有価証券報告書-第76期(2025/04/01-2026/03/31)
②戦略
主要事業である海洋土木事業を中心に、LEAP(TNFDフレームワークv1.0)アプローチにより評価を実施しました。特定されたリスク、機会および対応策は以下のとおりです。
Locate: 国内の直接操業の10拠点を対象に、自然との接点を分析
Evaluate: 対象7拠点の各工事担任者にアンケートを実施し依存・インパクトを分析
Assess: 特定された依存とネガティブインパクトを対象にリスク・機会を分析
Prepare: Locate~Evaluate~Assessの結果を踏まえ、直接操業を対象とした指標を設定
Evaluateフェーズの依存とインパクトの分析から、海底地形の変化、水質汚濁や有害物質漏出、不法投棄等のリスクと機会および対応策を特定しました。
工事の種類により依存やインパクトに違いはあるものの、海洋生態系へのネガティブな影響を批判される評判リスクと、法令違反や対応費用が必要となる賠償責任に対するリスクを重要なリスクとして特定しました。主な機会としては、浚渫・土捨における独自技術による受注機会の増加やブルーカーボン生態系の創出が挙げられます。
主なリスク
主な機会
対応策
主要事業である海洋土木事業を中心に、LEAP(TNFDフレームワークv1.0)アプローチにより評価を実施しました。特定されたリスク、機会および対応策は以下のとおりです。
Locate: 国内の直接操業の10拠点を対象に、自然との接点を分析
Evaluate: 対象7拠点の各工事担任者にアンケートを実施し依存・インパクトを分析
Assess: 特定された依存とネガティブインパクトを対象にリスク・機会を分析
Prepare: Locate~Evaluate~Assessの結果を踏まえ、直接操業を対象とした指標を設定
Evaluateフェーズの依存とインパクトの分析から、海底地形の変化、水質汚濁や有害物質漏出、不法投棄等のリスクと機会および対応策を特定しました。
工事の種類により依存やインパクトに違いはあるものの、海洋生態系へのネガティブな影響を批判される評判リスクと、法令違反や対応費用が必要となる賠償責任に対するリスクを重要なリスクとして特定しました。主な機会としては、浚渫・土捨における独自技術による受注機会の増加やブルーカーボン生態系の創出が挙げられます。
主なリスク
| 工種 | 関連法規 | 関連する自然への依存・インパクト | リスクの種類 | リスクの内容 |
| 浚渫 土捨 | 生物多様基本法 | [海底地形の変化] 海洋生物の生息場のかく乱 | 移行リスク‐評判 | 移行リスク‐評判: 海洋生態系へのネガティブな影響を批判されるリスク 移行リスク‐賠償責任: 法令違反や対応費用が必要となるリスク |
| 海防法 | [水質汚濁] 汚濁や油の漏洩による生態系へのインパクト | 移行リスク‐評判 | ||
| 移行リスク‐賠償責任 | ||||
| 地盤改良(陸上) | 水濁法 | [水質汚濁・有害物質漏出] 汚濁や有害物質による生態系へのインパクト | 移行リスク‐評判 | |
| 移行リスク‐賠償責任 | ||||
| 廃掃法 | [不法投棄] 投棄されたプラスチック等の海域流出、マイクロプラスチック化 | 移行リスク‐評判 | ||
| 移行リスク‐賠償責任 | ||||
| 地盤改良 基礎工・本体工 (防波堤・護岸) | 生物多様基本法 | [海底地形の変化] 海洋生物の生息場のかく乱 | 移行リスク‐評判 | |
| 海防法 | [水質汚濁] 汚濁や油の漏洩による生態系へのインパクト | 移行リスク‐評判 | ||
| 移行リスク‐賠償責任 | ||||
| 基礎工・本体工 (風力発電施設) | 生物多様基本法 | [騒音振動] 海洋生物への悪影響 | 移行リスク‐評判 | |
| 移行リスク‐賠償責任 | ||||
| 海防法 | [水質汚濁] 汚濁や油の漏洩による生態系へのインパクト | 移行リスク‐評判 | ||
| 移行リスク‐賠償責任 | ||||
| 水濁法 | [水質汚濁・有害物質漏出] 汚濁や有害物質による生態系へのインパクト | 移行リスク‐評判 | ||
| 移行リスク‐賠償責任 |
主な機会
| 工種 | 機会のカテゴリー | 機会の概要 | 機会の内容 | |
| 浚渫 土捨 | 企業のパフォーマンス | 市場 | 独自技術(落下混合船やトレミー管利用)の提案による受注機会の増加 | 環境への関心の高まりにより、カルシア改質土等の技術の需要が増え、関連工事や自社保有のカルシア落下混合船の使用が増加する |
| 製品とサービス | ||||
| 持続可能性パフォーマンス | 生態系の復元、再生 | 浚渫土を使用したカルシア改質土の活用による生態系創出 | ・カルシア改質土を用いた深掘埋戻しや浅場造成により、生物の生息空間を創出する ・造成した浅場ではブルーカーボン生態系の形成によりCO2吸収源となるとともに、漁業資源の確保に貢献する ・藻場が吸収するCO2を算定し、Jブルークレジットとして認証・発行を受けることが可能 | |
| 生態系の保護 | 浚渫土の有効活用による生態系の保護 | ・カルシア改質土での浚渫土の活用により、浚渫土処分場の残余年数減少を抑制する ・浚渫土の処分量を減らし、新たな処分場の整備や拡張を不要とすることで、生態系に対する負の影響を抑制する | ||
対応策
| 工種 | リスクの種類 | 高リスクに関連する自然への 依存・インパクト | ネガティブインパクトへの対応策 | |
| 浚渫 土捨 | 移行リスク ⁻評判 移行リスク ⁻賠償責任 | [水質汚濁] 汚濁や油の漏洩による生態系へのインパクト | 燃料タンクやオイルパンの状況を定期的に点検 オイルフェンス・吸着シート等の対策設備を準備 濁度を計測し、バックグラウンドとの差がないことを確認 影響が小さい時期に施工を実施 ミティゲーションとして他の場所での生物生息環境の再生を実施 | |
| 地盤改良(陸上) | [水質汚濁・有害物質漏出] 汚濁や有害物質による生態系へのインパクト | 排水処理装置の導入 定期的な水質検査 | ||
| [不法投棄] 投棄されたプラスチック等の海域流出、マイクロプラスチック化 | 分別回収の徹底 定期巡回 | |||
| 地盤改良 基礎工・本体工 (防波堤・護岸) | [水質汚濁] 汚濁や油の漏洩による生態系へのインパクト | 燃料タンクやオイルパンの状況を定期的に点検 オイルフェンス・吸着シート等の対策設備を準備 濁度を計測し、バックグラウンドとの差がないことを確認 影響が小さい時期に施工を実施 ミティゲーションとして他の場所での生物生息環境の再生を実施 | ||
| 基礎工・本体工 (風力発電施設) | [水質汚濁] 汚濁や油の漏洩による生態系へのインパクト | 燃料タンクやオイルパンの状況を定期的に点検 オイルフェンス・吸着シート等の対策設備を準備 濁度を計測し、バックグラウンドとの差がないことを確認 影響が小さい時期に施工を実施 ミティゲーションとして他の場所での生物生息環境の再生を実施 | ||
| [水質汚濁・有害物質漏出] 汚濁や有害物質による生態系へのインパクト | 排水処理装置の導入 定期的な水質検査 | |||