有価証券報告書-第158期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/22 13:08
【資料】
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【項目】
120項目

設備の状況(設備投資・新設等)

当社グループでは、経営計画「Denka100」の3つの新成長戦略である、「生産体制の最適化」「徹底したコストの総点検」「新たな成長ドライバーへの経営資源集中と次世代製品開発への取組み」に従って、多くの具体的施策を「攻め」の姿勢で着実に実行に移しており、当期は、全体で257億20百万円の設備投資を実施いたしました。
エラストマー・機能樹脂部門では、当社青海工場や千葉工場などで、83億64百万円の設備投資を実施いたしました。
インフラ・ソーシャルソリューション部門では、当社青海工場や大牟田工場などで、86億92百万円の設備投資を実施いたしました。
電子・先端プロダクツ部門では、当社大牟田工場や伊勢崎工場などで、29億47百万円の設備投資を実施いたしました。
生活・環境プロダクツ部門では、当社やデンカ生研株式会社などで、56億25百万円の設備投資を実施いたしました。
当連結会計年度中に完成した主要な設備工事といたしましては、当社千葉工場での、ユーティリティー最適化による競争力強化のための工事やスチレンモノマープラントのコストダウン工事などがあります。また、建設中の設備工事といたしましては、当社青海工場での新規水力発電所の建設や、デンカ生研株式会社でのがん治療ウイルス製剤「G47Δ」製造設備の建設などがあります。
このほか、当社が「成長4分野」と位置づけている「環境」「エネルギー」「インフラ」「健康」の各分野において、さらなる成長に向けたM&Aなどの戦略投資を積極的に実施しており、「インフラ」分野では、東南アジアでの特殊混和材事業展開の一環として、マレーシアに続き、インドネシアの建設資材メーカーPT ESTOP INDONESIA 社への出資比率を33%から79%へ引き上げ子会社化いたしました。
また、「健康」分野では、シンガポールに、同国科学技術庁(A*STAR)とのパートナーシップにより、ライフサイエンス分野初の海外研究開発拠点となる「Denka Life Innovation Research Private Limited」を設立したほか、米国の検査サービス会社KEW, Inc. と共同で、がん遺伝子変異検査ならびに情報サービス事業を目的としたデンカ・キュー・ジェノミクス合同会社を設立いたしました。