有価証券報告書-第24期(2025/01/01-2025/12/31)
有報資料
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。
1.会社の経営の基本方針
当社グループは「暮らしと社会の明日を紡ぐトーア紡」を経営理念とし、トーア紡クオリティの追求と新しい
価値の創造、環境負荷の低減に積極的に取り組むことを通じて、モノづくりの伝統を未来へつなげることを基本
方針としております。
そして社会に貢献し、必要な存在として認められる企業集団となり、常に自らも成長・発展し続ける「暮らし
と社会の明日を紡ぐ企業」として、事業の永続性を確かなものとする努力をしております。
2.経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
(1)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、「中期経営計画 TOA FG2027」を策定し、更なる成長に向け、挑戦し続ける企業グループ
を目指し「収益力向上への継続的挑戦」と「挑戦し続ける組織風土の醸成」を成長テーマとして掲げておりま
す。
基幹5事業(衣料・インテリア産業資材・エレクトロニクス・ファインケミカル・不動産)は、収益力
向上のため環境変化への対応力を強化し、またヘルスケアをはじめとする将来の成長事業は、それぞれの
基盤を確立させることにより、グループ全体において「事業基盤の強化」の実現を目指します。
中期経営計画の達成に向け下記の5点を基本戦略とし取り組んでまいります。
1.強い事業基盤確立へ、各事業で新たな取り組みに積極的に挑戦
各事業部門において新販路、新商材でのシェア拡大により収益の柱を増築し、事業内ポートフォリオを新
構築することで環境変化への対応力を強化します。
2.持続的な成長に資する積極的な設備投資の継続
積極的に設備投資を実施した前中期経営計画と同等の投資を実施し、継続的な収益力向上の基盤を確立い
たします。
3.人材の充実、従業員全員が活躍できる仕組みづくり
ビジネスを取り巻く環境変化が激しく、従業員の価値観も多様化するなかで、トーア紡グループ従業員の
誰もが安心できる、働きがいのある環境を再構築し、挑戦し続けられる組織風土を目指します。
4.持続的でバランスの取れた財務戦略の実施 ~ 株主還元・成長投資・財務体質改善
財務体質の改善を進めつつ、投資と資金調達の最適化により成長投資と安定的かつ継続的な配当の引き上
げを実施してまいります。
5.環境への配慮、社会に向けたサステナビリティへの取り組み
トーア紡グループでは、5つのマテリアリティ「脱炭素社会の実現・環境負荷低減・循環型社会の実現・
ダイバーシティ&インクルージョン・アメニティの追求」を特定し、企業価値の向上と持続可能な社会実
現に貢献してまいります。
なお、中期経営計画の詳細につきましては、令和7年2月13日に発表いたしました「中期経営計画の策定に
関するお知らせ」をご覧ください。
当社グループの目標値を次のように設定しております。
(単位:百万円)
※計画当初の目標値を一部修正しております。詳細は令和8年2月13日発表の「中期経営計画の修正に関するお知らせ」をご覧ください。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
国内経済は、企業の賃上げに伴う所得環境の改善や政府の経済対策により、緩やかな回復基調が続くと見込
まれます。一方で、日中関係の悪化や国内金利の上昇、さらには中東・ウクライナ情勢の緊迫化など、不透明
な経営環境が続くものと予想されます。
このような状況下、中期経営計画2年目(令和8年12月期)の目標達成に向け各事業分野において以下の取
組みを進めてまいります。
・衣料事業
気候変動による温暖化や為替動向など、ウール素材を訴求するにあたって厳しさが増す一方の事業環境の
中、その事業基盤をゆるぎないものにすべく、下記の課題に取り組んでいきます。
1. 盤石かつしなやかな生産基盤の構築
設備投資、人の配置の最適化等、その都度の環境変化に柔軟に対応できる生産体制づくりに、協力工場と
の取り組みの深化も含めて注力します。
2. DXの推進
DXによる各工程、業務フローの改善、見える化による迅速な情報の共有化等、業務変革を徹底的に推進し
ていきます。
3. 海外拠点の活用
強みである既存の中国、東南アジアの拠点について、製造拠点としてのみならず、商品開発、それに伴っ
た市場創造の側面から有効活用し、新領域への展開を目指します。
4. 発信力の強化
非ウール素材、環境配慮型商品、高付加価値商品の開発を、部門の枠を超えて横断的に推し進めることで
総合力を強化し、揺るぎないTOABOブランドの確立に努めます。
・インテリア産業資材事業
インテリア産業資材事業は以下の4つの戦略を推し進めていきます。
1. 生産の効率化
既存設備の改修・改造、生産ロットの見直しに取り組み、生産の効率化を進めていきます。
2.活況のある分野への営業活動
既存の自動車産業向け、土木向けだけでなく、新しい分野への積極的な営業活動を行います。
3.設備投資の継続
不織布部門、ポリプロファイバー部門、カーペット部門、特殊繊維部門、工場内インフラ設備等、必要な
ところへの投資を継続していきます。
4.環境に配慮したものづくりの継続
工場使用電力、燃料の低炭素化、排水処理設備の改修による汚泥の削減、運転の効率化、産官学共同研究
によるリサイクルカーボンの連続繊維化を目指します。
・エレクトロニクス事業
昨年度は、主力の電動工具コントローラーを主に中国で生産していることから、米国向け製品が米国関税政
策の影響を受けて大幅な受注減となりました。今後も中国生産品は苦戦する見通しのため、ポートフォリオの見直しと新規分野の開拓が急務となっています。
このような状況を踏まえて、主要分野において以下の施策を推進していきます。
1. 電子デバイス分野の取り組み
米国の半導体メモリのメーカーと代理店契約を締結して、国内外のOA機器・家電メーカー、医療機器メー
カーに販売を開始します。
2. 成長分野の販売強化
減速機用機構部品のベアリング、眼鏡用の偏光レンズフィルムの品種を増やし、販売強化を行います。
3. 新規分野の開拓
軟骨伝導集音器の製造販売を開始します。また、化石燃料をほとんど使用しない環境配慮型デトネーショ
ン焼却炉の販売も開始します。さらに、酷暑対策商品として、ペルチェ素子を使用した冷感ジャケットなどの製造販売を行います。
・ファインケミカル事業
中期経営計画の基本戦略に沿った次の重要施策を着実に遂行することで企業価値の更なる向上に努めます。
1. 成長分野の強化
中長期で成長が見込まれる電子材料分野での能力増強投資を引き続き推進します。
2. 新たな顧客価値の創出
独自技術で開発した機能性材料と工業化技術で、新たな顧客価値の創出に注力します。
3. 環境負荷低減への貢献
持続可能なものづくりを確かなものとするために、環境に優しい製法への改良、省エネ・リサイクル投
資、エネルギー調達の多様化に一層取り組みます。
・不動産事業
資産の有効活用と安定収益確保のため、以下の重点施策を進めていきます。
1. 事務所賃貸の収益性向上
事務所賃貸については、働く人の満足度を高めるためオフィス環境の整備を行っていきます。魅力ある
オフィスビルとして収益性の向上に努めます。
2. 商業施設の付加価値の維持向上
商業施設については、収益性を高めるため計画的に設備更新を行い、付加価値の維持向上を図ります。
また、老朽化した施設については、リニューアルなど新たな投資を検討していきます。独自技術で開発した機能性材料と工業化技術で新たな顧客価値の創出に注力します。
3. SDGsを意識した資産活用
保有森林の維持管理などSDGsを意識した資産の活用を促進し、環境負荷の低減を図ります。
当社グループは、創業者の訓示である「顧客満足」「重点主義」「公平性」を脈々と受け継ぎ、人々そして
暮らしの「アメニティ=快適・ここちよさ」を追求する「暮らしと社会の明日を紡ぐ」企業グループであり続けるという理念のもと、以上のような取り組みを通じて持続的な成長と企業価値の向上に尽力していきます。
また、法令順守や危機管理を一層徹底するため、「トーア紡グループ企業行動憲章」のさらなる定着と実践を推進し、より実効性のある内部統制の整備、運用に取り組んでまいります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。
1.会社の経営の基本方針
当社グループは「暮らしと社会の明日を紡ぐトーア紡」を経営理念とし、トーア紡クオリティの追求と新しい
価値の創造、環境負荷の低減に積極的に取り組むことを通じて、モノづくりの伝統を未来へつなげることを基本
方針としております。
そして社会に貢献し、必要な存在として認められる企業集団となり、常に自らも成長・発展し続ける「暮らし
と社会の明日を紡ぐ企業」として、事業の永続性を確かなものとする努力をしております。
2.経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
(1)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、「中期経営計画 TOA FG2027」を策定し、更なる成長に向け、挑戦し続ける企業グループ
を目指し「収益力向上への継続的挑戦」と「挑戦し続ける組織風土の醸成」を成長テーマとして掲げておりま
す。
基幹5事業(衣料・インテリア産業資材・エレクトロニクス・ファインケミカル・不動産)は、収益力
向上のため環境変化への対応力を強化し、またヘルスケアをはじめとする将来の成長事業は、それぞれの
基盤を確立させることにより、グループ全体において「事業基盤の強化」の実現を目指します。
中期経営計画の達成に向け下記の5点を基本戦略とし取り組んでまいります。
1.強い事業基盤確立へ、各事業で新たな取り組みに積極的に挑戦
各事業部門において新販路、新商材でのシェア拡大により収益の柱を増築し、事業内ポートフォリオを新
構築することで環境変化への対応力を強化します。
2.持続的な成長に資する積極的な設備投資の継続
積極的に設備投資を実施した前中期経営計画と同等の投資を実施し、継続的な収益力向上の基盤を確立い
たします。
3.人材の充実、従業員全員が活躍できる仕組みづくり
ビジネスを取り巻く環境変化が激しく、従業員の価値観も多様化するなかで、トーア紡グループ従業員の
誰もが安心できる、働きがいのある環境を再構築し、挑戦し続けられる組織風土を目指します。
4.持続的でバランスの取れた財務戦略の実施 ~ 株主還元・成長投資・財務体質改善
財務体質の改善を進めつつ、投資と資金調達の最適化により成長投資と安定的かつ継続的な配当の引き上
げを実施してまいります。
5.環境への配慮、社会に向けたサステナビリティへの取り組み
トーア紡グループでは、5つのマテリアリティ「脱炭素社会の実現・環境負荷低減・循環型社会の実現・
ダイバーシティ&インクルージョン・アメニティの追求」を特定し、企業価値の向上と持続可能な社会実
現に貢献してまいります。
なお、中期経営計画の詳細につきましては、令和7年2月13日に発表いたしました「中期経営計画の策定に
関するお知らせ」をご覧ください。
当社グループの目標値を次のように設定しております。
(単位:百万円)
| 令和8年12月期 | 令和9年12月期 | |
| 売上高 | 18,500 | 20,000 |
| 営業利益 | 800 | 1,000 |
| 経常利益 | 720 | 870 |
| 親会社株主に帰属する 当期純利益 | 520 | 730 |
※計画当初の目標値を一部修正しております。詳細は令和8年2月13日発表の「中期経営計画の修正に関するお知らせ」をご覧ください。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
国内経済は、企業の賃上げに伴う所得環境の改善や政府の経済対策により、緩やかな回復基調が続くと見込
まれます。一方で、日中関係の悪化や国内金利の上昇、さらには中東・ウクライナ情勢の緊迫化など、不透明
な経営環境が続くものと予想されます。
このような状況下、中期経営計画2年目(令和8年12月期)の目標達成に向け各事業分野において以下の取
組みを進めてまいります。
・衣料事業
気候変動による温暖化や為替動向など、ウール素材を訴求するにあたって厳しさが増す一方の事業環境の
中、その事業基盤をゆるぎないものにすべく、下記の課題に取り組んでいきます。
1. 盤石かつしなやかな生産基盤の構築
設備投資、人の配置の最適化等、その都度の環境変化に柔軟に対応できる生産体制づくりに、協力工場と
の取り組みの深化も含めて注力します。
2. DXの推進
DXによる各工程、業務フローの改善、見える化による迅速な情報の共有化等、業務変革を徹底的に推進し
ていきます。
3. 海外拠点の活用
強みである既存の中国、東南アジアの拠点について、製造拠点としてのみならず、商品開発、それに伴っ
た市場創造の側面から有効活用し、新領域への展開を目指します。
4. 発信力の強化
非ウール素材、環境配慮型商品、高付加価値商品の開発を、部門の枠を超えて横断的に推し進めることで
総合力を強化し、揺るぎないTOABOブランドの確立に努めます。
・インテリア産業資材事業
インテリア産業資材事業は以下の4つの戦略を推し進めていきます。
1. 生産の効率化
既存設備の改修・改造、生産ロットの見直しに取り組み、生産の効率化を進めていきます。
2.活況のある分野への営業活動
既存の自動車産業向け、土木向けだけでなく、新しい分野への積極的な営業活動を行います。
3.設備投資の継続
不織布部門、ポリプロファイバー部門、カーペット部門、特殊繊維部門、工場内インフラ設備等、必要な
ところへの投資を継続していきます。
4.環境に配慮したものづくりの継続
工場使用電力、燃料の低炭素化、排水処理設備の改修による汚泥の削減、運転の効率化、産官学共同研究
によるリサイクルカーボンの連続繊維化を目指します。
・エレクトロニクス事業
昨年度は、主力の電動工具コントローラーを主に中国で生産していることから、米国向け製品が米国関税政
策の影響を受けて大幅な受注減となりました。今後も中国生産品は苦戦する見通しのため、ポートフォリオの見直しと新規分野の開拓が急務となっています。
このような状況を踏まえて、主要分野において以下の施策を推進していきます。
1. 電子デバイス分野の取り組み
米国の半導体メモリのメーカーと代理店契約を締結して、国内外のOA機器・家電メーカー、医療機器メー
カーに販売を開始します。
2. 成長分野の販売強化
減速機用機構部品のベアリング、眼鏡用の偏光レンズフィルムの品種を増やし、販売強化を行います。
3. 新規分野の開拓
軟骨伝導集音器の製造販売を開始します。また、化石燃料をほとんど使用しない環境配慮型デトネーショ
ン焼却炉の販売も開始します。さらに、酷暑対策商品として、ペルチェ素子を使用した冷感ジャケットなどの製造販売を行います。
・ファインケミカル事業
中期経営計画の基本戦略に沿った次の重要施策を着実に遂行することで企業価値の更なる向上に努めます。
1. 成長分野の強化
中長期で成長が見込まれる電子材料分野での能力増強投資を引き続き推進します。
2. 新たな顧客価値の創出
独自技術で開発した機能性材料と工業化技術で、新たな顧客価値の創出に注力します。
3. 環境負荷低減への貢献
持続可能なものづくりを確かなものとするために、環境に優しい製法への改良、省エネ・リサイクル投
資、エネルギー調達の多様化に一層取り組みます。
・不動産事業
資産の有効活用と安定収益確保のため、以下の重点施策を進めていきます。
1. 事務所賃貸の収益性向上
事務所賃貸については、働く人の満足度を高めるためオフィス環境の整備を行っていきます。魅力ある
オフィスビルとして収益性の向上に努めます。
2. 商業施設の付加価値の維持向上
商業施設については、収益性を高めるため計画的に設備更新を行い、付加価値の維持向上を図ります。
また、老朽化した施設については、リニューアルなど新たな投資を検討していきます。独自技術で開発した機能性材料と工業化技術で新たな顧客価値の創出に注力します。
3. SDGsを意識した資産活用
保有森林の維持管理などSDGsを意識した資産の活用を促進し、環境負荷の低減を図ります。
当社グループは、創業者の訓示である「顧客満足」「重点主義」「公平性」を脈々と受け継ぎ、人々そして
暮らしの「アメニティ=快適・ここちよさ」を追求する「暮らしと社会の明日を紡ぐ」企業グループであり続けるという理念のもと、以上のような取り組みを通じて持続的な成長と企業価値の向上に尽力していきます。
また、法令順守や危機管理を一層徹底するため、「トーア紡グループ企業行動憲章」のさらなる定着と実践を推進し、より実効性のある内部統制の整備、運用に取り組んでまいります。