有価証券報告書-第60期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/29 13:51
【資料】
PDFをみる
【項目】
101項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業業績や雇用情勢の改善が見られるなど、景気の緩やかな回復基調が続きました。しかし、個人消費については本格的な消費回復とは言えない状況にあり、海外の景気動向については、主要国の政治の不安定化により、不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当社グループは、「下地から仕上げまでの総合塗料メーカーをめざす」を新たな経営方針として掲げ、良い伝統を築いていく所存です。
当連結会計年度においては戸建住宅以外の市場もターゲットとして、「下地から仕上げまでのオールラウンドプレーヤー」としての総合塗料メーカーを目指すため、従来の当社ラインアップをリニューアルし、商品の統合、合理化と新商品の展開を継続して実施しました。
工事においては、品質、安全管理の更なる強化を図り、販売並びに施工体制の整備を行いシェア拡大に努めました。戸建住宅の改修工事では、過去に市場に投入したリフォーム用の高付加価値製品である「デラフロン」シリーズが軌道に乗り、顧客の皆様より堅調なご指名を頂くことができました。
しかし、不正競争防止法違反の疑いによる影響が予想以上に大きく、消費税駆け込み需要の消失、また、全国的な天候不順による工事着手及び完成の遅れ、戸建住宅改修市場や汎用市場の市況低迷、首都圏での特殊工事受注の苦戦、及び今期実施した当社商品ラインアップのリニューアル途中における新製品の市場への浸透不足などが、売上高に影響致しました。
また、全体的なコスト削減を推進してまいりましたが、商品構成の変化による原価率の上昇、特殊工事の競争激化による工事原価率の上昇などから、売上原価率は前年と比べ増加となりました。
その結果、当連結会計年度における業績は、連結売上高は205億11百万円(前期比6.6%減)を計上することになりました。
利益面におきましては、連結営業利益は2億13百万円(同62.7%減)、連結経常利益は2億87百万円(同53.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2億9百万円(同46.6%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度に比べ2億76百万円減少し、33億56百万円となりました。なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況と主な内容は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末において、営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ6億25百万円収入が増加し、4億46百万円の収入となりました。
これは主に売上債権の増減額が7億34百万円減少したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末において、投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ12百万円支出が減少し、10億85百万円の支出となりました。
これは主に投資有価証券の売却による収入が11億14百万円増加し、投資有価証券の取得による支出が9億54百万円増加したことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末において、財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ4億81百万円収入が増加し、4億67百万円の収入となりました。
これは主に、社債発行による収入が7億70百万円によるものであります。