有価証券報告書-第112期(2022/04/01-2023/03/31)
② 戦略
大王グループは、国内紙・板紙部門とホーム&パーソナルケア部門において、2℃未満シナリオと4℃シナリオの2つの気候変動シナリオを基に、事業への影響を分析しました。1.5℃未満シナリオについても現在分析を進めており、把握・開示に努めてまいります。
各シナリオの前提条件はIPCC(気候変動に関する政府間パネル)やIEA(国際エネルギー機関)のシナリオなどを参照し、物理的リスクについてはWRI(世界資源研究所)や文部科学省気象庁、Four Twenty Seven、Encoreのデータを基にリスク評価を行いました。
<気候変動におけるリスクと機会>以下で示す気候変動のシナリオ分析におけるリスクと機会の財務インパクトは、大:300億円以上、中:150億円~300億円、小:50億円~150億円、微小:50億円未満です。
大王グループは、国内紙・板紙部門とホーム&パーソナルケア部門において、2℃未満シナリオと4℃シナリオの2つの気候変動シナリオを基に、事業への影響を分析しました。1.5℃未満シナリオについても現在分析を進めており、把握・開示に努めてまいります。
各シナリオの前提条件はIPCC(気候変動に関する政府間パネル)やIEA(国際エネルギー機関)のシナリオなどを参照し、物理的リスクについてはWRI(世界資源研究所)や文部科学省気象庁、Four Twenty Seven、Encoreのデータを基にリスク評価を行いました。
<気候変動におけるリスクと機会>以下で示す気候変動のシナリオ分析におけるリスクと機会の財務インパクトは、大:300億円以上、中:150億円~300億円、小:50億円~150億円、微小:50億円未満です。
| リスク項目 | 予測される事象 | 財務インパクト | 戦略・対応策 | ||
| 移行リスク(2℃未満シナリオ) | 政策・法規制 | CO2排出量削減の義務化GHG排出量の規制強化カーボンプライシングの上昇 | ●GHG排出規制とカーボンプライシングの導入●エネルギー価格上昇による原価アップ | 中 | ●2030年までにリサイクルボイラー2缶設置、石炭ボイラー1缶停止による化石燃料から廃棄物燃料への転換●省エネルギー技術導入、投資継続実施●太陽光などの再生可能エネルギーの導入●植林面積の拡大●四国中央市カーボンニュートラル協議会などの取組推進 |
| ●炭素税導入により、各種資材価格が上昇 | 小 | ●商品開発段階からGHG排出量がより少ない資材を選定しコスト上昇を抑制 | |||
| 技術 | 商品物流を低炭素エネルギーへ転換 | ●物流手段の低炭素化の取組として新技術の導入などによるコスト増加 | - | ●トラックから内航船・RORO船へのモーダルシフトと輸送距離の短縮を推進中。今後の自動運転や水素・アンモニアトラックなどの技術革新にあわせて導入を推進 | |
| リスク項目 | 予測される事象 | 財務インパクト | 戦略・対応策 | ||
| 物理的リスク(4℃シナリオ) | 急性的 | 台風の多発、集中豪雨の多発 | ●自然災害による生産活動への影響(洪水)●道路・鉄道・港湾設備被害によるサプライチェーン寸断、商品や原材料輸送の停止 | 微小 | ●BCP(事業継続計画)・BCM(事業継続マネジメント)対応の推進 |
| 慢性的 | 降水・気象パターンの変化や平均気温上昇 | ●植林地、原料調達先が被害を受け、安定調達に影響が出る | - | ●調達先の多角化による調達の安定化●植林の推進による原材料の調達量の確保●植林する地域・気候に適した樹種の選定、育種開発 | |
| 機会項目 | 予測される事象 | 財務インパクト | 戦略・対応策 | ||
| 機会 | 商品とサービス | 需要家の品質要求が変化技術革新による新商品・サービスの開発 | ●環境配慮型商品(FSC商品、脱プラ・減プラ商品)の需要増加●環境貢献商品(制汗、防災・避難グッズ商品)の需要増加●リサイクルに対する認識の変化●産業廃棄物を減らす風潮●水資源の節約から節水型商品の増加 | 微小 | 〈紙・板紙部門〉●脱プラ製品、包装機能材の拡大●FSCなどの認証品拡大●CNF素材、RFIDの開発推進、製品拡大〈H&PC部門〉●脱プラ包装材への転換●マスク、衛生用品などの気候変動対応商品の拡大●制汗商品、熱中症対策商品の開発、販売拡大●水に溶けやすい商品などの開発、節水支援 |
| プラスチックリサイクル | ●プラスチックリサイクル需要、バイオマス由来の補強素材への需要が増加 | - | ●リサイクルプラスチックをCNFにより補強する技術の開発を具現化 | ||
| エネルギー源 | 再生可能エネルギーの利用拡大リサイクル、ゴミゼロエミッションの強化 | ●現在、有効利用されていない廃棄物由来燃料を調達することで燃料コスト改善●単純焼却されている廃棄物をサーマルリサイクル●夾雑物が多く単純焼却や埋設処理されている古紙をマテリアルリサイクル | 微小 | ●地域全体に寄与するリサイクルボイラーの建設●有効利用されていない産業廃棄物・一般廃棄物の調査●難処理古紙及び夾雑物(プラスチック類)の利用拡大 | |
| 資源効率 | 原料のリサイクル資材の再利用 | ●原材料のリサイクルシステム構築による費用低減●消費者環境政策要求の満足度向上 | - | ●使用済み紙おむつを回収、リサイクルする仕組みの構築●資材を再利用する設備導入●環境配慮型商品の上市 | |