有価証券報告書-第99期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
(1)経営成績等の状況の概要
①財政状態及び経営成績の状況
上記に示した経営環境を反映して、素形材部門での売上高は前年度比0.1%の減少となりました。また、エンジニアリング部門での売上高は前年度比2.2%の減少となりました。
その結果、素形材部門とエンジニアリング部門他を合計した連結売上高は11,902百万円と前年度比1.6%減少となりました。
しかし、営業利益については品種構成の影響と製造コスト削減(生産原単位の改善、調達ソースの見直し)により前年度比16.9%増の497百万円となりました。営業外収益ではPCB処理引当金戻入額77百万円等を計上し、経常利益は589百万円となりました。特別損益では非連結子会社の白石興産株式会社の清算結了に伴い15百万円の子会社清算益を計上しました。その他、固定資産除売却損26百万円と北秋田市に保有する土地の賃貸終了に伴う減損損失20百万円を計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は435百万円となりました。
②キャッシュ・フローの状況・資本の財源及び資金の流動性
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,538百万円の収入となりました。また、投資活動によるキャッシュ・フローは、老朽更新及び生産性向上とコストダウンを目的とした投資を実行したことにより813百万円の支出となりました。これらを合計したフリー・キャッシュ・フローは724百万円の収入となりました。
これに対して、財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済による支出302百万円(長期借入金の返済による支出402百万円と短期借入による収入100百万円)と配当金の支払128百万円と合わせて431百万円の支出となりました。
以上の結果、有利子負債は、2,532百万円から2,230百万円と302百万円削減され、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は、489百万円となり前連結会計年度末に比べ293百万円増加いたしました。
資金調達の方法については、主として金融機関からの借り入れにより行っております。2018年における設備投資資金の増分については、長期借入金により調達しておりましたが、今後は、投資効果によるキャッシュ・フローの収入分で賄う予定です。長期借入金(一年内返済長期借入金含む)と短期借入金の比率は、当連結会計年度末で35%:65%となっております。
③生産、受注及び販売の実績
当社グループは「鋳造関連事業」の単一セグメントであります。
当連結会計年度における実績を品種別に示すと、次のとおりであります。
a.品種別製品生産実績 (百万円)
| 品種別 | 当連結会計年度 | 前年同期比(%) |
| 素形材 | 6,035 | △4.3 |
| エンジニアリング | 3,391 | △9.7 |
| その他 | 410 | 44.2 |
| 合計 | 9,837 | △4.9 |
(注)1 金額は、製造原価によっております。
2 上記金額には消費税等は含んでおりません。
b.品種別製品受注実績 (百万円)
| 品種別 | 当連結会計年度 | |||
| 受注高 | 前年同期比(%) | 受注残高 | 前年同期比(%) | |
| 素形材 | 7,362 | 1.2 | 3,078 | 24.7 |
| エンジニアリング | 4,967 | 1.9 | 2,132 | 11.6 |
| その他 | 374 | △15.9 | 32 | △47.4 |
| 合計 | 12,704 | 0.9 | 5,242 | 18.1 |
(注)1 金額は、販売価格によっております。
2 上記金額には消費税等は含んでおりません。
c.品種別販売実績 (百万円)
| 品種別 | 当連結会計年度 | 前年同期比(%) |
| 素形材 | 6,752 | △0.1 |
| エンジニアリング | 4,746 | △2.2 |
| その他 | 403 | △15.2 |
| 合計 | 11,902 | △1.6 |
(注)1 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
| 相手先 | 前連結会計年度 (自 2019年4月1日 至 2020年3月31日) | 当連結会計年度 (自 2020年4月1日 至 2021年3月31日) | ||
| 金額(百万円) | 割合(%) | 金額(百万円) | 割合(%) | |
| JFEエンジニアリング 株式会社 | 777 | 6.4 | 1,393 | 11.7 |
2 上記金額には消費税等は含んでおりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容および資金需要の動向
当連結会計年度におきましては、コロナ禍にも関わらず、連結売上高は、1.6%の微減にとどまっています。これは、素形材部門の主力製品である大型建機向け部品と半導体製造装置向け部品の落ち込みが少なかったこと及び高炉改修等による改修に使用する部材の一時的な需要があったことによるものです。また、橋梁分野についても、高速道路の補修や、公共工事などは、コロナ禍においても発注が継続しており安定しております。2020年度は電力原単位の低減、外注作業の取り込み、生産効率の向上等による変動費削減に取り組み、製造コストを削減致しました。今後はさらに、設備の稼働率を向上させる事を目的に設備集約等を行うことも検討してまいります。
資金需要につきましては、中期経営計画で予定している通り今後も積極的な設備投資を継続するため引き続き高水準で推移する見込みです。
一方で、すでにおこなった合理化投資の回収が進むため今後借入金総額は、減少していく見込みです。
その結果、長期借入金と短期借入金の金額は、ほぼ同額となる見通しです。
②重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、第5(経理の状況)の連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
また、新型コロナウイルス感染症の影響については、第5(経理の状況)の連結財務諸表の「追加情報」に記載のとおりであります。