有価証券報告書-第84期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/28 13:49
【資料】
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【項目】
104項目
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、創業以来一貫して、人類共通の財産である地下資源の有効活用に取り組んでまいりました。地下資源のもつ秘められた可能性にますます大きな期待がかけられている現在、当社グループは、長年培ってまいりました「品質と技術」をさらに研鑽し、多様化するニーズにグループ各社が一丸となって、積極果敢に挑戦して、企業価値の一層の向上を図り、社会に貢献していくことを経営の基本としております。
(2)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、創業以来70年以上にわたり蓄積した知見と技術を活かし、更なる高付加価値商品の開発・販売と省人化を主眼に置き、ベントナイト本来の性能を最大限に活かした付加価値製品の開発と高収益化の事業構造を構築するため、平成30年度を初年度とする3ヵ年中期経営計画を策定しております。
具体的な戦略としては、次のとおりであります。
①海外市場の展開・拡大
・差別化製品、オンリーワン製品を軸とした海外市場での販路開拓
・高品質原鉱の安定調達に向けた取り組みの強化
②国内基盤事業の拡充
・国内インフラ整備事業、復興・環境整備関連事業等の取り込み推進
・ITを活用した生産性向上による省人・省力化の実現
・鉱量の確保、新鉱区開発を見据えた探査と技術開発への注力
③資源の利用高度化-資源とシステムを科学し、顧客の創造を図る-
・既存技術を応用した新製品開発・新市場への参入
・新用途開発に向けた産学官連携による研究
(3)当社グループの現状の認識について
今期の当社グループは、国内景気の緩やかな回復基調が続いたことを背景に、ベントナイト事業部門につきましては、鋳物関係において乗用車をはじめとする自動車国内生産台数が好調に推移したものの、土木建築関係において地熱向けおよび復興需要関連の一服による影響を受けました。アグリ事業部門につきましては、水稲用除草剤および動物用医薬品が好調に推移しました。化成品事業部門につきましては、高付加価値製品である精製ベントナイト「クニピア」の受注が大幅に増加いたしました。
(4)経営環境及び当面の対処すべき課題の内容
今後の我が国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費は持ち直し、設備投資においても企業収益の改善を受けて、緩やかな増加傾向が続くと予想されております。しかしながら、アメリカの景気は、着実に回復が続くと見込まれるものの、今後の政策に不確実性があり、中国やアジア新興国における経済も先行き不透明な状況が続くと思われます。さらに、国内においては長期化する人手不足の問題等もあり、経営環境は予断を許さない状況で推移するものと予測されます。
ベントナイト事業部門につきましては、鋳物関連において輸出向けを含む自動車国内生産台数は好調に推移しているものの、自動車メーカーの生産拠点の海外移転に歯止めがかかるか不透明な状況が続いております。土木建築関係においても市場での厳しい競争にさらされております。
アグリ事業部門につきましては、農薬業界内の企業再編やジェネリック農薬の普及拡大等、大きな変革の時期を迎えております。
化成品事業部門につきましては、多岐にわたる市場での厳しい競争にさらされております。
(5)対処方針
生産関連につきましては、第4次産業革命の波に乗り、IT化による省人・省力化投資を推進してまいります。また、引き続き輸入原鉱価格の為替相場変動によるリスクをヘッジする対策を講じてまいります。
ベントナイト事業部門につきましては、鋳物関係において引き続き東南アジア地域を中心とした海外市場への販売拡大を図ってまいります。また、土木建築関係において国内インフラ整備事業、復興・環境整備関連事業等の取り込みを推進しつつ、収益性の確保にも努めてまいります。
アグリ事業部門につきましては、これまで培ってきた製剤技術力にさらに磨きをかけるとともに、積極的な設備投資を行うことで省人・省力化によるコストダウンとの両立の実現を図ってまいります。
化成品事業部門につきましては、海外市場や新市場への拡販を強化するとともに、新用途開発に向けた研究に注力してまいります。
(6)具体的な取組状況等
生産関連につきましては、継続したIT化による省人・省力化投資を推し進めることによって生産体制を強化し、人手不足の問題解消や生産性向上を実現するとともに、事業機会を確実に捉えるため努めてまいります。また、ベントナイト資源確保の観点から、鉱量の確保や新鉱区開発のための積極投資も行ってまいります。輸入原鉱価格の為替変動によるリスクへの対策としては、為替予約でヘッジを行っております。
ベントナイト事業部門につきましては、鋳物関係においてKUNIMINE (THAILAND) CO., LTD.を通じて東南アジアへ進出する日系企業との連携を強め、海外ユーザーへ対応していくとともに、国内においても継続したシェア拡大に向けて、有益な商品と技術サービスの充実を図ることにより、顧客満足度の向上に努めております。
土木建築関係において東京オリンピック等や中央リニア新幹線を始めとする各種国内公共インフラ整備事業、復興・環境整備関連事業等の需要の取り込みを推進しております。さらに、地熱発電事業等に対しても引き続き積極的な営業活動を展開しております。
アグリ事業部門につきましては、平成30年3月期に小名浜工場および郡山工場において包装ラインを増強し、平成31年3月期も在庫管理システム等の導入を行うほか、引き続き小名浜工場への包装ラインの投資を計画しております。継続したITを活用した省人・省力化投資を行うことにより、人手不足の問題解消や生産性向上に繋げ、顧客満足度も高めてまいります。
化成品事業部門につきましては、平成31年3月期にいわき工場において精製ベントナイト「クニピア」の生産設備を新設する等の大規模な設備投資を計画しております。今後も海外市場や新市場への一層の拡大を図るとともに、先端機能材料分野等での新用途開発に向けた研究を産学官連携で継続してまいります。

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