有価証券報告書-第95期(平成25年4月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 10:52
【資料】
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【項目】
115項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府・日銀の経済・金融政策等による円安効果・株高を背景に輸出企業を中心に業績が改善するなかで、欧州経済の停滞、新興国経済の減速など景気下振れリスク、消費税増税による個人消費への影響も懸念され、依然として先行き不透明な状態が続いております。
一方、当社グループの主要取引先であります国内鉄鋼業界におきましては、年間粗鋼生産量は前年度比3.9%増の1億1,151万トンと微増となりました。
このような状況下、当社グループは品質第一の考え方のもとで売上増強と収益向上に全力で取り組んでまいりましたが、当連結会計年度は、円安基調の継続により当社グループの主力である鉄鋼メーカー向け耐火煉瓦の輸出売上が順調に推移したことにより、連結売上高は196億64百万円(前年同期比10.0%増)となりました。
また利益面では、グループ全体を挙げて徹底した原価削減を行ってきた結果、営業利益は9億76百万円(前年同期比115.1%増)、円高修正が進行したことによる為替差益の発生等から、経常利益は15億39百万円(前年同期比55.3%増)となり、当期純利益は8億80百万円(前年同期比45.2%増)となりました。
セグメントの業績は次の通りであります。
① 日本
国内の売上高は136億8百万円(前年同期比1.9%増)となりました。また、営業利益は8億37百万円(前年同期比88.9%増)となりました。
② 北米
北米の売上高は24億67百万円(前年同期比36.4%増)となりました。また、営業利益は4百万円(前年同期は営業損失45百万円)となりました。
③ ヨーロッパ
ヨーロッパの売上高は22億94百万円(前年同期比42.7%増)となりました。また、営業利益は2億9百万円(前年同期比242.9%増)となりました。
④ アジア
アジアの売上高は6億29百万円(前年同期比22.0%増)となりました。また、営業利益は1億27百万円(前年同期比10.4%増)となりました。
⑤ その他
その他の売上高は6億65百万円(前年同期比12.1%増)となりました。また、営業利益は1億41百万円(前年同期比59.9%増)となりました。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ9億99百万円増加し、当連結会計年度末には55億58百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動で得られた資金は19億43百万円(前年同期比24.3%増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上及びたな卸資産の減少等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動で使用した資金は8億91百万円(前年同期比4.9%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動で使用した資金は1億50百万円(前年同期比21.5%減)となりました。これは主に配当金の支払等によるものであります。