有価証券報告書-第85期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

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2019/06/27 13:34
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(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、全般として緩やかな回復基調の中、鉱業生産は夏場に相次いだ自然災害の影響や、世界経済の減速に伴う輸出の低迷などから一部弱含んでおりました。個人消費は、雇用所得環境の改善が続いているものの、物価上昇による実質所得の伸び悩みなどから緩やかな持ち直しに留まっております。設備投資は、企業収益が高水準で維持する中、製造業の能力増強投資、人手不足対応の省力化投資等、堅調に推移しております。
このような状況下、当社グループにおきましては、主要納入先のうち、鋳物業界は、自動車の国内生産台数は底堅く推移いたしました。土木建築業界は、低金利で推移する住宅ローンや良好な雇用環境に支えられ、新設住宅着工戸数が底堅い動きを見せるなど、全体として回復基調にありました。
このような背景のもと、当社グループは、これまでの海外展開への取り組みや復興・環境整備関連事業等の需要を積極的に取り込むことにより、売上高および収益の確保に努めてまいりました。
以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
(資産)
当連結会計年度末における流動資産は135億9百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億73百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が68百万円、受取手形及び売掛金が2億30百万円増加したものの、有価証券が6億65百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は82億28百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億73百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産が11億68百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、総資産は、217億37百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億0百万円増加いたしました。
(負債)
当連結会計年度末における流動負債は19億92百万円となり、前連結会計年度末に比べ17百万円増加いたしました。これは主に未払法人税等が1億19百万円減少したものの、買掛金が37百万円、未払金が97百万円増加したこと等によるものであります。固定負債は9億35百万円となり、前連結会計年度末に比べ9百万円減少いたしました。これは主にリース債務が15百万円、閉山費用引当金が16百万円増加したものの、繰延税金負債が41百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、負債合計は、29億28百万円となり、前連結会計年度末に比べ7百万円増加いたしました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は188億8百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億92百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益14億2百万円および剰余金の配当5億41百万円によるもの等であります。
この結果、自己資本比率は85.1%(前連結会計年度末は84.6%)となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、主力のベントナイト事業部門が増収増益となりましたが、採算性の高いアグリ事業部門および化成品事業部門の減収減益により、売上高は144億6百万円(前年同期比 4.9%増)、営業利益は17億40百万円(同 2.7%減)となりました。経常利益は有価証券売却損が85百万円発生したこと等により18億27百万円(同 5.6%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益はふくしま産業復興投資促進特区における税額控除が63百万円増加、法人税等調整額が56百万円減少したこと等により14億2百万円(同 4.7%増)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(ベントナイト事業部門)
鋳物関係は、乗用車をはじめとする自動車国内生産台数が堅調であったことに加え、建機関係の復調等により、増収となりました。土木建築関係は、復興関連の需要を取り込んだこと等により、大幅に増収となりました。ペット関係は、新規案件が引き続き好調なこと等により、増収となっております。
この結果、当セグメントの売上高は102億26百万円(前年同期比 10.1%増)、セグメント利益は15億8百万円(同 12.6%増)となりました。
(アグリ事業部門)
主たる農薬分野において、水稲用除草剤が堅調に推移したものの、殺虫・殺菌剤の売上の落ち込みにより減収となりました。
この結果、当セグメントの売上高は28億63百万円(同 4.7%減)、セグメント利益は6億75百万円(同 14.3%減)となりました。
(化成品事業部門)
ファインケミカル分野においては、塗料・樹脂向けは好調でありましたが、一般工業用途での主要納入先における製品構成の変化により売上が減少いたしました。また、1月からクニピア第2工場が稼働したことによる減価償却費の増加により、全体として減収減益となりました。
この結果、当セグメントの売上高は13億16百万円(同 8.6%減)、セグメント利益は1億2百万円(同 48.6%減)となりました。
②キャッシュ・フロー
当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」)は、前連結会計年度末に比べ5億47百万円減少し、62億92百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、18億86百万円(前年同期比 49.1%増)となりました。これは主に、法人税等の支払額5億52百万円、売上債権の増加2億30百万円等があったものの、増加要因として税金等調整前当期純利益18億6百万円、減価償却費7億3百万円等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、19億19百万円(同 156.0%増)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が18億10百万円あったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、5億60百万円(前年同期は9億61百万円の収入)となりました。これは主に、配当金の支払額5億41百万円等があったことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)前年同期比(%)
ベントナイト事業8,316,247110.3
アグリ事業2,480,98792.3
化成品事業1,214,98890.2
合計12,012,224103.8

(注)1.金額は販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)前年同期比(%)
ベントナイト事業1,097,403102.2
アグリ事業14,38183.6
化成品事業142,82589.2
合計1,254,611100.3

(注)1.金額は仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.受注実績
当連結会計年度におけるベントナイト事業の一部およびアグリ事業の受注実績を示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称受注高(千円)前年同期比(%)受注残高(千円)前年同期比(%)
ベントナイト事業26,61587.519,020103.9
アグリ事業2,480,51893.5173,092101.6

(注)1.ベントナイト事業の一部およびアグリ事業以外は、見込み生産を行っております。
2.金額は販売価格によっております。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
d.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称金額(千円)前年同期比(%)
ベントナイト事業10,226,284110.1
アグリ事業2,863,75095.3
化成品事業1,316,95591.4
合計14,406,990104.9

(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が 100分の10を超える相手先がないため、記載を省略しております。
3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成につきましては「第5 経理の状況 1.連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について (1)」、重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1.(1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。
当社グループは、繰延税金資産、貸倒引当金等の重要な会計方針に関して、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる様々な要因に基づき、見積りおよび判断を行い、その結果を資産・負債の帳簿価額および収益・費用の金額に反映させて連結財務諸表を作成しております。しかし、将来に生じる実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、当社グループの見積りと異なる可能性があります。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
(売上高)
当連結会計年度における売上高の概況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載しておりますので、ご参照いただきますようお願い致します。
(営業利益の状況)
売上原価につきましては、97億68百万円と前連結会計年度に比べ6億75百万円の増加(前年同期比 7.4%増)となり、売上原価率は前連結会計年度の66.2%から当連結会計年度は67.8%と1.6%増加いたしました。これは主に売上原価率の高いベントナイトの売上が増加したこと等によるものであります。
販売費及び一般管理費につきましても、売上高の増加に伴い発送運賃が増加したこと等により、前連結会計年度に比べ44百万円の増加(同 1.5%増)の28億98百万円となりました。
以上の結果、営業利益は17億40百万円となり、前連結会計年度に比べ49百万円の減少(同 2.7%減)となりました。
(経常利益の状況)
営業外収益につきましては、米国子会社における出資先からの配当収入の増加等により受取配当金が前連結会計年度に比べ5百万円増加の1億47百万円となったことや、為替差益が4百万円発生したこと等により、前連結会計年度に比べ23百万円増加の1億98百万円となりました。営業外費用につきましては、有価証券売却損が85百万円発生したこと等により、82百万円増加の1億10百万円となりました。
以上の結果、経常利益は18億27百万円となり、前連結会計年度に比べ1億7百万円の減少(同 5.6%減)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益の状況)
特別損失につきましては、固定資産除却損を20百万円計上いたしました。
また、法人税等合計につきましては、ふくしま産業復興投資促進特区における税額控除が63百万円増加、法人税等調整額が56百万円減少したこと等により前連結会計年度に比べ1億89百万円減少の3億55百万円となりました。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は14億2百万円となり、前連結会計年度に比べ62百万円の増加(同 4.7%増)となりました。
③経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載しておりますので、ご参照いただきますようお願い致します。
④資本の財源及び資金の流動性についての分析
a.キャッシュ・フローの状況
当社グループのキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フロー」に記載しておりますので、ご参照いただきますようお願い致します。
b.財務政策
当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または必要に応じ借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、当連結会計年度末において、取引金融機関4社との間で合計1,000百万円のコミットメントライン契約を締結しております(借入実行残高-百万円、借入未実行残高1,000百万円)。
当社グループは、今後も営業活動により得られるキャッシュ・フローを基本に将来必要な運転資金及び設備資金を調達していく考えであります。
⑤経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営陣は、現在の経営環境および入手可能な情報に基づき、最善の経営方針を立案するよう努めておりますが、当社グループをとりまく経営環境は今後も厳しい状況が続くものと考えられます。このような状況下で、当社グループといたしましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略」にも記載しましたとおり、戦略的課題に重点的に取り組むことで、他社との差別化を図って、高収益化構造を実現することを最優先課題として考えております。

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