有価証券報告書-第151期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/30 9:05
【資料】
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【項目】
105項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度のわが国経済は、景気回復に対する期待感から個人消費は改善傾向を示しましたが、今後の政府による成長戦略の着実な実行が不可欠な状況です。
当社企業集団を取り巻く環境は、医薬品業界においては、少子高齢化も相まって、後発品の使用促進策など、医療費抑制のための諸施策が引き続き推進され、研究開発型の製薬企業にとって逆風の吹く厳しい環境下にありました。
機能食品事業においても、円安による輸入原材料の購入価格上昇の中、消費者の低価格志向は変わらず、市場の競争がさらに激化することで、同じく厳しい環境が続きました。
このような環境の中、当企業集団の売上高は765億1千7百万円(対前期比9.4%増収)、営業利益は80億3千8百万円(対前期比16.5%増益)、経常利益は85億9千8百万円(対前期比19.3%増益)、当期純利益は57億5千万円(対前期比23.7%増益)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
①医薬品事業
医薬品事業では、骨髄異形成症候群治療剤「ビダーザ」、月経困難症治療剤「ルナベル」、肺動脈性肺高血圧症治療剤「アドシルカ」、がん疼痛・慢性疼痛治療剤「トラマール」等の売上が伸長し、売上高は633億4千5百万円と対前期比8.6%の増収となりました。
②機能食品事業
機能食品事業では、健康食品素材の売上はやや減少しましたが、品質安定保存剤、たん白製剤、ニュートリション素材の売上が伸長し、売上高は131億7千2百万円と対前期比13.3%の増収となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度は、営業活動によるキャッシュ・フローが60億1千5百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが33億5千7百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが16億6百万円の支出となり、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ11億8千5百万円増加し、212億2千9百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
60億1千5百万円の収入(前連結会計年度37億6千7百万円の収入)となりました。主な内訳は、収入項目では税金等調整前当期純利益85億9千8百万円、減価償却費27億4百万円、仕入債務の増加額10億7千1百万円、支出項目では法人税等の支払額28億5千4百万円、たな卸資産の増加額24億6千6百万円です。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
33億5千7百万円の支出(前連結会計年度20億2千6百万円の支出)となりました。主な内訳は長期前払費用の取得による支出12億4千3百万円、有形固定資産の取得による支出11億2千1百万円です。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
16億6百万円の支出(前連結会計年度14億1千3百万円の支出)となりました。主に配当金の支払によるものです。