有価証券報告書-第96期(2025/04/01-2026/03/31)
(4)戦略ならびに指標および目標
当社グループにとって優先度の高い項目(ESGマテリアリティ)とそれらにかかる戦略と主な取り組みについては以下のとおりであります。
社会環境の変化を捉え、マテリアリティおよびマテリアリティマップの見直しをおこないました。今後も変化に対応しつつ、特定した課題に取り組んでまいります。
≪ESGマテリアリティマップ≫

(マテリアリティ特定プロセス)
Step1:GRI、SASB、SDGs等を参照し、企業理念との整合性を考慮して網羅的に社会課題を抽出
Step2:Step1で抽出した社会課題について、自社における重要性(事業インパクト)とステークホルダーにとっての重要性を勘案して、当社グループにおいて事業を通じて解決すべき重要な社会課題(マテリアリティ)候補を選定
Step3:サステナビリティ委員会での議論・決定を経て取締役会に報告し、マテリアリティを特定
≪ESGマテリアリティ≫
(環境(E))
(社会(S))
(ガバナンス(G))
当社グループにとって優先度の高い項目(ESGマテリアリティ)とそれらにかかる戦略と主な取り組みについては以下のとおりであります。
社会環境の変化を捉え、マテリアリティおよびマテリアリティマップの見直しをおこないました。今後も変化に対応しつつ、特定した課題に取り組んでまいります。
≪ESGマテリアリティマップ≫

(マテリアリティ特定プロセス)
Step1:GRI、SASB、SDGs等を参照し、企業理念との整合性を考慮して網羅的に社会課題を抽出
Step2:Step1で抽出した社会課題について、自社における重要性(事業インパクト)とステークホルダーにとっての重要性を勘案して、当社グループにおいて事業を通じて解決すべき重要な社会課題(マテリアリティ)候補を選定
Step3:サステナビリティ委員会での議論・決定を経て取締役会に報告し、マテリアリティを特定
≪ESGマテリアリティ≫
(環境(E))
| マテリアリティ | 目標 KGI (2029年度) | 指標 KPI (2026年度) | 2025年度 | ||
| 大分類 | 中分類 | 実績・進捗率 | 取り組み状況 | ||
| 気候変動への対応 | CO2排出量の削減 | カーボン・オフセットを含めたCO2排出量の削減 (Scope1+2)2013年度比46%削減 | エネルギー原単位削減率 2020年度比10%削減 | ・Scope1+2 2013年度比28.2%削減 ・エネルギー原単位削減率2020年度比0.8%削減 | 省エネルギーを目的とした設備改善を継続しています。 2025年度は生産量が増加したことに伴い、Scope1+2の削減率は前年度より減少しましたが、工程安定化やさらなる改善の取り組みを計画しています。 エネルギー原単位低減は目標に対して遅れが見られますが、改善活動を継続し、さらなる低減を図っていきます。 |
| 生物多様性への配慮 | 社有林における生態系の保護 | 社有林におけるほ乳類および鳥類の種類、希少種数の増加 | ほ乳類および鳥類のモニタリング調査の実施による種数の把握 | - | 社有林におけるモニタリング調査の結果、2025年度は希少種が7種(ほ乳類3種、鳥類3種、植物1種)確認されました。 鳥類では、絶滅危惧Ⅰ類に指定されている「クマタカ」の繁殖場所として貴重な生育域になっていることが確認されました。 |
| 水資源の確保 | 水資源の保全 | 水源かん養機能の改善 | 水源かん養をおこなう森林面積の拡大 | - | 水源かん養をおこなう森林面積の拡大を目指して、高知県・仁淀川町と協働の森パートナーズ協定を締結しました。「OTOMEGAMIの森」と名づけ、2026年4月より森林保全活動を開始しています。 |
| 社有林の計画的な間伐による水源かん養機能の改善 | - | 2025年度も社有林の間伐は計画どおり進捗しています。 間伐が行き届いた森林は、水源かん養機能の改善が期待されます。 | |||
| 各自治体との協定に基づく森林保全活動 年間2回以上 | 各自治体との協定に基づく森林保全活動回数 3回 | 鳥取県および伯耆町との「森林保全・管理協定」に基づく活動は4年目を迎え、春と秋に活動を実施しました。 また、夏には越知町とのパートナーシップ協定に基づいて活動しました。 | |||
| 水資源の効率的な利用、使用量の削減 | 工程改善による水利用量 2022年度比10%削減 | 取水原単位の削減率 2022年度比10%削減 | 取水原単位の削減率 2022年度比4.7%削減 | 目標に向かって水のリユースの拡充や小集団活動を実施しています。 水リサイクル率は目標の向上率に達していませんが、目標達成に向けて取り組みを継続しています。 | |
| 水のリサイクル率 2020年度比5%向上 | 水のリサイクル率 2020年度比2.2%向上 | ||||
| マテリアリティ | 目標 KGI (2029年度) | 指標 KPI (2026年度) | 2025年度 | ||
| 大分類 | 中分類 | 実績・進捗率 | 取り組み状況 | ||
| 環境負荷の低減 | 排水、排気中の環境負荷物質の極少化 | 環境規制値を上回る環境負荷物質の不排出 | 排出量基準超過件数 ゼロ件 | 排出量基準超過件数 ゼロ件 | 排水、排気については、法令を上回る自主基準・管理基準値を設定し、維持管理しています。 |
| 廃棄物の削減 | 廃棄物排出量 2022年度比10%削減 | 製紙スラッジ原単位削減率 2022年度比10%削減 | 製紙スラッジ原単位削減率 2022年度比13.7%削減 | 製紙工程で排出されるスラッジ(製品にならなかった原料のくず)の削減を目指して、原料回収率の向上に努めています。 スラッジを材料の一部として有効活用したコンクリートの開発に成功し、2025年度には車止めブロックとして実用化したものを米子市に寄贈しました。 目標に向けて順調に推移しています。 | |
| 製紙スラッジの有価物比率 50%以上 | 製紙スラッジの有価物比率 27.5% | ||||
| 環境に配慮した製品の開発 | 環境に配慮した製品を1件以上製品化する | 環境に配慮した製品アイデアを1件以上開発テーマ化する | 環境に配慮した製品アイデアの開発テーマ化 2件 | 2025年度は、環境に配慮した製品開発としてテーマ化をおこない、開発を進めています。 | |
(社会(S))
| マテリアリティ | 目標 KGI (2029年度) | 指標 KPI (2026年度) | 2025年度 | ||
| 大分類 | 中分類 | 実績・進捗率 | 取り組み状況 | ||
| 安定的な調達・供給 | 環境・社会に配慮した調達 | 当社サプライチェーンにおける「購買方針」および「グリーン調達基準」の遵守徹底、その内容に準拠した材料の調達 | 「購買方針」および「グリーン調達基準」を盛り込んだサプライヤー向け調査の実施および同基準の遵守率 | サプライヤーのCSR調査ランク「A」比率 90.5% ※ランク「A」…CSR調査項目の取組み率80%以上 | 当社実施のCSR調査の結果、2025年度は90.5%のサプライヤーが、ランク「A」のレベルで取り組みをしています。 |
| 安定供給体制の確立 | 生産能力の増強 | 米子工場抄紙ライン増設による高付加価値セパレータの生産能力倍増 | - | 米子工場の新抄紙機は、安定生産に向けた取組みを実施し、生産能力倍増に向けて順調に進捗しています。 2025年1月から製品出荷を開始し、自動化設備の改善をおこないながら、体制の確立に向けて取り組んでいます。 | |
| 生産・後工程拠点の複線化 | 米子工場における製品出荷までの各工程 (抄紙~裁断~出荷)の完結 | ||||
| 事業所・拠点別在庫の最適化 | 在庫拠点の分散化 | - | 物流等BCMを含めた安定供給を見据えて、本州を中心とした在庫拠点の分散化や在庫量の確保等を計画的に推進しています。 | ||
| 安定、継続的な原材料の確保 | 原料購入先の複線化や供給契約の締結 | - | 事業継続に不可欠となる原料の適正数量を確保するとともに、安定調達を実現するために、原料購入先の複線化や供給契約の締結等の施策に取り組み、計画どおり進捗しています。 | ||
| 適正在庫の確保 | |||||
| マテリアリティ | 目標 KGI (2029年度) | 指標 KPI (2026年度) | 2025年度 | ||
| 大分類 | 中分類 | 実績・進捗率 | 取り組み状況 | ||
| 人的資本の強化 | 健康経営・労働安全衛生の推進 | 労働災害の撲滅 | 重大労働災害発生件数 ゼロ件 | 重大労働災害発生件数 ゼロ件 | 各職場のパトロールやリスクアセスメント実施等による危険箇所への安全対策、体系的な教育研修の実施を継続し、労働災害の防止に取り組んでいます。 |
| 労働災害度数率 1.3以下 | 労働災害度数率 1.2 | ||||
| 心とからだの健康確保 | 健康経営優良法人ホワイト500 認定 | 健康経営優良法人(大規模法人) 認定基準適合 | 健康経営への取り組みは、健康経営優良法人認定基準には適合したものの、これまで7年連続で認定されていた「ホワイト500」の選定には至りませんでした。 課題に対して、より有効な対策を講じていきます。 | ||
| 経営戦略に沿った人材育成と人材配置 | リーダー人材の育成 | 教育研修受講率 100% | 教育研修受講率 100% | 中長期的な視点で各施策を定めてリーダー人材の育成をおこなっています。 2025年度は継続しているマネジメント力・OJT力強化のプログラムに加えて、問題解決力向上のための教育を実施階層を増やして実施しました。 | |
| ダイバーシティー&インクルージョンの推進 | 女性活躍推進 ・正社員に占める女性の割合 10%以上 ・管理監督者に占める女性の割合 10%以上 | ・正社員に占める女性の割合 8%以上 ・管理監督者に占める女性の割合 7%以上 | ・正社員に占める女性の割合 7.8% ・管理監督者に占める女性の割合 4.9% | 多様な人材の活躍を目指して、社内啓蒙活動、職場の拡大、人事労務制度・環境の整備等をおこなっています。 2025年度は、ロールモデル講演の実施や育児休業から復帰した女性社員に対する社外メンター制度の導入、女性社員の採用強化等をおこないました。 | |
| 従業員の働きがいの追求 | エンゲージメント向上 エンゲージメントスコア2024年度比5%向上 (対象項目) ・仕事のやりがい ・成果に対する承認 ・挑戦する風土 ・理念 ・戦略 | エンゲージメントスコア2024年度比5%向上 (対象項目) ・仕事のやりがい ・成果に対する承認 ・挑戦する風土 | エンゲージメントスコア2024年度比 ・仕事のやりがい 3.3%向上 ・成果に対する承認 3.6%向上 ・挑戦する風土 1.9%向上 | 精神的、身体的、社会的にも健康な状態、満足した生活を送ることができる幸福な状態(Well-Being)を追求するための施策として、従業員エンゲージメントの向上に取り組んでいます。 エンゲージメントサーベイにて状況把握や課題分析をおこない、改善の取り組みをしています。2025年度のサーベイ結果では、当社が注力する左記項目について徐々にスコアが向上しています。 | |
| マテリアリティ | 目標 KGI (2029年度) | 指標 KPI (2026年度) | 2025年度 | ||
| 大分類 | 中分類 | 実績・進捗率 | 取り組み状況 | ||
| 地域社会との共生と貢献 | 事業所が立地する地域コミュニティとの関係維持および地域発展への貢献 | 地域社会への貢献活動の推進 | 事業所周辺地域の防災・美化活動回数 年間10回以上 | 事業所周辺地域の防災・美化活動回数 12回 | 事業所周辺地域の住民や小学生の防災・津波避難訓練の受け入れや、当社従業員による事業所周辺地域の美化活動を継続して実施しています。 |
| スポーツ、教育、文化貢献活動の推進 | スポーツ、教育、文化活動回数 年間6回以上 | スポーツ、教育、文化活動回数 18回 | 高知龍馬マラソンのオフィシャルパートナーとしての協賛や各種イベントでの活動を継続して実施しています。 2025年度は、当社本社と同じ高知市春野町に拠点をおき、第一戦で活躍する選手を多く輩出している高知スイミングクラブダイビングチームの活動も支援しました。 | ||
(ガバナンス(G))
| マテリアリティ | 目標 KGI (2029年度) | 指標 KPI (2026年度) | 2025年度 | ||
| 大分類 | 中分類 | 実績・進捗率 | 取り組み状況 | ||
| ガバナンス強化 | コンプライアンスの強化・推進 | コンプライアンス教育の徹底 | 全階層におけるコンプライアンス教育の実施 年間1回以上 | 全階層におけるコンプライアンス教育の実施 3回 | コンプライアンス全般における知識習得や、ITリテラシーの向上・インサイダー取引防止等を目的とした教育を実施し、コンプライアンスの徹底を図っています。 |
| コーポレートガバナンス体制および内部統制システムの構築・運営 | 取締役会出席率 90%以上 | 取締役会出席率 98.6% | ガバナンスの強化に向けて、取締役会や各種社内会議を計画的に開催し、方針・計画の決定や実効性の検証等をおこなっています。 | ||
| 経営会議の開催 年間18回 | 経営会議の開催 17回 | ||||
| サステナビリティ委員会の開催 年間6回 | サステナビリティ委員会の開催 6回 | サステナビリティ委員会では、2025年度は急激に変化する外部環境を背景に、ESGマテリアリティの目的や分類、目標・指標の見直し等について議論しました。 | |||