有価証券報告書-第110期(2025/04/01-2026/03/31)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。
(1)経営の基本方針
当社は、「社是」及び「企業理念」を次のとおり定めており、当社グループ一体となって社会の様々な課題解決に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献し続け、持続的な成長を目指していく。
(2)経営環境・経営戦略等
当期の経営環境は、製造業の設備投資や都市部の再開発などが堅調に推移したものの、原材料価格の高止まりに加え、労働者不足が続く状況にあった。
今後の経営環境についても、製造業の設備投資や都市部の再開発など引き続き堅調に推移することが期待される一方で、原材料価格の高止まりや労働者不足に加え、中東情勢の事業への影響など、先行き不透明な状況が想定される。
このような環境の中、当社グループは、「中期経営計画2027(2025~2027年度)」に基づき、営業力・施工力の一層の強化や生産性向上などの諸施策を進め、事業の拡大と更なる利益の創出にグループ一体となって取り組んでいく。
こうした取り組みを着実に実施するとともに、人的資本経営を強力に推進することで、「中電工グループ 2030ビジョン」に掲げる持続的な成長と企業価値の更なる向上の実現に繋げていく。
(3)優先的に対処すべき課題
当社グループでは、グループ間における連携を強化し、以下の課題に取り組んでいる。
①利益の拡大
工事のピークカットや労働力の安定的な確保のため、工程を前倒しで作業を行う「フロントローディング」や工程の短縮に柔軟に対応するための「外注施工エリアの分散発注」などの取り組みを進めている。また、現場との情報共有を強化して、工事の進捗遅延など工事原価の増大につながる兆候を早期に把握し、迅速な対応に努めている。これらにより、更なる利益の創出につなげていく。
②生産性の向上
現場管理者の慢性的な不足・時間外労働の上限規制遵守に向けた働き方改革などの課題に対応すべく、業務負荷軽減に向けた工務サポート体制の充実や施工図作成支援体制の強化を推進するとともに、生成AI等を活用した業務改革など、DX(デジタルトランスフォーメーション)による生産性の向上に取り組んでいく。
③事業の拡大
中国地域においては効率的な施工体制の構築や工場関連工事の受注・施工体制の強化等により事業基盤を維持しつつ、都市圏では大型工事の受注・施工体制の強化を図りながら事業拡大を進めていく。
また、持続的な成長のための投資として、PPA事業など環境関連ビジネスに加え、系統用蓄電池事業に積極的に取り組むとともに、主要事業である設備工事業を中心に、M&Aによる事業拡大も進めていく。
④人材の確保・育成
近年、厳しい採用状況が続いていることなどから、工事部門での人手不足が喫緊の課題となっている。
当社では、奨学金返還支援制度やリファラル採用制度、初任地限定採用、従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブ制度などに取り組んで、人材の確保やエンゲージメントの向上による魅力ある職場づくりを目指している。
また、当社社員の約3割を占める30歳未満の若手社員の早期育成は、今後の更なる成長を進めるうえでの重要な課題である。
そのために、社員一人ひとりの適性を踏まえながら、大型工事現場等への計画的配置や、現場代理人として必要な資格の取得支援等といった施策を確実に実施していく。
⑤品質の向上
事業を拡大していくためには、品質の向上によりお客さまからの信頼を得ることが不可欠である。
そのために、施工した設備の機能・性能はもとより、施工の効率化や安全・環境への対応等を含め、工事のプロセス全体にわたる顧客満足度の向上に努めていく。
(1)経営の基本方針
当社は、「社是」及び「企業理念」を次のとおり定めており、当社グループ一体となって社会の様々な課題解決に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献し続け、持続的な成長を目指していく。
| 社 是 | 「眞心」(遵守すべき精神的なよりどころ) | |
| 企業理念 | 私たちは、技術と品質と誇りをもって、社会の発展を支え続けます。 | |
(2)経営環境・経営戦略等
当期の経営環境は、製造業の設備投資や都市部の再開発などが堅調に推移したものの、原材料価格の高止まりに加え、労働者不足が続く状況にあった。
今後の経営環境についても、製造業の設備投資や都市部の再開発など引き続き堅調に推移することが期待される一方で、原材料価格の高止まりや労働者不足に加え、中東情勢の事業への影響など、先行き不透明な状況が想定される。
このような環境の中、当社グループは、「中期経営計画2027(2025~2027年度)」に基づき、営業力・施工力の一層の強化や生産性向上などの諸施策を進め、事業の拡大と更なる利益の創出にグループ一体となって取り組んでいく。
こうした取り組みを着実に実施するとともに、人的資本経営を強力に推進することで、「中電工グループ 2030ビジョン」に掲げる持続的な成長と企業価値の更なる向上の実現に繋げていく。
| 中期経営計画2027(2025~2027年度) | ||
| テーマ | ・Change & Growth For All to 2027 ~営業力・施工力の強化と人的資本経営の推進~ | |
| 主要施策 | ① 安全・コンプライアンスの徹底と品質の向上 | 安全とコンプライアンスを最優先とした事業運営を徹底するとともに、お客さまの信頼と満足度の向上に向けて、品質の確保・向上に取り組む。 ◇ 協力会社と一体となった安全最優先の意識の向上と基準ルール遵守の徹底 ◇ コンプライアンス意識の向上と法令遵守の徹底 ◇ 工事のプロセス全体にわたる品質の確保 ◇ 災害時の早期復旧など電力安定供給への確実な貢献 等 |
| ② 営業力・施工力の一層の強化と受注の拡大 | 中国地域のシェア拡大、都市圏の事業拡大及び海外の基盤強化に向けて、営業力・施工力を一層強化する。 ◇ 営業要員の確保と設計力・提案力の強化 ◇ 技術要員の確保・育成と施工管理者の最適配置 ◇ 協力会社とのパートナーシップ強化 ◇ 半導体・データセンターなど成長分野の受注強化 等 | |
| 主要施策 | ③ 生産性の向上による利益の創出 | DXや施工の効率化など業務全般にわたる生産性向上の取り組みを深化させ、更なる利益を創出する。 ◇ DX、生成AIの活用による一層の業務効率化 ◇ フロントローディングによる工事の平準化・効率化 ◇ 迅速な情報共有、コミュニケーション強化による課題の早期解決 ◇ 原価管理の強化と一層のコスト低減 等 |
| ④ 人材の確保・育成の強化と魅力ある職場づくり | 採用方法の多様化による人材確保、育成の強化と魅力ある職場づくりを推進し、従業員のスキルとエンゲージメントの向上を図る。 ◇ リファラル採用、初任地限定採用など採用方法の多様化による人材の確保 ◇ 資格取得教育等によるスキルアップの継続的支援 ◇ ワークライフバランスの推進 ◇ 快適な職場環境の整備、健康経営の推進 等 | |
| ⑤ 成長投資による事業拡大 | カーボンニュートラルに向け、脱炭素化支援として環境関連ビジネスを推進する。また、事業拡大に向けたM&Aに取り組む。 ◇ PPA事業など環境関連ビジネスの推進 ◇ プロジェクト設置による系統用蓄電池事業の総合的な取り組みの推進 ◇ 技術研究開発の推進 ◇ 施工体制の強化に向けたM&Aの推進 等 | |
| 2027年度目標 | ・連結業績 売上高2,600億円、営業利益280億円、ROE8.5%以上 | |
| 中電工グループ 2030ビジョン | ||
| テーマ | ・「変革と成長」~持続的な成長に向けて~ | |
| 目指すグループ像 | ・持続的な成長を遂げるとともに、持続可能な社会の実現に貢献 ・働くすべての人が、誇りと歓びを持って、変革にチャレンジ ・高い技術と品質で社会の多様なニーズに応えていく | |
| 2030年度目標 | ・連結業績 売上高:3,000億円、営業利益:300億円、ROE:9.0%以上 ・カーボンニュートラルに向けたCO2排出量の削減:46%以上(2013年度当社比) ・多様な人材の活躍と多様な働き方を実現する環境づくり | |
(3)優先的に対処すべき課題
当社グループでは、グループ間における連携を強化し、以下の課題に取り組んでいる。
①利益の拡大
工事のピークカットや労働力の安定的な確保のため、工程を前倒しで作業を行う「フロントローディング」や工程の短縮に柔軟に対応するための「外注施工エリアの分散発注」などの取り組みを進めている。また、現場との情報共有を強化して、工事の進捗遅延など工事原価の増大につながる兆候を早期に把握し、迅速な対応に努めている。これらにより、更なる利益の創出につなげていく。
②生産性の向上
現場管理者の慢性的な不足・時間外労働の上限規制遵守に向けた働き方改革などの課題に対応すべく、業務負荷軽減に向けた工務サポート体制の充実や施工図作成支援体制の強化を推進するとともに、生成AI等を活用した業務改革など、DX(デジタルトランスフォーメーション)による生産性の向上に取り組んでいく。
③事業の拡大
中国地域においては効率的な施工体制の構築や工場関連工事の受注・施工体制の強化等により事業基盤を維持しつつ、都市圏では大型工事の受注・施工体制の強化を図りながら事業拡大を進めていく。
また、持続的な成長のための投資として、PPA事業など環境関連ビジネスに加え、系統用蓄電池事業に積極的に取り組むとともに、主要事業である設備工事業を中心に、M&Aによる事業拡大も進めていく。
④人材の確保・育成
近年、厳しい採用状況が続いていることなどから、工事部門での人手不足が喫緊の課題となっている。
当社では、奨学金返還支援制度やリファラル採用制度、初任地限定採用、従業員持株会向け譲渡制限付株式インセンティブ制度などに取り組んで、人材の確保やエンゲージメントの向上による魅力ある職場づくりを目指している。
また、当社社員の約3割を占める30歳未満の若手社員の早期育成は、今後の更なる成長を進めるうえでの重要な課題である。
そのために、社員一人ひとりの適性を踏まえながら、大型工事現場等への計画的配置や、現場代理人として必要な資格の取得支援等といった施策を確実に実施していく。
⑤品質の向上
事業を拡大していくためには、品質の向上によりお客さまからの信頼を得ることが不可欠である。
そのために、施工した設備の機能・性能はもとより、施工の効率化や安全・環境への対応等を含め、工事のプロセス全体にわたる顧客満足度の向上に努めていく。