有価証券報告書-第108期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

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2020/06/24 15:57
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注記事項-金融商品、連結財務諸表(IFRS)

27.金融商品
(1)資本管理
参天製薬グループでは、親会社所有者帰属持分比率および親会社所有者帰属持分当期利益率を重要な経営指標として捉え、その推移を注視するとともに、必要に応じて自己株式の市場での買入れおよび新株発行を実施することで、投資家、債権者および市場の信頼を維持し、将来にわたってビジネスの発展を持続するための強固な資本基盤の維持を目指しています。
参天製薬グループの親会社所有者帰属持分比率および親会社所有者帰属持分当期利益率は以下のとおりです。
前連結会計年度
(2019年3月期)
当連結会計年度
(2020年3月期)
親会社所有者帰属持分比率(%)74.474.1
親会社所有者帰属持分当期利益率(%)11.18.0

なお、参天製薬グループが適用を受ける重要な資本規制はありません。
(2)金融資産及び金融負債の分類
金融資産及び金融負債の分類は以下のとおりです。
前連結会計年度
(2019年3月31日)
当連結会計年度
(2020年3月31日)
金融資産
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する
金融資産
株式28,78629,345
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
施設利用権等217436
償却原価で測定する金融資産
その他の金融資産1,3081,520
営業債権及びその他の債権84,61886,999
現金及び現金同等物70,79691,430
金融資産合計185,726209,730
金融負債
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債
デリバティブ255419
条件付対価19,67420,571
償却原価で測定する金融負債
その他の金融負債15,70825,378
営業債務及びその他の債務32,07932,578
金融負債合計67,71578,946

(3)金融リスク管理の概要
参天製薬グループは、事業活動を行うに当たり、信用リスク、流動性リスクおよび市場リスク等の財務上のリスクに晒されており、これらのリスクを低減するために、一定の方針等に基づきリスク管理を行っています。
① 信用リスク
ア)概要
信用リスクは、顧客または金融商品の取引相手が契約上の義務を果たすことができなかった場合に参天製薬グループが負う財務上の損失リスクであり、主に顧客に対する債権、差入保証金および貸付金から生じます。
営業債権及びその他の債権については、信用管理規定に従い取引先ごとの期日管理および残高管理を行うとともに、主な取引先の信用状況を毎期把握する体制としています。
参天製薬グループと取引のある医薬品卸のうち、上位10社への取引高の集中度は、当連結会計年度における連結売上収益の62%(前連結会計年度は63%)に達しており、医薬品卸の倒産などにより貸倒が発生した場合、参天製薬グループの業績に影響を及ぼします。
差入保証金は、主にオフィス賃借に係る差入敷金であり、相手先の財政状態について情報を収集・評価することにより、回収懸念の早期把握や信用リスクの低減を図っています。
投資先に対する貸付金については、投資先の株主総会への陪席等による経営モニタリングおよび財政状態についての情報収集・評価により、回収懸念の早期把握や信用リスクの低減を図っています。
イ)信用エクスポージャー
金融資産の信用リスクに対するエクスポージャーの最大値は、連結財政状態計算書に表示されている減損後の帳簿価額となります。
債務保証については、「31.偶発事象」に表示されている債務保証の残高が、信用リスクに係る最大エクスポージャーとなります。
これらの信用リスクに係るエクスポージャーに関し、担保として保有する物件およびその他の信用補完するものは、報告期間末日時点で信用減損している金融資産について保有している保証金3百万円(前連結会計年度:3百万円)です。
(a)年齢分析
営業債権及びその他の債権の年齢分析は以下のとおりです。
前連結会計年度(2019年3月31日)
(単位:百万円)
貸倒引当金を12ヶ月の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産貸倒引当金を全期間にわたる予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産合計
信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産信用減損している金融資産常に貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産
期日未経過---83,90483,904
期日経過
30日以内---502502
30日超90日以内---108108
90日超--178141319
期日経過合計--178751929
合計--17884,65684,834

当連結会計年度(2020年3月31日)
(単位:百万円)
貸倒引当金を12ヶ月の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産貸倒引当金を全期間にわたる予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産合計
信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産信用減損している金融資産常に貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産
期日未経過---86,28886,288
期日経過
30日以内---587587
30日超90日以内---121121
90日超--17730207
期日経過合計--177738915
合計--17787,02687,204

(b)貸倒引当金の増減分析
参天製薬グループは、取引先の信用状態に応じて営業債権等の回収可能性を検討し、貸倒引当金を計上しています。なお、個別に重要な金融資産は、個別に減損の評価を行っています。個別に重要でない金融資産は、期日経過毎等のリスクの特徴が類似するものごとにグルーピングを行い、全体としての減損の評価を行っています。
営業債権及びその他の債権に対する貸倒引当金の増減は以下のとおりです。
前連結会計年度(2019年3月31日)
(単位:百万円)
貸倒引当金を12ヶ月の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産貸倒引当金を全期間にわたる予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産合計
信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産信用減損している金融資産常に貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産
期首残高--16241203
期中増加--161935
期中減少(目的使用)-----
期中減少(戻入)---△15△15
その他---△8△8
期末残高--17838216

当連結会計年度(2020年3月31日)
(単位:百万円)
貸倒引当金を12ヶ月の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産貸倒引当金を全期間にわたる予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産合計
信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産信用減損している金融資産常に貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産
期首残高--17838216
期中増加--01818
期中減少(目的使用)---△15△15
期中減少(戻入)--△1△5△7
その他---△8△8
期末残高--17727204

当連結会計年度において直接償却した金融資産のうち、回収活動を継続しているものはありません。
② 流動性リスク
ア)概要
流動性リスクは、現金またはその他の金融資産により決済する金融負債に関連する債務を履行する際に困難に直面するリスクであり、主に営業債務、リース負債および借入金から生じます。
流動性リスクについては、月次で資金繰計画を作成するなどの方法により管理しています。
また参天製薬グループは、流動性を確保するため銀行との特定融資枠(コミットメント・ライン)を設定しています。
イ)満期分析
金融負債(デリバティブ金融商品を含む)の期日別残高は以下のとおりです。
前連結会計年度(2019年3月31日)
(単位:百万円)
帳簿価額契約上の
キャッシュ
・フロー
1年以内1年超
2年以内
2年超
3年以内
3年超
4年以内
4年超
5年以内
5年超
営業債務及びその他の債務32,07932,07932,079-----
その他の金融負債
借入金4,0634,0775043,00327142418
未払金8,3778,3778,377-----
リース負債474719123336
デリバティブ255255----255-
その他3,2203,2203,220-----
合計48,04148,05444,1993,015511400425

(注) 上表には、企業結合による条件付対価を含めていません。条件付対価については、「32.企業結合」に記載しています。
当連結会計年度(2020年3月31日)
(単位:百万円)
帳簿価額契約上の
キャッシュ
・フロー
1年以内1年超
2年以内
2年超
3年以内
3年超
4年以内
4年超
5年以内
5年超
営業債務及びその他の債務32,57832,57832,578-----
その他の金融負債
借入金4,9655,3023,05251612885061,345
未払金9,8559,8559,855-----
リース負債7,3637,7652,8891,9721,382633377512
デリバティブ419419---419--
その他3,1953,1953,195-----
合計58,37559,11451,5702,0231,4421,3398821,857

(注) 上表には、企業結合による条件付対価を含めていません。条件付対価については、「32.企業結合」に記載しています。
ウ)コミットメントライン
報告日現在におけるコミットメントラインの総額および借入未実行残高は以下のとおりです。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2019年3月期)
当連結会計年度
(2020年3月期)
コミットメントライン総額30,00030,000
借入実行残高--
差引額30,00030,000

③ 市場リスク
ア)概要
市場リスクは、市場価格の変動により金融商品の公正価値または将来キャッシュ・フローが変動するリスクです。
(a)為替リスク
参天製薬グループは、グローバルに事業活動を展開しており、機能通貨以外の通貨で実施する取引や、在外営業活動体の財務諸表を日本円に換算し連結する際に、参天製薬グループの資本が為替変動の影響を受けるリスクに晒されています。為替リスクについては、同一通貨の外貨建金融資産残高と外貨建金融負債残高のバランスを調整することで対応しています。
(ⅰ)為替リスクに対するエクスポージャー
参天製薬グループの為替リスクに対するエクスポージャーについては以下のとおりです。
(単位:千通貨)
前連結会計年度
(2019年3月31日)
当連結会計年度
(2020年3月31日)
EURUSDEURUSD
営業債権及びその他の債権5,04613,70139119,216
営業債務及びその他の債務△3,716△13,334△631△10,235
エクスポージャー純額1,330366△2398,981

(ⅱ)為替リスクの感応度分析
各期末日に、以下に示された割合で日本円がユーロおよび米ドルに対して高かった場合の純損益の増加(減少)額は以下のとおりです。
この分析は、期末日時点で参天製薬グループが合理的な可能性があると考える為替レート変数に基づいており、他のすべての変数(特に金利)が一定であると仮定しています。当該分析は前連結会計年度と同一の基礎に基づいて実施しています。なお、同じ割合で日本円安となった場合には、同一の額で反対の影響を与えます。
なお、機能通貨建ての金融商品および在外営業活動体の資産および負債、収益および費用を円貨に換算する際の影響は含んでいません。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2019年3月31日)
当連結会計年度
(2020年3月31日)
純損益純損益
EUR(5.0%高)△81
USD(5.0%高)△2△49

(注) 上表の△は、各通貨に対して5%円高になった場合に、純損益に与えるマイナスの影響額を意味しています。
(b)株価リスク
参天製薬グループでは、資本性金融商品(株式)から生じる株価変動リスクに晒されています。保有している資本性金融商品については、定期的に公正価値や発行体の財務状況等を把握するとともに、発行体が取引先企業である場合には、当該企業との関係を勘案して保有状況を継続的に見直しています。
その他すべての変数が一定であることを前提として、参天製薬グループが期末日時点で保有する上場株式の株価が10%上昇または下落した場合、その他の包括利益(税効果考慮前)に与える影響は前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ2,650百万円および2,684
百万円です。
(c)金利リスク
借入金のほとんどは、固定金利によっています。したがって、金利が変動することにより損益に与える影響は限定的であり、参天製薬グループの金利リスクは僅少と判断し、ベーシス・ポイント・バリューなどの感応度分析は行っていません。
(4)金融商品の公正価値
① 公正価値を算定する際に適用した方法及び評価技法
(a)純損益を通じて公正価値で測定される金融資産および金融負債
・デリバティブ
観察可能な市場情報に基づく重要なインプットを使用し、将来キャッシュ・フローを現在価値に割引く等の評価技法に基づいた、取引先金融機関から入手した時価情報によっています。
・条件付対価
企業結合による条件付対価は、主としてDE-128(PRESERFLO MicroShunt)の開発の進捗および販売実績に応じたマイルストンであり、当該プログラムが成功する可能性や貨幣の時間価値を考慮して計算しています。
(b)償却原価で測定される金融資産
償却原価で測定される金融資産については、短期間で決済されるため、帳簿価額が公正価値の合理的な近似値となっています。
(c)資本性金融商品
上場している資本性金融商品の公正価値は、市場価格もしくは取引先金融機関から入手した時価情報によっています。
非上場の資本性金融商品は、簿価純資産法、類似企業比較法等を使用して評価しています。類似企業比較法では、対象企業の類似上場企業を選定し、当該類似企業の株式指標を用いて公正価値を算定しています。
(d)償却原価で測定される金融負債
・借入金
借入金のうち、変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映しており、公正価値は帳簿価額と近似しています。また、固定金利によるものは、元利金の合計額を同様の新規借入を行った場合に想定される利率で割り引いて測定する方法によっています。
上記以外の債務については、流動項目は短期間で決済され、また非流動項目は実勢金利であるため、帳簿価額が公正価値の合理的な近似値となっています。
② 公正価値および帳簿価額
金融商品の帳簿価額および公正価値は以下のとおりです。なお、公正価値で測定する金融商品および帳簿価額と公正価値が極めて近似している金融商品については、次の表に含めていません。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2019年3月31日)
当連結会計年度
(2020年3月31日)
帳簿価額公正価値帳簿価額公正価値
借入金4,0634,0624,9655,006

(注)1 1年内に返済予定の残高を含んでいます。
2 借入金の公正価値のレベルはレベル2です。
③ 公正価値ヒエラルキー
以下の表は、公正価値で計上される金融商品を評価方法ごとに分析したものです。
それぞれのレベルは、以下のように定義付けられています。
レベル1:活発な市場における同一資産・負債の市場価格(調整前の価格)
レベル2:レベル1に含まれる市場価格以外の資産・負債について直接的(すなわち価格として)または間接的(すなわち価格に起因して)に観察可能なインプット
レベル3:観察可能な市場データに基づかない資産・負債についてのインプット(観察不能なインプット)
公正価値の測定は、参天製薬グループの評価方針および手続きに従い行われており、金融商品の個々の性質、特徴ならびにリスクを最も適切に反映できる評価モデルにて実施しています。
公正価値ヒエラルキーのレベル間の重要な振替の有無は、毎期末日に判断しています。
前連結会計年度(2019年3月31日)
(単位:百万円)
レベル1レベル2レベル3合計
資産
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
株式26,501-2,28628,786
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
施設利用権等-28189217
負債
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債
デリバティブ-255-255
条件付対価--19,67419,674

(注) レベル間における重要な振替はありません。
当連結会計年度(2020年3月31日)
(単位:百万円)
レベル1レベル2レベル3合計
資産
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
株式26,840-2,50429,345
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
施設利用権等-27409436
負債
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債
デリバティブ-419-419
条件付対価--20,57120,571

(注) レベル間における重要な振替はありません。
以下の表は、公正価値ヒエラルキーのレベル3に分類される公正価値測定の期首残高と期末残高の調整表です。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
当連結会計年度
(自 2019年4月1日
至 2020年3月31日)
期首残高1,3512,475
利得または損失
その他の収益-32
その他の包括利益(注)2688
購入1,056399
期末残高2,4752,914

(注)1 上表には、企業結合による条件付対価を含めていません。条件付対価については、「32.企業結合」に記載しています。
2 連結純損益及びその他の包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産の純変動」および「在外営業活動体の換算差額」に含まれています。
3 レベル3の株式に係る公正価値の測定は、関連する社内規程に従い実施しています。公正価値の測定に際しては、対象となる金融商品の性質、特徴およびリスクをもっとも適切に反映できる評価技法およびインプットを用いています。
また、経常的に公正価値で測定されるレベル3に分類される株式の公正価値の測定に関する重要な観察可能でないインプットは、株価収益率および非流動性ディスカウントです。公正価値は株価収益率の上昇(低下)により増加(減少)し、非流動性ディスカウントの上昇(低下)により減少(増加)します。
レベル3に分類される株式について、観察可能でないインプットを合理的に考え得る代替的な仮定に変更した場合の公正価値の増減は重要ではありません。

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