有価証券報告書-第116期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループの経営理念は、「粘着の分野を原点として新たな価値を創造する技術で快適な生活に貢献し続ける」ことで「当社グループにかかわるすべての人々の幸せを実現する」ことであります。この理念のもと、事業活動を通じて社会、自然との共生を目指し、ステークホルダーとともに持続可能な社会の実現に貢献する取り組みを進めてまいります。
当社グループは、創業以来、粘着技術をベースに絆創膏や「セロテープⓇ」をはじめ人々の健康や快適な暮らし、産業の合理化・省人化に貢献する価値ある製品を幅広く供給してまいりました。
今後も、高い技術力と確かな品質を軸に地球環境に配慮した独創的な製品の提供を通じて、お客様にご満足いただき、信頼される企業を目指してまいります。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、今後の企業価値および株主価値を高めるため、収益性重視の観点から売上高営業利益率10%以上を中期的な目標とし、また経営に託された資本の将来における成果の観点から、自己資本当期純利益率(ROE)10%を目指してまいります。
(3) 経営環境および対処すべき課題
今後の国内経済の見通しは、米中貿易摩擦の影響や消費税増税による企業・消費者心理の冷え込みに加え、日韓情勢の悪化、新型コロナウイルスの感染拡大など先行きは不透明で、当社を取り巻く環境は予断を許さない状況であります。このような状況のなか、当社グループは新中期経営計画「ISHIZUE 2023 ~SHINKA・変革~」を推進し、重点テーマである「イノベーション創出」「グローバル展開・拡大」「事業推進体制見直しと収益改革」「AI・IoT積極活用」「人財育成」を実行し、中長期ビジョン「NICHIBAN GROUP 2030 VISION」実現に向けて取り組んでまいります。
① メディカル事業における取り組み課題
サンプリングを通じた使用体験の提供や困りごとに対する提案を通じて製品ブランドの強化を推進し、より確かな品質の製品をお届けしてまいります。
ヘルスケアフィールドにおきましては、高機能救急絆創膏“ケアリーヴTM”シリーズのサンプリングやテレビCM放映などの販売促進活動を推進し、更なるシェア拡大・認知度向上を目指してまいります。また、テーピングテープ製品“バトルウィンTM”シリーズについては、新機能を付加したテーピングテープ「バトルウィンTMWグリップTM」のサンプリングをスポンサーを通じて行うほか、現在パートナーシップ契約を継続中のスペインサッカーリーグ名門チーム「FCバルセロナ」を起用した販売促進キャンペーンも展開し、消費者とのコミュニケーションを積極的に図り、各種製品ブランドの強化と販売拡大を進めてまいります。
医療材フィールドにおきましては、医療現場の困りごとに合わせて最適な製品を提案し、極低刺激性サージカルテープ“スキナゲートTM”シリーズとカテーテルの固定・創傷保護製品のフィルムドレッシング材“カテリープラスTM”シリーズおよび“インジェクションパッド”シリーズに代表される止血材ブランド“セサブリックTM”シリーズの販売を進めてまいります。あわせて、手術後の傷あとケアテープ「アトファインTM」を基点に、手術後早期の創管理に使用する「サージフィットTM」と皮膚接合用テープ「ファスナートTM」をニチバンの術後ケア“アスカブリックTM”シリーズとして医療機関向けに提案してまいります。
② テープ事業における取り組み課題
「セロテープⓇ」について、収益改善活動を進めるとともに、天然素材をキーワードにブランド向上に努めてまいります。
オフィスホームフィールドにおきましては、両面テープ“ナイスタックTM”シリーズを家庭の総合接合ブランドとして認知いただけるよう品揃えの拡充とブランドの強化を進めてまいります。「セロテープⓇ」は「セロテープⓇ小巻カッターつき<まっすぐ切れるタイプ>」の販売を推進するとともに、環境配慮ブランドとしてイメージの定着を図ってまいります。また、パーソナル需要向けのキッチン雑貨“ディアキチTMワザアリTMテープ”シリーズは食品ロス削減啓蒙活動を通じて、キッチン用品雑貨売り場への導入拡大を進めてまいります。
工業品フィールドにおきましては、「セロテープⓇ」が主に天然素材の原料から作られている「環境に配慮した製品」であることをSDGsへの取り組みを通じてユーザーに周知してまいります。また、既存の販売先以外の新規取り組みとして、農産分野へは、果樹の枝固定用途の“とめたつTM”シリーズを、建築土木分野に向けては、建築用和紙マスキングテープの販売およびコンクリート補修工期短縮を実現する「せこたんTM」の提案を進めてまいります。新規創出としてBtoB向けを中心に製品開発に取り組み、新製品を産み出すサイクルを根付かせ、中長期成長エンジンの礎を築いてまいります。
③ 海外市場における取り組み課題
海外市場におきましては、ドイツのデュッセルドルフ駐在員事務所にて、欧州地域での販売事業の拡大および成長戦略を迅速に推し進めていくため、情報収集と市場調査を実施するとともに、タイ・バンコクの販売子会社NICHIBAN(THAILAND) CO.,LTD.にて、現地取引先企業との商流を確立し、更に大きな需要が見込めるアジア圏にて高機能救急絆創膏“ケアリーヴTM”シリーズの販売拡大を目指してまいります。また、東アジア地区の中国・韓国・台湾への営業に注力し、特に中国市場へは越境ECビジネスへの取り組みを強化してまいります。
④ 研究活動における取り組み課題
新たな経皮吸収貼付剤製品の開発企画を推進する「TDS推進ユニット」、テープ事業の新たな新製品開発・育成を推進する「TRD推進ユニット」を研究開発本部傘下にし、新中期経営計画「ISHIZUE 2023 ~SHINKA・変革~」目標達成に向けた開発体制の強化を進め、新事業創出のための基礎研究から製品開発に至るまでの最適な資源の配分を実施してまいります。研究活動におきましては、先端応用研究所を基点として、新たな付加価値を有する粘着剤の研究、環境負荷低減を目的とした技術開発などを中心に基礎研究体制を充実させてまいります。今後も、新たな素材や技術の創出を図り、成長に向けた高い付加価値を持つ製品を生み出す取り組みを積極的に推進いたします。
⑤ 品質保証における取り組み課題
品質保証におきましては、工場に品質管理部を設置し、より高い信頼性を追求するとともに、市場情報を幅広く活用し、製品品質の向上、改善を推進してまいります。
また、国内外での薬事分野における品質に関する検証機能を強化するとともに、海外における各国医療機器製品登録の対応を適切な資源の配分を実施し推進してまいります。
当社グループの経営理念は、「粘着の分野を原点として新たな価値を創造する技術で快適な生活に貢献し続ける」ことで「当社グループにかかわるすべての人々の幸せを実現する」ことであります。この理念のもと、事業活動を通じて社会、自然との共生を目指し、ステークホルダーとともに持続可能な社会の実現に貢献する取り組みを進めてまいります。
当社グループは、創業以来、粘着技術をベースに絆創膏や「セロテープⓇ」をはじめ人々の健康や快適な暮らし、産業の合理化・省人化に貢献する価値ある製品を幅広く供給してまいりました。
今後も、高い技術力と確かな品質を軸に地球環境に配慮した独創的な製品の提供を通じて、お客様にご満足いただき、信頼される企業を目指してまいります。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、今後の企業価値および株主価値を高めるため、収益性重視の観点から売上高営業利益率10%以上を中期的な目標とし、また経営に託された資本の将来における成果の観点から、自己資本当期純利益率(ROE)10%を目指してまいります。
(3) 経営環境および対処すべき課題
今後の国内経済の見通しは、米中貿易摩擦の影響や消費税増税による企業・消費者心理の冷え込みに加え、日韓情勢の悪化、新型コロナウイルスの感染拡大など先行きは不透明で、当社を取り巻く環境は予断を許さない状況であります。このような状況のなか、当社グループは新中期経営計画「ISHIZUE 2023 ~SHINKA・変革~」を推進し、重点テーマである「イノベーション創出」「グローバル展開・拡大」「事業推進体制見直しと収益改革」「AI・IoT積極活用」「人財育成」を実行し、中長期ビジョン「NICHIBAN GROUP 2030 VISION」実現に向けて取り組んでまいります。
① メディカル事業における取り組み課題
サンプリングを通じた使用体験の提供や困りごとに対する提案を通じて製品ブランドの強化を推進し、より確かな品質の製品をお届けしてまいります。
ヘルスケアフィールドにおきましては、高機能救急絆創膏“ケアリーヴTM”シリーズのサンプリングやテレビCM放映などの販売促進活動を推進し、更なるシェア拡大・認知度向上を目指してまいります。また、テーピングテープ製品“バトルウィンTM”シリーズについては、新機能を付加したテーピングテープ「バトルウィンTMWグリップTM」のサンプリングをスポンサーを通じて行うほか、現在パートナーシップ契約を継続中のスペインサッカーリーグ名門チーム「FCバルセロナ」を起用した販売促進キャンペーンも展開し、消費者とのコミュニケーションを積極的に図り、各種製品ブランドの強化と販売拡大を進めてまいります。
医療材フィールドにおきましては、医療現場の困りごとに合わせて最適な製品を提案し、極低刺激性サージカルテープ“スキナゲートTM”シリーズとカテーテルの固定・創傷保護製品のフィルムドレッシング材“カテリープラスTM”シリーズおよび“インジェクションパッド”シリーズに代表される止血材ブランド“セサブリックTM”シリーズの販売を進めてまいります。あわせて、手術後の傷あとケアテープ「アトファインTM」を基点に、手術後早期の創管理に使用する「サージフィットTM」と皮膚接合用テープ「ファスナートTM」をニチバンの術後ケア“アスカブリックTM”シリーズとして医療機関向けに提案してまいります。
② テープ事業における取り組み課題
「セロテープⓇ」について、収益改善活動を進めるとともに、天然素材をキーワードにブランド向上に努めてまいります。
オフィスホームフィールドにおきましては、両面テープ“ナイスタックTM”シリーズを家庭の総合接合ブランドとして認知いただけるよう品揃えの拡充とブランドの強化を進めてまいります。「セロテープⓇ」は「セロテープⓇ小巻カッターつき<まっすぐ切れるタイプ>」の販売を推進するとともに、環境配慮ブランドとしてイメージの定着を図ってまいります。また、パーソナル需要向けのキッチン雑貨“ディアキチTMワザアリTMテープ”シリーズは食品ロス削減啓蒙活動を通じて、キッチン用品雑貨売り場への導入拡大を進めてまいります。
工業品フィールドにおきましては、「セロテープⓇ」が主に天然素材の原料から作られている「環境に配慮した製品」であることをSDGsへの取り組みを通じてユーザーに周知してまいります。また、既存の販売先以外の新規取り組みとして、農産分野へは、果樹の枝固定用途の“とめたつTM”シリーズを、建築土木分野に向けては、建築用和紙マスキングテープの販売およびコンクリート補修工期短縮を実現する「せこたんTM」の提案を進めてまいります。新規創出としてBtoB向けを中心に製品開発に取り組み、新製品を産み出すサイクルを根付かせ、中長期成長エンジンの礎を築いてまいります。
③ 海外市場における取り組み課題
海外市場におきましては、ドイツのデュッセルドルフ駐在員事務所にて、欧州地域での販売事業の拡大および成長戦略を迅速に推し進めていくため、情報収集と市場調査を実施するとともに、タイ・バンコクの販売子会社NICHIBAN(THAILAND) CO.,LTD.にて、現地取引先企業との商流を確立し、更に大きな需要が見込めるアジア圏にて高機能救急絆創膏“ケアリーヴTM”シリーズの販売拡大を目指してまいります。また、東アジア地区の中国・韓国・台湾への営業に注力し、特に中国市場へは越境ECビジネスへの取り組みを強化してまいります。
④ 研究活動における取り組み課題
新たな経皮吸収貼付剤製品の開発企画を推進する「TDS推進ユニット」、テープ事業の新たな新製品開発・育成を推進する「TRD推進ユニット」を研究開発本部傘下にし、新中期経営計画「ISHIZUE 2023 ~SHINKA・変革~」目標達成に向けた開発体制の強化を進め、新事業創出のための基礎研究から製品開発に至るまでの最適な資源の配分を実施してまいります。研究活動におきましては、先端応用研究所を基点として、新たな付加価値を有する粘着剤の研究、環境負荷低減を目的とした技術開発などを中心に基礎研究体制を充実させてまいります。今後も、新たな素材や技術の創出を図り、成長に向けた高い付加価値を持つ製品を生み出す取り組みを積極的に推進いたします。
⑤ 品質保証における取り組み課題
品質保証におきましては、工場に品質管理部を設置し、より高い信頼性を追求するとともに、市場情報を幅広く活用し、製品品質の向上、改善を推進してまいります。
また、国内外での薬事分野における品質に関する検証機能を強化するとともに、海外における各国医療機器製品登録の対応を適切な資源の配分を実施し推進してまいります。