有価証券報告書-第158期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/27 14:34
【資料】
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【項目】
163項目
16. のれん
(単位:百万円)
当連結会計年度
(自 2023年4月1日
至 2024年3月31日)
前連結会計年度
(自 2022年4月1日
至 2023年3月31日)
(取得原価)
4月1日現在128,515121,677
取得-7
処分-△708
為替換算差額17,2987,539
3月31日現在145,813128,515
(減損損失累計額)
4月1日現在△54,434△16,940
減損損失-△36,426
処分-708
為替換算差額△7,207△1,776
3月31日現在△61,641△54,434
(帳簿価額)
3月31日現在84,17274,081

IAS第36号「資産の減損」に従い、当連結会計年度末(2024年3月末)において、のれんに対する減損テストを行いました。このテストでは、当社グループで識別された資金生成単位(CGU)の使用価値と、各CGU内の資産の帳簿価額を比較しました。使用価値は、各資金生成単位の将来営業キャッシュ・フローを以下の表に記載の割引率で割り引いた現在価値として算定しています。将来営業キャッシュ・フローの見積額は、2025年3月期から2029年3月期までの会計期間とその後の永続性を考慮しています。重要な仮定には、割引率、永続成長率、予測される販売量と価格、投入コストが含まれます。
のれんの減損テストに使用された主要な仮定は以下の通りです。
主要な仮定
将来営業キャッシュ・フローの予測期間2024年3月末を起点として、最長5年間
(この期間以降は、一定の成長率での増加が永続すると仮定)
永続成長率1.4% ~ 2.0%
割引率(税引前ベース)8.3% ~ 17.5%

各CGUの割引率(税引前)は、加重平均した地域固有のリスクプレミアムを、各事業で主に使用する通貨の一般的なリスク・フリー・レートに追加することで決定されます。決定された割引率の範囲は、「建築用ガラス事業 欧州」に適用した8.3%から、「建築用ガラス事業 その他の地域」に適用した17.5%となりました。
「自動車用ガラス事業 北米」のCGUのキャッシュ・フローの見積りには、1.4%の永続成長率が含まれています。「建築用ガラス事業 欧州」、「建築用ガラス事業 北米」、「建築用ガラス事業 その他の地域」のCGUでは、2.0%の永続的成長率を使用しました。
その他の主要な仮定としては、ガラス製品の販売価格、市場数量の成長率並びに投入コストが挙げられます。ガラス製品の販売価格は、対象期間における需要と供給の動向に関する現在までの趨勢及び予想に基づき、予測しています。市場数量の成長率は、各国・地域におけるGDP成長率や各市場におけるガラス産業に固有の要素(例えば規制環境の変化など)を参照して見積りをしており、利用可能な外部の市場予測も用いています。自動車用ガラス事業においては、新車用ガラスの需要は外部の予測機関から入手した各地域の自動車生産台数予測に基づいて見積もられています。2025年3月期では、自動車メーカーにおける半導体不足を中心としたサプライチェーンの問題が解消することにより、自動車生産台数が増加し、自動車用ガラスの販売数量も引き続き回復すると見込んでいます。
また投入コストについては、最近のサプライヤーとの交渉内容や、業界における一般的な見通し情報を考慮した上で見積りをしています。将来の投入コストの見積りには既存のヘッジ契約も考慮に入れています。原材料価格は特に欧州で上昇しています。建築用ガラス事業においては、販売価格の引き上げにより、概ね投入コストの上昇の影響を緩和することができており、今後も緩和可能と見込んでいます。自動車用ガラス事業においては、自動車メーカーとの販売契約は、契約期間を対象として、事前に決定されたプロセスで通常、合意されていますが、当社グループは、投入コストの上昇を緩和できるように自動車メーカーに働きかけています。特に欧州の原材料価格が上昇しており、欧州の自動車用ガラス事業における投入コストの上昇の影響の大部分は、自動車メーカーとの合意により緩和されるとみています。
前連結会計年度において、「自動車用ガラス事業 欧州」のCGUのリスク調整後の使用価値が帳簿価額を下回ったため、上表の減損損失の合計に含まれる36,419百万円ののれんの減損損失を認識しました。これにより当社グループは、2006年6月のピルキントン社買収により生じた「自動車用ガラス事業 欧州」のCGUに係るのれん全額を減損したことになります。詳細については、注記11「個別開示項目」をご参照ください。
連結貸借対照表に計上されるのれんは、CGU別に以下のとおりとなりました。
(単位:百万円)
当連結会計年度末
(2024年3月31日)
前連結会計年度末
(2023年3月31日)
建築用ガラス事業 欧州52,24845,659
建築用ガラス事業 日本1212
建築用ガラス事業 北米11,1759,810
建築用ガラス事業 その他の地域1,4591,663
自動車用ガラス事業 欧州258229
自動車用ガラス事業 北米17,58215,434
その他1,4381,274
合計84,17274,081

減損テストにおいて主要な感応度を示す仮定は、割引率です。もし割引率が上記の表に記載された率よりも上昇するならば、各資金生成単位における減損計上までの余裕度は低下します。
残存するのれんについて、減損計上までの余裕度が最も少ないCGUは「建築用ガラス事業 その他の地域」になります。このCGUはまた、適用した仮定の変動により使用価値が減少し、減損計上までの余裕度が低下する可能性が最も高いと当社グループが考えるCGUでもあります。当連結会計年度の減損テストでこのCGUが使用した割引率は17.50%でした。他の条件に変動がない前提において、仮にこのCGUに適用する割引率が0.06%上昇して17.56%になると、減損計上までの余裕度はゼロになります。ここから割引率がさらに1%上昇すると、上表に記載している「建築用ガラス事業 その他の地域」ののれん1,459百万円全額の減損損失が発生します。ただし、割引率の上昇を伴う経済環境の変化は、同時にガラス市場の成長を伴うことも想定され得るため、必ずしも割引率の上昇により上述した更なる減損の認識に至るとは限りません。
またこの他のCGUで、減損計上までの余裕度が、適用した仮定の変動により将来の減損計上の合理的な可能性を示唆するレベルにあるのは「自動車用ガラス事業 北米」でした。当連結会計年度の減損テストでこのCGUが使用した割引率は8.80%でした。他の条件に変動がない前提において、仮にこのCGUに適用する割引率が0.20%上昇し9.00%になると、減損計上までの余裕度はゼロになります。ここから割引率がさらに5.3%上昇すると、上表に記載している「自動車用ガラス事業 北米」ののれん17,582百万円全額の減損損失が発生します。ただし、割引率の上昇を伴う経済環境の変化は、同時にガラス市場の成長を伴うことも想定され得るため、必ずしも割引率の上昇により上述した更なる減損の認識に至るとは限りません。
当社グループは、上記以外の資金生成単位については、減損計上までの余裕度を十分に有していると考えています。

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