有価証券報告書-第61期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/24 11:53
【資料】
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【項目】
148項目

研究開発活動

当社グループ食品事業におきましては、基本とする戦略方針の「エバラブランドの価値向上」に基づき、多様化とともに高度化した、広範囲にわたる顧客ニーズに応えるため、環境の変化を敏感に捉え、お客様が求める価値の本質とは何かを追求し、安心してお使いいただける安全な商品設計と、モノづくりの根源である「おいしさの追求」を推進してきました。
当社の研究開発機能は、研究本部とマーケティング本部の商品開発部が担っており、研究本部では家庭用・業務用商品の設計・試作等の味づくり、工業化検討、新技術の開発、商品・原材料の化学分析、食品表示や特許等の情報管理や社内外への発信を行うほか、中長期的な研究開発課題にかかる基礎研究にも取り組んでおります。商品開発部はマーケティング戦略及び商品戦略に基づき商品開発の高質化・迅速化を図り、競争優位に立てる商品・サービスの開発を行っております。また、研究本部とマーケティング本部は必要に応じてプロジェクトチームを編成し、研究開発活動を遂行しております。
当社では年4回及び必要に応じて、マーケティング本部が事務局となるマーケティング戦略委員会を開催し、新商品にかかる計画の提示や進捗報告並びに議論を行ったうえ、取締役及び関連各本部長によって商品戦略全般に関する最終決定を行っております。
(1)具体的な研究開発活動
(イ)マーケティング・商品開発に関する事項
① マーケティング部と連動した新商品開発及びリニューアル
② 業務用ユーザーとの共同開発を含んだ顧客ニーズに合致した商品の開発
③ 中期経営計画に連動した商品開発及び技術開発
④ 社内外への商品情報の迅速かつ正確な提供
⑤ 消費者の嗜好を定量的に把握し、それを商品開発にフィードバックする手法の探求
(ロ)製造技術に関する事項
① 製造部と連携した収益性の改善を考慮した既存技術の改善
② 中長期商品化を目指した健康訴求素材の研究
③ 理化学分析、微生物検査を通じた商品及び原材料の安全性の検証
④ 素材抽出、濃縮技術分野における商品開発及び技術研究
⑤ 製品の安全性と使い勝手を追求した容器・包装材料の開発及び技術研究
⑥ 食品の発酵技術を深堀りした研究とその商品開発
⑦ 基幹商品である「焼肉のたれ」に付与する機能性の研究
(2)当連結会計年度の主な新商品
家庭用商品
肉まわり調味料群: 「減塩 焼肉のたれ」醤油味
「極旨焼肉のたれ」甘口、中辛
「プチッとステーキ」グレイビーソース
鍋物調味料群 : 「プチッと鍋」担々ごま鍋
「なべしゃぶ」柑橘醤油つゆ、牛だしつゆ、ガーリックトマトつゆ
その他群 : 「プチッとうどん」釜玉うどん、すだちおろしうどん、魚介とんこつ醤油味、焼うどん コクうま醤油味
「プチッとごはんズ」焼きかに風味、あさりバター風味
チルド商品群 : 「エバラCJ」カラインダ
業務用商品
肉まわり調味料群 : 彩り梅だれ
「厨房応援団」たまねぎのたれ
スープ群 : 「e-Basic」とり白湯ラーメンスープ
「寸胴革命」炊き出し鶏がらスープ
その他群 : サッと粥
当連結会計年度の研究開発費の総額は555百万円となっています。
なお、当社グループにおける物流事業及びその他事業につきましては、研究開発活動に該当する内容はありません。