四半期報告書-第89期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/14 14:47
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27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間における当社グループは、原材料価格が上昇する中で、製品の価格改定等を進めました。また、テレビCM「シーチキン食堂」を軸とした広告宣伝活動や販売促進活動を展開し、ブランド力の強化と消費者の需要喚起に努めました。
簡便さや個食ニーズに対応した「シャキッとコーン」や総菜のパウチ製品、少子高齢化社会で拡大する中食需要に対応した業務用食品が好調に推移したこと等により、売上高は前年同期比0.9%増の619億9百万円となりました。
利益面では、主原料であるきはだ鮪やかつお、米の価格上昇に加え、価格競争の激化にともない販売奨励金が増加し、営業利益は18億10百万円(前年同期比39.7%減)、経常利益は20億15百万円(同36.8%減)となりました。
平成29年4月1日に当社の100%子会社である株式会社マルアイを吸収合併し、繰越欠損金を引き継いだこと等により税金費用が減少し、親会社株主に帰属する四半期純利益は20億95百万円(同0.1%増)となりました。
なお、当社グループは、食品事業およびこの付帯事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の開示は行っていませんが、製品群別の販売動向は以下のとおりです。
表:製品群別売上高(連結) (単位:千円、%)
製品群前年同期当第3四半期増減
金額構成比金額構成比金額

家庭用食品ツナ26,625,08543.426,720,10143.295,0160.4
デザート3,978,3586.54,012,9816.534,6230.9
パスタ&ソース5,814,5659.55,830,7839.416,2180.3
総菜5,333,1598.75,818,8409.4485,6809.1
削りぶし・のり・ふりかけ類4,369,5727.14,204,5286.8△165,043△3.8
ギフト・その他食品3,084,1315.02,971,4294.8△112,702△3.7
49,204,87280.249,558,66580.1353,7920.7
業務用食品10,364,17916.910,677,23117.2313,0523.0
ペットフード・バイオ他1,418,9022.31,349,3882.2△69,513△4.9
60,987,95399.461,585,28599.5597,3311.0
その他360,0680.6324,4730.5△35,595△9.9
合 計61,348,022100.061,909,758100.0561,7360.9

(注)1.上記金額は消費税等を含みません。
2.前期まで「総菜」に計上していた一部製品を、今期より「ツナ」に変更しました。前年同期実績についても、当該分843,157千円を「総菜」から「ツナ」に組み替えています。
「ツナ」では、製品の生産体制の整備が進んだことに加え、かつおの高騰を受け主力製品であるシーチキンマイルドを価格改定したこと等により、売上高は前年同期比0.4%増加しました。
「デザート」では、「朝からフルーツ」シリーズやフルーツパウチなど個食ニーズに対応した製品が堅調で、売上高は同0.9%増加しました。
「パスタ&ソース」では、輸入パスタ製品の増加による低価格化が進む中、新たに投入した低糖質パスタ「ポポロスパCarbOFF(カーボフ)」が好調で、売上高は同0.3%増加しました。
「総菜」では、主力の「シャキッとコーン」が大幅に伸長したうえに、個食ニーズにマッチしたパウチシリーズが好調で、売上高は同9.1%増加しました。
「削りぶし・のり・ふりかけ類」では、かつおやのり原料の高騰を受け価格改定したものの、販売機会の減少により、売上高は同3.8%減少しました。
「ギフト・その他食品」では、包装米飯「パパッとライス」が好調でしたが、ギフトが低調で、売上高は同3.7%減少しました。
「業務用食品」では、原料事情の悪化にともないフルーツ類の販売が低調でしたが、コンビニエンスストア向けのツナやコーン等が好調で、売上高は同3.0%増加しました。
「ペットフード・バイオ他」では、食品添加物を加えていないキャットフード「無一物(むいちもつ)」シリーズが好調でしたが、フィッシュミール等が低調で、売上高は同4.9%減少しました。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、112,342千円です。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(4) 主要な設備
当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の新設計画は次のとおりです。
会社名
事業所名
所在地セグメントの名称設備の内容投資予定金額資金調達方法着手および完了予定年月完成後の増加能力
総額
(百万円)
既支払額
(百万円)
着手完了
当社
新清水
プラント
静岡市
清水区
食品事業缶詰生産
設備
4,800-自己資金
および
借入金
平成31年
2月
平成32年
5月
日産約290千缶

(注)上記金額は消費税等を含みません。