有価証券報告書-第157期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

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2020/06/29 10:52
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137項目
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善が続き緩やかな回復基調にありましたが、消費
税率の変更に加え新型コロナウイルス感染症の影響から減速傾向が強まり、先行き不透明な状況が続いています。
当企業集団を取り巻く医薬品業界においては、後発品の使用促進策等、医療費抑制策のための諸施策が推進さ
れ、厳しい環境下にあります。
機能食品事業は、健康志向の高まりにより機能性食品へのニーズは強いものがありますが、節約志向による家
計消費の伸び悩みや、運送コストや人件費の上昇、企業間の競争の激化等、厳しい事業環境が続いています。
このような環境の中、当企業集団は、ヘルスケア分野になくてはならない事業体として社会から信頼される会
社、すなわち「存在意義のある会社」になることを強く意識して、その実現を目指してまいりました。
その結果、当企業集団の業績は、肺動脈性肺高血圧症治療剤「ウプトラビ」のマイルストン収入があった前期
に比べ工業所有権等収益は減少したものの、国内医薬品新製品群の伸長に加え、共同販促収入等が寄与し、売上高は1,166億3千7百万円と対前期比1.7%の増収となりました。利益面では、薬価改定等による売上原価率の上昇はあったたものの、増収等により、営業利益は216億6千8百万円と対前期比5.0%の増益、経常利益は224億4千2百万円と対前期比4.2%の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は168億6千6百万円と対前期比3.5%の増益となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(医薬品事業) マイルストン収入の反動による工業所有権等収益の減少や薬価改定の影響を受けたものの、CD20陽性の濾胞性
リンパ腫治療剤「ガザイバ」、骨髄異形成症候群治療剤「ビダーザ」、「ウプトラビ」、前立腺肥大症に伴う排尿
障害改善剤「ザルティア」等が伸長しました。加えて2019年9月に販売を開始した肝類洞閉塞症候群治療剤「デフ
ァイテリオ」が寄与し、売上高は1,016億4千3百万円と対前期比1.4%の増収となりました。
(機能食品事業) プロテイン製剤、品質安定保存剤等の売上が増加し、売上高は149億9千4百万円と対前期比3.5%の増収となりま
した。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度は、営業活動によるキャッシュ・フローが127億3千7百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが23億3千9百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが56億6千万円の支出となり、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ46億6千5百万円増加し、442億9千8百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 127億3千7百万円の収入(前連結会計年度は、153億1千万円の収入)となりました。主な内訳は、収入項目では税金等調整前当期純利益224億4千2百万円、減価償却費34億6千8百万円、売上債権の減少額50億3千3百万円、支出項目では、たな卸資産の増加額105億2千1百万円、法人税等の支払額62億3千5百万円でした。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 23億3千9百万円の支出(前連結会計年度は、5億1千1百万円の収入)となりました。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出18億1千7百万円、長期前払費用の取得による支出13億1千5百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
56億6千万円の支出(前連結会計年度は、37億8百万円の支出)となりました。配当金の支払等によるものです。
③生産、受注及び販売の実績
(1)生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)対前年比(%)
医薬品事業43,3981.0
機能食品事業7,4620.0
合計50,8600.9

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額は、消費税等抜きであります。
3.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
(2)商品仕入実績
当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)対前年比(%)
医薬品事業40,1868.5
機能食品事業8,3907.7
合計48,5768.4

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額は、消費税等抜きであります。
3.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
(3)受注実績
当企業集団のほとんどは販売計画に基づいた生産であり、受注実績の記載を省略しております。
(4)販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(百万円)対前年比(%)
医薬品事業101,6431.4
機能食品事業14,9943.5
合計116,6371.7

(注)1.上記の金額は、消費税等抜きであります。
2.セグメント間取引については相殺消去しております。
3.主な相手先への販売実績及び当該販売実績の総販売高に占める割合
相手先前連結会計年度当連結会計年度
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
アクテリオンファーマシューティカルズ社21,82719.021,58418.5
アルフレッサ㈱17,51115.318,58015.9
㈱メディセオ16,98014.817,52615.0
㈱スズケン17,30915.117,32614.9

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(1)経営成績 当企業集団の業績は、肺動脈性肺高血圧症治療剤「ウプトラビ」のマイルストン収入があった前期に比べ工業所有権等収益は減少したものの、国内医薬品新製品群の伸長に加え、共同販促収入等が寄与し、売上高は1,166億3千7百万円と対前期比1.7%の増収となりました。利益面では、薬価改定等による売上原価率の上昇はあったものの、増収等により、営業利益は216億6千8百万円と対前期比5.0%の増益、経常利益は224億4千2百万円と対前期比4.2%の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は168億6千6百万円と対前期比3.5%の増益となりました。
(売上高)
(医薬品事業)
マイルストン収入の反動による工業所有権等収益の減少や薬価改定の影響を受けたものの、CD20陽性の濾胞性
リンパ腫治療剤「ガザイバ」、骨髄異形成症候群治療剤「ビダーザ」、「ウプトラビ」、前立腺肥大症に伴う排尿
障害改善剤「ザルティア」等が伸長しました。加えて2019年9月に販売を開始した肝類洞閉塞症候群治療剤「デフ
ァイテリオ」が寄与し、売上高は1,016億4千3百万円と対前期比1.4%の増収となりました。
(機能食品事業) プロテイン製剤、品質安定保存剤等の売上が増加し、売上高は149億9千4百万円と対前期比3.5%の増収となりま
した。
(販売費及び一般管理費) 新製品群の販売促進費等が増加したものの、研究開発費が減少し、418億1千3百万円と前連結会計年度に比べ13億6百万円の減少となりました。
(営業外損益)
営業外収益は主に為替差益等が減少しましたが、投資有価証券売却益等が増加したことにより、15億9千9百万円と、前連結会計年度に比べ1億6千3百万円増加しました。また、営業外費用は為替差損等が増加したことにより、8億2千4百万円と前連結会計年度に比べ2億8千4百万円増加しました。
(法人税等)
税金等調整前当期純利益が増加したことにより、法人税等は、55億5千3百万円と前連結会計年度に比べ3億3千6百万円増加しました。
(2)財政状態
(資産)
流動資産は、前期末に比べ、受取手形及び売掛金は減少しましたが、たな卸資産、現金及び預金等が増加し、
1,219億2千5百万円となりました。固定資産は前期末に比べ、投資有価証券、繰延税金資産等が減少し、530億9千1
百万円となりました。その結果、総資産は前期末に比べ62億5千4百万円増加し、1,750億1千7百万円となりました。
(負債) 流動負債は、前期末に比べ、支払手形及び買掛金等は増加しましたが、未払金や未払法人税等などが減少し、
249億6千5百万円となりました。固定負債は前期末に比べ退職給付に係る負債が減少し42億9千万円となりました。
その結果、負債合計は前期末に比べ、43億1千6百万円減少し、292億5千6百万円となりました。
(純資産) 株主資本は前期末に比べ、112億5百万円増加し、1,400億3千2百万円となりました。その他の包括利益累計額は
前期末に比べ6億5千万円減少し、54億5千8百万円となりました。その結果、純資産は前期末に比べ105億7千万円増
加し、1,457億6千万円となりました。
(3)経営成績に重要な影響を与える要因
医薬品事業においては、薬価引き下げ、後発医薬品の使用促進などの医療費抑制策が一層強化される中、一方では新製品開発に伴う研究開発費が増大するなど、業界を取り巻く環境は厳しさを増しています。機能食品事業においても、消費の低迷など厳しい経済環境の中、お客様からの品質や食の安全に対する要求はますます厳格化することが予想されます。
経営成績に重要な影響を与える要因となる可能性があるリスクについては、「第2 事業の状況 2.事業等のリスク]に記載のとおりであります。
(4)翌連結会計年度の見通し 翌連結会計年度の見通しについて、医薬品事業においては、薬価改定や「ザルティア」、ED治療剤「シアリス」の後発品発売の影響はあるものの、「ウプトラビ」、「ガザイバ」、「デファイテリオ」等新製品群の伸長、ウプトラビの海外売上に伴うロイヤリティ収入および共同販促収入の伸長に加えて、発売を予定しているデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療剤「ビルテプソ」の寄与等によって、増収を見込んでいます。
機能食品事業においては、新製品開発・投入に一層注力し重点品目への取組みを強化することで、増収を見込ん
でいます。
また当企業集団における新型コロナウイルス感染症拡大に伴う業績への影響については、「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)新型コロナウイルス感染症の影響」に記載のとおりであります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
(1)キャッシュ・フロー
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(2)資金需要
当企業集団の事業活動における運転資金需要の主なものは、製品製造のための原材料の購入、商品の仕入れのほか、製造経費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。営業費用の主なものは、従業員給付費用、研究開発費、販売促進費などであります。
また、当企業集団は、生産設備の拡充・合理化及び研究開発力の強化などを目的とした継続的な設備投資のほか、新薬候補物質や上市品の導入など、開発パイプライン及び製品ポートフォリオの価値最大化に向けた戦略的な投資を実施しております。
(3)財務政策
当企業集団は現在、運転資金につきましては内部資金より充当しております。設備資金につきましては、設備資金計画に基づき、資本コスト等も意識して内部資金で不足感が生じる場合には、銀行借入又は社債等で調達する方針です。
また、当社は取引銀行5行と当座貸越契約(当座貸越極度額5,740百万円)を締結しており、今後も資金の流動性に留意しつつ、機動的な資金調達を行なってゆく考えです。現在のところ設備資金につきましても外部調達の必要は生じておりません。
なお、国内外子会社の運転資金、設備資金に不足が生じる場合には、必要に応じて親会社より貸付を行なうなど、できる限り企業集団の中で資金を手当てしております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当企業集団の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたって、連結貸借対照表上の資産・負債の計上額、および連結損益計算書上の収益・費用の計上額に影響を与える見積りおよび仮定の設定を行っております。
当社では、以下の重要な会計方針が、特に当企業集団の連結財務諸表の見積りおよび判断に重要な影響を及ぼしていると考えております。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響など不透明な要素もありますが、連結財務諸表作成時で入手可能な情報に基づいて会計上の見積もりを行っており、新型コロナウイルス感染症が、当期末の見積もりに大きな影響を与えるものではないと判断しております。
(1)収益
当企業集団の売上は、製・商品出荷時を基準としており、卸売業者への販売手数料を回収実績に応じ、見積り控除しております。(2)引当金 「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 注記事項 4.会計方針に関する事項 (ハ)重要な引当金の計上基準」に記載のとおりです。(3)投資
円滑な長期的取引関係の維持のため上場・非上場株式の少数持分を所有しており、通常時価相当額が簿価の一定率を下回った場合、減損処理をしております。
また、その他の重要な会計方針及び見積りの詳細については、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 注記事項 4.会計方針に関する事項」に記載のとおりです。
④経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
2019年度からスタートした第六次5ヵ年中期経営計画では、最終年度である2024年3月期に売上高1,500億円、営業利益400億円、親会社株主に帰属する当期純利益300億円、EPS(一株当たり当期純利益)445円、ROE(自己資本利益率)10%以上を目指します。
2年目となる2021年3月期の連結予想につきましては、売上高1,260億円、営業利益250億円、親会社株主に帰属する当期純利益190億円を見込んでおります。

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