四半期報告書-第32期第2四半期(令和3年4月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/08/12 15:42
【資料】
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【項目】
39項目
9.金融商品
(1) 公正価値のヒエラルキー
金融商品のレベル1からレベル3までの公正価値ヒエラルキーに基づく分類は以下のとおりです。
レベル1:同一の資産又は負債について活発な市場における(未調整の)公表価格
レベル2:当該資産又は負債について直接に又は間接に観察可能なレベル1に含まれる公表価値以外のインプットを使用して算定された公正価値
レベル3:観察不能なインプットを含む評価技法によって算定された公正価値
報告期間に発生した公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、報告期間の末日において生じたものとして認識しております。
(2) 経常的に公正価値で測定する金融商品
各決算日における経常的に公正価値で評価する金融商品の内訳は以下のとおりです。
当第2四半期連結会計期間(2021年6月30日)
(単位:百万円)
レベル1レベル2レベル3合計
金融資産:
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
その他の金融資産--339339
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
その他の金融資産2,868-2543,122
合計2,868-5933,461
金融負債:
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債
企業結合による条件付対価--1,3161,316
合計--1,3161,316

前連結会計年度(2020年12月31日)
(単位:百万円)
レベル1レベル2レベル3合計
金融資産:
純損益を通じて公正価値で測定する金融資産
その他の金融資産--480480
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
その他の金融資産485-5701,055
合計485-1,0501,535
金融負債:
純損益を通じて公正価値で測定する金融負債
企業結合による条件付対価--1,1071,107
合計--1,1071,107

上記の公正価値の算定方法は以下のとおりです。
(その他の金融資産)
その他の金融資産は期末日に公正価値で再評価しております。当第2四半期連結会計年度末は、上場株式(Biohaven Pharmaceutical Holding Company Ltd.、Centessa Pharmaceuticals plc.)、非上場株式(Tempero Bio. Inc.、Sosei RMF1投資事業有限責任組合)及び事業分離による条件付対価で構成されています。前連結会計年度末においては、Orexia Limited及びInexia Limitedが非上場株式に含まれており、その後それらの株式がCentessa Pharmaceuticals plc株式に交換されました。本株式交換の詳細については、注記「8.業務提携に係る会計処理」をご参照ください。
上場株式の公正価値ヒエラルキーはレベル1、それ以外はレベル3に該当しております。
上場株式
Biohaven社株式の公正価値は、期末日の市場価格により算定し、公正価値変動額は要約四半期連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額」に計上しております。
Centessa社株式の公正価値は、当第2四半期連結累計期間に米国NASDAQに上場したことから公正価値ヒエラルキーをレベル3からレベル1に振り替えております。公正価値変動額は要約四半期連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて測定するものとして指定された資本性金融資産の公正価値の純変動額」に計上しております。
前連結会計年度におけるOrexia社株式及びInexia社株式の公正価値は、将来の現預金残高、マイノリティディスカウントを考慮した再取得原価法と割引現在価値法を組み合わせた方法により算定し、公正価値変動額は要約四半期連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて測定するものとして指定された資本性金融資産の公正価値の純変動額」に計上しておりました。重大な観察可能でない、将来の現預金残高、規制当局の承認等の契約で定められた条件に応じて支払われるマイルストンの達成確率及び割引率(13.9%)及び支配力と市場性の欠如による価値の低下(30.0%)をインプットとしておりました。
非上場株式
Tempero社株式の公正価値は、将来キャッシュ・フローの割引現在価値により算定し、公正価値変動額は要約四半期連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額」に計上しております。重大な観察可能でない、規制当局の承認等の契約で定められた条件に応じて支払われるマイルストンの達成確率、割引率(13.0%)(前連結会計年度末13.0%)及び支配力と市場性の欠如による価値の低下(32.0%)(前連結会計年度末32.0%)をインプットとしております。
Sosei RMF1投資事業有限責任組合を前連結会計年度に連結範囲から除外したことに伴い、当社の保有するSosei RMF1投資事業有限責任組合持分の公正価値は、純資産、将来キャッシュ・フロー及び将来収益性等に基づいた適切な評価モデルにより算定し、公正価値変動額は要約四半期連結包括利益計算書の「金融収益」又は「金融費用」に計上しております。重大な観察可能でない純資産価値等をインプットとしております。
事業分離による条件付対価
事業分離による条件付対価の公正価値は、将来キャッシュ・フローに発生確率等の条件を考慮した割引現在価値により算定し、公正価値変動額は要約四半期連結包括利益計算書の「金融収益」又は「金融費用」に計上しております。重大な観察可能でない、規制当局の承認等の契約で定められた条件に応じて支払われるマイルストンの達成確率、割引率(1.3%~1.9%)(前連結会計年度末1.6%~2.0%)をインプットとしております。
(企業結合による条件付対価)
企業結合による条件付対価の公正価値は、将来キャッシュ・フローに発生確率等の条件を考慮した割引現在価値により算定し、公正価値変動額は要約四半期連結包括利益計算書の「金融収益」又は「金融費用」に計上しております。重大な観察可能でない、規制当局の承認等の契約で定められた条件に応じて支払われるマイルストンの達成確率、割引率(1.6%~2.8%)(前連結会計年度末1.7%~2.5%)をインプットとしているためレベル3に該当しております。
(3) 償却原価で測定する金融商品の公正価値
各決算日における償却原価で測定する金融商品の帳簿価額と公正価値の内訳は以下のとおりです。なお、帳簿価額が公正価値の合理的な近似値となっている金融商品につきましては、次の表に含めておりません。
(単位:百万円)
当第2四半期連結会計期間
(2021年6月30日)
前連結会計年度
(2020年12月31日)
帳簿価額公正価値帳簿価額公正価値
金融負債:
社債
14,91815,33514,78915,246

上記の公正価値の算定方法は以下のとおりです。
(社債)
転換社債型新株予約権付社債の社債部分については、将来支払う元利金の合計額を、当該社債の残存期間及び信用リスクを加味した利率で割り引く方法により算定しており、公正価値ヒエラルキーのレベル2に分類しております。
(4) レベル3に分類された金融商品の期首残高から期末残高への調整表
レベル3に分類された金融資産については、適切な権限者に承認された公正価値測定の評価方針及び手続きに従い、外部の評価専門家を利用して評価を実施しております。
当第2四半期連結累計期間(自 2021年1月1日 至 2021年6月30日)
(単位:百万円)
金融資産金融負債
期首残高1,0501,107
決済額△273△62
純損益(実現) (注)18-
純損益(未実現) (注)112578
その他の包括利益 (注)21,965-
レベル3からレベル1への振替額 (注)3△2,282-
他勘定振替額-193
期末残高5931,316

(注)1.要約四半期連結包括利益計算書の「金融収益」又は「金融費用」に含まれております。
2.要約四半期連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額」及び「在外営業活動体の為替換算差額」に含まれております。
3.当第2四半期連結累計期間に認識されたレベル3からの振替は、投資先が取引所に上場したことによるものであります。
前第2四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年6月30日)
(単位:百万円)
金融資産金融負債
期首残高1,9954,692
株式の売却による減少(注)1△238-
子会社に対する支配の喪失に伴う減少
(注)2
△985△1,564
純損益(実現) (注)3△731
純損益(未実現) (注)3249170
その他の包括利益 (注)423-
振替額 (注)5-△193
期末残高9713,106

(注)1.Sosei RMF1投資事業有限責任組合が保有していた株式を売却したものです。
2.詳細は、注記6「子会社に対する支配の喪失」をご参照ください。
3.要約四半期連結包括利益計算書の「金融収益」又は「金融費用」に含まれております。
4.要約四半期連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定するものとして指定した資本性金融商品の公正価値の純変動額」及び「在外営業活動体の為替換算差額」に含まれております。
5.要約四半期連結財政状態計算書の「企業結合による条件付対価」の内、支払義務が確定した金額は「営業債務及びその他の債務」に振り替えております。なお、前第2四半期連結累計期間における当該振替後の決済額は159百万円です。