増)となりました。その結果、営業利益は212,273千円(前年同期比26.1%減)となりました。
(営業外収益、営業外費用、経常利益)
営業外収益については、1,652千円(前年同期比975.9%増)となりました。営業外費用については、1,651千円(前年同期比92.4%減)となりました。その結果、経常利益は212,274千円(前年同期比20.2%減)となりました。
(特別利益、特別損失、税金等調整前当期純利益)
特別利益、特別損失は発生しませんでした。その結果、税金等調整前当期純利益は212,274千円(前年同期比21.1%減)となりました。
(法人税等、親会社株主に帰属する当期純利益)
主に法人税、住民税及び事業税の減少に伴い、法人税等は60,374千円(前年同期比27.8%減)となりました。その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は151,899千円(前年同期18.1%減)となりました。
3) キャッシュ・フローの分析
前述の「(1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
③ 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、クラウドの購入資金の他、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。なお、当社グループの資金の源泉は主に営業活動によるキャッシュ・フローによるものであります。
④ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループでは、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、中長期的には「売上高経常利益率」を重要経営指標として考えております。利益率の成長は当社グループの知的資本の優位性が具現化した結果であると考えており、これが競争優位性になるものと考えているためです。また、事業の拡大や持続的な企業価値向上を示す指標として、売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益も重視していく方針です。
最近2連結会計年度における主な経営指標は以下のとおりであります。
| 経営指標 | 2023年11月期 (前連結会計年度実績) | 2024年11月期 (当連結会計年度実績) |
| 売上高(千円) | 877,193 | 857,213 |
| 営業利益(千円) | 287,436 | 212,273 |
| 経常利益(千円) | 265,884 | 212,274 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 185,376 | 151,899 |
| 売上高経常利益率(%) | 30.3 | 24.8 |
⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループは、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載の通り、事業内容や外部環境、事業体制等、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。
そのため、当社グループは常に市場動向に留意しつつ、優秀な人材を確保し特定の技術並びにマーケットに偏らないサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行って参ります。
⑥ 経営戦略の現状と今後の見通し
経営戦略の現状と今後の見通しについては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。
⑦ 経営者の問題意識と今後の方針について
経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。