有価証券報告書-第57期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 12:26
【資料】
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【項目】
116項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による景気回復策や日銀の金融緩和策により株高や円安基調となるとともに輸出や企業収益の改善が見られるなど、景気が回復する兆しが見られました。しかし、アジアや新興国の経済成長の鈍化懸念、原材料などの価格高騰、消費税率引き上げによる需要の反動減の可能性など、今後の景気に与える影響は不透明であります。
このような状況の中、当社グループは、従来の経営方針である⦅安全第一・品質第一・環境第一・顧客第一⦆「下地から仕上げまで~技術力の創造~」とともに「総合塗料メーカーをめざす」方針を新たに掲げ、物流の見直し、全社を挙げてコストダウンを進めると共に、製品販売においては、新規顧客の獲得に向けて積極的な営業活動を展開し、工事においては、品質、安全管理の強化による販売体制を整えシェア拡大に努めました。
セラミックにおいては、新製品の開発と併せて品質の安定、歩留まりの向上に努め、売上拡大を目指しました。
その結果、当連結会計年度における業績は、連結売上高は212億56百万円(前期比9.4%増)を計上することができました。
利益面におきましては、連結営業利益は7億78百万円(同18.0%増)、連結経常利益は8億21百万円(同22.1%増)、連結当期純利益は4億52百万円(同2.5%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
(製品販売・工事)
製品販売・工事においては、「下地から仕上げまで」の経営方針を徹底するともに、安全・品質・コンプライアンスの強化を行い、さらに「総合塗料メーカーをめざす」という新たな方針のもと、新ロゴ「K’s(キーズ)」を冠した製品を市場に投入いたしました。
これにより戸建住宅や集合住宅の改修工事における下地材・仕上材の売上を確保し、官公庁案件においても同様に、下地材・仕上材の売上を確保できました。加えて、更なる施工体制の強化と信頼性向上を目指す当社の姿勢を施主、元請、取引先より高く評価頂くとともに、消費税率引き上げ前の急増した駆け込み需要に対する当社の対応、取り組みについても高い信頼を得ることができました。
その結果、製品販売・工事の売上高は206億11百万円(前期比8.8%増)となり、セグメント利益(営業利益)は7億46百万円(同0.1%増)となりました。
(セラミック)
セラミックにおいては、半導体装置向け機構部品の売上は減少気味ですが、引き続き特定顧客を含む電子部品業界の受注が好調であり、この分野向けにおいては第4四半期も更に売上を伸ばすことが出来ました。
その結果、セラミックの売上高は6億44百万円(前期比31.2%増)となり、営業利益についても32百万円(前年同期は営業損失85百万円)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度に比べ2百万円減少し、34億51百万円となりました。なお、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況と主な内容は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末において、営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ6億86百万円収入が減少し、5億68百万円の収入となりました。
これは主に、売上債権の増減額が△3億61百万円であったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末において、投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ60百万円支出が増加し、3億9百万円の支出となりました。
これは主に、定期預金の純増減額が1億97百万円、投資有価証券の売却による収入が1億円、投資有価証券の取得による支出5億86百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度末において、財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ3億15百万円支出が増加し、2億59百万円の支出となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出が1億35百万円、配当金の支払いが1億25百万円によるものであります。