有価証券報告書-第79期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/26 12:57
【資料】
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【項目】
157項目
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営の基本方針
当社およびグループ各社は、「誠実」ならびに「和して同ぜず」を社訓とし、企業理念として「私たちは安全第一を旨とし、お客様の満足を得られるものを誠実の心と先端の技術力でつくりあげ、未来に夢と希望を託せる働きがいのある企業を目指すとともに、社業の発展を通じて広く社会に貢献します。」と定めております。建設業を営む企業として、安全第一に仕事を遂行し、持てる技術力を最大限に投入して品質を確保することでお客様の高い評価を得るとともに、時代の趨勢や経営環境の変化に柔軟に対応して経営基盤の強化を図り、安定収益の確保を財務基盤の健全性を維持していくことを基本方針としております。
(2)目標とする経営指標
当社グループは安定した受注・売上高を確保し、売上高経常利益率を重視する経営指標としております。
(3)経営環境及び中期的な会社の経営戦略
建設業界の中長期的な受注環境は、大規模な自然災害への備えや社会資本の老朽化への対応、あるいは好調な企業業績に支えられ、公共投資や民間設備投資は堅調に推移する見込みであります。
平成30年度から新たに第17次経営計画をスタートさせ、4つの経営目標を定め、あらためて「安全と技術の名工」「社員が誇れる企業」を目指すことにしております。
第17次経営計画(平成30年度~令和2年度)について
これまでの経営計画の方針を踏襲しながら、安全をはじめとしたすべての目標においてワンランク上を目指し、質の向上に取り組むこととしています。
安全への取り組みについては、重篤な労災や運転事故は減少しつつあるが、重大な事故に繋がりかねない事象は発生している状況であり、「安全最優先の企業風土の定着」に向けて安全に関わる諸施策を経営計画の中心に据えて取り組みます。
鉄道関連工事については、メンテナンス工事に加えて、引き続き「新幹線大規模改修工事」や「新幹線脱線・逸脱防止対策工事」について施工体制を整備しつつ確実に施工する。中央新幹線建設工事についても受注工事を確実に施工するとともに、今後発注されるインフラ工事やガイドウェイ製作工事についても各工事の内容や工事要員の推移を見ながら受注の検討を進めます。
官公庁工事については、引き続き総合評価方式で優位に受注できるように企業評価点の向上に取り組んで選別受注を進めるとともに、民間工事についても特命受注率を高めるとともに、住宅系・非住宅系の受注バランスにも留意します。
第17次経営計画の期間(平成30年度~令和2年度)では各部門において効率的な要員配置に取り組むとともに、様々な工夫をして省力化を図り、目標数値を確保します。また、企業の持続的成長を目指すために、中長期的な要員確保に向けた採用計画を継続して実行するとともに、人材育成のための教育等を更に充実させることとする。また、建設業界でも盛んに提言されている「働き方改革」にも継続して取り組むこととし、掲げた具体的な目標を達成することといたします。
第17次経営計画の目標として4項目の経営目標と数値目標を定めています。
◎経営目標 1.安全最優先の企業風土の定着
2.長期にわたるプロジェクトの確実な施工
3.バランスのとれたゼネコンとしての総合力の強化
4.持続的成長を目指す経営基盤の強化
◎数値目標 ・重大な労働災害・鉄道運転事故 ゼロ
・受注高 850億円以上
・売上高 850億円以上
・経常利益率 4.5%
◎目指す企業像 「安全と技術の名工」「社員が誇れる企業」
当連結会計年度を終えての進捗状況については下記のとおりであります。
・経営目標1 「安全最優先の企業風土の定着」について
当連結会計年度は、新たに「考え・気づく力を高める取り組みの推進」を活動方針に据え、企業憲章「安全第一の理念教育」をはじめとする3つの柱を軸に、安全意識や実行力の向上を図りました。また、過去の事象の教訓を踏まえ、「鉄道工事における安全対策の徹底」に取り組みました。
・経営目標2 「長期にわたるプロジェクトの確実な施工」について
新幹線大規模改修工事および新幹線脱線・逸脱防止対策工事については、計画どおり確実に施工し、ガード脱落防止対策についても計画どおり当連結会計年度までに完遂しました。
・経営目標3 「バランスのとれたゼネコンとしての総合力の強化」について
企業評価点向上策をはじめとする既受注工事における総合評価方式への取り組みを継続し、当連結会計年度も高い工事評定点や工事表彰の獲得につなげることができました。土木部門においては橋梁下部工事、河川改修工事、高速道路耐震補強工事など技術力向上や安定的かつ持続的な事業量の確保につながるような工事実績を蓄積し、競争力向上に努めています。建築部門においても官公庁工事における競争力を発揮し、順調に受注を確保することができました。民間工事においては、採算性、生産性を向上させるためコスト競争力を強化し、選別受注を進めた結果特命受注できました。
・経営目標4 「持続的成長を目指す経営基盤の強化」について
鉄道関連工事・官公庁工事・民間工事の中長期的な完成工事高を念頭に置いて、企業活動の持続的成長のため、要員の確保と定着、人材の育成に取り組みました。当連結会計年度には42名の新入社員を採用し、当期は新たに54名の社員が入社しました。また、女性活躍の推進、多様な人材(高齢者、障がい者)の活用を全社で支援しています。
また全社を挙げてワーク・ライフ・バランスの推進(年10日間以上の有給休暇取得・週1回の定時帰宅・現場での月2回の土曜休日の取得・適切な勤務時間管理の徹底)に取り組みました。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
年明けからの新型コロナウイルス感染拡大による経済活動の停滞で不況の深刻化が懸念され、建設業界の受注環境も不透明なものとなってきております。当社グループはその影響を鑑み令和3年3月期の受注高を前期比8,660百万円減少の86,000百万円、売上高は前期比4,492百万円減少の88,500百万円と計画致しております。また上記第17次経営計画の取組状況を踏まえ、令和2年度経営重点事項を下記の通り定めております。
①安全最優先の企業風土の定着
~考え・気づく力を高める取組の推進~
・名工建設企業憲章の「安全第一」の理念教育を実施し、安全意識を更に醸成する。
・「安全のための本質を探求する運動」を推進し、安全について考える企業風土を醸成する。
・工事の各段階でリスク排除を徹底するための取り組みを推進する。
②長期に渡るプロジェクトの確実な施工
・新幹線大規模改修工事を着実・効果的に推進するとともに、施工困難箇所も円滑な施工に努める。
・新幹線脱線・逸脱防止対策工事を着実に推進する。
・中央新幹線・北陸新幹線建設工事は既受注工事を確実に施工する。
③バランスのとれたゼネコンとしての総合力の強化
・鉄道・官公庁・民間工事のバランスを考慮した受注を確保し、技術力の維持・向上を図る。
・官公庁工事の競争力を更に向上させ、安定的かつ持続的な収益基盤を確保する。
・民間建築工事の採算性向上のため設計施工の一括受注及び選別受注をすすめる。
・顧客ニーズや省力化・効率化・安全の確保に繋がる技術開発を推進する。
・経済情勢の悪化に備え更なる与信管理を強化する。
④持続的成長を目指す経営基盤の強化
・コンプライアンス教育を継続して実施するとともに、リスク管理を徹底する。
・要員の確保と定着、人材の育成、女性活躍の推進、多様な人材(高齢者、障がい者)の活用を図る。
・効率化及びワーク・ライフ・バランスの推進に継続して取り組む。

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