四半期報告書-第105期第3四半期(平成29年10月1日-平成29年12月31日)

【提出】
2018/02/14 9:38
【資料】
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【項目】
27項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものである。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成29年4月1日~平成29年12月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続くなかで、個人消費にも持ち直しの動きが見られ、景気は緩やかに回復した。一方海外経済は、総じて緩やかな景気回復が続いたものの、米国の政策に関する不確実性や、中国をはじめ新興国の経済動向など、先行きには不透明感が残る状況となった。
このような状況のもとで、当第3四半期連結累計期間の当社グループの売上高は780億8千5百万円(前年同期比8.1%増)、営業利益は75億3千1百万円(前年同期比5.6%減)、経常利益は81億3千5百万円(前年同期比9.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は54億8千9百万円(前年同期比15.2%増)となった。
なお、平成26年3月期より、当社グループの業績をより適切に管理・開示するために、順次、海外連結子会社の会計年度終了日を12月31日から連結会計年度と同じ3月31日へ変更していることに伴い、前第3四半期連結累計期間に1社が1月1日から12月31日までの12ヶ月間の実績を連結している。
この海外連結子会社にかかる連結期間差異の影響を除いた業績は、前期比で、売上高は83億4千万円増(12.0%増)、営業利益は3億4千1百万円減(4.3%減)、経常利益は7億8千万円増(10.6%増)となった。
セグメント別業績の概要は次のとおりである。
(化学品セグメント)
当セグメントでは、売上高は131億8百万円(前年同期比1.9%増)、営業利益は13億3千5百万円(前年同期比9.8%減)となった。これは、微粒子ポリマーなどの販売数量が増加したものの、医療製品の販売数量が減少したことなどによるものである。なお、海外連結子会社にかかる決算期変更の影響は軽微である。
(吸水性樹脂セグメント)
当セグメントでは、売上高は531億1千6百万円(前年同期比9.6%増)、営業利益は49億1千9百万円(前年同期比17.9%減)となった。なお、海外連結子会社の決算期変更にかかる影響を除き、前期と比較すると、売上高は70億2千4百万円増(15.2%増)、営業利益は9億5千8百万円減(16.3%減)となった。これは、中国をはじめアジア新興国向けの販売数量の増加などにより増収となったものの、原燃料価格の上昇の影響を受け減益となったものである。
(ガス・エンジニアリングセグメント)
当セグメントでは、売上高は118億6千万円(前年同期比8.9%増)、営業利益は12億6千3百万円(前年同期比153.5%増)となった。これは、エレクトロニクスガスの販売数量が増加したことなどによるものである。なお、海外連結子会社にかかる決算期変更の影響は軽微である。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、売掛債権や棚卸資産が増加したことなどから、前期末に比べ60億7千8百万円増加し、1,114億7千4百万円となった。負債合計は、買掛債務が増加したことなどから、前期末に比べ1億1千3百万円増加し、446億2千5百万円となった。純資産合計は、前期末に比べ59億6千5百万円増加し、668億4千9百万円となった。この結果、自己資本比率は、57.9%となった。
(3) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費の総額は19億2千7百万円である。