有価証券報告書-第126期(2023/04/01-2024/03/31)
当社は、業界に先駆けて環境マネジメントシステムに関する国際規格(ISO14001)の認証取得など、「みんなの知恵で未来に渡そうきれいな地球」をスローガンに、自動車及び住宅・住設の内外装表皮材、ファッション・生活資材用表皮材メーカーとして、人と地球に調和した企業活動を行っております。また、「カーボンニュートラルの実現」「多様な人材」「社会貢献活動」の3つを柱に、将来の持続的成長に向けて取り組んでおります。環境に関しては、カーボンニュートラルの実現に限らず、環境に優しい商品開発や環境負荷を与えない工法の確立により資源循環型(サーキュラーエコノミー)の企業を目指しております。
(1)ガバナンス
当企業グループのサステナビリティを含む会社経営に係る重要事項についての方針・計画の審議は、必要に応じて設ける各機能会議を経て経営会議で行っております。
当社は、カーボンニュートラル推進室を新設(2021年5月)し、2050年カーボンニュートラルに向けた計画策定、推進及び提案を行っております。
また、環境マネジメントシステム、法規制に基づく環境管理については、環境管理室が主管となって実績のフォロー・評価を行い、6ケ月に1回開催する「環境管理委員会」(代表取締役社長が委員長、環境管理室担当役員が議長)で報告並びに審議を行っております。「環境管理委員会」の議事・審議内容は、経営会議にて代表取締役社長が報告します。
(2)戦略
①気候変動への対応
当社は、気候変動によるリスク・機会と影響度の検討のため、シナリオ分析の実施を進めております。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や、国際エネルギー機関(IEA)の情報を参照して、2℃未満シナリオと4℃シナリオを設定しています。今後もシナリオ分析を定期的に実施して、リスク・機会への対応を進めてまいります。
気候変動シナリオ分析
②人材育成に関する方針
当社は、1935年の創立以来、表皮材メーカーとして、ウレタン合成皮革、塩ビレザーやフィルムの製造販売を通じて、自動車や住宅内装などの日々の暮らしの様々なシーンで豊かさや安心を感じていただけるよう努めてまいりました。自動車業界ではCASE、住宅業界では世帯構成の変化や感染症の影響により価値観が多様化し、お客様のニーズが急激に変化をしております。こうした目まぐるしく変化する市場環境に対応し成長していくためには、自ら考えチャレンジする人財の創出が必須であると考え、各種人事施策に力を入れています。
・多様な人材の確保のため、女性の新卒採用比率20%以上を目標に、女性の採用を積極的に行っていき、全社員に占める女性・管理職に占める女性の比率を共に向上させていきます。
・多様な人材が活躍できるよう、職場環境や人事制度の整備を進めていきます。
・社員の階層に合わせた社内研修に加え、外部講師による講演や社内ポータルサイトを用いたWEB研修、e-ラーニングなど、人財育成の取り組みを進めていきます。
③社内環境整備に関する方針
当社は、健康増進を重要な経営課題の一つと捉え、皆が活き活きと働ける職場環境を整えていくとともに、社員の健康保持、増進に向けた取組みを積極的に行い、家庭と仕事を両立できる会社、シニア人材が活躍できて長く勤められる会社を目指していきます。また、こうした事業活動を通じて、活力溢れる社会・地域づくりに貢献していきます。
(3)リスク管理
当社は環境方針に基づき環境関連のリスクを特定し、その低減に向けた目標を定めて各部門が改善を推進します。その実績についてはマネジメントシステム(ISO14001)を活用して各部門で評価し、各環境関連分科会で報告・議論した後に、全社の環境管理委員会で報告・審議します。さらに発見された重大なリスクについては、6ケ月に1回開催しグループ各社の担当役員が出席する危機管理委員会において報告、諸施策の審議決定を行っております。
(4)指標及び目標
①気候変動
当社では、CO2排出量(Scope1,2)の2025年度▲30%(2013年度比)、2030年度▲50%(2013年度比)、2050年度カーボンニュートラルを目標として設定しております。また、当企業グループ連結では、2035年度▲50%(2021年比)、2050年度カーボンニュートラルを目標として設定しております。「①再生可能エネルギーなどの導入」、「②設備投資・技術革新などの応用」、「③日常改善の推進」を軸として、CO2排出量削減活動を進めております。2023年度も、計画通りにCO2排出量削減活動を行っております。活動内容の詳しい内容については、当社ホームページ上で「環境レポート」として公開する予定です。
CO2排出量(Scope1,2)
算定条件:Scope1の換算係数は環境省の数値、Scope2の換算係数はマーケット基準
②人材育成に関する方針
当社は、女性の新卒採用比率について、継続して20%以上を目標としてまいります。
(実績)
③社内環境整備に関する方針
当社が持続的成長を続けていくためには、社員1人ひとりが心身ともに健康で、働き甲斐のある会社であることが必要との考えから、経済産業省が行う健康経営調査の健康経営度評価について、前年度実績よりも向上していくことを目標としております。
(実績)
(1)ガバナンス
当企業グループのサステナビリティを含む会社経営に係る重要事項についての方針・計画の審議は、必要に応じて設ける各機能会議を経て経営会議で行っております。
当社は、カーボンニュートラル推進室を新設(2021年5月)し、2050年カーボンニュートラルに向けた計画策定、推進及び提案を行っております。
また、環境マネジメントシステム、法規制に基づく環境管理については、環境管理室が主管となって実績のフォロー・評価を行い、6ケ月に1回開催する「環境管理委員会」(代表取締役社長が委員長、環境管理室担当役員が議長)で報告並びに審議を行っております。「環境管理委員会」の議事・審議内容は、経営会議にて代表取締役社長が報告します。
(2)戦略
①気候変動への対応
当社は、気候変動によるリスク・機会と影響度の検討のため、シナリオ分析の実施を進めております。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や、国際エネルギー機関(IEA)の情報を参照して、2℃未満シナリオと4℃シナリオを設定しています。今後もシナリオ分析を定期的に実施して、リスク・機会への対応を進めてまいります。
気候変動シナリオ分析
区分 | 内容 | 影響度 | 対応 | |
移行リスク (2℃未満シナリオ) | 政策・規制 | ・炭素税によるコスト増加 | 中 | ・CO2削減目標を設定し、グループ全体で活動を推進 |
技術 | ・エネルギー転換や材料の 低炭素化によるコスト増加 | 大 | ・省エネやソーラー自家消費等、低コストの低炭素化策を優先 | |
市場 | ・低炭素製品の要求に対応 できないと受注減少 | 大 | ・低炭素製品や循環型経済に 対応できる製品を開発 | |
評判 | ・環境取り組みの遅れによる 投資家の評判低下 | 中 | ・CDPや環境レポートなどで 積極的に情報開示を行う | |
物理リスク (4℃シナリオ) | 急性 | ・自然災害による操業停止や 供給網の寸断 | 小 | ・サプライヤーや関連会社と 連携して供給網を強靭化 |
慢性 | ・気温の上昇による空調や 設備冷却のコスト増加 | 小 | ・省エネや生産性の改善など により操業コストを抑制 | |
機会 (2℃未満シナリオ) | エネルギー ・資源 | ・省エネやエネルギー転換 によるコスト削減 | 中 | ・省エネやソーラー自家消費等、低コストの低炭素化策を優先 |
製品・市場 | ・環境対応製品による 付加価値上昇と売上増加 | 中 | ・低炭素製品や循環型経済に 対応できる製品を開発 |
②人材育成に関する方針
当社は、1935年の創立以来、表皮材メーカーとして、ウレタン合成皮革、塩ビレザーやフィルムの製造販売を通じて、自動車や住宅内装などの日々の暮らしの様々なシーンで豊かさや安心を感じていただけるよう努めてまいりました。自動車業界ではCASE、住宅業界では世帯構成の変化や感染症の影響により価値観が多様化し、お客様のニーズが急激に変化をしております。こうした目まぐるしく変化する市場環境に対応し成長していくためには、自ら考えチャレンジする人財の創出が必須であると考え、各種人事施策に力を入れています。
・多様な人材の確保のため、女性の新卒採用比率20%以上を目標に、女性の採用を積極的に行っていき、全社員に占める女性・管理職に占める女性の比率を共に向上させていきます。
・多様な人材が活躍できるよう、職場環境や人事制度の整備を進めていきます。
・社員の階層に合わせた社内研修に加え、外部講師による講演や社内ポータルサイトを用いたWEB研修、e-ラーニングなど、人財育成の取り組みを進めていきます。
③社内環境整備に関する方針
当社は、健康増進を重要な経営課題の一つと捉え、皆が活き活きと働ける職場環境を整えていくとともに、社員の健康保持、増進に向けた取組みを積極的に行い、家庭と仕事を両立できる会社、シニア人材が活躍できて長く勤められる会社を目指していきます。また、こうした事業活動を通じて、活力溢れる社会・地域づくりに貢献していきます。
(3)リスク管理
当社は環境方針に基づき環境関連のリスクを特定し、その低減に向けた目標を定めて各部門が改善を推進します。その実績についてはマネジメントシステム(ISO14001)を活用して各部門で評価し、各環境関連分科会で報告・議論した後に、全社の環境管理委員会で報告・審議します。さらに発見された重大なリスクについては、6ケ月に1回開催しグループ各社の担当役員が出席する危機管理委員会において報告、諸施策の審議決定を行っております。
(4)指標及び目標
①気候変動
当社では、CO2排出量(Scope1,2)の2025年度▲30%(2013年度比)、2030年度▲50%(2013年度比)、2050年度カーボンニュートラルを目標として設定しております。また、当企業グループ連結では、2035年度▲50%(2021年比)、2050年度カーボンニュートラルを目標として設定しております。「①再生可能エネルギーなどの導入」、「②設備投資・技術革新などの応用」、「③日常改善の推進」を軸として、CO2排出量削減活動を進めております。2023年度も、計画通りにCO2排出量削減活動を行っております。活動内容の詳しい内容については、当社ホームページ上で「環境レポート」として公開する予定です。
CO2排出量(Scope1,2)
実績 (t-CO2) | 目標 | |||
基準年 | 2023年度 | |||
共和レザー単体 | 37,235 (2013年度) | 29,442 | 2030年度▲50% (2013年度比) | 2050年度年 カーボン ニュートラル |
グループ連結 | 59,102 (2021年度) | 55,893 | 2035年度▲50% (2021年度比) |
算定条件:Scope1の換算係数は環境省の数値、Scope2の換算係数はマーケット基準
②人材育成に関する方針
当社は、女性の新卒採用比率について、継続して20%以上を目標としてまいります。
(実績)
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
女性の新卒採用比率(%) | 40 | 28 | 32 | 20 | 36 |
③社内環境整備に関する方針
当社が持続的成長を続けていくためには、社員1人ひとりが心身ともに健康で、働き甲斐のある会社であることが必要との考えから、経済産業省が行う健康経営調査の健康経営度評価について、前年度実績よりも向上していくことを目標としております。
(実績)
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
総合評価(%) | 45.6 | 47.7 | 52.2 | 52.6 | 52.9 |