四半期報告書-第56期第3四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)

【提出】
2020/11/12 9:26
【資料】
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【項目】
32項目
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における日本の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響等により、大幅に下押しされており厳しい状況で推移しました。緊急事態宣言解除後は国内の経済活動に一部の回復の兆しがみられましたが、依然として感染拡大の懸念があり今後とも内外経済の動向は先行き不透明な状況となっております。
このような状況の下、当建設業界におきましては、さまざまな業種で、仕事量が減少してきました。PCカーテンウォール業界においても、昨年から受注量、生産量ともに低迷が続いておりますが、当社におきましては、当第3四半期はやや生産量が回復してきており、工場稼働率が上がってきています。
プールを手掛けるアクア事業では、主力である学校やスポーツクラブに加え、PCカーテンウォール事業で関わった都市型高級ホテルのプール等の工事拡大を図っております。
この結果、当第3四半期連結累計期間における当社企業グループの業績は売上高は54億67百万円(前年同四半期比54.9%減)、営業利益5億63百万円(前年同四半期比71.6%減)、経常利益6億7百万円(前年同四半期比70.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益6億91百万円(前年同四半期比47.9%減)となりました。なお、受注高は63億72百万円(前年同四半期比8.8%増)、受注残高は121億11百万円(前連結会計年度末比8.1%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
①PCカーテンウォール事業
昨年から受注量、生産量ともに低迷が続いており、比例して売上が大幅に落ち込みました。一方、顧客の製品形状変更、追加依頼などに真摯に対応して、追加売上を獲得し、また工場を中心に懸命のコストダウンを図り、収益を確保しています。当セグメントの売上高は50億円(前年同四半期比57.5%減)、セグメント利益は5億30百万円(前年同四半期比73.3%減)となりました。なお、売上のトレンドに季節性はありません。
②アクア事業
学校関連、フィットネスクラブ及びホテルのプールの新設・改修が順調に進んだため、当セグメントの売上高は4億16百万円(前年同四半期比37.9%増)、セグメント利益は33百万円(前年同四半期比110.9%増)となりました。
③その他
その他は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、システム収納家具事業と建設事業(不動産賃貸事業を含む)であります。
当セグメントの売上高は50百万円(前年同四半期比23.6%増)、セグメント損失は0百万円(前年同四半期は16百万円のセグメント損失)となりました。
(2) 財政状態の状況
①資産の状況
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は123億14百万円と前連結会計年度末と比較して22億54百万円の減少となりました。これは主に、現金預金が10億38百万円、電子記録債権が10億5百万円減少したことによるものであります。
②負債の状況
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は29億4百万円と前連結会計年度末と比較して26億69百万円の減少となりました。これは主に、未払法人税等が8億80百万円、流動負債のその他が5億9百万円、長期借入金が1億88百万円、役員退職慰労引当金が6億73百万円減少したことによるものであります。
③純資産の状況
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は94億10百万円と前連結会計年度末と比較して4億14百万円の増加となりました。これは主に、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により6億91百万円増加したことと、配当金の支払いにより2億17百万円減少したことにより4億74百万円増加したことによるものであります。
(3) 事業上および財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社企業グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
特記事項はありません。