有価証券報告書-第9期(2023/07/01-2024/06/30)

【提出】
2024/09/27 15:00
【資料】
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【項目】
118項目
② 戦略
2020年から始まった新型コロナウイルスのパンデミックにより、世界各地で医療体制がひっ迫し、人々の生活や経済全体に大きな影響を与え、診断技術の重要性が改めて明らかになりました。また、昨今では老年人口の増加による慢性疾患の検査需要が拡大しており、国策としての社会保障費の削減要請等を背景にした予防・未病医療の進展が待ち望まれております。他方で、今後地域医療構想※による病院の再編が見込まれるなかでは、病院の減少に伴いクリニックの役割が拡大し、クリニックで完結する検査の領域拡張が求められると考えております。
当社は、このような社会的課題への問題意識を常に持ち、事業活動を通じてその解決に全力で挑みます。持続可能な社会の実現及び当社の持続的な成長に向けて、感染症診断の拡充に加え、感染症以外の診断領域への展開を進め、総合的な診断薬企業を目指すべく、以下のプロセスを経て、優先的に取り組むべき課題(マテリアリティ)を特定しました。
※地域医療構想:団塊世代が75歳以上となる『2025年問題』を見据えて、各地域における医療需要と病床の必要量を医療機能(高度急性期・急性期・回復期・慢性期)ごとに推計し、病床の機能分化・連携を促進していく取り組みであります。
STEP1. マテリアリティ候補となる社会課題の抽出
国際的なガイドラインの要請事項、社会的責任投資(SRI)の評価項目等※を参考に、当社が検討すべき社会課題を抽出。
※SDGs、GRI、SASB、ISO26000、DJSI、FTSE4Good、MSCI等
STEP2. 抽出した社会課題の優先順位付け
「ステークホルダーにとっての重要度」と「タウンズにとっての重要度」の2軸で課題を抽出・整理。
0102010_001.pngSTEP3. 社内各部門におけるヒアリング
作成したマテリアリティ案について、社内各部門及び執行役員にヒアリングを行い、妥当性を確認。
STEP4. マテリアリティの特定指標・目標
取締役会での審議及び決議を経て特定。
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