有価証券報告書-第67期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/25 14:31
【資料】
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【項目】
128項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における経済情勢は、海外では、中国などの新興国の経済成長が鈍化しましたが、米国の景気回復と欧州経済の持ち直しにより、堅調に推移しました。国内では、消費増税後の景気回復のもたつきがあったものの、輸出産業では米国需要が好調だったことから景況感が回復しました。こうした中で、当社が関連する分野では、自動車市場において、国内需要は停滞しているものの、米国や中国において需要が好調でした。当社におきましても、自動車向けの売上高は前連結会計年度に比べ増加しました。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度比8.8%増の294億87百万円となり、営業利益は同31.8%増の10億81百万円、経常利益は同21.0%増の9億92百万円となりました。当期純利益は、関係会社株式の売却に伴う少数株主利益の増加等により21.6%減の5億35百万円となりました。
セグメントの業績は以下のとおりであります。なお、ヒンジ事業につきましては、重要性が低下したため、当連結会計年度より精密ばね事業に統合いたしました。前連結会計年度との比較は、精密ばね事業とヒンジ事業を統合したベースで行なっております。
① 精密ばね事業
国内は、船橋電子株式会社の子会社化により売上高は増加したものの、販管費の増加等により利益が減少しました。海外では、米国、中国等において自動車向けの売上高が増加したほか、英国において医療機器向けの売上高が増加したことから、増益となりました。これらの結果、売上高は前連結会計年度比12.7%増の176億28百万円、セグメント利益は同58.9%増の7億69百万円となりました。
② プラスチック事業
中国やベトナムで自動車向けの売上高が増加したものの、マレーシアでAV機器向けの売上高が大幅に減少しました。これらの結果、売上高は前連結会計年度比3.4%増の118億59百万円となり、セグメント利益は同8.2%減の3億5百万円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ6億62百万円増加し、34億7百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
① 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動により資金が21億39百万円増加(前連結会計年度は18億35百万円の資金増加)しました。
主な要因は、税金等調整前当期純利益が前連結会計年度比1億37百万円増加したことや減価償却費による資金留保及び売上債権の増減額の増加によるものです。
② 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動により資金が11億79百万円減少(前連結会計年度は10億45百万円の資金減少)しました。
主な要因は、当社及びAdvanex Europe Ltd.における設備投資によるものです。
③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動により資金が7億94百万円減少(前連結会計年度は5億46百万円の資金減少)しました。
主な要因は、有利子負債の返済によるものです。