有価証券報告書-第137期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/30 9:17
【資料】
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【項目】
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業績等の概要

(1) 業績
当事業年度におけるわが国経済は、緩やかな回復基調を維持し企業の業績は概ね堅調でしたが、一方で個人消費は低迷、海外では中国経済の変調、英国のEU離脱、米国の新政権移行などが生じ不透明感の増す状況となりました。
当社の関連するコンクリート製品業界は、抑制基調にある公共事業の遅滞が見られるなか受注競争は激化し、事業環境は厳しさの度を加えております。こうしたなか、当社は更新した「RebirthⅢ 中期経営3ヶ年計画」grow up ASAHI(成長する旭へ)の初年度をスタートさせ、主力のボックスカルバートをはじめとする製品の販売活動展開と併せて、優れた耐震性・止水性を有する接着継手工法「TB(タッチボンド) 工法」や環境配慮型の施工方法「ECO-C・L(エコ・クリーンリフト)工法」の用途拡大を伴う普及に努めました。
これらの取組みにより、当事業年度の売上高は123億9千6百万円と前事業年度に比べ2.1%の増収となりました。損益面におきましては、営業利益は6億6千3百万円と前事業年度に比べ4.5%の減益、経常利益は7億円と前事業年度に比べ0.6%の増益となりました。これに若干の特別利益(投資有価証券売却益)と、特別損失として固定資産除却損等で7百万円を計上し、税金費用等2億1千6百万円を差し引きした結果、当期純利益は4億7千6百万円と前事業年度に比べ6.7%の増益となりました。
セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。
○コンクリート関連事業
コンクリート関連事業は、厳しい市場環境下で拡販に取り組みました結果、当期の受注高は129億1百万円(前期比14.3%増加)、売上高は123億4千6百万円(前期比2.2%増収)となり、セグメント利益は6億9千8百万円(前期比2.7%減益)となりました。
①セメント二次製品部門は、受注高が56億1千1百万円、売上高は52億8千2百万円となりました。
②工事部門は、受注高が5億6千9百万円、売上高は4億8千万円となりました。
③その他の部門は、工事用資材及びコンクリート製品に装着する資材等で、売上高は65億8千3百万円となりました。
○不動産事業
不動産事業は、当社が保有するマンション等の賃貸収入で、売上高は5千万円(前期比1.1%減少)となり、セグメント利益2千2百万円(前期比7.1%増益)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は前事業年度に比べ、2億2千1百万円の増加(前事業年度は5億2千5百万円の増加)し、当事業年度末残高は15億4千5百万円となりました。
(現金及び現金同等物の範囲について)
当社のキャッシュ・フロー計算書における資金の範囲は手許現金・要求払い預金に限定しております。
(営業活動におけるキャッシュ・フローの状況)
営業活動における資金収支は、税引前当期純利益が6億9千3百万円となり、減価償却実施額2億7千6百万円、売上債権の減少額8千5百万円等の資金の増加が、法人税等の支払額1億6千2百万円等の資金の減少を上回ったことにより、資金の増加は9億4千1百万円(前事業年度は10億3百万円の増加)となりました。
(投資活動におけるキャッシュ・フローの状況)
投資活動における資金収支は、有形固定資産の取得による支出2億4千1百万円等の資金の減少により、資金の減少は2億3千8百万円(前事業年度は3億円の減少)となりました。
(財務活動におけるキャッシュ・フローの状況)
財務活動における資金収支は、短期借入金の返済額11億円、配当金の支払額1億5千8百万円等の資金の減少が長期借入金の借入額8億円の資金の増加を上回ったことにより、4億8千1百万円の減少(前事業年度は1億7千7百万円の減少)となりました。