当社グループは診断・試薬事業、遺伝子組換えカイコ事業、検査事業及び化粧品関連事業により構成されており、当連結会計年度の当社グループの業績の分析につきましては、次のとおりであります。
診断・試薬事業は、当社の創業以来の基幹事業であり、製薬企業や医療関係の大学研究所等に対し、研究用試薬や体外診断用医薬品等の製造販売や抗体関連の受託サービス、さらに、医薬品原料のシーズ開発を行っており、その技術力については顧客からの信頼をいただいております。しかしながら、当社の事業基盤である研究用試薬や受託サービスを展開している国内市場は、その規模に比して競合他社が多数存在し、将来的な収益の伸張に限界があり、また、研究者のテーマにより需要が不安定な要素があります。さらに、体外診断用医薬品や医薬品原料シーズの開発は、資金と時間がかかることが想定されます。そのような状況にあって、海外市場に目を向け、従来は米国、欧州それぞれ主に1社の代理店により海外への販売を行ってまいりましたが、海外での学会等へ積極的に出展し、アカデミアや代理店等とのコミュニケーションの機会を増やしたことが奏功し、アジア、欧州をはじめ、海外における代理店網が13社に増強されております。これにより当セグメントにおける海外向け売上は前年度と比較して31%増とはっきりした成果として表れております。一方、国内売り上げについては、牛海綿状脳症測定キットの全頭検査縮小の影響で、前年度と比較して12%減となっております。この結果、売上高は588,014千円、営業利益は67,079千円となっております。
遺伝子組換えカイコ事業につきましては、株式会社CUREDとの共同研究(抗HIV抗体)をはじめ様々な共同研究を実施しております。今後もこれまで培ってきたノウハウを基に、遺伝子組換えカイコによる有用タンパク質の特徴を最大限に活かし、社会に貢献し得るターゲットについて研究開発を進めてまいります。当事業は現在の収益を見込むことではなく、次世代の当社グループの新たな根幹を担う事業に成長させることを目標として活動しており、重点的に研究開発に取り組んでおり、研究開発費は前期と比較し49.8%増加し164,212千円となっております。以上の結果、売上高は30,606千円、営業損失は247,914千円となりました。
2019/06/28 9:04