有価証券報告書-第15期(2023/07/01-2024/06/30)

【提出】
2024/09/26 15:48
【資料】
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【項目】
130項目
(1) 経営成績等の状況の概要
当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。
① 財政状態及び経営成績の状況
(a)財政状態
(資産)
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ476,707千円増加し、2,421,030千円となりました。これは主に、現金及び預金が399,199千円増加、無形固定資産が46,472千円増加したことによるものです。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ395,321千円減少し、360,170千円となりました。これは主に、短期借入金が57,340千円減少、長期借入金が216,330千円減少、社債が150,000千円減少したことによるものです。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ872,028千円増加し、2,060,859千円となりました。これは、公募増資により資本金が496,800千円増加、資本剰余金が496,800千円増加、親会社株主に帰属する当期純損失の計上により利益剰余金が121,571千円減少したことによるものです。
(b)経営成績
当連結会計年度におけるわが国の経済は、過去最高水準の企業収益により設備投資は堅調に推移し、消費は回復の兆しが見えるものの、幅広い物価高と歴史的な円安は持続する見込みで、景気回復は足踏み状態となりました。
このような事業環境の中、当社グループは、売上収益の成長路線を描きつつ、過年度から主力事業であるモゲチェック事業及びINVASE事業の双方でシステム開発等の先行投資を続けてきた結果、収益及びコストが改善いたしました。
当連結会計年度における当社グループの連結経営成績は、主にモゲチェック及びINVASEのユーザー数獲得のための広告宣伝及び人材への投資等により、申込件数等が増加した結果、売上高は1,889,942千円(前期比17.5%増)となり、営業損失は110,789千円(前期は139,543千円の営業損失)、経常損失は144,470千円(前期は147,111千円の経常損失)、税金等調整前当期純損失は144,470千円(前期は147,111千円の税金等調整前当期純損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は121,571千円(前期は149,694千円親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
なお、売上高についてはINVASE事業における収益構造の変化を踏まえて比較することが適切と考えております。2023年6月期以前の不動産仲介においては、当社が売り手から不動産物件の仕入れを行った上で、当該物件を在庫として抱え、それを買い手へ販売する事業モデルとしていました。そのため、当社グループの売上高及び売上原価には物件価格に相当する販売高が含まれています。具体的な物件販売高は、2022年6月期第4四半期122,914千円、2023年6月期第1四半期30,813千円、第3四半期116,909千円、第4四半期59,134千円、原価が2022年6月期第4四半期126,528千円、2023年6月期第1四半期28,761千円、第3四半期113,577千円、第4四半期57,323千円となっています。なお、2024年6月期において、当社グループは物件価格を除いた仲介手数料のみを収受し、売上高に計上する事業モデルへ転換しているため、今後は、当該販売高は計上されず、手数料相当分のみが計上される見込みです。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。
(モゲチェック事業)
当連結会計年度におきましては、継続的なオンライン広告の強化・改善とメディア露出による集客拡大等のマーケティング施策により、モゲチェックサービスの集客数が約145万件増加(前期比33.3%増)し、ユーザー登録数が約1.3万件増加(前期比21.5%増)となりました。更に、2022年7月から開始したモゲチェックパートナー制度については、引き続き既存の住宅ローン事業者、保険代理店、不動産事業者などとの事業提携を通じて、それらの顧客に対してモゲチェックの利用を推進してきました。これにより潜在顧客層からの集客が増加していることで、売上収益の拡大に貢献しております。
モゲチェックサービスの各種指標の推移
前々連結会計年度
(自 2021年7月1日
至 2022年6月30日)
前連結会計年度
(自 2022年7月1日
至 2023年6月30日)
当連結会計年度
(自 2023年7月1日
至 2024年6月30日)
集客数(件)3,497,9004,364,8105,819,747
ユーザー登録数(件)34,69564,53078,374

この結果、当連結会計年度における売上高、セグメント利益は前期比で成長しております。モゲチェック事業の業績は、売上高は1,434,747千円(前期比43.4%増)、セグメント利益は248,913千円(前期比93.2%増)となっております。
(INVASE事業)
当連結会計年度におきましては、2023年10月にリリースしたアプリ「INVASE Pro」を中心に、引き続き複数の集客チャネルからの流入強化、セミナー開催等のマーケティング施策を行いました。一方で金利動向等の影響による不動産投資に係る検索ボリュームの減少等の影響により、バウチャー集客数及びバウチャー申込数は前期比で減少しております。子会社であるコンドミニアム・アセットマネジメント株式会社においては、着実に不動産仲介等による契約件数が増加しており、INVASE事業全体の収益性改善に寄与しております。会員登録数累計は1.1万件増加(前期比37.6%増)、物件の契約件数は111件増加(前期比81.0%増)となりました。
INVASEサービスの各種指標の推移
前々連結会計年度
(自 2021年7月1日
至 2022年6月30日)
前連結会計年度
(自 2022年7月1日
至 2023年6月30日)
当連結会計年度
(自 2023年7月1日
至 2024年6月30日)
バウチャー集客数(件)370,334517,340384,663
バウチャー申込数(件)4,9418,4787,635
会員登録数累計(人)18,19330,96642,619
物件の契約件数(件)50137248

この結果、当連結会計年度における売上高は前期比で減少し、セグメント損失も拡大しております。INVASE事業の業績は、売上高は455,195千円(前期比25.1%減)、セグメント損失は99,425千円(前期は82,013千円のセグメント損失)となっております。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ394,199千円増加し、1,871,801千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により使用した資金は70,837千円(前連結会計年度は62,188千円の獲得)となりました。これは主に、増加要因として減価償却費23,227千円、上場関連費用21,026千円、未払金の増加額16,227千円、未払費用の増加額20,121千円及び未払法人税等(外形標準課税)の増加額21,813千円等があった一方で、減少要因として、税金等調整前当期純損失144,470千円及び未払消費税等の減少額25,651千円等があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により使用した資金は91,322千円(前連結会計年度は130,718千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出7,940千円及び無形固定資産の取得による支出78,269千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により獲得した資金は556,360千円(前連結会計年度は1,050,503千円の獲得)になりました。これは主に、長期借入金の返済による支出273,670千円及び株式の発行による収入988,764千円によるものです。
③ 生産、受注及び販売の実績
(a)生産実績
当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
(b)受注実績
当社グループで行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
(c)販売実績
当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)前期比(%)
モゲチェック事業1,434,747143.4
INVASE事業455,19574.9
合計(千円)1,889,942117.5

(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。これは、主にモゲチェック事業におきまして、認知度が拡大し、集客数及びユーザー登録数が増加したことによるものであります。
3.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。
主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先前連結会計年度
(自 2022年7月1日
至 2023年6月30日)
当連結会計年度
(自 2023年7月1日
至 2024年6月30日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
株式会社サイバーエージェント481,77830.0593,76531.4
株式会社ADWAYS DEEE307,10716.2
バリューコマース株式会社228,10712.1

(注)総販売実績に対する割合が10%未満の場合、該当する最近2連結会計年度の実績値の記載を省略しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであり、将来に関する事項は不確実性を重視しており、実際の結果と異なる可能性もありますのでご留意ください。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。一般に公正妥当と認められる財務諸表の作成においては、期末日における資産及び負債の報告額や、報告対象期間中の収益及び費用の報告額に影響する判断及び見積りを行うことが求められております。当社の連結財務諸表作成においては、過去の実績等を勘案し合理的に判断及び見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
当社の連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。
連結財務諸表に関して、認識している特に重要な見積りを伴う会計方針は、以下のとおりであります。
(a)固定資産の減損損失
当社グループは、事業投資の結果生じた有形固定資産やのれん等の無形固定資産のうち、減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前キャッシュ・フローを見積り、その総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の認識及び測定に当たっては、慎重に検討を行っておりますが、事業計画や経営環境等の前提条件の変化により、減損処理が必要となる可能性があります。
(b)繰延税金資産の回収可能性
繰延税金資産の回収可能性は翌連結会計年度の課税所得の見積りに依存するため、翌連結会計年度の不確実な経済状況及び会社の経営状況の影響を受け、その見積額の前提条件や仮定に変更が生じた場合には、繰延税金資産の取り崩しに伴う法人税等調整額の計上が必要となる可能性があります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(a)財政状態
財政状態につきましては、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 (a) 財政状態」をご参照ください。
(b)経営成績
(売上高及び売上総利益)
売上高は、「モゲチェック」及び「INVASE(インベース)」の認知度向上によってユーザー数が増加したことなどにより、1,889,942千円(前年同期比17.5%増)となり、売上総利益は1,545,238千円(前年同期比29.9%増)となりました。
(販売費及び一般管理費及び営業損失)
販売費及び一般管理費は事業規模の拡大に伴い、主に人件費及び広告宣伝費の増加により、1,656,027千円(前年同期比24.6%増)となりました。
この結果、営業損失は110,789千円(前年同期は営業損失139,543千円)となりました。
(営業外損益及び経常損失)
営業外収益は主に貸倒引当金戻入額の計上により2,476千円(前年同期比62.5%減)であったのに対して、営業外費用は主に上場関連費用の計上により36,157千円(前年同期比155.1%増)となりました。この結果、経常損失は144,470千円(前年同期は経常損失147,111千円)となりました。
(特別損益、法人税等及び親会社株主に帰属する当期純損失)
特別利益及び特別損失は当連結会計年度において生じませんでした。また、法人税等は、主に法人税等調整額の計上により、△22,899千円(前年同期は2,582千円)となりました。
この結果、親会社株主に帰属する当期純損失は121,571千円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失149,694千円)となりました。
(c)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
③ 財政状態及び経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3.事業等のリスク」をご参照ください。
④ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
キャッシュ・フローの分析につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの主な資金需要は広告宣伝費、人件費、ソフトウエアの開発投資及びM&A等であります。これらの資金需要に対しては、営業活動から獲得する自己資金及び金融機関からの借入や社債による調達を基本としており、経済・金融環境の変化に備えた十分な手許流動性の確保により、安定した財務基盤の維持に努めております。また、資金調達の機動性及び流動性確保の補完機能を高めるため、取引銀行と当座貸越契約を有しております。
⑤ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析
経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりですが、当社グループにおいては、モゲチェック事業における審査申込数を特に重視しております。
過去5ヵ年においても売上高は順調に拡大しており、直近期においても、低金利環境の継続や当社サービスの認知度の拡大等により堅調に拡大しておりますが、サービス開発力の強化や優秀な人材の確保・育成、認知度の向上等の先行投資により営業利益を確保するには至っておりません。なお、集客状況や金融機関の商品改定等を踏まえ、審査申込あたり手数料は一律ではなく、今後、審査申込数の増加割合に対して、売上の増加割合が小さくなる場合もございます。
当連結会計年度においては、審査申込数が増加し、その結果売上高は増加しております。
重視する指標の推移
期間前連結会計年度当連結会計年度
審査申込数34,901件46,783件

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