有価証券報告書-第107期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

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2018/03/22 15:39
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連結財務諸表注記事項(IFRS)


1.重要な会計方針等
(1)作成の基礎
この連結財務諸表は、日本(東京)に所在し、東京証券取引所に上場(証券コード:4519)している中外製薬株式会社及びその子会社の連結財務諸表です。この連結財務諸表は、2018年3月21日に、当社代表取締役会長である永山治及び最高財務責任者である取締役上席執行役員板谷嘉夫によって承認されております。
ロシュ・ホールディング・リミテッドはスイス証券取引所に上場し、国際会計基準(以下、「IFRS」という。)に準拠し業績を開示しているロシュグループの親会社です。当社グループはロシュとの戦略的アライアンスの締結により2002年10月よりロシュグループの主要なメンバーになっております。ロシュ・ホールディング・リミテッドは、当社株式の発行済株式総数のうち59.89%(発行済株式総数から自己株式を控除したベースでは61.30%)を所有しております。
当社グループは、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。)第1条の2に定める指定国際会計基準特定会社の要件を満たすことから、同第93条の規定によりIFRSに準拠して連結財務諸表を作成しております。
連結財務諸表は当社の機能通貨である日本円で表示し、百万円未満を四捨五入しております。公正価値による測定が要求されている一部の項目を除き、測定は取得原価に基づいております。
(2)重要な会計上の判断、見積り及び前提
連結財務諸表の作成にあたっては、収益、費用、資産、負債及び偶発事象に係る報告金額に影響を与える判断、見積り及び前提の設定を行うことを経営者に求めております。これらの見積りは実際の結果と異なる可能性があります。見積りやその基礎をなす前提は、過去の経験や多くの要因に基づいて設定されており、継続的に見直されます。見積りの変更による影響は、見積りの変更が行われた会計期間に認識しております。
現時点で入手可能な情報に基づき適切に設定されていると考える重要な会計上の判断、見積り及び前提に関する情報は以下のとおりです。
収益:売上収益に係る収益認識は、経営者の判断として、所有に伴う重要なリスクと経済価値が第三者に移転し、かつ、当社グループが販売した製商品に対し継続した管理を行わず、事実上の支配を有さなくなった時点または取引の義務が果たされた時点に行っております。
当社グループは技術導出契約により契約一時金や複数年にわたるマイルストンの支払を受けるとともに、将来の債務を負うことがあります。このため、一部の取引については、対価をその受取時に一旦繰延収益として認識したうえで、その後の期間の収益として契約に定められた成果に応じて振替を行っております。
売上割戻:製商品売上高に対する割戻に係る流動負債を計上しております。割戻に係るこの見積りは、契約上または法律上の義務や過去の傾向・実績値に基づく分析を基礎に行っております。製商品売上高から控除される金額は経営者の見積りに基づいているため、より有用な情報が入手できる場合に変更される可能性があります。このような変更が生じた場合、連結財政状態計算書に計上していた流動負債の将来の金額に影響を与え、その結果として将来の連結損益計算書の製商品売上高に影響を与える可能性があります。
減損損失:利用可能でない製品関連無形資産は、減損の判定を毎年行っております。有形固定資産及び利用可能な無形資産は、減損の兆候がある場合に減損の判定を行っております。減損の必要性を評価するため、将来キャッシュ・フローの見積りを行っております。割引将来キャッシュ・フローによるこのような見積りは、実際の結果と大きく異なる可能性があります。割引率の変更、建物、機械装置及び備品等について予定していた使用方法からの変更、使用中止、競合相手の有無、技術の陳腐化、または資産計上にあたって想定した製商品売上高からの低下といった変化がある場合には、耐用年数の短縮または減損を行う可能性があります。
退職後給付:当社グループは、確定給付型の退職後給付制度を設けており、当該制度から認識される資産及び負債の公正価値は、統計及び年金数理計算に基づいて測定されております。確定給付負債(資産)の測定にあたっては、割引率及び死亡率の変動などの影響を受けます。年金数理計算上使用される仮定は、市場や経済状況、加入者の余命及びその他の評価に含まれる要素により、実際の結果と大きく異なる可能性があります。このような前提に変更があった場合には、連結財政状態計算書に計上される将来の資産または負債に影響を与える可能性があります。
訴訟:訴訟関連費用は、資源の流出の可能性が高く、金額を合理的に見積ることができる場合に計上されます。これらの見積りにあたり、個々の訴訟案件の特徴や関連する法的判断を考慮しております。しかし、訴訟には高度な複雑性があるため、訴訟関連費用の見積りは判断に大きく依拠しております。また、新たな事実の発見や訴訟案件の進展により、時間の経過に伴い見積りが大幅に変更される可能性があります。信頼できる見積りができない場合、引当金は計上されませんが、重要性がある場合には偶発負債として開示しております。
環境対策:環境修復費用は、資源の流出の可能性が高く、金額を合理的に見積ることができる場合に計上されます。環境対策引当金の主なものは、汚染場所の原状回復、埋め立て、特定の場所に存在する汚染物質の処理等のための費用です。これらの見積りは、新たな汚染場所の検出、修復の方法や程度、修復場所にある問題物質のうち当社グループに帰属する割合、潜在的な責任当事者の財政能力等の不確実性に大きく依拠しております。また、新たな事実の発見や個々の環境修復の進展により、時間の経過に伴い見積りが大幅に変更される可能性があります。
法人所得税:法人所得税に係る未収及び未払法人所得税並びに繰延税金資産及び負債の測定について重要な見積りが必要となります。このような見積りは、見積時点で適用される税法や規制等に関する解釈に基づいて行っております。税法や規制もしくは税率の改定、税法もしくは規制の解釈の変更、研究開発費の動向または税引前利益の変化といった要因が未収及び未払法人所得税並びに繰延税金資産及び負債に影響を与える可能性があります。
リース:リース取引の会計処理は、主にオペレーティング・リースに該当するか、ファイナンス・リースに該当するかの判断によって決まります。この評価では、経営者は、法的形式に加えリースの実態をみて、所有に伴うすべてのリスクと経済価値が実質的に移転されているかどうかを判断しております。リースの法的形式はないが、資産を使用する権利が移転する取決めについても、同様な判断を行っております。
(3)会計方針
連結の基礎
子会社とは、当社グループにより支配されている企業をいいます。支配とは、投資先に対するパワーを有し、投資先への関与により生じるリターンの変動にさらされ、かつ投資先に対するパワーを通じてリターンの額に影響を与える能力を有する場合をいいます。会計期間内に買収した企業は当社グループに支配が移行した日をもって連結を行い、一方、売却する子会社は当社グループの支配が喪失する日まで連結しております。
子会社との債権債務残高、取引高及びグループ内取引によって発生した未実現利益は、連結財務諸表の作成に際して消去しております。親会社の子会社に対する持分の変動は、子会社の支配の獲得後に生じ、子会社に対する支配の喪失とならない場合は資本取引としております。
関連会社とは、当社グループにより支配されていないが、その財務及び経営方針に対して重要な影響力を行使している、または行使するパワーを有している企業をいい、関連会社への投資は持分法によって処理しております。
外貨換算
当社グループの在外子会社は、原則として現地通貨を機能通貨としておりますが、一部、その企業の活動する経済環境が主に現地通貨以外(例えばユーロ)である場合には、現地通貨以外を機能通貨としております。当社グループの外貨建取引は取引日時点での為替レートを適用してそれぞれの機能通貨に換算しております。適格なキャッシュ・フロー・ヘッジはその他の包括利益として繰り延べられますが、外貨建取引の決済並びに外貨建貨幣性資産及び負債の期末日における評価で生じる損益はその期間の純損益に認識しております。
連結財務諸表作成に際し、日本円以外を機能通貨としている在外子会社の資産及び負債は、期末時点の為替レートを適用し日本円に換算しております。損益及びキャッシュ・フローは、期中平均為替レートで日本円に換算しております。期首と期末の換算レートの差による換算差額及び損益に係る期中平均為替レートと期末時点の為替レートによる換算差額はその他の包括利益に直接計上しております。
収益認識
製商品売上高は、取引店への値引・割戻等を控除した後の金額で表示しております。売上収益には消費税や付加価値税等は含めておりません。
製商品売上高に係る収益認識は、所有に伴う重要なリスクと経済価値が第三者に移転した場合に行っております。取引店への値引・割戻等は、発生主義により関連する製商品売上高の計上と同一の会計期間に計上しております。返品やリベート等は、製商品売上高から減額すると同時に営業債権から減額または流動負債として計上しております。
ロイヤルティ及びその他の営業収入は、その収入の獲得時点または履行義務を果たした時点で認識しております。取引の実質によっては、単一の取引に関する収益を複数回に分けて計上することがあります。一方で取引全体の価値を反映するために、複数回にわたる受取りを一括して収益に計上する場合があります。
売上原価
売上原価は、売上収益に対応する直接原価、製造間接費及びサービス費用を含みます。支払ロイヤルティをはじめ、売上収益の計上に係る業務提携や技術導入等に由来する費用についても売上原価として計上しております。設備のバリデーション(性能が確保されていることを検証すること)完了から生産能力を通常生産レベルに引き上げるための製法検討費用は、発生主義で費用としております。
研究開発
次のような内部研究開発活動は、発生した時点で費用としております。
・新しい科学的または技術的知識の取得のための内部研究費用
・商用生産に向けた研究成果やその他知識の応用により発生する内部開発費用
当社グループで実行される開発プロジェクトに係る費用は、技術、薬事規制及びその他の不確実性に左右されるため、主要市場での規制当局による販売承認を得るまでは無形資産の計上要件を満たしていないと判断しております。
・医薬品として製造販売承認後の臨床試験(フェーズ4)等に係る費用
通常、当該費用には承認後の安全性調査や承認条件として承認後も継続される臨床試験等を含みます。フェーズ4試験は、規制当局から実施を要求されることがあるほか、安全性または適正使用の検証のために自ら実施することもあります。これらのフェーズ4試験の結果からは、信頼性をもって測定でき、単独で識別可能な将来の経済的便益の増加を見込むことができないと判断しているため、これに係る費用は無形資産として資産化しておりません。
技術導入契約、企業結合または個別の資産購入によって獲得された仕掛中の研究開発は無形資産として資産化しております。これらの獲得された資産は、当該研究開発が最終的に製品になるかどうかの不確実性は存在したとしても、当社グループによって支配されており、かつ単独で識別可能で、将来の経済的便益の流入が期待されます。したがって、承認前の医薬品や化合物に係る第三者への契約一時金やマイルストンの支払は、無形資産として認識しております。このような契約を通じて獲得された資産は無形資産の会計方針に基づいて測定しております。無形資産の取得後、当社グループ内部で引き続き行われる研究開発の費用は、他の内部研究及び内部開発と同様に処理しております。研究開発が戦略的提携の契約に係る場合、当社グループは契約一時金またはマイルストンの支払が研究開発への資金提供に該当するか、それとも資産獲得に該当するかの検討を行っております。
ライセンス料、マイルストン収入及び契約一時金等の受取
ロイヤルティ収入は、それぞれのライセンス契約の実質に従って、発生主義により計上しております。対価の回収可能性が確実でない場合には、入金をもって収益として計上しております。
当社グループは、製商品や技術の譲渡、またはこれらの許諾に関連する契約一時金、マイルストン収入、ライセンス料及びその他類似した収入を第三者より得ております。成果のマイルストンに関連して受領する収益は、当事者間で合意したマイルストンの達成に従い計上しております。後続期間を通じて成果が存在する契約一時金やライセンス料は、当初は繰延収益として計上し、その後の開発協力や製造義務の期間にわたって収益を認識しております。
従業員給付
短期従業員給付である賃金及び給料、社会保険料、有給休暇、賞与並びにその他の非貨幣性給付は、当社グループの従業員が勤務を提供した期間に費用として計上しております。当社グループは、賞与等の支払について、契約上の義務や過去の勤務の結果、推定的債務を負っている場合に負債として認識しております。
当社グループが通常の退職日より前に従業員の雇用を終了する場合または従業員が給付と引き換えに自主退職を受け入れる場合には、割増退職金が支払われることがあります。割増退職金は、当社グループが当該給付の申し出を撤回できなくなった時点または関連する事業所再編費用を認識した時点のいずれか早い時点で認識しております。
退職後給付
確定拠出制度については、当社グループが支払う拠出額を、従業員が関連する勤務を提供した会計期間の営業損益に含めて計上しております。
確定給付制度については、制度債務の現在価値と制度資産の公正価値の純額を、負債または資産として連結財政状態計算書に計上しております。
確定給付負債(資産)の純額の変動は次のように計上しております。当期勤務費用は営業損益に含めております。過去勤務費用及び制度清算に伴う損益は発生時に一般管理費等として認識しております。また、確定給付負債(資産)の純額に係る利息純額は金融費用として計上しております。数理計算上の仮定の変更や見積りと実績との差異に基づく数理計算上の差異及び制度資産に係る収益(確定給付負債(資産)の純額に係る利息純額に含まれる金額を除く)は、その他の包括利益に計上しております。確定給付負債(資産)の純額に係る利息純額は、制度資産に係る利息収益及び制度債務に係る利息費用から構成されております。利息純額は、期首の確定給付負債(資産)の純額に期中の拠出及び給付支払いによる変動を考慮し、制度債務の現在価値の測定に用いられるものと同じ割引率を乗じて算定しております。
ある確定給付制度の積立超過を他の制度の債務を決済するために使用できる法的権限を当社グループが有している場合を除いて、制度間の資産と負債は相殺しておりません。
株式報酬
取締役及び一部の従業員に付与される新株予約権及び譲渡制限付株式は、付与日の公正価値で見積り、権利確定までの期間にわたり営業費用として計上し、同額を連結財政状態計算書の資本として認識しております。確定した権利の行使が発生した際のキャッシュ・フローについても、資本の増加として計上しております。
有形固定資産
有形固定資産の取得原価は、当初、購入に要した支出または建設に要した原価により計上しております。取得原価には、会社が意図した場所や状態で稼動を可能にするために必要となる費用、例えば、準備、据付、組立の費用や専門家への報酬を含みます。バリデーション(性能が確保されていることを検証すること)費用を含む、取得した資産が適切に機能しているかどうか確認を行う試験の費用は、当初の建設に要した取得原価に含めております。
土地を除く有形固定資産は、定額法により減価償却を行っております。減価償却に係る見積耐用年数の主なものは以下のとおりです。
構築物 40年
建物 10年~50年
機械装置及び備品 3年~15年
有形固定資産が複数の構成要素に分割できる場合には、その構成要素ごとに、それぞれ該当する耐用年数を適用しております。資産の耐用年数の見積りは定期的に見直しを行い、必要がある場合には耐用年数の短縮を行っております。修繕及び保守費用は発生した時点で費用としております。
リース(借手)
ファイナンス・リースとは、所有に伴うリスクと経済価値のすべてが当社グループに移転するリースを指します。ファイナンス・リースは、リース開始時に算定したリース物件の公正価値または最低支払リース料総額の現在価値のいずれか低い金額で資産計上し、リース期間及び耐用年数のいずれか短い期間で償却しております。リース債務については、金融費用を除いた金額を有利子負債として認識しております。支払リース料のうち金融費用に相当する部分は、実効金利法を用いてリース期間にわたり費用としております。
オペレーティング・リースとは、所有に伴うリスクと経済価値が当社グループに移転しないリースを指します。オペレーティング・リース料の支払は、リース期間にわたり定額で費用としております。
無形資産
購入した特許権、商標権、許諾権及びその他の無形資産は取得原価で計上しております。これらの無形資産を企業結合を通じて取得した場合は公正価値で計上しております。無形資産は使用可能となった時点から耐用年数にわたり定額法により償却しております。耐用年数は、法的存続期間または経済的耐用年数のうちいずれか短い年数を採用し、定期的に見直しを行っております。
主な無形資産の見積耐用年数は、以下のとおりです。
製品関連無形資産 5年~17年
マーケティング関連無形資産等 5年
技術関連無形資産 3年~8年
有形固定資産及び無形資産の減損損失
有形固定資産及び利用可能な無形資産について減損の兆候がある場合、各会計期間末に減損の判定を実施しております。また、利用可能でない無形資産は、毎年、減損の判定を行っております。資産の回収可能価額(公正価値から売却費用を控除した額または使用価値のいずれか高い方)が帳簿価額を下回った場合は帳簿価額を回収可能価額まで引き下げております。減損損失は発生時の営業損失としております。使用価値は将来のキャッシュ・フローを見積り、適切な長期金利を使用し、時間的価値を考慮したうえで算定しております。減損損失が発生した場合、当該資産の耐用年数を見直し、必要に応じて耐用年数を短縮しております。
減損の戻入は、減損の額が減少し、その減少が減損後に発生した事象に客観的に関連付けることができる場合に連結損益計算書を通じて認識しております。
棚卸資産
棚卸資産は取得原価または正味実現可能価額のいずれか低い方で計上しております。製品及び仕掛品の取得原価は、原材料費、直接労務費、直接経費及び正常生産能力に基づく製造間接費を含んでおります。取得原価は総平均法で計算しております。正味実現可能価額は、見積売価から完成までの見積原価及び通常の営業過程における販売に要する見積費用を控除した額となります。
営業債権及びその他の債権
営業債権及びその他の債権は、当初の請求金額から貸倒引当金、値引及び一部の割戻等を控除した金額で計上しております。貸倒引当金は、当社グループが期日までに全額を回収できないという客観的証拠のある取引について計上しております。回収可能価額の見積りには、営業債権及びその他の債権の回収までに必要と見込まれる期間や実際の回収状況、過去の実績、経済情勢等の指標を用いております。
営業債権に対する貸倒引当金繰入額は、販売費に計上しております。値引・割戻等は、契約上の義務、過去の傾向や実績等を考慮したうえで、関連する売上収益が計上される会計期間に計上しております。
現金及び現金同等物
現金及び現金同等物には、現金、当座預金及びその他の預金等が含まれます。現金同等物は、現金化することが容易で、大幅な価値の変動が起こるリスクが低く、預入日から満期日が3か月以内の預金等が該当します。
引当金及び偶発負債・資産
引当金は、経済的資源の流出が生じる可能性が高く、法的または推定的債務があり、これに係る債務の金額を確実に見積ることができる場合に計上しております。事業再編引当金は、当社グループが事業再編に伴う詳細な計画を発表または開始した時点で計上しております。引当金は、最終的に生じると見込まれる債務の見積額を、貨幣の時間的価値に重要性がある場合には割り引いて計上しております。
偶発負債は、将来の事象によって債務の存在が確認されるか、または債務の金額を合理的に見積ることができない場合に注記で開示しております。偶発資産は、経済的資源の流入が生じる可能性が高くなった場合に注記で開示しております。
公正価値
公正価値とは、測定日において市場参加者間で秩序ある取引が行われた場合に、資産の売却によって受け取るであろう価格、または負債の移転のために支払うであろう価格です。公正価値は、活発な市場における相場価格が入手できない場合には、その市場価格を参考にする評価方法、またはオプション・プライシング・モデル、もしくは割引キャッシュ・フロー法等、確立された評価方法を用いることにより決定しております。
金融商品
金融商品を次のように分類しております。
売却可能金融資産:売却可能金融資産に指定されている、または以下のいずれにも分類されない、非デリバティブ金融資産です。これらは認識時点での公正価値で当初測定した後、各会計期間末の公正価値で再測定しております。公正価値の変動は、減損、金利及び為替レートの変動を除き、その他の包括利益として認識しております。資産の認識を中止する場合には、それまでその他の包括利益として資本で認識されていた累積損益をその他の金融収入(支出)に組替えております。この分類には、有価証券及び長期金融資産の大部分が該当します。
公正価値で測定する金融商品-ヘッジ手段:為替リスクを管理するために活用されているデリバティブ金融商品です。これらは認識時点での公正価値で当初測定した後、各会計期間末の公正価値で再測定しております。適格なキャッシュ・フロー・ヘッジに指定されたデリバティブを除き、公正価値の変動はその他の金融収入(支出)として計上しております。
公正価値で測定する金融商品-その他:当初認識時に純損益を通じて公正価値で測定する金融商品として指定された非デリバティブ金融商品です。これらは認識時点での公正価値で当初測定した後、各会計期間末の公正価値で再測定しております。公正価値の変動は純損益で認識されます。この分類には、売買目的として分類された金融資産が該当します。
貸付金及び債権:活発な市場における公表価格がなく、支払額を固定または確定し得る非デリバティブ金融商品です。これらは認識時点での公正価値で当初測定され、各会計期間末に、減損損失を控除したうえで、実効金利法を用いて償却原価で測定しております。この分類には、営業債権及びその他の債権、現金及び現金同等物並びに長期金融資産の一部が該当します。
その他の金融負債:非デリバティブ債務です。これらは認識時点での公正価値で当初測定され、各会計期間末に実効金利法を用いて償却原価で測定しております。この分類には、営業債務及びその他の債務並びに有利子負債が該当します。
金融商品の認識中止
金融資産から生じるキャッシュ・フローに対する契約上の権利が失効した場合、または金融資産の所有に伴うリスクと経済価値を実質的にすべて移転するような取引で当社グループが金融資産から生じるキャッシュ・フローを受け取る契約上の権利を譲渡した場合、金融資産の認識を中止しております。
金融負債は、契約上の義務が免責、取消、または失効となった場合に、認識を中止しております。
金融資産の減損損失
金融資産は各会計期間末に個別に減損テストを行っております。発行者の倒産、デフォルトまたは重要な財政状態の悪化が認められた場合には減損の客観的な証拠があるものとして、減損損失を認識しております。加えて、売却可能な資本性金融商品が、当初認識時の取得価額の25%を下回る時価となった場合、または6か月以上当初認識時の取得価額を継続して下回る場合にも、減損したものとみなします。
償却原価で測定している金融資産については、当初の実効利子率を用いて割引いた見積将来キャッシュ・フローを使用して計算された回収可能価額が帳簿価額を下回る場合、その差額を減損損失として計上しております。売却可能金融資産については、その他の包括利益として認識していた当初取得原価または過去の減損を控除した帳簿価額と公正価値との差額を、減損認識時に連結損益計算書に振り替えております。
公正価値の回復が減損を認識した後に発生した事象に客観的に関連付けることができる場合には、減損損失の戻入を行っております。売却可能な資本性金融商品に係る減損後の公正価値の回復はその他の包括利益に計上しております。償却原価で測定している負債性金融商品または売却可能な負債性金融商品の場合には、減損損失の戻入はその他の金融収入(支出)として計上しております。
ヘッジ会計
当社グループは為替リスクに対するヘッジを目的とし、先物為替予約及び通貨オプションを中心とするデリバティブ取引を行っております。ヘッジ会計の利用は特定の重要な取引に制限しております。ヘッジ会計の要件を満たすには、ヘッジ関係の文書化、高い発生可能性、ヘッジの有効性及び測定の信頼性等、いくつかの厳しい基準を満たす必要があります。経済的観点からヘッジ関係にあると考えられる取引であっても、これらの要件が満たされていない場合、当該ヘッジ関係はヘッジ会計として適格ではありません。この場合のヘッジ手段とヘッジ対象は、ヘッジ会計を適用していない独立の項目として認識されます。このようなヘッジ会計を適用していないデリバティブは公正価値で測定され、公正価値の変動はその他の金融収入(支出)で認識されます。
キャッシュ・フロー・ヘッジ:キャッシュ・フローの変動可能性のうち、認識されている資産・負債に関連する特定のリスクまたは可能性の非常に高い予定取引に起因し、純損益に影響し得るものに対するヘッジです。ヘッジ手段は公正価値で測定されます。ヘッジとして有効な部分の公正価値の変動はその他の包括利益として認識され、非有効部分はその他の金融収入(支出)に計上しております。ヘッジ関係が、非金融資産・非金融負債の為替リスクをヘッジする確定約定または可能性が高い予定取引である場合には、それらが認識される際に、それまでその他の包括利益で認識されていたヘッジ手段の公正価値の累積変動額を非金融資産・非金融負債の当初の帳簿価額に振り替えており、また、それ以外の予定取引である場合には、ヘッジ対象が純損益に影響を与えるのと同じ期の純損益に振り替えております。その他のヘッジされた予定キャッシュ・フローについては、純損益に影響を与えるのと同じ期に、それまでその他の包括利益で認識されていたヘッジ手段の公正価値の累積変動額をその他の金融収入(支出)に振り替えております。
公正価値ヘッジ:認識されている資産・負債もしくは未認識の確定約定、または特定されたそれらの一部分の公正価値の変動に対するエクスポージャーのうち、特定のリスクに起因し、純損益に影響し得るものに対するヘッジです。ヘッジ手段は公正価値で測定し、ヘッジ対象は帳簿価額にヘッジしたリスクに相当する公正価値の変動を調整したうえで計上しております。公正価値の変動はすべてその他の金融収入(支出)に計上しております。
法人所得税
法人所得税は、課税所得を基礎に課税される税金をすべて含んでおります。課税所得に連動しない税金である固定資産税及び資本課税等は、営業費用としております。子会社で発生する内部留保の配分である子会社配当金等に対する所得税の負担は、当該子会社が将来配当を実施する確実性が高まったときのみ計上しております。
繰延税金資産及び負債は、税務上の資産及び負債の帳簿価額と会計上の資産及び負債の帳簿価額との間に生じた一時差異について認識しております。繰延税金資産は、将来の課税所得に対して未使用の欠損金が利用できる範囲で認識しております。
繰延税金資産及び負債並びに未収及び未払法人所得税は、同一の税務当局に法人所得税を徴税され、法的に相殺する権利がある場合にのみ相殺しております。繰延税金資産及び負債は、当社グループが事業を行うそれぞれの国において現時点で適用されるべき税率に基づいております。
自己株式
当社グループは、自己株式を資本の控除項目としております。自己株式を取得または売却した場合には、資本の変動として認識しております。取締役及び一部の従業員に付与した新株予約権が行使された場合には、自己株式から割り当てを行っております。
(4)会計方針の変更
当社グループは、前連結会計年度の連結財務諸表において適用した会計方針と同一のものを適用しております。
なお、一部の基準書において軽微な変更がありましたが、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響はありません。
(5)未適用の新たな基準書
連結財務諸表の承認日までに新設または改訂が行われた重要な基準書のうち、当社グループが早期適用していないものは以下のとおりです。
IFRS強制適用時期
(以降開始年度)
当社グループ
適用予定時期
新設・改訂の概要
IFRS第15号顧客との契約から生じる収益2018年1月1日2018年12月期収益の認識に関する会計処理の改訂
IFRS第9号金融商品2018年1月1日2018年12月期金融商品の分類、測定及び認識、並びにヘッジ会計に関する改訂
IFRS第16号リース2019年1月1日2019年12月期リースの認識に関する会計処理の改訂

① 2018年度に適用となる基準書
IFRS第9号「金融商品」
金融商品の分類、測定及び認識、並びにヘッジ会計に関する基準書であり、適用による当社グループの業績及び財政状態に対する影響は軽微です。
IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」
収益認識の会計処理に関する基準書であり、適用による当社グループの業績及び財政状態に対する影響は、技術導出契約による契約一時金の会計処理の変更であります。従来、繰延収益として一定期間に渡り収益を認識していた契約一時金について、当基準書の適用により導出時に一時の収益として認識することになります。
また当基準書の適用にあたり、経過措置として認められている累積的影響を適用開始日に認識する方法を採用いたします。
これによる当社グループの業績及び財政状態への主な影響は、2017年12月期の連結財政状態計算書に計上されている税効果考慮後の繰延収益106億円が、2018年12月期に利益剰余金期首残高へ表示が修正されることになります。
連結損益計算書及び連結包括利益計算書については、2018年の当社グループが受領する契約一時金の総額は、現時点で合理的に見積もることができないため、会計処理の変更による影響額は不明です。
連結キャッシュ・フロー計算書については、技術導出契約による契約一時金の会計処理の変更による影響はありません。
② 2019年度以降に適用となる基準書
当社グループは2019年度以降に適用となる新たな基準書による影響を調査中です。
2.セグメント情報
当社グループは、単一の医薬品事業に従事し、複数の事業セグメントを有しておりません。当社グループの医薬品事業は、新規の医療用医薬品の研究、開発、製造、販売活動から成り立っております。これらの機能的な活動は事業として統合した運営管理を行っております。
売上収益(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
製商品売上高ロイヤルティ及び
その他の営業収入
製商品売上高ロイヤルティ及び
その他の営業収入
日本405,2805,635393,1341,998
海外94,02829,25679,53917,109
うちスイス76,35928,95762,78015,563
合計499,30834,891472,67319,108

主要顧客に関する情報(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・
リミテッド
105,26278,321
アルフレッサ株式会社104,952103,308
株式会社メディセオ80,39079,275
株式会社スズケン52,66850,248


3.金融費用及びその他の金融収入(支出)
金融費用(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
支払利息△5△8
確定給付制度に係る純利息費用△48△8
その他△56△69
合計△110△86

その他の金融収入(支出)(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
受取配当金183201
資本性金融商品の売却による利益-1,341
資本性金融商品の売却による損失--
資本性金融商品の評価減及び減損△97△160
資本性金融商品からの収益の純額861,382
受取利息9381
負債性金融商品の売却による利益--
負債性金融商品の売却による損失--
受取利息及び負債性金融商品から
の収益の純額
9381
為替差益(損)140452
デリバティブによる収益(損失)△406△804
為替関連差益(損)の純額△266△352
合計△871,111

4.その他の費用
当社は、エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッドとの取引において、日本及びスイス両税務当局に対し、独立企業間価格の算定方法等に関する事前確認を申請しておりましたが、2017年第1四半期に、2016年から2020年の各事業年度において、当社の課税所得を一定額減額して、ロシュの課税所得を同等額増額すること、必要な場合には2021年に追加的調整を行うこと、とする旨などの合意通知書を受領いたしました。
これにより、両社間でのライセンス契約の取決めに基づき、当社で減額される法人税等の一部を、ロシュにおいて納付すると見込まれる税額等としてロシュへ支払うこととし、前年度の見積り計上額の減額を含め移転価格税制調整金1,706百万円を計上しております。
5.法人所得税
法人所得税(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
当期税金費用△29,884△22,804
繰延税金費用6,3942,728
合計△23,490△20,076

法定実効税率と実際負担率の調整

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
加重平均実効税率30.3%32.0%
益金不算入及び損金不算入項目0.5%0.5%
税率変更による繰延税金の再測定-%2.1%
研究開発費控除△5.9%△5.5%
移転価格税制関連△4.7%△3.6%
その他4.0%1.3%
実際負担率24.2%27.0%

加重平均実効税率が変動しているのは、主に「所得税法等の一部を改正する法律」(平成28年法律第15号)及び「地方税法等の一部を改正する等の法律」(平成28年法律第13号)が2016年3月29日に国会で成立したことに伴い、当連結会計年度から当社及び国内子会社が使用する法人税率等の引き下げが行われたことによる影響です。
その他の包括利益に関連する法人所得税(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
税効果前税効果税効果後税効果前税効果税効果後
確定給付制度の再測定1,313△396916△4,7581,285△3,472
売却可能金融資産1,734△5301,204△2,518783△1,735
キャッシュ・フロー・
ヘッジ
△4,7561,463△3,2937,588△2,3845,204
在外子会社等の
為替換算差額
3,713-3,713△3,296-△3,296
その他の包括利益2,0045372,540△2,984△316△3,300


税金資産(負債)(単位:百万円)

当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
法人所得税
未収7171
未払△18,541△10,533
未収(未払)法人所得税の純額△17,824△10,532
繰延税金
資産34,50127,474
負債△9,211△9,146
繰延税金資産(負債)の純額25,29018,328

未収(未払)法人所得税の純額の変動(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
1月1日△10,532△13,084
税金の支払額22,65525,339
当期税金費用△29,884△22,804
外貨換算の影響等△6217
12月31日△17,824△10,532


繰延税金資産(負債)の純額の変動(単位:百万円)

有形
固定資産
無形資産引当金従業員
給付
その他の
一時差異
合計
前連結会計年度
2016年1月1日△19,295△1,2352524,13632,13915,997
当期利益への
計上額
600△1,175△1801493,3322,728
その他の包括
利益への計上額
---1,285△1,601△316
外貨換算の
影響等
6△2△4△2△80△81
2016年12月31日△18,689△2,411695,56833,79018,328
当連結会計年度
2017年1月1日△18,689△2,411695,56833,79018,328
当期利益への
計上額
△306△745△311687,3086,394
その他の包括
利益への計上額
---△396933537
外貨換算の
影響等
△72462731
2017年12月31日△19,002△3,155435,34642,05825,290

その他の一時差異の主なものは、税務上の前払費用額、繰延資産の償却限度超過額、税務上の未確定費用です。
将来減算一時差異のうち1,601百万円(前連結会計年度1,377百万円)は繰延税金資産を計上しておりません。
税務上の繰越欠損金に係る繰延税金資産は、将来の回収可能性が確実であると判断した場合に認識しております。
繰延税金資産を計上していない繰越欠損金とその失効時期(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
1年未満--
1年以上5年未満117-
5年以上-480
合計117480

繰越税額控除に係る繰延税金資産は、将来の回収可能性が確実であると判断した場合に認識しております。
繰延税金資産を計上していない繰越税額控除とその失効時期(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
1年未満--
1年以上5年未満29-
5年以上114144
合計143144

当社グループは、100%出資の在外子会社における利益剰余金を将来にわたり再投資する方針であるため、これに係る繰延税金負債を認識しておりません。在外子会社の未処分利益に係る一時差異の総額は2,042百万円(前連結会計年度1,792百万円)です。
6.有形固定資産
有形固定資産の帳簿価額(単位:百万円)

土地建物
及び構築物
機械装置
及び備品
建設仮勘定合計
2016年1月1日
取得原価9,141115,036171,45712,164307,798
減価償却累計額及び
減損損失累計額
△28△55,261△98,964-△154,253
帳簿価額9,11259,77572,49412,164153,545
前連結会計年度
2016年1月1日9,11259,77572,49412,164153,545
増加-7137418,98119,425
除売却-△107△311-△418
振替-3,2828,402△11,684-
減価償却費-△4,247△10,514-△14,761
減損損失-△51△10-△61
その他--△497-△497
為替換算差額-△31△121△1△153
2016年12月31日9,11258,69369,81719,459157,081
取得原価9,141117,163175,94919,459321,712
減価償却累計額及び
減損損失累計額
△28△58,470△106,133-△164,631
帳簿価額9,11258,69369,81719,459157,081
当連結会計年度
2017年1月1日9,11258,69369,81719,459157,081
増加-136833,91634,285
除売却-△115△230-△345
振替-3,52317,761△21,284-
減価償却費-△4,164△10,385-△14,549
減損損失-1△5-△4
その他--△5,034-△5,034
為替換算差額-△211225136
2017年12月31日9,11257,93772,40432,116171,569
取得原価9,141119,981186,61732,116347,854
減価償却累計額及び
減損損失累計額
△28△62,044△114,212-△176,285
帳簿価額9,11257,93772,40432,116171,569

当連結会計年度及び前連結会計年度において、有形固定資産として資産化した借入コストはありません。
減損損失
資産の回収可能額が帳簿価額を下回ったため、帳簿価額を使用価値まで減額しております。
減損損失の費用区分(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
売上原価455
販売費--
研究開発費-6
一般管理費等--
合計461

ファイナンス・リース
有形固定資産に計上したファイナンス・リース資産の取得価額は759百万円(前連結会計年度768百万円)、帳簿価額は311百万円(前連結会計年度439百万円)です。
負債に計上したリース債務の帳簿価額は336百万円(前連結会計年度476百万円)です。ファイナンス・リース債務は注記15に記載しております。
オペレーティング・リース
主に設備や機械、車両、建物に係るオペレーティング・リースを契約しております。これらの契約が当社グループの意思決定に重要な制限を課すことはありません。
オペレーティング・リース費用は7,013百万円(前連結会計年度6,979百万円)です。
解約不能なオペレーティング・リースに基づく将来の最低リース料(単位:百万円)

当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
1年以内4,6564,271
1年超5年以内9,3784,538
5年超46216
合計14,0819,025

資本的支出コミットメント
有形固定資産の購入または建設に係る解約不能の資本的支出契約を13,995百万円(前連結会計年度27,339百万円)締結しております。
7.無形資産
無形資産の帳簿価額(単位:百万円)

製品関連
無形資産
利用可能でない
製品関連
無形資産
マーケティング
関連無形資産等
技術関連
無形資産
合計
2016年1月1日
取得価額18,0278,4351,46010328,026
償却累計額及び
減損損失累計額
△12,061△2,112△307△35△14,515
帳簿価額5,9666,3241,1536813,511
前連結会計年度
2016年1月1日5,9666,3241,1536813,511
増加6877,6781,574-9,939
除売却-----
振替-----
償却費△1,207-△384△17△1,608
減損損失-△2,380--△2,380
為替換算差額△41△121--△161
2016年12月31日5,40511,5002,3445119,299
取得価額18,47915,9923,03510337,608
償却累計額及び
減損損失累計額
△13,074△4,492△691△52△18,309
帳簿価額5,40511,5002,3445119,299
当連結会計年度
2017年1月1日5,40511,5002,3445119,299
増加256,5811,348-7,953
除売却-△452--△452
振替1,100△1,100---
償却費△1,243-△525△17△1,785
減損損失-△3,992△44-△4,035
為替換算差額2572--97
2017年12月31日5,31212,6093,1233321,078
取得価額19,91621,2414,38210345,641
償却累計額及び
減損損失累計額
△14,604△8,631△1,259△69△24,564
帳簿価額5,31212,6093,1233321,078

重要な無形資産
主な製品関連無形資産及び利用可能でない製品関連無形資産は、関連当事者との製品に係る技術導入契約により取得したものです。
製品関連無形資産の残存耐用年数は1年~17年です。
減損損失
当連結会計年度及び前連結会計年度の主な減損損失は、研究開発プロジェクトの中止や収益見込みの不確実性等によるものです。
償却費及び減損損失の費用区分(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
償却費減損損失償却費減損損失
売上原価1,327-1,270-
販売費133-107-
研究開発費934,0351042,380
一般管理費等232-128-
合計1,7854,0351,6082,380

自己創設無形資産
当社グループの開発プロジェクトから生じる支出は、資産の認識基準を満たさないため、資産計上しておりません。
耐用年数を確定できない無形資産
耐用年数を確定できない無形資産はありません。
利用可能でない製品関連無形資産
利用可能でない製品関連無形資産は、主に製品に係る技術導入契約または個別の資産購入のいずれかにより取得した進行中の研究開発資産です。研究開発プロセスに内在する不確実性のため、研究開発中の資産は製品化に至らず減損損失が発生するリスクがあります。
無形資産の減損損失
減損損失は、資産の使用及び資産の最終的な処分から生み出される将来キャッシュ・フローの見積りの変更により生じます。競合相手の有無、技術的陳腐化または資産計上にあたって想定した製商品売上高からの低下といった要因により、資産の耐用年数の短縮または資産の減損を行います。
アライアンスによる潜在的コミットメント
当社グループは、アライアンスのパートナーと技術導入契約及び類似の契約を締結しております。これらの契約により、合意された目標や成果を達成した場合、特定のマイルストンまたは同様の支払を行います。
このような第三者への支払に関するコミットメントの現在の見積りは以下のとおりです。下記の金額は、割引前のものであり、また成功確率の調整は行わず、現在開発中であるすべてのプロジェクトが成功すると仮定した場合に生じる潜在的な支払をすべて含めております。また、支払時期は現時点における当社グループの最善の見積りに基づいております。
当連結会計年度末における潜在的コミットメント(単位:百万円)

第三者関連当事者合計
1年以内3,0291,9004,929
1年超2年以内1,5692,4904,059
2年超3年以内7717,1587,929
合計5,36911,54816,917

8.長期金融資産
長期金融資産(単位:百万円)
当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
売却可能金融資産11,3509,706
合計11,3509,706

長期金融資産は事業の政策目的のために保有しております。このうち、主な売却可能金融資産は資本性金融商品であり、取引関係の維持・強化のために保有している国内の上場企業への投資です。
9.その他の非流動資産
その他の非流動資産(単位:百万円)
当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
長期前払費用10,0649,481
その他4,7724,483
合計14,83613,965

長期前払費用は、主に製造委託先における設備のバリデーション(性能が確保されていることを検証すること)費用であり、当社グループが関連当事者に支払ったものです。
10.棚卸資産
棚卸資産(単位:百万円)
当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
原材料及び貯蔵品55,23972,459
仕掛品3021
半製品42,96346,404
商品及び製品72,90469,449
棚卸資産評価減△2,080△2,894
合計169,056185,440

売上原価に計上した棚卸資産の金額は241,487百万円(前連結会計年度236,048百万円)です。また、費用計上した棚卸資産損失は630百万円(前連結会計年度2,239百万円)です。
11.営業債権及びその他の債権
営業債権及びその他の債権(単位:百万円)
当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
売掛金―第三者128,884123,391
売掛金―関連当事者19,59317,314
受取手形1820
その他―第三者5,3205,343
その他―関連当事者20,47521,420
貸倒引当金△6△5
合計174,284167,482

12.有価証券
有価証券(単位:百万円)
当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
売却可能金融資産
短期金融資産及び預入期間が3か月超の定期預金99,018105,177
負債性金融商品5,0004,999
合計104,018110,176

有価証券は資金運用目的で保有しております。主な短期金融資産は、譲渡性預金、金銭信託及びコマーシャル・ペーパーです。主な負債性金融商品は、社債です。
13.現金及び現金同等物
現金及び現金同等物(単位:百万円)
当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
現金
手許現金及び
当座その他の預金
136,21991,580
現金同等物
預入期間が3か月以内の
定期預金
2,8553,788
合計139,07495,368


14.その他の流動資産
その他の流動資産(単位:百万円)
当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
デリバティブ金融資産2,10710,733
金融資産合計2,10710,733
前払費用9,8838,662
その他-898
非金融資産合計9,8839,560
合計11,99020,293

15.有利子負債
有利子負債(単位:百万円)
当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
1月1日645735
有利子負債の増加147
有利子負債の減少△310△137
12月31日336645
ファイナンス・リース債務336476
その他-169
合計336645
長期有利子負債207510
短期有利子負債129135
合計336645


16.引当金及び偶発負債
引当金(単位:百万円)
環境対策
引当金
その他の
引当金
合計
前連結会計年度
2016年1月1日4211,7332,154
期中増加額12364376
期中減少額(戻入)-△24△24
期中減少額(目的使用)△77△209△286
その他-△4△4
2016年12月31日3561,8592,216
長期引当金3561,7832,140
短期引当金-7676
2016年12月31日3561,8592,216
当連結会計年度
2017年1月1日3561,8592,216
期中増加額222345
期中減少額(戻入)△33△77△110
期中減少額(目的使用)△34-△34
その他-33
2017年12月31日3111,8082,120
長期引当金2831,7582,041
短期引当金295179
2017年12月31日3111,8082,120

当連結会計年度末における
予想される支払時期
(単位:百万円)
環境対策
引当金
その他の
引当金
合計
1年以内295179
1年超2年以内-7777
2年超3年以内-3131
3年超2831,6501,933
合計3111,8082,120


環境対策引当金
環境対策引当金は、当社グループに関係する環境問題に対する引当金です。その性質から、支出の金額及びその時期を具体的に予測することは容易ではありません。重要な環境対策引当金のうち、貨幣の時間的価値に重要性がある場合には割引計算を行っております。
その他の引当金
その他の引当金の主なものは資産除去債務及び有形固定資産の解体撤去に係る引当金です。支出の時期はそれらの性質により不確実です。重要なその他の引当金のうち、貨幣の時間的価値に重要性がある場合には割引計算を行っております。
偶発負債
当社グループの事業及び業績は、環境保護に関連するものをはじめ、常に様々な程度で政治、法制度、財政や規制等の変化による影響を受け続けております。当社グループが参入している産業は、これらの影響以外にも様々な種類のリスクにさらされております。これらの変化やリスク事象の頻度及び性質は、予測することが困難であり、また保険ですべてをカバーできないため、将来の事業や業績に与える影響も同様に予測することは困難です。
当社グループは、潜在的な新製品の権利を得るため、また、当社グループ独自の潜在的な新製品の開発支援に他の企業の参画を得るため、様々な企業と戦略的アライアンスを締結しております。アライアンス契約の条項に従い、アライアンスパートナーが特定のマイルストンを達成することで、将来支払が生じる可能性があります。当社グループの潜在的コミットメントの最善の見積りは注記7に記載しております。
17.その他の非流動負債
その他の非流動負債(単位:百万円)
当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
繰延収益14,12714,352
その他1,7961,191
合計15,92315,543


18.営業債務及びその他の債務
営業債務及びその他の債務(単位:百万円)
当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
買掛金―第三者9,7619,564
買掛金―関連当事者28,67332,965
その他の未払税金4,4384,343
設備未払金5,6424,250
その他―第三者2,9676,819
その他―関連当事者12,03714,405
合計63,51872,346

19.その他の流動負債
その他の流動負債(単位:百万円)
当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
繰延収益1,5981,387
未払賞与等12,48010,312
デリバティブ金融負債1,6526,347
未払費用等24,90522,523
合計40,63540,570


20.当社株主に帰属する資本
当社株主に帰属する資本(単位:百万円)
その他の資本構成要素
資本金資本
剰余金
利益
剰余金
公正価値
評価
ヘッジ為替換算
差額
合計
前連結会計年度
2016年1月1日72,96762,567488,9546,599△1,630△3,600625,857
当社株主に帰属する
当期利益
--53,592---53,592
売却可能金融資産
公正価値の純変動額---△1,337--△1,337
売却または減損による
連結損益計算書への
組替調整額
---△1,181--△1,181
税効果額---783--783
キャッシュ・フロー・
ヘッジ
公正価値の純変動額の
うち有効部分
----△3,619-△3,619
連結損益計算書への
組替調整額
----△635-△635
ヘッジ対象の当初帳簿
価額に振り替えられた
金額に係る調整
----11,841-11,841
税効果額----△2,384-△2,384
在外子会社等の換算差額
為替相場の変動-----△3,296△3,296
非支配持分-----101101
確定給付制度
再測定--△4,758---△4,758
税効果額--1,285---1,285
小計--△3,472△1,7355,204△3,195△3,199
当期包括利益合計--50,119△1,7355,204△3,19550,393
剰余金の配当--△31,675---△31,675
株式報酬取引-276----276
自己株式-657----657
2016年12月31日72,96763,500507,3994,8643,574△6,796645,508


当社株主に帰属する資本(単位:百万円)
その他の資本構成要素
資本金資本
剰余金
利益
剰余金
公正価値
評価
ヘッジ為替換算
差額
合計
当連結会計年度
2017年1月1日72,96763,500507,3994,8643,574△6,796645,508
当社株主に帰属する
当期利益
--72,713---72,713
売却可能金融資産
公正価値の純変動額---1,639--1,639
売却または減損による
連結損益計算書への
組替調整額
---95--95
税効果額---△530--△530
キャッシュ・フロー・
ヘッジ
公正価値の純変動額の
うち有効部分
----△1,415-△1,415
連結損益計算書への
組替調整額
----△114-△114
ヘッジ対象の当初帳簿
価額に振り替えられた
金額に係る調整
----△3,228-△3,228
税効果額----1,463-1,463
在外子会社等の換算差額
為替相場の変動-----3,7133,713
非支配持分-----△100△100
確定給付制度
再測定--1,313---1,313
税効果額--△396---△396
小計--9161,204△3,2933,6132,440
当期包括利益合計--73,6301,204△3,2933,61375,154
剰余金の配当--△30,055---△30,055
株式報酬取引3102----105
自己株式-1,213----1,213
2017年12月31日72,97064,815550,9746,068281△3,183691,924


資本金(単位:株)
当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
授権株式799,805,050799,805,050
発行済株式総数
(無額面普通株式)
559,685,889559,685,889

配当
決議内容株式の種類配当金の総額
(百万円)
1株当たり
配当額
(円)
基準日効力発生日
2016年3月24日
定時株主総会
普通株式17,473322015年12月31日2016年3月25日
2016年7月21日
取締役会
普通株式14,202262016年6月30日2016年9月1日
2017年3月23日
定時株主総会
普通株式14,203262016年12月31日2017年3月24日
2017年7月27日
取締役会
普通株式15,852292017年6月30日2017年9月1日
2018年3月22日
定時株主総会
普通株式18,044332017年12月31日2018年3月23日

自己株式
当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
株式数(株)株式数(株)
1月1日13,417,95313,641,743
株式の発行--
ストック・オプションの行使△389,600△225,800
株式の取得・売却4,5942,010
株式の消却△123,000-
12月31日12,909,94713,417,953
帳簿価額(百万円)30,23331,413

その他の資本構成要素
公正価値評価:売却可能金融資産について、売却、減損及びその他の処分が行われるまでに生じた公正価値の累積的な純変動額を表示しております。
ヘッジ:未認識のヘッジ対象に係るキャッシュ・フロー・ヘッジ手段から生じる公正価値の累積的な純変動額のうち、ヘッジが有効である部分を表示しております。
為替換算差額:日本円以外の機能通貨を用いる在外子会社を連結する際に生じる累積的な通貨換算差額を表示しております。
21.非支配持分に帰属する資本
非支配持分に帰属する資本(単位:百万円)
当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
1月1日9891,414
非支配持分に帰属する当期利益827780
在外子会社等の為替換算差額100△101
小計100△101
当期包括利益合計927680
剰余金の配当△944△1,105
12月31日973989

非支配持分は中外サノフィ-アベンティス・エスエヌシーの非支配株主に帰属するものです。
22.従業員給付
従業員給付に係る費用(単位:百万円)
当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
賃金及び給料70,59566,976
社会保険料9,0468,358
確定拠出制度費用1,0291,099
確定給付制度に係る営業費用4,2314,145
株式報酬費用415433
その他の従業員給付4,1433,939
営業費用合計89,45984,951
確定給付制度に係る純利息費用488
合計89,50784,959

その他の従業員給付の主なものは福利厚生費です。
23.退職後給付制度
退職後給付制度のうち、第三者である金融機関に固定額の拠出を行い、それ以上の拠出を行う法的または推定的債務を有しないものは確定拠出制度に分類しております。それ以外のすべての制度は、当社グループの潜在的な債務の金額が比較的小さい場合またはそのような債務が発生する可能性が相対的に低い場合であっても確定給付制度に分類しております。当社グループは、従業員に対して確定拠出型及び確定給付型の退職後給付制度を設けておりますが、その大部分は確定給付制度に該当します。
なお、当社は2009年3月開催の第98回定時株主総会の決議により取締役に対する退職慰労金制度を、2006年3月開催の第95回定時株主総会の決議により社外取締役及び監査役(社外監査役を含む)に対する退職慰労金制度をそれぞれ廃止しております。
確定拠出制度
確定拠出制度は、当社グループによる第三者への掛金の拠出からなり、その費用は1,029百万円(前連結会計年度1,099百万円)です。
確定給付制度
当社グループは、確定給付制度として企業年金基金制度及び退職一時金制度を設けております。
企業年金基金制度では、従業員は退職までの雇用期間に付与された制度ポイントの累計に基づく金額について、退職時に一時金として給付を受けることができます。雇用期間が一定以上となる従業員は、この金額の一部または全部について有期または終身年金として給付を受けることを選択できます。退職一時金制度では、従業員は制度ポイントの累計に基づく金額について、退職時に一時金として給付を受けることができます。退職一時金制度に対しては、退職給付信託を設定しております。なお、従業員の退職等に際して、確定給付制度の対象とされない割増退職金を支払う場合があります。
確定給付制度に関する基金及び信託は当社グループから独立していますが、当社グループからの拠出のみを財源としております。
年金資産の運用の目的は、長期的な視点に立ち、制度債務の特性などの諸条件を総合的に勘案し許容しうるリスクの範囲で運用を行い、一定の目標収益率を達成するためにリスクの最小化、運用機関の選別等を通じて効率化を図ることです。同時に、短期的な運用実績の変動ではなく長期の運用目標を達成できるよう、十分な検討を行っております。この目的、検討などを勘案し、適切な分散投資を図りながら基本資産の配分を策定しております。
年金資産の積立状況は、責任部門で管理し報告日時点での評価を毎年実施しております。
確定給付制度債務は予測単位積増方式を用いて算定しています。計算の結果、潜在的な資産が生じる場合、制度からの返還または将来の制度への掛金の減額から得られる経済的便益の現在価値を限度として、資産を認識しております。
確定給付制度に係る費用(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
勤務費用4,2313,983
過去勤務費用-139
制度清算による損益-23
営業費用合計4,2314,145
確定給付制度に係る純利息費用488
費用合計4,2794,154


制度資産の積立状況(単位:百万円)

当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
制度資産の公正価値78,51676,551
確定給付債務△87,809△85,341
積立超過(不足)△9,292△8,790
退職後給付資産--
退職後給付負債△9,292△8,790
認識される制度資産
(負債)の純額
△9,292△8,790

制度資産の公正価値(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
1月1日76,55176,543
利息収益538815
再測定2,336155
為替換算差額10△10
事業主による拠出2,2432,209
受給者への給付△3,162△3,162
12月31日78,51676,551
内訳
資本性金融商品13,42611,267
負債性金融商品47,11246,046
現金及び現金同等物7,6858,866
その他10,29310,373
合計78,51676,551

制度資産で保有している資本性金融商品及び負債性金融商品は相場価格を入手できるものであり、公正価値ヒエラルキーのレベル1に該当する金融商品です。
制度債務の現在価値(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
1月1日85,34178,901
勤務費用4,2313,983
過去勤務費用-139
清算-△67
利息費用586824
再測定―人口統計上の仮定513△1
再測定―財務上の仮定764,694
再測定―実績修正434220
為替換算差額30△18
受給者への給付△3,403△3,334
12月31日87,80985,341
デュレーション(年)15.215.6

年金数理計算上の仮定
年金数理計算上の仮定は、退職後給付の最終的な費用を決定するために用いられる客観的かつ相互に矛盾のない見積変数であり、年金数理人の助言に基づき責任部門により毎年見直されます。この仮定は、死亡率や退職率などの人口統計上の仮定と、金利などの財政上の仮定で構成されています。
人口統計上の仮定:人口統計上の仮定には、死亡率や退職率などがあります。死亡率は確定給付企業年金法施行規則に定める基準死亡率を使用しております。退職率は退職後給付制度における過去の実績に基づいております。
財政上の仮定:財政上の仮定には割引率があります。主に優良社債の利回りを参照し、退職後給付の支給見込期間などを反映しております。
当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
割引率(%)0.700.71


年金数理計算上の仮定の感応度
使用した数理計算上の仮定が変化した場合の制度債務への影響額は以下のとおりです。計算にあたり使用した仮定以外の変数は一定であるとしております。
当連結会計年度
(2017年12月31日)
割引率
0.25%ポイント増加3,301百万円減少
0.25%ポイント減少3,516百万円増加
平均余命
1年増加1,553百万円増加

将来キャッシュ・フロー
最新の数理計算によると、当社グループは、確定給付制度に対して2018年度に2,306百万円の拠出が求められることが予想されております。
24.株式報酬
当社グループは取締役及び一部の従業員に対する持分決済型株式報酬制度を設けております。これらはIFRS第2号(株式に基づく報酬)に従って、権利付与日の公正価値で評価し、権利確定期間にわたり費用計上しております。
当連結会計年度より、取締役等に対し、株主のさらなる価値共有を進めること及び当社の中長期の業績との連動性を一層高め、企業価値の持続的な向上を図るインセンティブを与えることを目的として、現行ストック・オプション報酬に代えて譲渡制限付株式報酬を新たに導入いたしました。
株式報酬に係る費用(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
売上原価33
販売費4248
研究開発費7071
一般管理費等300311
合計415433
持分決済型株式報酬
一般型ストック・オプション212311
株式報酬型ストック・オプション34122
勤務継続型譲渡制限付株式報酬134-
業績連動型譲渡制限付株式報酬35-

株式報酬に係るキャッシュ・フロー(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
持分決済型株式報酬
一般型ストック・オプションの行使922506
株式報酬型ストック・オプションの
行使
0-


(1)ストック・オプション制度
一般型ストック・オプション
当社グループは、2003年から取締役及び一部の従業員に対する一般型ストック・オプションとして新株予約権を発行しております。付与対象者は、新株予約権1個当たり普通株式100株を特定の行使価格で購入する権利を有しております。この権利は譲渡できず、権利行使期間は権利付与後約10年間、権利行使の確定条件は付与日以降約2年間継続して勤務することです。
一般型ストック・オプションの未行使残高
当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
新株予約権
(個)
加重平均
権利行使価格
(円)
新株予約権
(個)
加重平均
権利行使価格
(円)
期首未行使残高15,966278,01615,698252,938
権利付与--2,764374,600
権利喪失△40381,125△40387,650
権利行使△3,803242,506△2,258224,268
権利失効△396302,978△198228,833
期末未行使残高11,727288,33715,966278,016
うち行使可能残高9,013262,36210,428219,730

未行使の一般型ストック・オプション(当連結会計年度末)
未行使残高うち行使可能残高
権利付与年新株予約権
(個)
加重平均
残存期間
(年)
加重平均
行使価格
(円)
新株予約権
(個)
加重平均
行使価格
(円)
20092601.23169,600260169,600
20106472.31188,100647188,100
20115503.40139,700550139,700
20121,7394.31152,8001,739152,800
20131,3645.32250,0001,364250,000
20142,0186.31267,4002,018267,400
20152,4357.31400,7002,435400,700
20162,7148.31374,600--
合計11,7276.10288,3379,013262,362


株式報酬型ストック・オプション
当社グループは、取締役への退職慰労金制度を廃止し、これに代わり2009年から取締役に対する株式報酬型ストック・オプションとして新株予約権を発行しております。付与対象者は、新株予約権1個当たり普通株式100株を100円の行使価格で購入する権利を有しております。この権利は譲渡できず、権利行使期間は新株予約権付与後約30年間であり、取締役を退任後に行使することができます。
株式報酬型ストック・オプションの未行使残高
当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
新株予約権
(個)
加重平均
権利行使価格
(円)
新株予約権
(個)
加重平均
権利行使価格
(円)
期首未行使残高4,0781003,724100
権利付与--354100
権利喪失----
権利行使△93100--
権利失効----
期末未行使残高3,9851004,078100
うち行使可能残高----

未行使の株式報酬型ストック・オプション(当連結会計年度末)
未行使残高うち行使可能残高
権利付与年新株予約権(個)加重平均
残存期間
(年)
加重平均
行使価格
(円)
新株予約権(個)加重平均
行使価格
(円)
200951921.31100--
201057922.31100--
201167223.40100--
201272324.31100--
201345725.32100--
201442226.31100--
201528727.31100--
201632628.31100--
合計3,98524.35100--

新株予約権の行使
当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
権利行使
(個)
加重平均株価
(円)
権利行使
(個)
加重平均株価
(円)
一般型ストック・
オプション
3,8034,5122,2583,546
株式報酬型ストック・
オプション
933,950--


(2)譲渡制限付株式報酬制度
譲渡制限付株式は、一定期間継続して当社の取締役等を務めることを条件とする取締役等を対象とする「勤務継続型譲渡制限付株式」と、当該条件に加えて当社の中長期的な業績目標達成を条件とする取締役のみを対象とする「業績連動型譲渡制限付株式」により構成されます。対象となる取締役等は、本制度に基づき当社から支給された金銭報酬債権又は金銭債権の全部を現物出資財産として払込み、当社の普通株式について発行を受けることとなります。
また、本制度による当社の普通株式の発行に当たっては、当社と取締役等との間で譲渡制限付株式割当契約(以下「本割当契約」といいます。)を締結するものとし、その内容としては、①取締役等は、一定期間、本割当契約により割当てを受けた当社の普通株式について、譲渡、担保権の設定その他の処分をしてはならないこと、②一定の事由が生じた場合には当社が当該普通株式を無償で取得すること等が含まれております。
勤務継続型譲渡制限付株式業績連動型譲渡制限付株式
株式付与数74,900株48,100株
付与日における公正な評価単価3,820円2,910円
使用した評価モデル市場価格モンテカルロ・シミュレーション
付与対象者当社取締役・当社従業員・
子会社取締役・子会社従業員
当社取締役
決済方法持分決済
譲渡制限期間3年
譲渡制限解除条件対象となる取締役等が譲渡制限期間中、継続して、当社の取締役並びに、執行役員及び従業員のいずれかの地位にあることを条件として、本株式の全部について本譲渡制限期間が満了した時点で本譲渡制限を解除する。本譲渡制限期間中、継続して当社の取締役の地位にあることを条件として、本譲渡制限期間が満了した時点において対象となる取締役が保有する本株式数に、予め取締役会で決議された業績目標としての比較対象企業群における3年間の事業年度(以下「評価期間」といいます。)のTotal Shareholders Return(TSR)(*)成長率の当社順位に応じて決定される解除率を乗じた株数を本譲渡制限期間が満了した時点で本譲渡制限を解除する。なお、当該解除率は、取締役会が別途定める0%~150%の範囲で設定される業績目標達成度の上限となる150%を乗じて予め付与される株式数に対する解除率であり、0%~100%の範囲で設定する。

(*)TSRの計算式
TSR=(評価期間中の株価上昇額(B-A)+ 評価期間中の配当額)÷ 当初株価(A)
A:当初株価(評価期間開始前3カ月の平均株価終値)
B:最終株価(評価期間終了前3カ月の平均株価終値)
25.1株当たり利益
基本的1株当たり利益
当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
当社株主に帰属する当期利益
(百万円)
72,71353,592
加重平均普通株式数(株)559,685,889559,685,889
加重平均自己株式数(株)△13,147,406△13,506,255
基本的加重平均普通株式数(株)546,538,483546,179,634
基本的1株当たり当期利益(円)133.0498.12

希薄化後1株当たり利益
当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
当社株主に帰属する当期利益
(百万円)
72,71353,592
基本的加重平均普通株式数(株)546,538,483546,179,634
希薄化効果の影響調整:
ストック・オプション(株)
886,414821,617
希薄化効果後
加重平均普通株式数(株)
547,424,897547,001,251
希薄化後1株当たり当期利益(円)132.8397.97

当連結会計年度末において、希薄化効果を有さないとして、希薄化後加重平均普通株式数の算定から除外されているストック・オプションはございません。
なお、前連結会計年度末において、希薄化効果を有さないとして、希薄化後加重平均普通株式数の算定から除外されているストック・オプションは5,538個です。
26.キャッシュ・フロー計算書
営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、当社グループの主要な事業活動である医薬品の研究開発・製造・販売活動から生じます。営業活動による現金創出額は、営業利益に有形固定資産の減価償却費、無形資産の償却費や減損損失等の非資金損益項目の調整を行う間接法によって計算しております。営業キャッシュ・フローには、当社グループのすべての活動によって生じる法人所得税の支払を含んでおります。
営業活動による現金創出額(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
当期利益73,54154,372
金融費用11086
その他の金融収入(支出)87△1,111
その他の費用1,7063,460
法人所得税23,49020,076
営業利益98,93476,884
有形固定資産の減価償却費14,54914,761
無形資産の償却費1,7851,608
有形固定資産の減損損失461
無形資産の減損損失4,0352,380
確定給付制度に係る営業費用4,2314,122
持分決済型株式報酬に係る営業費用415433
引当金に係る費用(戻入)の純額△1112
棚卸資産損失6302,239
その他の調整205298
合計124,776102,797

投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは主に有形固定資産及び無形資産への投資です。また、有価証券等への投資、投資から得られる受取利息及び受取配当金を含んでおります。
利息及び配当金の受取(単位:百万円)

当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
受取利息88100
受取配当金183201
合計271301

財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは主に配当の支払です。
重要な非資金取引
当連結会計年度及び前連結会計年度において、重要な非資金取引はありません。
27.リスクマネジメント
(1)財務リスク管理
事業及び財務活動に伴い、当社グループはさまざまな財務リスクにさらされております。財務リスクは、主に為替レート、金利、株価、取引相手の信用度及び支払能力の変化に起因するものです。
当社グループにおける財務リスク管理は、取締役会によって承認を受けた方針に基づいて行われております。当該方針は信用リスク、流動性リスク及び市場リスクに対応しており、リスクの上限、投資適格な金融商品やモニタリング手続きについての指針を提供しております。方針の遵守及び日々のリスク管理は関連する部門によって行われており、これらのリスクに関する定期的な報告は財務経理部門及び管理部門によって行われております。
①信用リスク
営業債権及びその他の債権は取引先の信用リスクにさらされております。営業債権は主に売掛金です。営業債権は、カントリー・リスクの評価、与信限度額の設定、継続した信用調査及び取引先のモニタリングに重点を置いた管理を行っております。モニタリングとは、営業管理部門が経理規程に従い、主要な取引先ごとに営業債権の期日及び残高を管理し、延滞状況及び財務状況等の悪化による回収懸念を早期に把握し軽減を図ることであります。
営業債権の管理は、リスクを許容可能な水準に保ちながら資産の利用を最適化することによって、当社グループの成長及び収益性を維持することを目的としております。営業債権の回収を担保することが適切な場合には、信用保険及び類似の信用補完手続きを実施しております。なお、当連結会計年度末及び前連結会計年度末において、担保として保有している重要な資産はありません。
当社グループが有する営業債権のうち第三者に対する売掛金は、主に日本の顧客に対するものです。当連結会計年度末における主要顧客に対する売掛金は、第三者に対する売掛金のうち、71%を占めております。
主要顧客に対する売掛金(単位:百万円)

当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
アルフレッサ株式会社31,49230,979
株式会社メディセオ24,65623,767
株式会社スズケン22,19220,115
東邦薬品株式会社13,59212,688
合計91,93287,549

減損していない営業債権及びその他の債権の経過月数(単位:百万円)

当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
期日経過前174,215167,276
1か月未満64199
1-3か月46
4-6か月11
7-12か月--
1年超--
合計174,284167,482


また、デリバティブ取引の利用及び短期金融資産への投資にあたっては、カウンター・パーティー・リスクを軽減するために、信用力の高い金融機関と取引しております。
担保、その他の信用補完措置を考慮しない場合に、財務活動から生じる信用リスクの最大エクスポージャーは、当社グループが保有する金融資産の帳簿価額になります。
金融資産の減損損失
当連結会計年度の売却可能金融資産の減損は97百万円です。なお、前連結会計年度の売却可能金融資産の減損は160百万円です。
②流動性リスク
流動性リスクは、支払義務が即時に利用可能な金融資産の金額を超過する場合に発生します。流動性リスクに対する当社グループのアプローチは、流動性の需要に即時に対応できるだけの十分な手許資金を維持することにあります。財務経理部門が各部門からの報告に基づき資金繰り計画を作成及び更新することにより、流動性リスクを管理しております。
当社は1社以上の格付機関によって高い信用格付を受けております。この結果、重要な資金調達を行う必要が生じた場合には、国際的な資本市場への効率的なアクセスが可能となっております。また、当社は複数の金融機関に対して未使用のコミットメントラインを有しており、その金額は合計で40,000百万円(前連結会計年度40,000百万円)です。
金融負債の契約上の満期日(単位:百万円)

合計0-3か月4-6か月7-12か月1年超
当連結会計年度
(2017年12月31日)
営業債務及びその他の債務63,51861,4472,02943-
その他の流動債務
デリバティブ金融負債(注)1,652625324478225
合計65,17062,0722,353521225
前連結会計年度
(2016年12月31日)
営業債務及びその他の債務72,34668,2384,10512
その他の流動債務
デリバティブ金融負債(注)6,3472,0071,1902,188963
合計78,69370,2455,2952,189965

(注)リスク管理目的で保有する、通常契約満期前に処分することのないデリバティブ金融負債に関連する契約上の割引前キャッシュ・フローです。
③市場リスク
市場リスクは、当社グループが保有する金融資産及び金融負債の市場価格の変動から生じます。市場価格の変動は、主に為替レート及び金利の変動によるものであり、当社グループの純損益及び資本に影響を与えます。
為替リスク
外貨建ての営業債権及びその他の債権並びに営業債務及びその他の債務は、為替リスクにさらされております。為替リスク管理活動の目的は、当社グループが保有する現在及び将来の資産の経済的価値を維持し、当社グループの業績の変動を最小化することにあります。
当社グループは、外貨建債権債務に係る為替リスクに対するヘッジを目的とし、先物為替予約及び通貨オプションを中心とするデリバティブ取引を行っております。また、その一部はキャッシュ・フロー・ヘッジとして予定取引の段階でヘッジ指定しております。
外貨建債権債務の為替リスクをヘッジするために用いるデリバティブ取引は、当社グループ内で規定された管理体制に基づいて実施しており、取引残高・評価損益等の取引の状況を、月次で公正価値を用いて把握しております。なお、子会社はデリバティブ取引を行っておりません。
為替感応度分析
機能通貨である円が主要通貨に対して1%円高になった場合、当社の保有する外貨建金融商品が税引前当期利益に与える影響額は以下のとおりです。また、ヘッジ会計を適用したデリバティブ金融商品のうち、ヘッジ関係が有効な部分は影響額の計算から除外しております。なお、計算にあたり使用した通貨以外の通貨は変動しないものと仮定しております。
当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
期中平均為替レート
(円)
スイスフラン113.90110.46
ユーロ126.39120.42
USドル112.17108.83
税引前当期利益
(単位:百万円)
スイスフラン△256△237
ユーロ912
USドル△187△140

(注)上記でプラスの数値は、1%円高になった場合に、当社が保有する外貨建金融商品が税引前当期利益に与えるプラスの影響を示しております。なお、これらは当社のキャッシュ・フローや経営への影響を表したものではありません。
機能通貨である円が主要通貨に対して1%円高になった場合の、当社が保有する外貨建金融商品に与える影響額の内訳は以下のとおりです。
スイスフラン

当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
エクス
ポージャー
(百万CHF)
エクス
ポージャー
(百万円)
変動額
(百万円)
エクス
ポージャー
(百万CHF)
エクス
ポージャー
(百万円)
変動額
(百万円)
営業債権及びその他の債権22726,165△26221023,877△239
営業債務及びその他の債務△279△32,224322△403△45,868459
長期金融資産------
現金及び現金同等物404,629△46556,268△63
デリバティブの契約価額
ヘッジ関係が有効な
ヘッジ手段
23027,007△27033039,423△394
上記以外------
合計21825,576△25619223,700△237

ユーロ

当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
エクス
ポージャー
(百万EUR)
エクス
ポージャー
(百万円)
変動額
(百万円)
エクス
ポージャー
(百万EUR)
エクス
ポージャー
(百万円)
変動額
(百万円)
営業債権及びその他の債権101,385△146788△8
営業債務及びその他の債務△17△2,25023△17△2,02320
長期金融資産------
現金及び現金同等物------
デリバティブの契約価額
ヘッジ関係が有効な
ヘッジ手段
------
上記以外------
合計△6△8659△10△1,23512


USドル

当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
エクス
ポージャー
(百万USD)
エクス
ポージャー
(百万円)
変動額
(百万円)
エクス
ポージャー
(百万USD)
エクス
ポージャー
(百万円)
変動額
(百万円)
営業債権及びその他の債権323,636△36566,586△66
営業債務及びその他の債務△98△11,043110△36△4,20642
長期金融資産------
現金及び現金同等物------
デリバティブの契約価額
ヘッジ関係が有効な
ヘッジ手段
24026,139△26110011,581△116
上記以外------
合計17418,732△18712013,961△140

金利リスク
当社グループが保有する有利子負債及び貸付金の残高は僅少であり、当社グループにおける金利リスクは軽微です。
(2)金融商品
金融商品の帳簿価額及び公正価値
当社グループが保有する金融商品として、長期金融資産、営業債権及びその他の債権、有価証券、現金及び現金同等物、その他の流動資産に含まれるデリバティブ金融資産、営業債務及びその他の債務、その他の流動負債に含まれるデリバティブ金融負債、有利子負債があります。これらの帳簿価額は公正価値と一致または近似しております。
公正価値で測定する金融商品
経常的な公正価値測定を行う際の評価技法へのインプットを3つのレベルに分類しております。
レベル1-活発な市場における同一資産及び負債の無修正の相場価格
レベル2-レベル1に含まれる相場価格以外で、直接または間接に観察可能なインプット
レベル3-観察不能なインプットを含む、詳細技法を用いて測定された公正価値
公正価値ヒエラルキー(単位:百万円)

レベル1レベル2レベル3合計
当連結会計年度
(2017年12月31日)
有価証券
短期金融資産及び預入期間が
3か月超の定期預金
-99,018-99,018
負債性金融商品5,000--5,000
その他の流動資産
デリバティブ金融資産-2,107-2,107
長期金融資産
売却可能金融資産9,734-1,61611,350
金融資産合計14,735101,1251,616117,476
その他の流動負債
デリバティブ金融負債-△1,652-△1,652
金融負債合計-△1,652-△1,652

レベル1レベル2レベル3合計
前連結会計年度
(2016年12月31日)
有価証券
短期金融資産及び預入期間が
3か月超の定期預金
-105,177-105,177
負債性金融商品4,999--4,999
その他の流動資産
デリバティブ金融資産-10,733-10,733
長期金融資産
売却可能金融資産8,154-1,5529,706
金融資産合計13,153115,9101,552130,615
その他の流動負債
デリバティブ金融負債-△6,347-△6,347
金融負債合計-△6,347-△6,347

レベル1の金融資産には、社債、上場株式が含まれております。レベル2の金融資産には、主に譲渡性預金、金銭信託、コマーシャル・ペーパー、デリバティブが含まれております。
レベル2の公正価値測定は下記のように行っております。
市場性のある有価証券及びデリバティブ金融商品は、観察可能な金利、イールド・カーブ、為替レートの市場のデータ、また測定日における類似の金融商品に含まれるボラティリティなどを指標とする評価モデルを使用しています。
当社グループでは、公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替が生じた場合、各会計期間末にこれを認識しております。なお、レベル1とレベル2の間において重要な振替はありません。
レベル3には非上場株式が含まれております。評価技法は、最新の公表された財務データを参照しております。
レベル3に分類された金融商品の期首残高から期末残高への調整表
前連結会計年度(自 2016年1月1日 至 2016年12月31日)(単位:百万円)

その他の包括利益を通じて公正価値を測定する金融資産純損益を通じて公正価値で測定する金融資産合計
期首残高1,453-1,453
利得または損失97-97
購入---
売却---
振替---
為替換算差額1-1
期末残高1,552-1,552

当連結会計年度(自 2017年1月1日 至 2017年12月31日)(単位:百万円)

その他の包括利益を通じて公正価値を測定する金融資産純損益を通じて公正価値で測定する金融資産合計
期首残高1,552-1,552
利得または損失64-64
購入---
売却---
振替---
為替換算差額△1-△1
期末残高1,616-1,616

(3)デリバティブ
デリバティブ金融資産(単位:百万円)

当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
先物為替予約2,10710,733
合計2,10710,733

デリバティブ金融負債(単位:百万円)

当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
先物為替予約△1,652△6,347
合計△1,652△6,347


ヘッジ会計
当社グループでは、キャッシュ・フロー・ヘッジのみがヘッジ会計を適用するための要件を満たしております。
キャッシュ・フロー・ヘッジ
当社グループは、海外の関連当事者と棚卸資産を外貨建てで取引しているため、為替リスクにさらされております。為替リスクを軽減するために、当社グループは先物為替予約及び通貨オプションによるヘッジを行っております。ヘッジ手段の公正価値は456百万円(前連結会計年度5,162百万円)であり、非有効部分は認識しておりません。
適格なキャッシュ・フロー・ヘッジのヘッジ手段から予想される将来キャッシュ・フローの現在価値は以下のとおりです。
将来キャッシュ・フローの現在価値(単位:百万円)

合計0-6か月7-12か月1年超
当連結会計年度
(2017年12月31日)
キャッシュ・
イン・フロー
242,308107,79496,29038,224
キャッシュ・
アウト・フロー
△241,852△107,570△96,042△38,239
合計456223248△15

合計0-6か月7-12か月1年超
前連結会計年度
(2016年12月31日)
キャッシュ・
イン・フロー
175,27243,87294,77536,625
キャッシュ・
アウト・フロー
△170,110△42,697△91,670△35,742
合計5,1621,1743,105883


(4)資本管理
当社グループの資本管理の対象は有利子負債と非支配持分を含む資本の合計である投下資本です。当社グループが資本管理を行う際の方針は以下のとおりです。
・患者さんに便益及び投資家にリターンを継続的に提供するため、継続企業としての当社グループの能力を維持する
・投資家が引き受けるリスクの水準に応じて適切なリターンを提供する
・将来、患者さんへの便益や投資家へのリターンをもたらすであろう領域に、当社グループが投資することを可能とするために必要な資金を利用可能とする
・リスク及び予測できない事象の悪影響を緩和するために十分な資金を維持する
投下資本は当社グループの内部経営報告の一環として定期的に最高財務責任者へ報告されます。
なお、当社グループは資本規制の対象にはなっておりません。
投下資本(単位:百万円)

当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
当社の株主持分691,924645,508
非支配持分973989
資本合計692,897646,497
有利子負債合計336645
合計693,233647,142


28.関連当事者
(1)支配株主
研究基盤を強化した日本のトップ製薬企業となるべく、当社はロシュと戦略的アライアンスの契約を締結しております。この契約に基づき、当社は2002年10月、ロシュの日本における医薬品事業の子会社であった日本ロシュと合併し、合併後は中外製薬としてロシュ・グループの一員となりました。
当社はロシュと以下を合意しております。
アライアンス基本契約(Basic Alliance Agreement)
当社とロシュは、2001年12月にアライアンスに関する基本契約を締結し、戦略的アライアンスに基づく事業活動を開始いたしました。本基本契約では、以下の各項目を含む、当社のガバナンス及び業務運営に関する合意事項を定めております。
・アライアンスのストラクチャー
・ロシュの株主権
・ロシュによる当社取締役推薦権
・ロシュによる当社普通株式売買の制限事項
当社は、新株予約権付社債及びストック・オプションの行使並びにその他の目的により、普通株式を追加で発行することがあります。この場合、ロシュが保有する当社株式の割合が変動することになりますが、当基本契約では、その割合が50.1%を下回らないとするロシュの権利を保障しております。
ライセンス契約
2001年12月に調印した日本包括的権利契約(Japan Umbrella Rights Agreement)により、当社は、ロシュの日本市場における唯一の医薬品事業会社となり、ロシュが有する開発候補品の日本における開発・販売について第一選択権を保有しております。
また、2002年5月に調印した(日本、韓国を除く)世界包括的権利契約(Rest of the World Umbrella Rights Agreement)を修正し、2014年8月に(日本、韓国、台湾を除く)改訂世界包括的権利契約(Amended and Restated Rest of the World Umbrella Rights Agreement)を締結しました。これにより、ロシュは当社が有する開発候補品の海外(韓国、台湾を除く)における開発・販売について第一選択権を保有しております。
これらの包括契約に加え、当社とロシュは個別の製品ごとに契約を締結しております。この契約条項及び個別の事情に基づき、第三者間取引価格の原則に沿って、以下の項目の支払が行われることがあります。
・第一選択権行使による製品導入時の契約一時金
・開発目標達成によるマイルストン
・売上に対するロイヤルティ
これらの個別契約は、第三者間取引価格の原則に基づき生産・供給等についても包含する場合があります。
研究協力契約
当社とロシュは、バイオ医薬品探索及び低分子合成医薬品研究における研究協力契約を締結しております。
配当
当社のロシュに対する配当は18,437百万円(前連結会計年度19,443百万円)です。
(2)関連当事者との重要な取引及び債権債務
エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッドに対する取引高(単位:百万円)
当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
製商品売上高76,35962,780
原材料仕入高124,792120,923

エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッドに対する債権・債務(単位:百万円)
当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
営業債権19,59317,314
営業債務△24,805△32,965

(3)経営幹部の報酬
役員報酬(単位:百万円)
当連結会計年度
(自 2017年1月1日
至 2017年12月31日)
前連結会計年度
(自 2016年1月1日
至 2016年12月31日)
取締役
定例報酬333364
賞与234191
勤務継続型譲渡制限付株式報酬92-
業績連動型譲渡制限付株式報酬35-
一般型ストック・オプション83123
株式報酬型ストック・オプション34122
合計811801
監査役
定例報酬8585
合計8585

当連結会計年度より、取締役に対し、株主のさらなる価値共有を進めること、及び当社の中長期の業績との連動性を一層高め、企業価値の持続的な向上を図るインセンティブを与えることを目的として、現行ストック・オプション報酬に代えて譲渡制限付株式報酬を新たに導入いたしました。
29.子会社
名称所在国持分(%)
当連結会計年度
(2017年12月31日)
前連結会計年度
(2016年12月31日)
連結子会社
株式会社中外医科学研究所日本100100
株式会社中外臨床研究センター日本100100
株式会社シービーエス日本100100
株式会社メディカルカルチュア日本100100
中外物流株式会社日本100100
中外製薬工業株式会社日本100100
株式会社未来創薬研究所日本100100
中外ファーマ・ユー・エス・
エー・インコーポレーテッド
米国100100
中外ファーマ・ヨーロッパ・
リミテッド
英国100100
中外ファーマ・ユー・ケー・
リミテッド
英国100100
中外ファーマ・
デベロップメント・リミテッド
英国-100
中外ファーマ・フランス・
エスエーエス
フランス100100
中外サノフィ-アベンティス・
エスエヌシー
フランス5555
台湾中外製薬股份有限公司台湾100100
仲外製薬諮詢(上海)有限公司中国-100
日健中外科技(北京)有限公司中国100100
日健中外製薬有限公司中国100100
泰州日健中外製薬工業有限公司中国100100
中外ファーマボディ・リサーチ・
ピーティーイー・リミテッド
シンガポール100100

(注)仲外製薬諮詢(上海)有限公司は2017年8月、中外ファーマ・デベロップメント・リミテッドは2017年11月に清算を完了しております。
30.後発事象
(製造販売承認、製造販売権等の譲渡)
日本において当社が製造販売を行っている長期収載品13製品の当社及びエフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッドより太陽ファルマ株式会社への譲渡に関し、資産譲渡契約に定められた条件が2018年1月5日に満たされ、棚卸資産を除く資産の譲渡が実行されました。
a. 譲渡の目的
中外製薬は、「すべての革新は患者さんのために」の事業哲学のもと、革新的な新薬の提供を通じて患者さん及び医療への貢献を目指しています。今般、イノベーションをもたらすための活動により一層注力するべく、長期収載品を譲渡することとしました。本譲渡により、競争優位を保持する源泉となる事業及び製品への資源配分を最適化することで、今後の持続的な成長に繋げていきます。
b. 相手先の名称
太陽ファルマ株式会社
c. 譲渡資産の内容
下記13製品に関する製造販売承認、製造販売権等(当該販売名の全剤形が譲渡の対象)
販売名薬効分類
1バクトラミン合成抗菌剤/カリニ肺炎治療剤
2ジゴシンジギタリス配糖体製剤
3オイグルコン経口血糖降下剤
4フルツロン抗悪性腫瘍剤
5グリセオール頭蓋内圧亢進・頭蓋内浮腫治療剤/眼圧降下剤
6カイトリル5-HT3受容体拮抗型制吐剤
7マドパーパーキンソニズム治療剤
8塩酸プロカルバジン抗悪性腫瘍剤
9ピドキサール活性型ビタミンB6製剤
10レスプレン鎮咳・気道粘液溶解剤
11リボトリール抗てんかん剤
12ロセフィンセフェム系抗生物質製剤
13チガソン角化症治療剤

d. 譲渡の日程
譲渡合意日:2017年11月14日
譲渡実行日:2018年1月5日
e. 譲渡価額
21,280百万円(ロシュ受領分含む)に棚卸資産の価額を加算したもの。
棚卸資産の価額については、各製品の製造販売承認譲渡時に確定します。なお、当社受領額については、契約上の制約により非開示としております。

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