有価証券報告書-第31期(平成28年7月1日-平成29年6月30日)
有報資料
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。また、この連結財務諸表の作成にあたり必要と思われる会計上の見積りについては、合理的な基準に基づいて実施しております。
財政状態及び経営成績の分析は以下のとおりです。
なお、本項に記載した将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであり、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性があります。
(1)財政状態の分析
①資産・負債および純資産の状況
(流動資産)
流動資産は、前連結会計年度末と比較して153,688千円減少し、当連結会計年度末で737,334千円となりました。これは主に現金及び預金が減少したことよるものであります。
(固定資産)
固定資産は、前連結会計年度末と比較して200,461千円減少し、当連結会計年度末で83,913千円となりました。これは主に固定資産の減損損失計上に伴い、有形固定資産及び無形固定資産が減少したことによるものであります。
(流動負債)
流動負債は、前連結会計年度末と比較して3,335千円増加し、当連結会計年度末で184,149千円となりました。これは主に未払法人税等が減少したものの、1年内返済予定の長期借入金の増加したことによるものであります。
(固定負債)
固定負債は、前連結会計年度末と比較して51,491千円増加し、当連結会計年度末で177,223千円となりました。これは主に長期借入金が増加したことによるものであります。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末と比較して408,977千円減少し、当連結会計年度末で459,874千円となりました。この結果、自己資本比率は56.0%になっております。
②キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、期首残高から152,575千円減少し、当連結会計年度末現在において、300,040千円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローでは、165,676千円のキャッシュを使用しております。これは主に、現金支出を伴わない減損損失229,949千円があったものの、税金等調整前当期純損失408,020千円があったことによるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローでは、48,547千円のキャッシュを使用しております。これは主に、有形固定資産の取得による支出43,075千円があったことによるものであります。財務活動によるキャッシュ・フローでは、61,647千円のキャッシュを取得しております。これは主に、長期借入による収入65,000千円があったことによるものであります。
(2)経営成績の分析
当連結会計年度における売上高は3,722,630千円(前期比17.0%減少)、営業損失は183,269千円(前期は営業損失68,752千円)、経常損失は177,013千円(前期は経常損失60,466千円)となりました。なお、固定資産の減損損失による特別損失を計上したため、親会社株主に帰属する当期純損失は409,493千円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失110,133千円)となりました。
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、3,722,630千円となりました。
いちご果実・青果事業の主力商品は業務用いちご果実であります。夏秋期は自社品種いちごと輸入いちごを、その後は国産促成いちご(とちおとめ、さがほのかなど)を主に販売しております。当連結会計年度は、自社品種「ペチカプライム」「ペチカサンタ」に加え、新品種「ペチカほのか」(商品名「夏瑞/なつみずき」)の販売を本格的に開始し、いちご果実及びその他青果物の販売拡大に努めてまいりました。夏秋期におきましては、他品種を含めて7月中下旬頃に出荷量がピークを迎えることで、一時的に供給過剰となる傾向があることを想定し、業務用だけでなく、加工用などの新たな販路の開拓を行うとともに、食味の良い新品種「ペチカほのか」(商品名「夏瑞/なつみずき」)を生食用として積極的に販売展開してまいりました。しかしながら、業務用の販売数量の減少と9月の自社品種の出荷数量の落ち込みによって、販売数量の抑制を余儀なくされました。さらに10,11月の出荷数量も9月の全国的な日照不足の影響で回復せず、前年を下回りました。最需要期となるクリスマス期におきましては、促成いちごの定植時期となる9月の極端な日照不足が初期生育に影響し、市場への入荷量が例年に比べ少なく、いちご市場相場価格が高騰いたしました。これにより取引先への販売価格が上昇し、売上高は前年より増加しました。年明け以降1~6月の販売数量、売上高はほぼ前年並みとなりました。その他青果物につきましては、取扱量の減少により、売上高は前年を下回ることとなりました。この結果、当連結会計年度におけるいちご果実・青果事業の売上高は3,146,924千円(前期比0.1%増加)となりました。
種苗事業は、自社いちご品種の「ペチカプライム」と「ペチカサンタ」に加えて、新品種の「ペチカほのか」と「ペチカエバー」を含めた4品種の種苗を生産販売しております。自社いちご品種苗の販売先となる生産者は、栽培契約に基づいて、生産するいちご果実を当社に出荷しております。当連結会計年度におきましては、新品種「ペチカエバー」の種苗生産販売が始まり、産地栽培指導に一段の力を入れて取り組んでまいりました。しかしながら、生産者の高齢化や後継者不足の影響による栽培休止や規模縮小により、自社品種の種苗販売本数は、前期に比べて約10%の減少となりました。この結果、当連結会計年度における種苗事業の売上高は42,046千円(前期比6.8%減少)となりました。
馬鈴薯事業は、主に種馬鈴薯の生産販売、仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売からなり、主要売上品である種馬鈴薯には、秋から春にかけて販売する春作と夏に販売する秋作の2体系がありますが、そのメインは春作種馬鈴薯です。当連結会計年度は、昨年4月に熊本地震が発生し、さらに北海道が昨年8月に台風や大雨による被害を受けたため、主な馬鈴薯の仕入産地で生産量が減少いたしました。このために馬鈴薯の仕入を十分に行うことができなかったことに加え、昨年10月に100%子会社であった株式会社ジャパンポテトを吸収合併したことによる馬鈴薯事業運営体制変更の影響もあり、売上高は前期を下回ることとなりました。この結果、当連結会計年度における馬鈴薯事業の売上高は450,442千円(前期比62.8%減少)となりました。
運送事業は、株式会社エス・ロジスティックスが行っております。関東圏を中心とした事業展開で、当社の商品配送を中核としつつ、一般荷主からの配送業務受託を積極的に推進して売上増加を図ってまいりました。当連結会計年度におきましては、荷主のコスト削減の一環とした、配送コースの集約などがあり、売上高は前期を下回ることとなりました。この結果、当連結会計年度における運送事業の売上高は83,217千円(前期比4.0%減少)となりました。
(売上原価)
売上原価は、当連結会計年度において3,139,737千円となりました。また、売上高原価率は、84.3%となり、この結果、売上総利益は582,892千円となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、当連結会計年度において766,162千円となりました。これは運搬費240,266千円、給料及び手当146,111千円などによるものであります。この結果、営業損失は183,269千円となりました。
(営業外収益および営業外費用)
営業外収益は、当連結会計年度において6,327千円となり、営業外費用は、当連結会計年度において70千円となりました。この結果、経常損失は177,013千円となりました。
(3)重要事象等について
「4 事業等のリスク⑦継続企業の前提に関する重要事象等」に記載のとおり、当社グループは継続して営業損失及び当期純損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。しかしながら当連結会計年度末において現金及び預金301百万円を保有し、また、運転資金の効率的な調達のために主要な取引銀行3行と当座貸越契約を締結するなど、必要な資金枠を確保していることから、資金面に支障はないと判断しております。さらに、以下に示す課題への対処を的確に行うことにより業績黒字化を達成し、当該重要事象等が早期に解消されるよう取り組んでまいります。以上より、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断し、連結財務諸表等への注記は記載しておりません。
①いちご果実・青果事業の収益確保
当社は、夏秋期において自社いちご品種販売を中心にしております。平成26年には、新品種2品種(「ペチカほのか」・「ペチカエバー」)の品種登録申請を行い、平成29年に品種登録を完了いたしました。
近年、他品種を含めた夏秋いちごの栽培面積が全国的に拡大したことにより、出荷量がピークを迎える7月下旬頃に一時的に供給過剰となる傾向が続いております。この状況を受け、業務用途以外の新たな販路の開拓を課題としておりました。
新品種「ペチカほのか」は、平成28年より本格的に生産が始まり、北海道で生産されたものを商品名「夏瑞/なつみずき」として販売を開始しております。本品種は食味の良さが最大の特長で、これまでになかった夏場の生食用市場を開拓できる画期的な品種であります。この特長を活かし、業務用に加え、夏秋期の生食用市場の開拓並びに「夏瑞/なつみずき」のブランド力の向上に努めてまいります。
新品種「ペチカエバー」は商品名を「コア」とし、平成29年より本格的に生産を開始しております。本品種は収量性が高く、本品種の導入により、促成いちごとの端境期及び夏秋いちごの品薄となる時期の出荷量の確保を図ります。今後はこの新品種2品種を展開することで、夏秋期におけるいちご果実の収益確保に繋げてまいります。
また、促成いちご販売時期においては、適正な数量の仕入、及び品質向上に向けた仕入体制をより一層強化し、利益の改善を図ります。
さらに、顧客への配送の効率化を図ることで運送費を削減し、事業全体としての利益の確保に努めます。
②種苗事業の収益拡大
これまで夏秋期に生産されるいちごは主に業務用として使用され、冬春期のように生食用の市場はほとんどなく、また生食用に適する品種は存在しませんでした。新品種「ペチカほのか」はこれまでの夏秋いちごにはない食味の良さを有していることから、従来の業務用の産地に加え、生食用を主体とした産地展開を図ることによって、種苗事業の収益拡大に努めてまいります。
③馬鈴薯事業における海外オリジナル品種の販売拡大
馬鈴薯事業においては、種馬鈴薯の生産販売及び仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売を行っております。当社が国内販売権を有している海外オリジナル品種は、国内の一般品種とは異なる食味や色、加工適性といった特長を持つものの、栽培面積が未だ少ない状況であります。当社はこの海外オリジナル品種の生産地を拡大し、特に青果馬鈴薯の販売を強化することによって一般消費者に対する知名度を向上させ、種馬鈴薯の販売拡大に繋げてまいります。
④運送事業の収益の維持向上
運送事業を行う子会社「株式会社エス・ロジスティックス」は、営業基盤を関東圏に特化し、配送業務の効率化により、収益の確保に努めてまいりました。今後も、自社配送と提携業者配送を効率的に運用することに加え、新規荷主からの運送受託に向けた営業をより一層強化して、収益の維持向上を図ってまいります。
⑤人材の育成について
当社の事業は、農業に密接に関わっております。近年の気象条件等の自然環境は変化しており、その影響を軽減するためには、机上の学習だけではなく、経験をとおして学ぶことが重要であります。当社では、いちご果実の生産指導を生産者に対し行っていることから、事業経験をとおして社内に蓄積されるノウハウや技術を共有・継承することで、今後も優秀な人材の育成に努めていく方針であります。
財政状態及び経営成績の分析は以下のとおりです。
なお、本項に記載した将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであり、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性があります。
(1)財政状態の分析
①資産・負債および純資産の状況
(流動資産)
流動資産は、前連結会計年度末と比較して153,688千円減少し、当連結会計年度末で737,334千円となりました。これは主に現金及び預金が減少したことよるものであります。
(固定資産)
固定資産は、前連結会計年度末と比較して200,461千円減少し、当連結会計年度末で83,913千円となりました。これは主に固定資産の減損損失計上に伴い、有形固定資産及び無形固定資産が減少したことによるものであります。
(流動負債)
流動負債は、前連結会計年度末と比較して3,335千円増加し、当連結会計年度末で184,149千円となりました。これは主に未払法人税等が減少したものの、1年内返済予定の長期借入金の増加したことによるものであります。
(固定負債)
固定負債は、前連結会計年度末と比較して51,491千円増加し、当連結会計年度末で177,223千円となりました。これは主に長期借入金が増加したことによるものであります。
(純資産)
純資産は、前連結会計年度末と比較して408,977千円減少し、当連結会計年度末で459,874千円となりました。この結果、自己資本比率は56.0%になっております。
②キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、期首残高から152,575千円減少し、当連結会計年度末現在において、300,040千円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローでは、165,676千円のキャッシュを使用しております。これは主に、現金支出を伴わない減損損失229,949千円があったものの、税金等調整前当期純損失408,020千円があったことによるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローでは、48,547千円のキャッシュを使用しております。これは主に、有形固定資産の取得による支出43,075千円があったことによるものであります。財務活動によるキャッシュ・フローでは、61,647千円のキャッシュを取得しております。これは主に、長期借入による収入65,000千円があったことによるものであります。
(2)経営成績の分析
当連結会計年度における売上高は3,722,630千円(前期比17.0%減少)、営業損失は183,269千円(前期は営業損失68,752千円)、経常損失は177,013千円(前期は経常損失60,466千円)となりました。なお、固定資産の減損損失による特別損失を計上したため、親会社株主に帰属する当期純損失は409,493千円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失110,133千円)となりました。
(売上高)
当連結会計年度の売上高は、3,722,630千円となりました。
いちご果実・青果事業の主力商品は業務用いちご果実であります。夏秋期は自社品種いちごと輸入いちごを、その後は国産促成いちご(とちおとめ、さがほのかなど)を主に販売しております。当連結会計年度は、自社品種「ペチカプライム」「ペチカサンタ」に加え、新品種「ペチカほのか」(商品名「夏瑞/なつみずき」)の販売を本格的に開始し、いちご果実及びその他青果物の販売拡大に努めてまいりました。夏秋期におきましては、他品種を含めて7月中下旬頃に出荷量がピークを迎えることで、一時的に供給過剰となる傾向があることを想定し、業務用だけでなく、加工用などの新たな販路の開拓を行うとともに、食味の良い新品種「ペチカほのか」(商品名「夏瑞/なつみずき」)を生食用として積極的に販売展開してまいりました。しかしながら、業務用の販売数量の減少と9月の自社品種の出荷数量の落ち込みによって、販売数量の抑制を余儀なくされました。さらに10,11月の出荷数量も9月の全国的な日照不足の影響で回復せず、前年を下回りました。最需要期となるクリスマス期におきましては、促成いちごの定植時期となる9月の極端な日照不足が初期生育に影響し、市場への入荷量が例年に比べ少なく、いちご市場相場価格が高騰いたしました。これにより取引先への販売価格が上昇し、売上高は前年より増加しました。年明け以降1~6月の販売数量、売上高はほぼ前年並みとなりました。その他青果物につきましては、取扱量の減少により、売上高は前年を下回ることとなりました。この結果、当連結会計年度におけるいちご果実・青果事業の売上高は3,146,924千円(前期比0.1%増加)となりました。
種苗事業は、自社いちご品種の「ペチカプライム」と「ペチカサンタ」に加えて、新品種の「ペチカほのか」と「ペチカエバー」を含めた4品種の種苗を生産販売しております。自社いちご品種苗の販売先となる生産者は、栽培契約に基づいて、生産するいちご果実を当社に出荷しております。当連結会計年度におきましては、新品種「ペチカエバー」の種苗生産販売が始まり、産地栽培指導に一段の力を入れて取り組んでまいりました。しかしながら、生産者の高齢化や後継者不足の影響による栽培休止や規模縮小により、自社品種の種苗販売本数は、前期に比べて約10%の減少となりました。この結果、当連結会計年度における種苗事業の売上高は42,046千円(前期比6.8%減少)となりました。
馬鈴薯事業は、主に種馬鈴薯の生産販売、仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売からなり、主要売上品である種馬鈴薯には、秋から春にかけて販売する春作と夏に販売する秋作の2体系がありますが、そのメインは春作種馬鈴薯です。当連結会計年度は、昨年4月に熊本地震が発生し、さらに北海道が昨年8月に台風や大雨による被害を受けたため、主な馬鈴薯の仕入産地で生産量が減少いたしました。このために馬鈴薯の仕入を十分に行うことができなかったことに加え、昨年10月に100%子会社であった株式会社ジャパンポテトを吸収合併したことによる馬鈴薯事業運営体制変更の影響もあり、売上高は前期を下回ることとなりました。この結果、当連結会計年度における馬鈴薯事業の売上高は450,442千円(前期比62.8%減少)となりました。
運送事業は、株式会社エス・ロジスティックスが行っております。関東圏を中心とした事業展開で、当社の商品配送を中核としつつ、一般荷主からの配送業務受託を積極的に推進して売上増加を図ってまいりました。当連結会計年度におきましては、荷主のコスト削減の一環とした、配送コースの集約などがあり、売上高は前期を下回ることとなりました。この結果、当連結会計年度における運送事業の売上高は83,217千円(前期比4.0%減少)となりました。
(売上原価)
売上原価は、当連結会計年度において3,139,737千円となりました。また、売上高原価率は、84.3%となり、この結果、売上総利益は582,892千円となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、当連結会計年度において766,162千円となりました。これは運搬費240,266千円、給料及び手当146,111千円などによるものであります。この結果、営業損失は183,269千円となりました。
(営業外収益および営業外費用)
営業外収益は、当連結会計年度において6,327千円となり、営業外費用は、当連結会計年度において70千円となりました。この結果、経常損失は177,013千円となりました。
(3)重要事象等について
「4 事業等のリスク⑦継続企業の前提に関する重要事象等」に記載のとおり、当社グループは継続して営業損失及び当期純損失を計上し、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。しかしながら当連結会計年度末において現金及び預金301百万円を保有し、また、運転資金の効率的な調達のために主要な取引銀行3行と当座貸越契約を締結するなど、必要な資金枠を確保していることから、資金面に支障はないと判断しております。さらに、以下に示す課題への対処を的確に行うことにより業績黒字化を達成し、当該重要事象等が早期に解消されるよう取り組んでまいります。以上より、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断し、連結財務諸表等への注記は記載しておりません。
①いちご果実・青果事業の収益確保
当社は、夏秋期において自社いちご品種販売を中心にしております。平成26年には、新品種2品種(「ペチカほのか」・「ペチカエバー」)の品種登録申請を行い、平成29年に品種登録を完了いたしました。
近年、他品種を含めた夏秋いちごの栽培面積が全国的に拡大したことにより、出荷量がピークを迎える7月下旬頃に一時的に供給過剰となる傾向が続いております。この状況を受け、業務用途以外の新たな販路の開拓を課題としておりました。
新品種「ペチカほのか」は、平成28年より本格的に生産が始まり、北海道で生産されたものを商品名「夏瑞/なつみずき」として販売を開始しております。本品種は食味の良さが最大の特長で、これまでになかった夏場の生食用市場を開拓できる画期的な品種であります。この特長を活かし、業務用に加え、夏秋期の生食用市場の開拓並びに「夏瑞/なつみずき」のブランド力の向上に努めてまいります。
新品種「ペチカエバー」は商品名を「コア」とし、平成29年より本格的に生産を開始しております。本品種は収量性が高く、本品種の導入により、促成いちごとの端境期及び夏秋いちごの品薄となる時期の出荷量の確保を図ります。今後はこの新品種2品種を展開することで、夏秋期におけるいちご果実の収益確保に繋げてまいります。
また、促成いちご販売時期においては、適正な数量の仕入、及び品質向上に向けた仕入体制をより一層強化し、利益の改善を図ります。
さらに、顧客への配送の効率化を図ることで運送費を削減し、事業全体としての利益の確保に努めます。
②種苗事業の収益拡大
これまで夏秋期に生産されるいちごは主に業務用として使用され、冬春期のように生食用の市場はほとんどなく、また生食用に適する品種は存在しませんでした。新品種「ペチカほのか」はこれまでの夏秋いちごにはない食味の良さを有していることから、従来の業務用の産地に加え、生食用を主体とした産地展開を図ることによって、種苗事業の収益拡大に努めてまいります。
③馬鈴薯事業における海外オリジナル品種の販売拡大
馬鈴薯事業においては、種馬鈴薯の生産販売及び仕入販売と、青果馬鈴薯の仕入販売を行っております。当社が国内販売権を有している海外オリジナル品種は、国内の一般品種とは異なる食味や色、加工適性といった特長を持つものの、栽培面積が未だ少ない状況であります。当社はこの海外オリジナル品種の生産地を拡大し、特に青果馬鈴薯の販売を強化することによって一般消費者に対する知名度を向上させ、種馬鈴薯の販売拡大に繋げてまいります。
④運送事業の収益の維持向上
運送事業を行う子会社「株式会社エス・ロジスティックス」は、営業基盤を関東圏に特化し、配送業務の効率化により、収益の確保に努めてまいりました。今後も、自社配送と提携業者配送を効率的に運用することに加え、新規荷主からの運送受託に向けた営業をより一層強化して、収益の維持向上を図ってまいります。
⑤人材の育成について
当社の事業は、農業に密接に関わっております。近年の気象条件等の自然環境は変化しており、その影響を軽減するためには、机上の学習だけではなく、経験をとおして学ぶことが重要であります。当社では、いちご果実の生産指導を生産者に対し行っていることから、事業経験をとおして社内に蓄積されるノウハウや技術を共有・継承することで、今後も優秀な人材の育成に努めていく方針であります。