有価証券報告書-第82期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)
財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって、決算日における資産・負債の報告数値、偶発債務の開示、各連結会計年度における収入・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行っております。これらの見積り及び判断は、過去の実績や状況に応じ合理的であると考えられる様々な要因に基づき行っており、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
(2)財政状態の分析
当連結会計年度末の総資産は、主に現金及び預金の増加により、前連結会計年度末と比べ13,123百万円増加し323,393百万円となりました。負債は、主に社債の発行により、前連結会計年度末と比べ3,552百万円増加し183,487百万円となりました。純資産は、主に利益剰余金の増加により、前連結会計年度末と比べ9,570百万円増加し139,905百万円となりました。以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末と比べ1.3ポイント増加し43.0%となりました。
(3)キャッシュ・フローの分析
営業活動によるキャッシュ・フローは、主に税金等調整前当期純利益が増加したことにより23,670百万円の資金増加(前連結会計年度は24,378百万円の資金増加)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、主に固定資産の取得により8,006百万円の資金減少(前連結会計年度は15,641百万円の資金減少)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、主に借入金の返済により838百万円の資金減少(前連結会計年度は25,702百万円の資金減少)となりました。
以上の結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ14,774百万円増加し56,290百万円となりました。
(4)経営成績の分析
当社グループは、今年度から長期経営ビジョン「三和グローバルビジョン2020」第二次3ヵ年計画をスタートさせ、「グローバル・メジャー」としての競争力を強化するため、グループ一丸となり取り組んでおります。国内においては、非住宅建材市場が停滞する環境下、既存事業の強化、多品種化による更なる成長、連携による事業強化・拡大、防火設備の新しい検査・報告制度への対応に注力しました。米国では、基幹事業の強化及び成長、川下事業戦略に注力し、シェア拡大に努めました。欧州では、耐火ドアの全欧州への拡販、セクショナルガレージドアのシェア拡大を推進するとともにノルスード社(フランス)を買収し、産業用ドア事業の強化を図りました。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は、国内事業の減収と円高の進行により、前連結会計年度に比べ3.2%減の353,922百万円となりました。利益面では、営業利益は、前連結会計年度に比べ1.6%減の26,440百万円、経常利益は、前連結会計年度に比べ3.4%減の25,278百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ16.7%増の17,070百万円となりました。
なお、セグメント別の売上高及び利益の概況については、「第2事業の状況1業績等の概要」に記載しております。