有価証券報告書-第62期(令和3年1月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/03/28 9:00
【資料】
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【項目】
119項目
(重要な会計上の見積り)
関係会社株式・出資金の評価
(1)当事業年度の財務諸表に計上した金額
関係会社株式・出資金 192,615百万円
関係会社投資評価損引当金 5,475百万円
関係会社株式・出資金評価損 8,184百万円
上記のうち当事業年度に計上した主な関係会社株式・出資金評価損は次のとおりです。
(単位:百万円)

当事業年度
Unicharm Australasia Holding Pty Ltd.株式(評価損計上後)723
Unicharm Australasia Holding Pty Ltd.株式評価損8,184
Unicharm Australasia Holding Pty Ltd.株式に係る関係会社株式投資評価損引当金取崩額1,919
UNICHARM DO BRASIL INDÚSTRIA E COMÉRCIO DE PRODUTOS DE HIGIENE LTDA.出資金(評価損計上後)7,497
UNICHARM DO BRASIL INDÚSTRIA E COMÉRCIO DE PRODUTOS DE HIGIENE LTDA.に係る関係会社株式投資評価損引当金取崩額15,062
UNICHARM DO BRASIL INDÚSTRIA E COMÉRCIO DE PRODUTOS DE HIGIENE LTDA.出資金に係る関係会社株式投資評価損引当金の取崩しに伴う関係会社投資評価損引当金戻入益163

オーストラリア国内において主にパーソナルケア製品の販売を行う子会社であるUnicharm Australasia Holding Pty Ltd.の株式723百万円については、株式取得時に見込んでいた超過収益力が減少したと判断しました。超過収益力の減少を反映した実質価額が著しく低下しているため、関係会社投資評価損引当金1,919百万円を取崩し、1株当たり純資産額を基礎とした金額を実質価額として関係会社株式・出資金評価損を8,184百万円計上しております。
また、ブラジル国内において主にパーソナルケア製品の製造販売を行う子会社であるUNICHARM DO BRASIL INDÚSTRIA E COMÉRCIO DE PRODUTOS DE HIGIENE LTDA.の出資金7,497百万円については、実質価額が著しく低下しており、将来の事業計画によって回復可能性が認められないことから、関係会社投資評価損引当金15,062百万円を取崩しております。関係会社投資評価損引当金の取崩しに伴い、関係会社投資評価引当金戻入益163百万円を計上しております。
(2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
市場価格のない関係会社株式・出資金は、取得原価をもって貸借対照表価額としておりますが、当該株式の発行会社の財政状態の悪化により純資産を基礎として算定した実質価額が著しく低下したときには、回復可能性が事業計画等の十分な証拠によって裏付けられる場合を除いて、相当の減額を行い、評価差額を当期の損失として認識しております。超過収益力を反映して財務諸表から得られる1株当たり純資産額に比べて高い価額で取得した株式については、超過収益力が減少したと判断される場合には、実質価額に当該減少を反映しております。
なお、実質価額が著しく低下している状況には至っていないものの実質価額がある程度低下したとき及び実質価額が著しく低下したものの回復可能性が見込めると判断して減損処理を行わなかったときには、低下に相当する額を関係会社投資評価損引当金として処理しております。
関係会社株式・出資金の評価にあたって、事業計画等の見積りについて売上高成長率等一定の仮定を設定しております。
関係会社株式・出資金の評価については、実質価額の回復可能性の判断と超過収益力の評価は事業計画と実績との比較に基づく分析に基づいて行われ、将来の不確実な経済条件の変動などによって影響を受ける可能性があり、予測不能な事態により関係会社の経営環境が悪化した場合、翌事業年度の財務諸表において、関係会社株式・出資金及び関係会社投資評価損引当金の金額に重要な影響を与える可能性があります。