有価証券報告書-第63期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/21 16:35
【資料】
PDFをみる
【項目】
132項目

有報資料

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、企業理念として「キョーリンは生命を慈しむ心を貫き、人々の健康に貢献する社会的使命を遂行します」を掲げています。その具現に向けて、長期ビジョン「HOPE100(Aim for Health Of People and our Enterprises)」のもと、中長期的な企業価値向上の視点をもち、健全かつ持続的に成長する「健康生活応援企業」への進化を目指しています。
(2)中長期的な会社の経営戦略及び会社の優先的に対処すべき課題
当社グループは、中核子会社である杏林製薬㈱の創業100周年に当たる2023年を見据えた長期ビジョン「HOPE100」を策定し、対象期間(2010年度~2023年度)を3つのステージに分け、2020年度より、長期ビジョンの総仕上げとなる中期経営計画「HOPE100-ステージ3-(2020年度~2023年度)」をスタートしました。
医療用医薬品事業を取り巻く外部環境は、医療費・薬剤費抑制策のさらなる強化、新薬の創出難易度の高まり、情報提供活動の変化、新型コロナウイルス感染症拡大による受診抑制など、一層厳しさが増しています。一方、内部環境としては、成長ドライバーとして期待する新薬群が出揃ったことに加え、診断事業等の新規事業が芽吹きつつあり、成長期を迎えたものと捉えられます。このような状況下、従前の思考や方法ではない、当社の「オリジナリティー(独自の競争力の打ち手)」を追求し、成長トレンドを実現すべく、新中期経営計画「HOPE100-ステージ3-」では、ステートメントとして「オリジナリティーの追求による成長トレンドの実現」を掲げ、長期ビジョン達成に向けて、5つの事業戦略と組織化戦略を推進し、成果目標の達成に邁進いたします。
①キョーリン製薬グループの目指す具体的な姿
革新的新薬の創製で世界に認められる企業を目指すために、新薬事業、ジェネリック(以下、GE)事業、感染関連事業(感染症の予防・診断・治療)を複合的に展開し、人々の健康を幅広く応援する企業を実現します。
②事業戦略(Strategy)
⒜ソリューション提供型への変貌と新薬群の成長加速
⒝中期的な成長を支える、パイプラインの拡充
⒞革新的新薬の創製を実現する、創薬力の強化
⒟コスト競争力の向上
⒠海外収益の拡大
③組織化戦略(Organization)
当社グループは長期ビジョンにおいて、社員を大切にし、人と組織を活力化することが事業戦略を遂行し、成果を具現するための最重要課題と位置付けています。「ステージ3」においても、社員にとって「働きがいNo.1企業」の実現を目指し、人材マネジメントの基本方針のもと、働き方改革を推進するとともに、次世代の人材育成・獲得の強化に取り組みます。
④目標とする経営指標(Performance)
⒜数値目標(連結ベース)
成長性:「売上高」年平均成長率+5%以上
収益性:「研究開発費控除前 営業利益(営業利益+研究開発費)」対売上高20%以上
⒝資本政策と株主還元
資本政策においては、健全な財務基盤を維持しつつ成長投資と株主還元を通じて、資本効率の向上を図ることを基本方針とします。株主還元につきましては、DOE(株主資本配当率)を勘案して、安定した配当を目指します。詳細は、「第4 提出会社の状況 3.配当政策」をご覧ください。
[中期経営計画「HOPE100-ステージ3-」の進捗と2021年度(2022年3月期)の取り組み]
中期経営計画「HOPE100-ステージ3-(2020~2023年度)」の初年度である2020年度は経営方針に「オリジナリティーの追求に向けた挑戦」を掲げ、新薬群の成長加速、開発パイプラインの拡充、創薬プロジェクトの拡充、コスト競争力の向上に積極的に取り組み、成長トレンドへの転換を目指しました。
新薬群の成長加速では、主力製品である喘息治療配合剤「フルティフォーム」と併せて、「ステージ2(2016~2019年度)」の期間内に上市した新製品3品目※1による市場創造に注力しました。当該年度は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う受診抑制により、当社グループが重点領域とする呼吸器科、耳鼻科等の医療用医薬品市場がマイナス成長で推移するとともに、MR活動の自粛等を余儀なくされたことから新医薬品等(国内)は前年度を下回る実績となりました。2021年度は、これまでの訪問面談に加えて、デジタルツールを活用した情報提供活動を積極的に行い、新薬群4製品の成長加速に最大限、注力いたします。
※1:持続性選択H1受容体拮抗・アレルギー性疾患治療剤「デザレックス」、選択的β3アドレナリン受容体作動性過活動膀胱治療剤「ベオーバ」、ニューキノロン系経口抗菌剤「ラスビック錠」
開発パイプラインの拡充では、喘息治療配合剤「フルティフォーム」の小児適応に係る承認取得、間質性肺疾患治療薬「開発コード:KRP-R120(ATYR1923)」の第Ⅰ相臨床試験入り、間質性膀胱炎治療剤「ジムソ膀胱内注入液50%」の製造販売承認取得、ニューキノロン系注射用抗菌剤「ラスビック点滴静注キット150mg」の新発売など、開発パイプラインの確実な相移行を達成できました。またあすか製薬㈱と前立腺肥大症治療薬「開発コード:AKP-009」の共同開発及び販売等に関する契約を締結し、本剤の日本国内における共同開発権及び販売権を取得しました。今後とも積極的なパートナリング活動を推進し、開発パイプラインの拡充に取り組みます。他方、遺伝子治療用医薬品「Ad-SGE-REIC」については、当該開発を中止し、新技術の活用には至りませんでした。今後は、これまでの経験を次のプロジェクトに生かせるよう努めてまいります。
創薬プロジェクトの拡充では、わたらせ創薬センターとActivX社の連携による自社創薬に国内外の製薬企業、アカデミア、ベンチャー企業とのオープンイノベーションを加えることで、創薬プラットフォームの活性化を進めるとともに、新技術(核酸、ペプチド等)の育成に取り組みました。今後は、創薬テーマの選択と集中を進め、線維症研究及びキナーゼ研究において重層的なプログラム開発、及び外部創薬テーマの積極的な探索・導入を行い、ファースト・イン・クラス創薬に向けた活動を展開します。
コスト競争力の向上では、GE事業における営業体制の将来構想の立案と実行を推進するとともに新規追補品の自社開発も強化に努めました。また2018年4月に稼働したキョーリン製薬グループ工場㈱の工場稼働の平準化と資産の効率的な活用によりコスト低減を実現することができました。2021年度は、ローコスト強化をさらに推し進め、高品質の製品を安定的かつ低コストで供給する競争力のあるグループ生産体制の構築を目指します。
経営指標とした売上高及び研究開発費控除前 営業利益率に関する数値目標については、新型コロナウイルス感染症の拡大による受診抑制、MR活動の自粛等の影響により、主力製品「ラスビック錠」「デザレックス」の市場浸透に遅れが生じたことを主因として、予想値を達成することはできませんでしたが、2022年3月期の数値目標の達成に向けて邁進してまいります。
[新型コロナウイルス感染症による影響]
当社グループでは、新型コロナウイルス感染症による事業環境の変化に対応すべく、在宅勤務・時差出勤の実施、営業活動の自粛等の対策を講じました。また出社が必要な生産部門等の業務では、従業員の健康に配慮した対策を取りつつ業務を継続し、製品の安定供給に努めてきました。今後とも、従業員の安心・健康に留意しつつ事業を展開していきます。
当社グループの事業活動は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、一定程度の影響を受けました。中核事業である医療用医薬品事業においては、受診抑制により杏林製薬㈱の主力製品市場が大幅に縮小(呼吸器科、耳鼻科、小児科等)、特に呼吸器感染症における抗菌剤市場が低迷するとともに、MR活動の自粛等を要因として、新薬群の市場浸透に遅れが生じ、売上予想は未達となりました。研究開発活動においては、一部の創薬プロジェクトに影響を及ぼしたものの、開発スケジュールに大きな遅延はありませんでした。生産及び原材料等の調達では、安定供給するため原材料、資材の調達管理を強化し、影響が出るには至っておりません。
なお業績予想について、新型コロナウイルス感染症の影響は一定程度、織り込んでおりますが、不透明な事業環境の中、各部門での動向・影響を注視するとともに業績予想の修正が必要になった際には速やかに公表いたします。

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。