有価証券報告書-第105期(2025/04/01-2026/03/31)
(2)戦略
① 気候変動に係る戦略(TCFD提言に沿った情報開示)
当社グループは原材料にとうもろこしやキャッサバといった農作物を使用しており、その生育は気候の影響を多分に受けることは言うまでもありません。また、当社の主力製品である糖化製品も、大きな需要のある清涼飲料用途向け出荷量が外気温や天候によって大きく左右される傾向にあることから、気候変動が当社に与える影響は大きいと認識しております。
当社は当社グループの事業活動に影響を与えると想定される気候変動リスク・機会について4℃、2℃未満の2つのシナリオを基に以下のとおり特定し、財務インパクトの評価を実施しました。その評価結果を踏まえ、特に影響の大きいリスクの軽減及び機会の獲得に向けた対応策の検討を進めるとともに現在公表している温室効果ガス排出量削減目標以上の削減が可能となるよう努めてまいります。
[リスクと機会]
※1 製造(国内):日本食品化工株式会社、製造(海外):Asia Modified Starch Co., Ltd.、
物流:ミナト流通サービス株式会社
※2 高:10億円以上、中:1~10億円、低:1億円以下
※3 短期:~1年、中期:1年~4年、長期:4年~27年
[リスクへの対策]
・バイオマス燃料の使用、低炭素な化石燃料や非化石エネルギーへの転換、再生可能エネルギーの導入等による温室効果ガス排出量の抑制
・原料(とうもろこし)の複数産地調達、とうもろこし原料以外の製品開発等によるBCP体制の構築
・原料(キャッサバ)農家との関係構築による購買体制強化
・サステナビリティ経営推進委員会の運営等、気候変動に関する組織的な取組と情報開示の実施
[機会への対応]
・経口補水液等の熱中症対策に寄与する商品ラインナップの充実を図る等、環境の変化に応じた市場ニーズの汲み取りを推進
・低炭素な輸送モードへのシフトや輸送効率を高めることでエネルギー使用の抑制を推進
上記は特定した気候変動リスク・機会への対応の抜粋となります。今後、当社HP等において気候変動が事業へ与える影響及び対策について更なる情報開示を検討してまいります。
② 人材育成及び社内環境整備
当社は、長期経営ビジョンNSK2030において、ビジョンの実現には変革を求め、挑戦する人材が不可欠であるとし、2024年4月に策定した「人事ビジョン」では従業員の成長と事業の発展が共にある姿を目指し、「成長機会の提供」、「DE&I」、「適材適所」の3本柱を礎とした制度の改善と施策の実行を宣言しております。
成長機会の提供 … 幅広い研修、経験の場を提供し、キャリア形成を支援する。
DE&I … 個の尊重、公平な機会提供を通じ、パフォーマンスを最大化する。
適材適所 … 経営ビジョン達成に向けた戦略的な人事マネジメントを実施する。
2025年度においては、「企業理念を体現する人材」を軸として見直した新たなコンピテンシーに基づく人事評価の実施、並びに評価の公平性向上を目的としたフィードバック強化に重点を置いた考課制度の見直しを行っております。また、キャリア形成支援の基盤整備として、コーチング研修及びキャリアカウンセリングサービスを導入するとともに、風通しの良い職場環境の整備に向けて中堅社員層を対象としたアンガーマネジメント研修を開始しております。加えて、戦略的な人事マネジメントの実現を目的として、タレントマネジメントシステムの導入にも取り組んでおります。
a.女性活躍推進
2023年に発足した女性活躍推進タスクフォースにより、女性リーダーの創出及び女性が働きやすい職場環境の整備に資する各種施策が立案され、これらの施策について段階的に実行を進めてまいりました。
2025年度においては、女性社員を対象としたキャリアカウンセリングサービスの導入、育児フレックス制度の導入を検討するためのワーキングチームの設置、復職時のブランク低減を目的とした育児休業中社員への会社情報共有のための情報端末貸与に関するルール整備、並びに女性社員間のコミュニケーション促進を目的とした女性コミュニティイベントの開催等に取り組んでおります。
b.障がい者雇用
「障害者の雇用の促進等に関する法律」(昭和35年法律第123号)に基づき民間企業に求められる法定雇用率以上の水準を維持することを目標に、業務への適応をサポートする取組を続けております。
c.健康経営の推進
当社では、サステナビリティ重要課題に基づき、健康経営の推進を個別目標として掲げています。社員の健康を守ることは企業の責任であることを重く受け止め、社員に対し定期健康診断、二次検診、ストレスチェック、人間ドッグ等の受診・利用を促進してまいります。また、有給休暇の積極的な取得促進、長時間労働の削減及び個人間の偏りを是正するための残業時間の平準化にも引き続き努めてまいります。
① 気候変動に係る戦略(TCFD提言に沿った情報開示)
当社グループは原材料にとうもろこしやキャッサバといった農作物を使用しており、その生育は気候の影響を多分に受けることは言うまでもありません。また、当社の主力製品である糖化製品も、大きな需要のある清涼飲料用途向け出荷量が外気温や天候によって大きく左右される傾向にあることから、気候変動が当社に与える影響は大きいと認識しております。
当社は当社グループの事業活動に影響を与えると想定される気候変動リスク・機会について4℃、2℃未満の2つのシナリオを基に以下のとおり特定し、財務インパクトの評価を実施しました。その評価結果を踏まえ、特に影響の大きいリスクの軽減及び機会の獲得に向けた対応策の検討を進めるとともに現在公表している温室効果ガス排出量削減目標以上の削減が可能となるよう努めてまいります。
[リスクと機会]
| 社会の変化 | リスク項目 | 対象事業※1 | 影響※2 | 期間※3 | ||||
| 製造 (国内) | 製造 (海外) | 物流 | ||||||
| 移行リスク 2℃未満シナリオ | 政策・ 規制 | 炭素価格の導入・上昇 | 炭素税や排出量取引の負担による収益減少 | ○ | ○ | ○ | 中~高 | 長期 |
| 輸出入含む配送コスト増加、生産コスト増加による原材料購買価格上昇 | ○ | ○ | 中~高 | 中期~長期 | ||||
| 電気料金上昇による製造コスト増加 | ○ | ○ | 中 | 中期~長期 | ||||
| 大気汚染による規制強化 | 農業への就労制限による農作物(キャッサバ)の収量減少に伴う調達コスト増加 | ○ | 高 | 長期 | ||||
| 評判 | 脱炭素に向けての情報開示 | 不十分な環境情報の開示による企業ブランド低下 | ○ | ○ | 中 | 中期 | ||
| ニーズの多様化 | 消費者嗜好の変化によるサービス需要の多様化 | ○ | ○ | ○ | 中~高 | 短期~長期 | ||
| 技術 | 低炭素輸送の要請 | 次世代トラック等の脱炭素車両への投資コスト増加 | ○ | 高 | 短期~長期 | |||
| 物理リスク 4℃シナリオ | 慢性 | 平均気温の上昇 | 農作物(とうもろこし・キャッサバ)の収量減少・品質低下に伴う調達コスト増加 | ○ | ○ | 中~高 | 中期 | |
| 従業員の熱中症者数増加による事業活動停滞 | ○ | ○ | ○ | 中~高 | 中期 | |||
| 水不足 | 干ばつ等水不足による農作物(とうもろこし)の生産量減少 | ○ | 高 | 長期 | ||||
| 水不足や水質悪化による工場稼働率低下 | ○ | ○ | 中~高 | 長期 | ||||
| 急性 | 災害の激甚化(集中豪雨・洪水等) | 生産拠点の被災、原料(キャッサバ)不足、道路網損壊による物流への影響 | ○ | ○ | ○ | 中~高 | 短期~中期 | |
| 機会 | 製品とサービス | 消費者嗜好の変化 | オーツ麦や大豆ハンバーグ等のプラントベースフードへの需要増による販売機会拡大 | ○ | ○ | 中 | 中期 | |
| 市場 | 政策 | 排出量取引による低炭素技術導入 へのインセンティブ | ○ | 低 | 中期 | |||
| 平均気温の上昇 | 飲料の需要増による販売機会拡大 | ○ | 高 | 長期 | ||||
| 資源効率 | 平均気温の上昇 | 原材料(キャッサバ)の作付面積増大 | ○ | 高 | 中期 | |||
| 輸送効率化 | エネルギー利用の効率化による収益性向上 | ○ | 高 | 短期 | ||||
※1 製造(国内):日本食品化工株式会社、製造(海外):Asia Modified Starch Co., Ltd.、
物流:ミナト流通サービス株式会社
※2 高:10億円以上、中:1~10億円、低:1億円以下
※3 短期:~1年、中期:1年~4年、長期:4年~27年
[リスクへの対策]
・バイオマス燃料の使用、低炭素な化石燃料や非化石エネルギーへの転換、再生可能エネルギーの導入等による温室効果ガス排出量の抑制
・原料(とうもろこし)の複数産地調達、とうもろこし原料以外の製品開発等によるBCP体制の構築
・原料(キャッサバ)農家との関係構築による購買体制強化
・サステナビリティ経営推進委員会の運営等、気候変動に関する組織的な取組と情報開示の実施
[機会への対応]
・経口補水液等の熱中症対策に寄与する商品ラインナップの充実を図る等、環境の変化に応じた市場ニーズの汲み取りを推進
・低炭素な輸送モードへのシフトや輸送効率を高めることでエネルギー使用の抑制を推進
上記は特定した気候変動リスク・機会への対応の抜粋となります。今後、当社HP等において気候変動が事業へ与える影響及び対策について更なる情報開示を検討してまいります。
② 人材育成及び社内環境整備
当社は、長期経営ビジョンNSK2030において、ビジョンの実現には変革を求め、挑戦する人材が不可欠であるとし、2024年4月に策定した「人事ビジョン」では従業員の成長と事業の発展が共にある姿を目指し、「成長機会の提供」、「DE&I」、「適材適所」の3本柱を礎とした制度の改善と施策の実行を宣言しております。
成長機会の提供 … 幅広い研修、経験の場を提供し、キャリア形成を支援する。
DE&I … 個の尊重、公平な機会提供を通じ、パフォーマンスを最大化する。
適材適所 … 経営ビジョン達成に向けた戦略的な人事マネジメントを実施する。
2025年度においては、「企業理念を体現する人材」を軸として見直した新たなコンピテンシーに基づく人事評価の実施、並びに評価の公平性向上を目的としたフィードバック強化に重点を置いた考課制度の見直しを行っております。また、キャリア形成支援の基盤整備として、コーチング研修及びキャリアカウンセリングサービスを導入するとともに、風通しの良い職場環境の整備に向けて中堅社員層を対象としたアンガーマネジメント研修を開始しております。加えて、戦略的な人事マネジメントの実現を目的として、タレントマネジメントシステムの導入にも取り組んでおります。
a.女性活躍推進
2023年に発足した女性活躍推進タスクフォースにより、女性リーダーの創出及び女性が働きやすい職場環境の整備に資する各種施策が立案され、これらの施策について段階的に実行を進めてまいりました。
2025年度においては、女性社員を対象としたキャリアカウンセリングサービスの導入、育児フレックス制度の導入を検討するためのワーキングチームの設置、復職時のブランク低減を目的とした育児休業中社員への会社情報共有のための情報端末貸与に関するルール整備、並びに女性社員間のコミュニケーション促進を目的とした女性コミュニティイベントの開催等に取り組んでおります。
b.障がい者雇用
「障害者の雇用の促進等に関する法律」(昭和35年法律第123号)に基づき民間企業に求められる法定雇用率以上の水準を維持することを目標に、業務への適応をサポートする取組を続けております。
c.健康経営の推進
当社では、サステナビリティ重要課題に基づき、健康経営の推進を個別目標として掲げています。社員の健康を守ることは企業の責任であることを重く受け止め、社員に対し定期健康診断、二次検診、ストレスチェック、人間ドッグ等の受診・利用を促進してまいります。また、有給休暇の積極的な取得促進、長時間労働の削減及び個人間の偏りを是正するための残業時間の平準化にも引き続き努めてまいります。