有価証券報告書-第67期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/24 13:11
【資料】
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【項目】
106項目

事業等のリスク

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)特定の地域への生産の依存及び為替変動について
当社グループが所属しておりますユニフォーム及び作業用品関連業界は、海外拠点によって生産される比率が年々高くなってきており、当社グループにおいても、商品及び製品の90%近く(商社経由の仕入を含む)が海外拠点によって生産されております。主要な海外生産拠点は中国、ベトナムであり、当該各国で何らかの要因により生産が困難となった場合には、当社グループの業績及び今後の事業展開に悪影響を与える可能性があります。また、上記状況は当社グループの輸入仕入比率が高いことを意味しており、仕入価格は直接又は間接的にUSドルと連動していることから、為替変動の影響を受け仕入コストが変動する要因となります。このため、一部について為替予約、為替オプション取引等によりリスクヘッジを行っておりますが、これにより当該リスクを完全に回避できるものではありません。一方、当社グループの商品及び製品は基本的に見込み生産を行っている関係上、同製品の仕入と売上の時期は一致しておらず、為替変動の影響を取り込み販売単価に転嫁するには一定の時間を要します。また、為替変動は当社グループの外貨建取引から発生する資産及び負債の日本円換算額に影響を与える可能性があります。したがって、為替の動向が当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。
(2)売上債権の回収について
当社グループが所属しておりますユニフォーム及び作業用品関連業界は、比較的経営基盤が小規模な取引先が多く、取引慣行として手形取引が慣例となっております。当社グループは与信枠等を設定し総債権の管理を徹底しておりますが、取引先の個別の事由又は経済環境全般の悪化等により経営が破綻し、手形も含めた売上債権全体が回収不能となり、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。
(3)たな卸資産等の販売価格と評価について
当社グループが所属しておりますユニフォーム及び作業用品関連業界の商品及び製品は、カタログによる定番販売が主流なため、カジュアル商品等に比べて比較的商品のライフサイクルが長いものの、廃番等により処分販売若しくは廃棄処理を行うことがあります。当社グループのたな卸資産の主なものは商品及び製品と原材料(生地)でありますが、商品及び製品については基本的に見込み生産を行っている関係上、廃番若しくは売れ残りにより想定を超える値引き幅で売却したり、廃棄又は想定外の多額の評価損を計上せざるを得なくなったりする可能性があります。また、原材料につきましても商品及び製品の廃番等により、同様な可能性があります。
従って、経済環境全般の悪化等による売上状況の低迷又は見込み違い等の多発は、当社グループの業績に悪影響を与える可能性があります。
(4)競争について
当社グループを取り巻く経営環境は非常に競争が厳しく、当社グループが将来に亘ってもユニフォーム及び作業用品関連業界において優位性を構築・維持・発揮し、一定の地位を確保・継続できるという保証はなく、また、競争の結果、当社グループの売上、収益が低下する可能性があります。