有価証券報告書-第60期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/22 11:00
【資料】
PDFをみる
【項目】
149項目
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
当社は創業以来、地図業界のリーディングカンパニーとして地図関連情報の提供を通じ、社会に貢献し続けることを活動の基本として事業を拡大してまいりました。当社グループは、「知・時空間情報の創造により人びとの生活に貢献します」を企業理念として掲げ、「Maps to the Future」のスローガンのもと、地図情報で未来を創造していくことを使命として企業運営を行い、「情報を地図化する世界一の企業」となることを目指しております。また、株主の皆様にとって魅力ある企業集団であることを目指すとともに、お客様及び従業員を大切にし、社会に貢献し続けていく企業集団でありたいと考えております。
(2) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略
当社グループが属する地図業界では、これまでは、詳細で正確な情報に基づいた、わかりやすく使いやすい地図やサービスの提供が求められており、当社グループは、地図に付加価値を加えることで市場のニーズに応え、事業を拡大してまいりました。昨今の市場のニーズは、自動運転やMaaSに代表されるように、社会や産業の課題解決を目的とし、人だけでなくシステムが判断するために必要となる三次元化を含めた現実世界の再現にシフトしております。AI・ビッグデータ・5G・CASE・クラウドサービスなどの技術革新や、あらゆるものがつながる高度なネットワーク社会が実現したことで、現実世界から様々なデータを収集・解析し、現実世界へフィードバックすることで新たなサービスを創造・展開していくことが可能となりました。その結果、最新技術の活用と大規模資本を背景とした大手IT企業等の参入もあり、当業界の競争は激化しております。
一方で、一般に流通している情報が多すぎるがゆえに、必要な情報を正しく素早く入手することが困難な状況も発生しており、多様化した市場のニーズに対応するためには、情報を過不足なく適時適切に提供することが重要になってまいりました。
このような環境の変化に素早く対応すべく、当社グループでは、『ネットワーク社会における「量と質」の最適化』を基本方針とした、6ヵ年の中長期経営計画「ZENRIN GROWTH PLAN 2025(以下、ZGP25)」(2020年3月期~2025年3月期)を2019年4月よりスタートいたしました。当社グループが保有している位置情報や一般に流通している情報の「量と質」を最適化し利活用することで、新たな価値を創造し、当社グループの持続的利益成長と企業価値の向上に全力で取り組んでおります。
ZGP25は、2020年3月期から2022年3月期までの3期間を1stステージ「ビジネスモデル変革時期」と位置づけ、将来の安定成長を目指し、フロー型ビジネスからストック型ビジネスへの転換を図ります。この転換により、位置情報利用における顧客価値の増大を図り、効率的に顧客層を拡大していくことで、安定収益基盤を構築します。
ZGP25の最終年度である2025年3月期には、連結売上高800億円、連結営業利益100億円を目指すとともに、資本効率及び財務健全性のバランスを考慮しつつ営業利益率を高めることを優先課題として、自己資本当期純利益率(ROE)10%以上を目指します。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループを取り巻く環境がこれまでにないスピードで変化し続ける中、ZGP25の初年度が経過しました。
初年度を振り返りますと、順調に進捗している部分と、当初計画よりも遅延が生じている部分があり、当社グループ全体の持続的利益成長の実現に向け、さらに実行力を高めて、以下の対処すべき課題に取り組む必要があると認識しております。
また、新型コロナウイルス感染症の影響による市況の悪化、取引先の生産計画の変更などにより、当社グループの取引減少や新規案件開拓の遅延、並びに当社グループの地図データベース整備を含む生産活動の遅れなどがリスクとして見込まれますが、当社グループに与える影響を現時点で見積もることが困難であるため、引き続き慎重に見極めてまいります。
① フロー型ビジネスからストック型ビジネスへの転換による収益基盤の強化
将来に亘り安定的な収益基盤を構築するため、商品・サービスを提供する都度収益を得るフロー型ビジネスから、定期・定額で常時利用可能なサービスの提供により、継続的に収益を得るストック型ビジネスへの転換を推進しております。中でもストック型サービスのGISパッケージ等の販売は堅調に推移しており、ビジネスモデルの転換は順調に進んでおります。また、他社とのアライアンスを積極的に進めることにより、MaaS等新規分野での取り組みや、位置情報を活用したソリューションサービスの提供などにおいても、一定の成果が見られております。その一方で、オートモーティブ関連、IoT関連のビジネスにおいては、昨今の市場環境や取引先企業の方針及び業績等の影響を受け、ビジネスモデルの転換及び新規ビジネスの開発が当初計画より遅延しております。引き続き事業環境の変化に柔軟に対応しつつ着実に変革を進めてまいります。
② 情報プラットフォームの拡充
前述のビジネスモデルの転換及び新規ビジネスの開発を実現する事業基盤として、当社グループは、情報プラットフォーム「ZENRIN Information Platform」(以下、ZIP)の拡充に取り組んでおります。ZIPは、多様なニーズに対応するため、あらゆる手段で収集した情報をデータベースとして整備し、各商品・サービスの利用用途に応じて編集、提供する一連の仕組みです。このZIPにより、生産性向上とコスト削減を図りつつ、AI等を活用したデータベース整備の効率化や情報を最適化する編集機能の向上に取り組んでおります。また他社とのアライアンスによる整備技術の共同開発や、新たなサービスの共創にも着手しております。ZIPの進化により事業基盤を更に強化するため、引き続き経営資源を集中的に配分してまいります。
③ 人財開発と安心して働ける職場環境の創出
当社グループは、多様な人財が、活気溢れる組織で活躍し、ステークホルダーに信頼される企業グループとなることを目指しています。2020年4月には人事制度改定を行い、様々な働き方に対応した勤務形態の導入のほか、評価制度やキャリアパスの見直し、教育・成長支援制度の導入など、能力発揮に重点を置いた人事体系に改めました。今後も、外部環境変化に常に対応できる「知恵」を有する人財を継続的に創出するための人財開発に、引き続き取り組んでまいります。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。