有価証券報告書-第163期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/23 11:26
【資料】
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【項目】
141項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」)の状況の概要は以下のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当社グループの業績は、肺動脈性肺高血圧症・慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療剤「ウプトラビ」、同製品の海外売上に伴うロイヤリティ収入や、Dravet症候群・Lennox-Gastaut症候群に伴うてんかん発作治療剤「フィンテプラ」等が伸長しました。加えて、契約改定に基づき2025年10月より当社の製品売上として計上している前立腺癌治療剤「アーリーダ」も寄与し、売上収益は1,707億7千1百万円と対前期比6.6%の増収となりました。利益面では、増収とその他の収益の増加により、営業利益は354億9千6百万円と対前期比0.1%の微増益となりました。税引前利益は364億6千2百万円と対前期比0.9%の増益、親会社の所有者に帰属する当期利益は、法人所得税費用の増加により297億2千1百万円と対前期比8.7%の減益となりました。
セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。
(医薬品事業)
医薬品事業では、薬価改定や後発品の影響があったものの、「ウプトラビ」、同製品の海外売上に伴うロイヤリティ収入や「フィンテプラ」等が伸長し、売上収益は1,484億8千4百万円と対前期比7.1%の増収となりました。
(機能食品事業)
機能食品事業では、サプリメント、プロテイン製剤等の売上が増加し、売上収益は222億8千7百万円と対前期比3.3%の増収となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当期末の現金及び現金同等物の残高は、前期末に比べ213億5千1百万円増加し、765億9千2百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
272億2千1百万円の収入(前連結会計年度は361億2千6百万円の収入)となりました。主な内訳は、収入項目では税引前利益364億6千2百万円、営業債務及びその他の債務の増加額74億1千9百万円、減価償却費及び償却費66億2千9百万円、支出項目では法人所得税の支払額102億4千2百万円、棚卸資産の増加額89億7千万円でした。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
19億8千2百万円の収入(前連結会計年度は288億7千7百万円の支出)となりました。主な内訳は、収入項目では投資の売却及び償還による収入64億3千5百万円、支出項目では有形固定資産の取得による支出29億8千1百万円でした。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
99億2千6百万円の支出(前連結会計年度は99億2百万円の支出)となりました。主に配当金の支払額83億5千4百 万円等によるものです。
③生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)対前年比(%)
医薬品事業58,472△2.4
機能食品事業9,1071.3
合計67,579△1.9

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
(2)商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)対前年比(%)
医薬品事業30,858103.6
機能食品事業16,8617.9
合計47,71955.0

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
(3)受注実績
当社グループのほとんどは販売計画に基づいた生産であり、受注実績の記載を省略しております。
(4)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)対前年比(%)
医薬品事業148,4847.1
機能食品事業22,2873.3
合計170,7716.6

(注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。
2.主な相手先への販売実績及び当該販売実績の総販売高に占める割合
相手先前連結会計年度当連結会計年度
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
ジョンソン・エンド・ジョンソン社及びその子会社54,70134.157,02233.4
㈱スズケン及びその子会社18,66911.721,58712.6
アルフレッサ㈱及びその子会社14,7819.216,1769.5
㈱メディセオ11,9407.512,9587.6


(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(1)経営成績
当連結会計年度における世界経済は、ウクライナや中東情勢をはじめとする地政学リスクの高まりや、エネルギー価格の先行きに関する不確実性の影響を受けて、依然として先行きが不透明な状況が続いています。わが国経済についても、企業収益や所得環境の改善がみられたものの、エネルギー資源や原材料価格の高騰、円安による物価の上昇の影響もあり、依然として先行きが不透明な状況が続いています。当社グループを取り巻く医薬品業界においては、後発品の使用促進策、薬価の毎年改定等の医療費抑制を目的とした諸施策の推進など、引き続き厳しい環境下にあります。機能食品事業は、健康志向の高まりにより機能性食品への強いニーズがありますが、運送コストや原材料価格の高騰など、厳しい事業環境が続いています。
このような環境の中、当社グループの業績は、肺動脈性肺高血圧症・慢性血栓塞栓性肺高血圧症治療剤「ウプトラビ」、同製品の海外売上に伴うロイヤリティ収入や、Dravet症候群・Lennox-Gastaut症候群に伴うてんかん発作治療剤「フィンテプラ」等が伸長しました。加えて、契約改定に基づき2025年10月より当社の製品売上として計上している前立腺癌治療剤「アーリーダ」も寄与し、売上収益は1,707億7千1百万円と対前期比6.6%の増収となりました。利益面では、増収とその他の収益の増加により、営業利益は354億9千6百万円と対前期比0.1%の微増益となりました。税引前利益は364億6千2百万円と対前期比0.9%の増益、親会社の所有者に帰属する当期利益は、法人所得税費用の増加により297億2千1百万円と対前期比8.7%の減益となりました。
(売上収益)
(医薬品事業)
医薬品事業では、薬価改定や後発品の影響があったものの、「ウプトラビ」、同製品の海外売上に伴うロイヤリティ収入や「フィンテプラ」等が伸長し、売上収益は1,484億8千4百万円と対前期比7.1%の増収となりました。
(機能食品事業)
機能食品事業では、サプリメント、プロテイン製剤等の売上が増加し、売上収益は222億8千7百万円と対前期比3.3%の増収となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、人件費、販売促進諸費が増加し、435億6千5百万円と対前期比55億5千4百万円増加しました。
(その他の収益及び費用)
その他の収益は、為替差益等が増加し、30億2千5百万円と対前期比21億5千1百万円増加しました。また、その他の費用は、為替差損等の減少により、5億6千万円と対前期比16億2千5百万円減少しました。
(法人所得税費用)
法人所得税費用は、67億3千4百万円となりました。前連結会計年度に米国子会社において繰延税金資産の回収可能性を検討した結果、法人所得税費用が減少した反動により、当期は前期比は31億5千9百万円の増加となりました。
(2)財政状態
(資産)
流動資産は、前期末に比べ現金及び現金同等物、棚卸資産等が増加し、1,830億8千6百万円となりました。非流動資産は前期末に比べその他の金融資産、繰延税金資産等が増加し、1,632億7千2百万円となりました。その結果、資産は前期末に比べ627億2千1百万円増加し、3,463億5千9百万円となりました。
(負債)
流動負債は、前期末に比べ営業債務及びその他の債務等が増加し、421億5百万円となりました。非流動負債は前期末に比べ繰延税金負債等が増加し、123億8千2百万円となりました。その結果、負債は前期末に比べ181億9千1百万円増加し、544億8千8百万円となりました。
(資本)
親会社の所有者に帰属する持分は、前期末に比べ利益剰余金等が増加し、2,915億5千1百万円となりました。その結果、資本は、前期末に比べ445億3千万円増加し、2,918億7千1百万円となりました。
(3)経営成績に重要な影響を与える要因
医薬品事業においては、薬価引き下げ、後発医薬品の使用促進などの医療費抑制策が一層強化される中、一方では新製品開発に伴う研究開発費が増大するなど、業界を取り巻く環境は厳しさを増しております。機能食品事業においても、消費の低迷など厳しい経済環境の中、お客様からの品質や食の安全に対する要求はますます厳格化することが予想されます。
経営成績に重要な影響を与える要因となる可能性があるリスクについては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(4)翌連結会計年度の見通し
翌連結会計年度の見通しについて、医薬品事業においては、米国にて発売を予定している「Deramiocel」および「アーリーダ」「フィンテプラ」「ウプトラビ」等の新製品群や「ウプトラビ」の海外売上に伴うロイヤリティ収入等の伸長により、増収を見込んでいます。
機能食品事業においては、新製品開発・投入に一層注力し重点品目への取組みを強化することで、増収を見込んでいます。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
(1)キャッシュ・フロー
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(2)資金需要
当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、製品製造のための原材料の購入、商品の仕入れのほか、製造経費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。営業費用の主なものは、従業員給付費用、研究開発費、販売促進費などであります。
また、当社グループは、生産設備の拡充・合理化及び研究開発力の強化などを目的とした継続的な設備投資のほか、新薬候補物質や上市品の導入など、開発パイプライン及び製品ポートフォリオの価値最大化に向けた戦略的な投資を実施しております。
(3)財務政策
当社グループは現在、運転資金につきましては内部資金より充当しております。設備資金につきましては、設備資金計画に基づき、資本コスト等も意識して内部資金で不足感が生じる場合には、銀行借入又は社債等で調達する方針であります。
また、当社は取引銀行3行と当座貸越契約(当座貸越極度額4,240百万円)を締結しており、今後も資金の流動性に留意しつつ、機動的な資金調達を行なっていく考えであります。現在のところ設備資金につきましても外部調達の必要は生じておりません。
なお、国内外子会社の運転資金、設備資金に不足が生じる場合には、必要に応じて親会社より貸付を行なうなど、できる限り企業集団の中で資金を手当てしております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、IFRS会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、連結財政状態計算書上の資産・負債の計上額、及び連結損益計算書上の収益・費用の計上額に影響を与える見積り及び仮定の設定を行っております。
当社では、以下の重要性がある会計方針が、特に当社グループの連結財務諸表の見積り及び判断に重要な影響を及ぼしていると考えております。
(仕掛研究開発及び販売権)
当社グループは、仕掛研究開発及び販売権を連結財政状態計算書において無形資産として計上しております。これらのうち、仕掛研究開発及び減損の兆候が存在する販売権について、減損テストを実施しており、回収可能価額が帳簿価額を下回っている場合は、当該資産の帳簿価額をその回収可能価額まで減額し、減損損失として認識しております。将来キャッシュ・フローは事業予測に基づいて決定しております。
詳細については「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 11.無形資産 (3)仕掛研究開発及び販売権の評価」に記載のとおりであります。
なお、貸借対照表においては、新薬候補物質や上市品の導入契約に係る一時金及びマイルストン支出のうち、対象となる医薬品の上市可能性のほか、処方意向や市場シェア率を加味した想定患者数や想定薬価等に基づく将来の販売収益の予測の見積を基礎とした収益性を評価し、将来の収益獲得が確実であり、回収可能性が高いと判断しているものを長期前払費用に計上しております。
また、その他の重要性がある会計方針及び見積りの詳細については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 2.作成の基礎 (4)重要な会計上の見積り、判断及び仮定」に記載のとおりであります。
④経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
2024年度からスタートした第七次5ヵ年中期経営計画では、最終年度である2028年度の目標として、売上収益2,300億円、営業利益300億円、EPS(一株当たり当期利益)341円、ROE(自己資本利益率)8%以上、ROIC(投下資本利益率)9%以上の数値目標の達成を目指すとともに、その先の2030年度には売上、営業利益の2020年度実績比倍増以上(売上収益3,000億円、営業利益500億円)の達成に向け態勢を整えます。
2027年3月期の連結予想につきましては、売上収益2,000億円、営業利益380億円、税引前利益386億円、親会社の所有者に帰属する当期利益303億円を見込んでいます。

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