有価証券報告書-第76期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/03/29 13:19
【資料】
PDFをみる
【項目】
105項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益の回復や雇用・所得環境の改善等により緩やかな回復基調が見られるものの、一方で中国経済の減速懸念や米国の今後の政策動向に加え地政学リスクの高まりなど先行きは依然として不透明な状況が続いております。
食品業界におきましては、個人消費の回復が期待されるものの、本格的な回復には未だ力強さに欠け、伸び悩みました。
パン業界におきましては、消費者の安全への関心が高い状況の中、低価格志向の継続や人手不足による労務費・人件費・物流費の上昇、及び下期からの原料価格やエネルギーコストの上昇等により引き続き厳しい事業環境となりました。
このような環境下において、当グループでは基本方針に「ルールの確認と徹底」、「垣根を越えたチームプレイ」、「オンリーワンを目指す挑戦」を掲げ、黒字を継続すべく取り組んでまいりました。
当社のオンリーワン商品の一つである「スイートポテト蒸し」が国内最大級の市販食品の口コミサイト「もぐナビ」が主催する「2017年 もぐナビおやつ大賞~菓子パン部門~」において、全6,090商品の中で第1位の大賞を受賞いたしました。
また、当社の売上の柱である「キャラクター商品」は、新作映画やゲームと連動した企画によりゲームユーザーも購買層に取り込むことで売上を押し上げ、PB商品も増加いたしましたが、NB商品の主力定番品、新製品、菓子のOEM生産等が減少し、売上高は微減となりました。
コスト面では、原材料値上げ抑制、改善活動による生産効率の向上、原価管理の強化、物流費の改善等に努めてまいりましたが、価格競争激化による値引や原価率の上昇、エネルギーコスト・原料費の増加、労務費・人件費の上昇、大手流通との新規取引開始に伴う物流費の増加等の要因によるコストアップが大きく、減益を余儀なくされました。
以上の結果、当連結会計年度のパン部門の売上高は20,088百万円(前連結会計年度比302百万円の増加)、和洋菓子部門の売上高は3,604百万円(同144百万円の増加)、その他の売上高は2,909百万円(同537百万円の減少)となりました。よって売上高は26,602百万円(同90百万円の減少)となりました。営業損失は41百万円(同505百万円の減少)、経常利益は84百万円(同468百万円の減少)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、57百万円(同353百万円の減少)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ33百万円増加し、2,924百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の資金収支は、減価償却費650百万円などにより246百万円の資金を得ることができました。
なお、前連結会計年度に比べ961百万円の収入の減少となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の資金収支は、有形固定資産の取得による支出586百万円及び投資有価証券の売却による収入386百万円などにより255百万円の支出となりました。
なお、前連結会計年度に比べ323百万円の支出の減少となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の資金収支は、社債発行による収入150百万円、社債の償還及びファイナンス・リース債務の返済による支出の153百万円などにより42百万円の収入となりました。
なお、前連結会計年度に比べ177百万円の収入の増加となりました。