有価証券報告書-第122期(2023/04/01-2024/03/31)
b.戦略
情報開示の対象3事業それぞれのバリューチェーンにおける自然への依存及び影響として、「バリューチェーン上流における3事業での木材への依存」及び「建設工事による土地利用の変化に起因する陸域生態系への影響」を特定しました。その結果を基にシナリオ分析し、自然関連のリスクと機会の特定を行い、当社の対応を検討しました。
<自然関連のシナリオ分析結果>
※1 短期:3年以内、中期:3年超~10年以内、長期:10年超と設定
※2 洋上風力発電施設の建設工事において世界最大級の搭載能力及びクレーン能力を備えた当社保有の自航式SEP船
※3 建物とデジタルを融合させ各種設備機器同士の連携をローコード(プログラムレス)で可能にすることで新しいサービスを生み出す、建物の次世代デジタルプラットフォーム
※4 再生可能エネルギーの余剰電力を水素に変えて水素吸蔵合金に蓄えたのち、必要に応じて水素を取り出して発電できる建物付帯型水素エネルギー利用システム
※5 自然が持つ機能を賢く活かしながらインフラ整備をするとともに、当社が持つソフトや技術を「+」することで、自然の恵みを地域全体に還元する事業コンセプト
※6 当社が開発した、事業の営業・立地選定段階において、プロジェクト周辺の自然環境情報を基に、当該プロジェクトの自然関連のリスクと機会を事前に把握するツール
※7 自然の状態に目標を定めて実施する工法や対策が、自然に対して良い影響を与える度合い
※8 当社が開発した建設副産物総合管理システム
「バリューチェーン上流における3事業での木材への依存」については、コンクリート型枠に使用する合板が森林減少に影響を与えていることや、特定の地域に依存していることが分かりました。協力会社に対してアンケート調査を実施し、アンケート結果に基づく勉強会実施等の戦略を立て、取組みを開始しました。
また、「自然KY」を営業段階から実施し早期に課題を把握することで、ミティゲーション・ヒエラルキー(回避、低減、再生、オフセット)の考えに沿った対策を実施し、「リスク管理」による自然関連の重点管理項目を明確化する取組みを開始しました。加えて、効果的な自然再生の機会を発見し、その候補地において事業者に自然再生や創出の提案を行い、劣化した自然の再興に貢献していきます。
情報開示の対象3事業それぞれのバリューチェーンにおける自然への依存及び影響として、「バリューチェーン上流における3事業での木材への依存」及び「建設工事による土地利用の変化に起因する陸域生態系への影響」を特定しました。その結果を基にシナリオ分析し、自然関連のリスクと機会の特定を行い、当社の対応を検討しました。
<自然関連のシナリオ分析結果>
| 事象 | R:リスク O:機会 | 影 響 度 | 影響 時期※1 | 当社の対応 | ||
| 上 流 | トレーサビリティや環境認証への要求 | R | 囲い込み、価格上昇、数量制約によ る競争 | 中 | 短期 ~中期 | ・サプライヤーとの関係構築 (CSR調達アンケート) ・型枠合板への取組み |
| O | 新技術による優位 性の確保 | 大 | 短期 ~中期 | ・リサイクル、新建材の技術開発 | ||
| 建設資材の入手困難 ・不安定化 (災害、資源枯渇) | R | 資材価格が不透明・ 不安定、工期遅延 | 中 | 中期 ~長期 | ・顧客とのパートナーシップ早期構 築、強化 ・限られた資機材で要求水準を満たす 技術力の強化 | |
| O | サプライチェーン の再構築・強化、新技術による優位 性の確保 | 大 | 中期 ~長期 | ・サプライヤーとの関係構築 (CSR調達アンケート) ・リサイクル、新建材の技術開発 | ||
| 直 接 操 業 | 土地改変への強い 規制や土地利用の 抜本的な見直し | R | 新規建設需要の 減少 | 大 | 長期 | ・新たな建設領域への投資 (「BLUE WIND※2」など) ・土地利用高度化に対応する技術力 向上 |
| O | 改修更新工事の 増加、自然配慮・ 再生事業の実施 | 中 | 長期 | ・次世代の需要に対応する技術 (DX-Core※3、Hydro Q-BiC※4など) ・自然関連技術で規制緩和に寄与 (グリーンインフラ+(PLUS)※5) | ||
| 建設現場での自然 関連規制や監視が 強化 | R | 評判リスク、ブランド毀損 | 中 | 短期 ~長期 | ・独自に自然関連アセスメントを 実施(自然KY※6) | |
| 下 流 | 「自然性能※7」の 評価やモニタリングの要求 | R | 長引く施工責任、後施工の増加、管理負担の増大 | 中 | 短期 ~中期 | ・「自然性能」を査定できる人財、 組織の構築 |
| O | 「自然性能」を顕現 化し差別化する技術 | 中 | 短期 ~中期 | ・「自然性能」を高めることで不動 産価値向上へ寄与 | ||
| 総量規制を含む 再資源化への強い 要請 | R | 設計段階からの強い 制約 | 大 | 長期 | ・「新Kanたす※8」による副産物管理 ・設計・施工段階から建物解体撤去を 見据えた4R活動の徹底 | |
| O | 解体技術が施工能力 に直結 | 大 | 長期 | ・「新Kanたす」による副産物管理 ・リサイクルルートの開拓、積極採用 | ||
※1 短期:3年以内、中期:3年超~10年以内、長期:10年超と設定
※2 洋上風力発電施設の建設工事において世界最大級の搭載能力及びクレーン能力を備えた当社保有の自航式SEP船
※3 建物とデジタルを融合させ各種設備機器同士の連携をローコード(プログラムレス)で可能にすることで新しいサービスを生み出す、建物の次世代デジタルプラットフォーム
※4 再生可能エネルギーの余剰電力を水素に変えて水素吸蔵合金に蓄えたのち、必要に応じて水素を取り出して発電できる建物付帯型水素エネルギー利用システム
※5 自然が持つ機能を賢く活かしながらインフラ整備をするとともに、当社が持つソフトや技術を「+」することで、自然の恵みを地域全体に還元する事業コンセプト
※6 当社が開発した、事業の営業・立地選定段階において、プロジェクト周辺の自然環境情報を基に、当該プロジェクトの自然関連のリスクと機会を事前に把握するツール
※7 自然の状態に目標を定めて実施する工法や対策が、自然に対して良い影響を与える度合い
※8 当社が開発した建設副産物総合管理システム
「バリューチェーン上流における3事業での木材への依存」については、コンクリート型枠に使用する合板が森林減少に影響を与えていることや、特定の地域に依存していることが分かりました。協力会社に対してアンケート調査を実施し、アンケート結果に基づく勉強会実施等の戦略を立て、取組みを開始しました。
また、「自然KY」を営業段階から実施し早期に課題を把握することで、ミティゲーション・ヒエラルキー(回避、低減、再生、オフセット)の考えに沿った対策を実施し、「リスク管理」による自然関連の重点管理項目を明確化する取組みを開始しました。加えて、効果的な自然再生の機会を発見し、その候補地において事業者に自然再生や創出の提案を行い、劣化した自然の再興に貢献していきます。