有価証券報告書-第129期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)

【提出】
2021/03/29 14:57
【資料】
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【項目】
135項目
19.金融商品
(1)資本管理
当社グループは、経営の健全性・効率性を堅持し、持続的な成長を実現するため、安定的な財務基盤を構築及び維持することを資本管理の基本方針としております。当該方針に沿い、競争力のある製品の開発・販売を通じて獲得している営業キャッシュ・フローを基盤として、事業上の投資、配当等による株主還元、借入並びに返済を実施しております。
(2)財務上のリスク管理
当社グループの事業活動は、事業環境・金融市場環境による影響を受けるため、事業活動の過程で保有する又は引き受ける金融商品は固有のリスクにさらされております。リスクには、①信用リスク、②流動性リスク、③市場リスク(為替リスク、株価リスク、金利リスク)が含まれます。
① 信用リスク
当社グループは、保有する金融資産の相手先の債務が不履行になることにより、金融資産が回収不能になるリスク(以下「信用リスク」)にさらされており、与信管理規定に従い、営業債権について、各事業部門における営業部門が主要な取引先の状況を定期的にモニタリングし、取引相手ごとに期日及び残高を管理するとともに、財務状況の悪化等を早期に把握できる体制をとることで信用リスクの軽減を図っております。
また、当社グループでは、事業に係るリスクを軽減するために金融機関等が提供するデリバティブ金融商品を利用しておりますが、デリバティブ金融商品に係る取引は格付けの高い金融機関とのみ行っているため、当該取引に係る当連結会計年度末における信用リスクは重要ではないと考えております。
なお、営業債権は、広範囲の地域に広がる多くの数の顧客に対するものであり、特定の相手先について、重要な信用リスクのエクスポージャーはなく、過度に集中した信用リスクは有しておりません。
当社グループは、営業債権及びその他の債権について、顧客の債務不履行率に関する過去の情報や信用調査報告等を利用して、信用状況に関する広範な分析を行い、当該金融資産に係る12ヶ月又は全期間の予想信用損失を見積り、営業債権及びその他の債権に対して減損損失を計上し、貸倒引当金を設定しております。
当社グループの保有する金融資産のうち、保証や獲得した担保の評価額を考慮に入れない信用リスクに対するエクスポージャーの最大値は、連結財務諸表に表示されている減損後の帳簿価額であります。
(ⅰ)信用リスクエクスポージャー
営業債権及びその他の債権の年齢分析は次のとおりであります。
前連結会計年度(2019年12月31日)
(単位:百万円)
貸倒引当金を12ヶ月の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産貸倒引当金を全期間にわたる予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産合計
信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産常に貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産
期日経過前3,597-178,047181,644
30日以内--4,8304,830
30日超~60日以内--2,4122,412
60日超~90日以内--1,4931,493
90日超--2,8782,878
合計3,597-189,660193,257

当連結会計年度(2020年12月31日)
(単位:百万円)
貸倒引当金を12ヶ月の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産貸倒引当金を全期間にわたる予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産合計
信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産常に貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産
期日経過前4,171-161,527165,698
30日以内--6,2816,281
30日超~60日以内--2,9372,937
60日超~90日以内--2,3182,318
90日超--4,3654,365
合計4,171-177,428181,599

(ⅱ)貸倒引当金の増減分析
営業債権及びその他の債権に対する貸倒引当金の増減は次のとおりであります。
前連結会計年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
(単位:百万円)
12ヶ月の
予想信用損失
全期間にわたる予想信用損失合計
信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産常に貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産
期首残高--△2,386△2,386
期中増加額--△1,444△1,444
期中減少額(目的使用)--294294
期中減少額(戻入)--546546
その他--△6△6
期末残高--△2,996△2,996

当連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(単位:百万円)
12ヶ月の
予想信用損失
全期間にわたる予想信用損失合計
信用リスクが当初認識以降に著しく増大した金融資産常に貸倒引当金を全期間の予想信用損失に等しい金額で測定している金融資産
期首残高--△2,996△2,996
期中増加額--△434△434
期中減少額(目的使用)--813813
期中減少額(戻入)--493493
その他--160160
期末残高--△1,964△1,964

② 流動性リスク
当社グループは、短期借入金を主に運転資金の調達を目的として利用し、長期借入金や社債を主に設備投資資金の調達を目的として利用しております。支払手形及び買掛金といった債務と合わせ、当社グループはこれらの債務の履行が困難になる流動性リスクにさらされております。その流動性リスクについて、当社グループは決済に必要となるキャッシュ・フローの予測計画をもとに作成した適切な資金計画を作成・更新すると共に、手元流動性の維持などにより流動性リスクを管理しております。
社債及び借入金、リース負債及びデリバティブ負債の満期日分析については次のとおりであります。
前連結会計年度(2019年12月31日)
(単位:百万円)
帳簿残高契約上の金額1年以内1年超
2年以内
2年超
3年以内
3年超
4年以内
4年超
5年以内
5年超
社債及び借入金264,233271,178109,39942,28423,92123,63425,45046,490
リース負債61,25866,11113,40110,5277,9156,1774,82123,270
為替予約214214214-----
金利スワップ690△128△93△93202414-
合計326,395337,375122,92152,71831,85629,83530,28569,760

当連結会計年度(2020年12月31日)
(単位:百万円)
帳簿残高契約上の金額1年以内1年超
2年以内
2年超
3年以内
3年超
4年以内
4年超
5年以内
5年超
社債及び借入金217,433221,06463,26723,62034,38835,3913,28661,112
リース負債59,30664,56213,25010,1027,7426,1174,93322,418
為替予約245245245-----
金利スワップ1,429△102△10826△3616--
合計278,413285,76976,65433,74842,09441,5248,21983,530

③ 市場リスク
(i)為替リスク
当社グループは、グローバルに事業展開を行っており、当社及び各子会社が製造した製品等を海外にて販売しております。このため、当社及び各子会社が機能通貨以外の通貨で行った取引から生じる外貨建営業債権等を報告期間末日の為替レートを用いて、機能通貨に換算替えすることに伴う、為替相場の変動リスク(以下「為替リスク」)にさらされております。
また、一部の原材料等の輸入に伴う外貨建ての営業債務やその他の外貨建債務も、為替リスクにさらされておりますが、恒常的に同じ通貨建ての営業債権等の残高の範囲内にあるため、当該為替リスクは、外貨建営業債権等から生じる為替リスクと相殺されます。
当社グループの為替リスクは、主に、米ドル、ユーロの為替相場の変動により発生します。当社及び一部の子会社は、通貨別月別に把握された外貨建ての営業債権債務の残高を把握し、その純額から生じる為替リスクを、原則として先物為替予約を利用して回避しております。なお、為替相場の状況により、輸出入に係る予定取引により確実に発生すると見込まれる外貨建営業債権債務の純額に対する先物為替予約を行っております。また、営業債権債務以外の外貨建債権債務に係る為替の変動リスクを抑制するために、原則として通貨スワップ取引等を利用しております。
当社グループは、デリバティブ取引をリスク回避目的にのみ利用し、投機的な取引は行っておりません。
(為替の感応度分析)
当社グループの主な為替リスクエクスポージャーに対する感応度分析は次のとおりであります。この分析は、期末に保有している外貨建の債権債務を対象に1%円高となった場合に税引後利益に与える影響額を示しております。本分析においては、その他全ての変数は一定のものとして仮定しております。
なお、為替予約及び金利通貨スワップにより、実質的に円貨が固定された部分を除いた為替リスクエクスポージャーに対する感応度を記載しております。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2019年1月1日
至 2019年12月31日)
当連結会計年度
(自 2020年1月1日
至 2020年12月31日)
税引後利益4626
米ドル
ユーロ3481

(ⅱ)株価リスク
当社グループは、金融取引及び財務取引の維持強化、相互の事業拡大並びに取引関係の強化を目的として業務上の関係を有する企業の株式を保有していることから、株価変動リスクにさらされております。なお、保有資産の効率化及び有効活用を図るため、定期的に公正価値や発行体の財務状況を把握し、保有の是非について見直しております。
(ⅲ)金利リスク
市場金利の変動により、金融商品の公正価値もしくは金融商品から生じる将来キャッシュ・フローが変動するリスクは、金利リスクとして定義しております。当社グループの金利リスクのエクスポージャーは、主に借入金や社債などの債務及び利付預金などの債権に関連しております。利息の金額は市場金利の変動に影響を受けるため、利息の将来キャッシュ・フローが変動する金利リスクにさらされております。
当社グループは、主に金利の上昇による将来の利息の支払額の増加を抑えるために、社債を固定金利で発行することにより資金調達を行っております。長期借入金を変動金利により調達する場合には、原則として、変動金利を受け取り、固定金利を支払う金利スワップ契約を金融機関と締結し、調達金利を実質的に固定化することにより、キャッシュ・フローの安定化を図っております。
(変動金利借入金の感応度分析)
当社グループの金利リスク・エクスポージャーに対する感応度分析は次のとおりであります。この分析は、他の全ての変数が一定であると仮定した上で、金利が1%上昇した場合に、連結損益計算書の税引後利益に与える影響を示しております。なお、金利スワップ及び金利通貨スワップにより、実質的に金利が固定化された部分を除いた変動金利借入金残高に対する感応度を記載しております。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(自 2019年1月1日
至 2019年12月31日)
当連結会計年度
(自 2020年1月1日
至 2020年12月31日)
税引後利益△582△152

(3)金融商品の公正価値
① 公正価値の測定方法
当社グループは、金融資産及び金融負債の公正価値について次のとおり決定しております。金融商品の公正価値の見積りにおいて、市場価格が入手できる場合は市場価格を利用しております。市場価格が入手できない金融商品の公正価値に関しては、適切な評価方法により見積りを行っております。
(社債及び借入金)
社債及び長期の借入金につきましては、元利金の合計額を同様の新規借入を行った場合に想定される利率で割り引いて算定し、公正価値ヒエラルキーのレベル2に分類しております。
(デリバティブ)
デリバティブにつきましては、契約締結先金融機関から提示された価額に基づいて算定し、公正価値ヒエラルキーのレベル2に分類しております。
(その他の金融資産等)
その他の金融資産のうち、流動項目は短期間で決済されるため、帳簿価額が公正価値の合理的な近似値となっております。市場性のある有価証券の公正価値は、市場価格に基づいて算定し、公正価値ヒエラルキーのレベル1に分類しております。
それ以外の金融商品の公正価値の算定には、割引キャッシュ・フロー分析などその他の技法を用いており、公正価値ヒエラルキーのレベル2に分類しております。
なお、公正価値ヒエラルキーにつきましては、「③ 公正価値ヒエラルキー」をご参照ください。
② 金融商品の帳簿価額と公正価値
金融商品の帳簿価額と公正価値は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2019年12月31日)
当連結会計年度
(2020年12月31日)
帳簿価額公正価値帳簿価額公正価値
純損益を通じて公正価値で測定さ
れる金融資産
デリバティブ214214187187
貸付金1,0411,0411,0411,041
その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産
資本性金融商品24,15324,15323,74423,744
償却原価で測定される金融資産
現金及び現金同等物60,63160,63174,20374,203
営業債権及びその他の債権190,261190,261179,635179,635
その他の金融資産9,1929,1929,5869,586
ヘッジ手段として指定された金融資産
デリバティブ154154--
純損益を通じて公正価値で測定さ
れる金融負債
デリバティブ214214245245
償却原価で測定される金融負債
営業債務及びその他の債務127,040127,040123,261123,261
社債及び借入金264,233266,129217,433220,033
ヘッジ手段として指定された金融負債
デリバティブ6906901,4291,429

(その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産)
当社グループは、投資先との取引関係の維持、強化による収益基盤の拡大を目的とする長期保有の株式について、その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産に指定しております。
なお、期中に処分したその他の包括利益を通じて公正価値で測定される資本性金融資産は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2019年12月31日)
当連結会計年度
(2020年12月31日)
売却時点の
公正価値
累積利得
(△は損失)
受取配当金売却時点の
公正価値
累積利得
(△は損失)
受取配当金
229132173713547

また、前連結会計年度及び当連結会計年度において、その他の資本の構成要素から利益剰余金へ振り替えた累積利得又は損失(税引後)は、それぞれ95百万円、225百万円であります。
③ 公正価値ヒエラルキー
連結財政状態計算書に認識された金融資産及び金融負債に関する経常的な公正価値測定の分析は次のとおりであります。
これらの公正価値測定は、用いられる評価技法へのインプットに基づいて、3つの公正価値ヒエラルキーのレベルに区分されております。それぞれのレベルは、以下のように定義しております。
レベル1:活発に取引される市場の公表価格により測定された公正価値
レベル2:レベル1以外の、観察可能な価格を直接、又は間接的に使用して算出された公正価値
レベル3:観察不能なインプットを含む評価技法から算出された公正価値
前連結会計年度(2019年12月31日)
(単位:百万円)
レベル1レベル2レベル3合計
資産
純損益を通じて公正価値で測定される金融資産
デリバティブ-214-214
貸付金-1,041-1,041
その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産
資本性金融商品22,215-1,93824,153
ヘッジ手段として指定された金融資産
デリバティブ-154-154
資産合計22,2151,4091,93825,562
負債
純損益を通じて公正価値で測定される金融負債
デリバティブ-214-214
ヘッジ手段として指定された金融負債
デリバティブ-690-690
負債合計-904-904

当連結会計年度(2020年12月31日)
(単位:百万円)
レベル1レベル2レベル3合計
資産
純損益を通じて公正価値で測定される金融資産
デリバティブ-187-187
貸付金-1,041-1,041
その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産
資本性金融商品21,711-2,03323,744
ヘッジ手段として指定された金融資産
デリバティブ----
資産合計21,7111,2282,03324,972
負債
純損益を通じて公正価値で測定される金融負債
デリバティブ-245-245
ヘッジ手段として指定された金融負債
デリバティブ-1,429-1,429
負債合計-1,674-1,674

前連結会計年度及び当連結会計年度において、レベル間で振り替えが行われた金融商品はありません。
(4)デリバティブ
当社グループは、為替リスクや金利リスクをヘッジするために、為替予約及び金利スワップ等のデリバティブを利用しております。
当社グループは、ヘッジ関係がヘッジ会計の適格要件を満たすかどうかを評価するために、取引開始時に、ヘッジ手段とヘッジ対象との関係、並びに種々のヘッジ取引の実施についてのリスク管理目的及び戦略について文書化しております。また、ヘッジ取引に利用したデリバティブがヘッジ対象の公正価値、又はキャッシュ・フローの変動を相殺するに際し、ヘッジ有効性の要求を全て満たしているかどうかにつきましても、ヘッジ開始時及び継続的に評価し文書化しております。なお、ヘッジ有効性の継続的な評価は、各期末日又はヘッジ有効性の要求に影響を与える状況の重大な変化があった時のいずれか早い方において行っております。
① ヘッジ会計を適用しているデリバティブ取引
前連結会計年度及び当連結会計年度における、ヘッジ手段として指定されたデリバティブは次のとおりであります。
前連結会計年度(2019年12月31日)
(単位:百万円)
ヘッジ手段の想定元本ヘッジ手段の帳簿価額ヘッジ手段の連結財政状態
計算書上の表示科目
資産負債
キャッシュ・フロー・ヘッジ
為替リスク金利リスク
金利通貨スワップ17,003154202その他の金融資産
その他の金融負債
金利リスク
金利スワップ16,000-488その他の金融負債

当連結会計年度(2020年12月31日)
(単位:百万円)
ヘッジ手段の想定元本ヘッジ手段の帳簿価額ヘッジ手段の連結財政状態
計算書上の表示科目
資産負債
キャッシュ・フロー・ヘッジ
為替リスク金利リスク
金利通貨スワップ16,062-1,052その他の金融負債
金利リスク
金利スワップ16,000-377その他の金融負債

② ヘッジ会計を適用していないデリバティブ取引
前連結会計年度及び当連結会計年度における、ヘッジ手段として指定されていないデリバティブは次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度
(2019年12月31日)
当連結会計年度
(2020年12月31日)
契約額等
(想定元本)
公正価値契約額等
(想定元本)
公正価値
為替予約
売建
米ドル3,74454,59556
英ポンド775△141,216△28
豪ドル1,087△331,529△60
ユーロ4,595△604,786△99
ロシアルーブル652△17145△4
トルコリラ--125△9
南アフリカランド295△15275△16
スイスフラン7,587△69--
中国元49△1--
日本円1400790
買建
米ドル8,373874,216△29
中国元24,28911725,408131
金利通貨スワップ
受取米ドル・支払日本円----
合計51,586△042,374△58

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