有価証券届出書(新規公開時)

【提出】
2023/03/10 15:03
【資料】
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【項目】
166項目
(2)【手取金の使途】
a. 目的
当社グループが展開するコインパーキングは、交通インフラとしての側面を有しており、現在の車社会においては必要不可欠なものであります。一方で、大規模災害等が発生した場合には、現在のコインパーキングはフラップ板と呼ばれるタイヤロック装置が設置してあるタイプが主流であることから、コインパーキング運営事業者がコインパーキングを利用者に提供出来ないことが発生することがあり、業界が抱える課題の一つとなっております。
例えば、2018年2月に北陸地方で発生した記録的な豪雪の際には、当社グループを含むコインパーキング事業者は、主流であるフラップ式駐車場の除雪に時間を要したため、利用者への十分な駐車スペースの提供までに多くの日数を要し、コインパーキング利用者に不便をかけることとなりました。フラップ式駐車場の除雪に時間を要する理由は、フラップ式駐車場の除雪を行う際には、フラップ板と除雪機の接触・破損の恐れがあることから、フラップ板周辺は除雪機を使用出来ないためであります。
このようなコインパーキング業界が抱える課題を解決しつつ、他社との差別化を図るため、当社の主力事業であるコインパーキング事業では、本社が所在する福井県の他、降雪地域を中心にフラップ板がない駐車場「フラップレス駐車場」を積極的に展開してまいります。
b. 具体的な使途
上記の手取概算額160,600千円については、「1 新規発行株式」の(注)4.に記載の第三者割当増資の手取概算額上限37,260千円と合わせて、設備資金として充当する予定であり、具体的には以下のとおりであります。
新規の直営駐車場のうち、第27期(2023年6月期)に22件、第28期(2024年6月期)に62件のフラップレス駐車場の開設を計画し、また、既設の直営駐車場のうち、第27期(2023年6月期)に12件、第28期(2024年6月期)に10件について、フラップレス駐車場とする機器の入れ替えを計画しております。
従って、上記手取概算額合計197,860千円については、新設及び既設の直営駐車場のフラップレス化のための設備資金として以下のとおり充当する予定です。(注)
2023年6月期 62,352千円 (新設 34,661千円、既設 27,691千円)
2024年6月期 135,508千円 (新設 97,681千円、既設 37,827千円)
なお、具体的な充当時期までは、安全性の高い金融商品等で運用する方針であります。
(注)設備資金の内容については、「第二部 企業情報 第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」の項をご参照下さい。