有価証券報告書-第70期(平成31年1月1日-令和1年12月31日)
(経営成績等の状況の概要)
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当期におけるわが国経済は、輸出を中心に弱含みが続いているなかで、製造業を中心に弱さが一段と増しているものの、個人消費は雇用・所得環境改善により持ち直しており、景気は緩やかな回復基調で推移しました。キャンディ市場におきましては、近年拡大を継続してきたグミカテゴリーが成長足踏みにより前期比減少となる一方で、一昨年まで漸減していた飴カテゴリーが昨年に引続き前期比増加となりました。 このような事業環境下、当社では中期経営計画「NewKANRO 2021」の達成に向け、ITを活用した提案型営業活動及びチャネル別の販売促進活動をさらに推進することで売上拡大を図りました。また、2月から松本工場にて新グミラインを稼働させると共に、朝日工場・ひかり工場に続き食品安全システム認証の国際規格である
FSSC22000の認証を取得し、生産体制の拡大と品質管理体制の強化を実現しました。
これらの施策の結果、売上高は前期比10億89百万円(4.7%)増加の240億39百万円となりました。
売上総利益は前期比4億24百万円(3.9%)増益の113億58百万円、営業利益は前期比79百万円(8.0%)減益の9億23百万円、経常利益は前期比37百万円(3.6%)減益の10億7百万円、当期純利益は前期比3億59百万円(35.6%)減益の6億51百万円となりました。
また、当事業年度末の総資産は191億69百万円(前事業年度末比8億27百万円減少)、負債は83億41百万円(前事業年度末比9億98百万円減少)、純資産は108億27百万円(前事業年度末比1億71百万円増加)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度末の現金及び現金同等物の期末残高は、前事業年度末に比べ3億69百万円減少し、14億30百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、20億13百万円(前期比10億64百万円増加)の資金増となりました。
これは法人税等の支払などがあったものの、営業収入に加えて運転資金が減少したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、9億71百万円(前期比7億72百万円減少)の資金減となりました。
これは有形固定資産の売却による収入を、設備投資などによる支出が上回ったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、14億11百万円(前期比16億83百万円減少)の資金減となりました。
これは短期借入金の純減、長期借入金の返済、自己株式の取得、配当金の支払などによるものです。
(生産、受注及び販売の状況)
当事業年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(1) 生産実績
(注) 1.金額は生産者販売価格により算出しております。
2.金額には消費税等は含まれておりません。
(2) 受注実績
受注生産は行っていないため、該当事項はありません。
(3) 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.金額には消費税等は含まれておりません。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであり、事業環境等前提条件の変化等により、実際の結果は異なる可能性があります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。
詳細については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
(2) 経営成績の分析
① 売上高
飴は従来からの袋・スティック形態の製品が減少したものの、新形態であるコンパクトサイズが大きく伸長し、前期比微増となりました。製品別では、「金のミルク」、「健康のど飴たたかうマヌカハニー」、「ノンシュガースーパーメントールのど飴」などの既存主力ブランド商品が堅調に推移したものの、「もりもり山のくだもの飴」など不調商品もあり斑模様となりました。生産体制が拡充したグミは、「ピュレグミ」に次ぐ主力ブランドに成長した「カンデミーナグミ」が引続き売上を拡大したことなどにより、前期比10%を超える増加となりました。素材菓子は「プチポリ納豆」、「海苔のはさみ焼き」シリーズの売上増加により好調に推移しました。その結果、240億39百万円(前期比10億89百万円増収)となり、過去最高売上高を更新しました。
② 売上総利益
労務費の増加や生産設備への投資などにより製造原価は増加したものの、主力ブランド品の売上高増加などにより、113億58百万円(前期比4億24百万円増益)となりました。
③ 営業利益
新人事制度導入及び人員増による人件費の増加や販売促進費などの増加が売上総利益の増加を上回り、9億23百万円(前期比79百万円減益)となりました。
④ 経常利益
新グミライン工期遅延などに対する損害金収入により営業利益の減益分を一部回収し、10億7百万円(前期比37百万円減益)となりました。
⑤ 当期純利益
前年同期の旧本社ビル売却に伴う固定資産売却益5億1百万円など特別利益の反動減に加え、旧ひかり製菓株式会社に貸与していた土地などの減損損失1億36百万円を特別損失に計上したことなどにより、6億51百万円(前期比3億59百万円減益)となりました。
⑥ 中期経営計画の進捗状況
単位:百万円
※計画は中期経営計画
当社は、中期経営計画最終年度である2021年に売上高260億円、経常利益26億円(経常利益率10.0%)、ROEを10%以上の水準とすることを目標として定めておりました。しかしながら、2016年の目標公表から3年が経過し、当社事業の状況は大きく変化いたしました。すなわち、好調な売上高推移を背景にさらなる成長を目指し、グミ製造ラインの新設をはじめとする設備投資を加速・増加させ、業容拡大に向け人事制度の充実を伴う人員の増強・旧本社の売却による本社移転を実施いたしました。これら将来への先行投資の実施により、2021年経常利益26億円の目標数値を取り下げました。
中期経営計画における基本戦略についてはその妥当性を失っておらず、同戦略に基づき2021年に売上高260億円、ROE10%以上の達成を目指します。
(3) 財政状態及びキャッシュ・フローの状況の分析
① 財政状態の分析
当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べ8億27百万円(4.1%)減少し191億69百万円となりました。これは主に売掛金が2億31百万円増加しましたが、現金及び預金が3億69百万円、未収入金が1億11百万円、有形固定資産が5億19百万円、投資有価証券が1億17百万円減少したことによるものです。
負債の部は、前事業年度末に比べ9億98百万円(10.7%)減少し83億41百万円となりました。これは主に未払消費税等が2億15百万円、未払費用が1億3百万円、退職給付引当金が1億16百万円増加しましたが、短期借入金が5億円、未払金が3億80百万円、未払法人税等が2億7百万円、長期借入金が4億65百万円減少したことによるものです。
純資産の部は、前事業年度末に比べ1億71百万円(1.6%)増加し108億27百万円となりました。これは主に当期純利益6億51百万円の計上及び配当金2億34百万円の支払により利益剰余金が4億17百万円増加したこと、自己株式が取得などにより1億79百万円増加したこと、その他有価証券評価差額金が67百万円減少したことなどによるものです。
② キャッシュ・フローの状況の分析
当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(キャッシュ・フロー関連指標の推移)
(注) 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注1)いずれも単体ベースの財務数値により算出しております。
(注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
(注3)キャッシュ・フローは営業キャッシュ・フローを利用しております。
(注4)有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債(短期借入金、長期借入金)を対象としております。また、利払いは、キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
(資本の財源及び資金の流動性)
当社の運転資金需要の主なものは、原材料の仕入や労務費、製造諸経費、販売費及び一般管理費等であります。また、設備投資資金需要は、主にキャンディ製造設備への投資であります。
これらの資金需要については、営業活動によるキャッシュ・フローや金融機関からの借入により調達しております。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当期におけるわが国経済は、輸出を中心に弱含みが続いているなかで、製造業を中心に弱さが一段と増しているものの、個人消費は雇用・所得環境改善により持ち直しており、景気は緩やかな回復基調で推移しました。キャンディ市場におきましては、近年拡大を継続してきたグミカテゴリーが成長足踏みにより前期比減少となる一方で、一昨年まで漸減していた飴カテゴリーが昨年に引続き前期比増加となりました。 このような事業環境下、当社では中期経営計画「NewKANRO 2021」の達成に向け、ITを活用した提案型営業活動及びチャネル別の販売促進活動をさらに推進することで売上拡大を図りました。また、2月から松本工場にて新グミラインを稼働させると共に、朝日工場・ひかり工場に続き食品安全システム認証の国際規格である
FSSC22000の認証を取得し、生産体制の拡大と品質管理体制の強化を実現しました。
これらの施策の結果、売上高は前期比10億89百万円(4.7%)増加の240億39百万円となりました。
売上総利益は前期比4億24百万円(3.9%)増益の113億58百万円、営業利益は前期比79百万円(8.0%)減益の9億23百万円、経常利益は前期比37百万円(3.6%)減益の10億7百万円、当期純利益は前期比3億59百万円(35.6%)減益の6億51百万円となりました。
また、当事業年度末の総資産は191億69百万円(前事業年度末比8億27百万円減少)、負債は83億41百万円(前事業年度末比9億98百万円減少)、純資産は108億27百万円(前事業年度末比1億71百万円増加)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度末の現金及び現金同等物の期末残高は、前事業年度末に比べ3億69百万円減少し、14億30百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、20億13百万円(前期比10億64百万円増加)の資金増となりました。
これは法人税等の支払などがあったものの、営業収入に加えて運転資金が減少したことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、9億71百万円(前期比7億72百万円減少)の資金減となりました。
これは有形固定資産の売却による収入を、設備投資などによる支出が上回ったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、14億11百万円(前期比16億83百万円減少)の資金減となりました。
これは短期借入金の純減、長期借入金の返済、自己株式の取得、配当金の支払などによるものです。
(生産、受注及び販売の状況)
当事業年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(1) 生産実績
| セグメントの名称 | 金額(千円) | 前期比(%) |
| 菓子食品事業 | 25,585,400 | 104.4 |
(注) 1.金額は生産者販売価格により算出しております。
2.金額には消費税等は含まれておりません。
(2) 受注実績
受注生産は行っていないため、該当事項はありません。
(3) 販売実績
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 金額(千円) | 前期比(%) |
| 菓子食品事業 | 24,039,072 | 104.7 |
(注) 1.金額には消費税等は含まれておりません。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
| 相手先 | 前事業年度 | 当事業年度 | ||
| 金額(千円) | 割合(%) | 金額(千円) | 割合(%) | |
| 三菱商事㈱ | 22,009,693 | 95.9 | 23,106,082 | 96.1 |
(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであり、事業環境等前提条件の変化等により、実際の結果は異なる可能性があります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。
詳細については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。
(2) 経営成績の分析
① 売上高
飴は従来からの袋・スティック形態の製品が減少したものの、新形態であるコンパクトサイズが大きく伸長し、前期比微増となりました。製品別では、「金のミルク」、「健康のど飴たたかうマヌカハニー」、「ノンシュガースーパーメントールのど飴」などの既存主力ブランド商品が堅調に推移したものの、「もりもり山のくだもの飴」など不調商品もあり斑模様となりました。生産体制が拡充したグミは、「ピュレグミ」に次ぐ主力ブランドに成長した「カンデミーナグミ」が引続き売上を拡大したことなどにより、前期比10%を超える増加となりました。素材菓子は「プチポリ納豆」、「海苔のはさみ焼き」シリーズの売上増加により好調に推移しました。その結果、240億39百万円(前期比10億89百万円増収)となり、過去最高売上高を更新しました。
② 売上総利益
労務費の増加や生産設備への投資などにより製造原価は増加したものの、主力ブランド品の売上高増加などにより、113億58百万円(前期比4億24百万円増益)となりました。
③ 営業利益
新人事制度導入及び人員増による人件費の増加や販売促進費などの増加が売上総利益の増加を上回り、9億23百万円(前期比79百万円減益)となりました。
④ 経常利益
新グミライン工期遅延などに対する損害金収入により営業利益の減益分を一部回収し、10億7百万円(前期比37百万円減益)となりました。
⑤ 当期純利益
前年同期の旧本社ビル売却に伴う固定資産売却益5億1百万円など特別利益の反動減に加え、旧ひかり製菓株式会社に貸与していた土地などの減損損失1億36百万円を特別損失に計上したことなどにより、6億51百万円(前期比3億59百万円減益)となりました。
⑥ 中期経営計画の進捗状況
単位:百万円
| 2018年度 | 2019年度 | 2021年度 | |||||
| 計画 | 実績 | 達成率 | 計画 | 実績 | 達成率 | 計画 | |
| 売上高 | 21,500 | 22,949 | 106.7% | 22,900 | 24,039 | 105.0% | 26,000 |
| ROE | 4.6% | 9.8% | - | 5.2% | 6.1% | - | 10.0% |
※計画は中期経営計画
当社は、中期経営計画最終年度である2021年に売上高260億円、経常利益26億円(経常利益率10.0%)、ROEを10%以上の水準とすることを目標として定めておりました。しかしながら、2016年の目標公表から3年が経過し、当社事業の状況は大きく変化いたしました。すなわち、好調な売上高推移を背景にさらなる成長を目指し、グミ製造ラインの新設をはじめとする設備投資を加速・増加させ、業容拡大に向け人事制度の充実を伴う人員の増強・旧本社の売却による本社移転を実施いたしました。これら将来への先行投資の実施により、2021年経常利益26億円の目標数値を取り下げました。
中期経営計画における基本戦略についてはその妥当性を失っておらず、同戦略に基づき2021年に売上高260億円、ROE10%以上の達成を目指します。
(3) 財政状態及びキャッシュ・フローの状況の分析
① 財政状態の分析
当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べ8億27百万円(4.1%)減少し191億69百万円となりました。これは主に売掛金が2億31百万円増加しましたが、現金及び預金が3億69百万円、未収入金が1億11百万円、有形固定資産が5億19百万円、投資有価証券が1億17百万円減少したことによるものです。
負債の部は、前事業年度末に比べ9億98百万円(10.7%)減少し83億41百万円となりました。これは主に未払消費税等が2億15百万円、未払費用が1億3百万円、退職給付引当金が1億16百万円増加しましたが、短期借入金が5億円、未払金が3億80百万円、未払法人税等が2億7百万円、長期借入金が4億65百万円減少したことによるものです。
純資産の部は、前事業年度末に比べ1億71百万円(1.6%)増加し108億27百万円となりました。これは主に当期純利益6億51百万円の計上及び配当金2億34百万円の支払により利益剰余金が4億17百万円増加したこと、自己株式が取得などにより1億79百万円増加したこと、その他有価証券評価差額金が67百万円減少したことなどによるものです。
② キャッシュ・フローの状況の分析
当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 経営成績等の状況の概要 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(キャッシュ・フロー関連指標の推移)
| 2018年12月期 | 2019年12月期 | |
| 自己資本比率(%) | 53.3 | 56.5 |
| 時価ベースの自己資本比率(%) | 61.8 | 59.0 |
| キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年) | 1.9 | 0.4 |
| インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) | 170.0 | 340.2 |
(注) 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
(注1)いずれも単体ベースの財務数値により算出しております。
(注2)株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。
(注3)キャッシュ・フローは営業キャッシュ・フローを利用しております。
(注4)有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債(短期借入金、長期借入金)を対象としております。また、利払いは、キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
(資本の財源及び資金の流動性)
当社の運転資金需要の主なものは、原材料の仕入や労務費、製造諸経費、販売費及び一般管理費等であります。また、設備投資資金需要は、主にキャンディ製造設備への投資であります。
これらの資金需要については、営業活動によるキャッシュ・フローや金融機関からの借入により調達しております。