有価証券報告書-第72期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/09/25 13:55
【資料】
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【項目】
157項目

有報資料

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、「より良い世界のために単なる満足以上を提供するネットワーク」をミッション(企業使命)とし、精密技術分野においてユニークで新しいアイデアと問題解決を提案することによって、継続的に成長することを基本方針としています。また、当社グループは「精密金属加工のリーディングカンパニー」を目指すことを中期目標として掲げています。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、中期的な目標として連結売上高315億円、連結営業利益25億円、自己資本利益率(ROE)22%を掲げています。
(3) 中長期的な会社の経営戦略と優先的に対処すべき課題
2020年以降の新型コロナウイルスの感染拡大で、世界的に経済活動は急減速しており、また、米中貿易摩擦やそれに伴う中国の成長鈍化は終息の見通しもないことなど、今後も厳しい状況が続くと見ています。一方、長期的には新興国の経済発展に伴う自動車市場や医療市場の成長などにより世界経済は拡大すると見ています。
当社グループは、精密金属加工総合メーカーとして持続的な成長と連結企業価値向上を図るために、グループ一丸となって、次の課題に重点的に取り組んでまいります。
1) 精密金属加工分野における事業基盤の強化と領域拡大
① グローバルビジネス展開と海外拠点の収益化
当社が保有する線ばね、板ばね、フォーミング加工、インサートモールド、深絞り加工などの多様な技術をグローバルに展開しています。当社は、メキシコ、インドネシア、インド、チェコ及び埼玉に新工場を開設するなど、事業方針に則りグローバルビジネス拡大戦略を進めてきました。一方、それらの新工場は自動車向けがメインであり、通常、新規受注獲得から量産(販売)開始まで4年程度の時間を要するなど宿命的に投資と回収にタイムラグがあることから先行投資負担が嵩み近年業績は悪化してきました。2020年3月期はそれらの新工場においていくつかの新規モデルが量産開始し、先行投資負担による赤字が圧縮されるなど、局面は収益改善に変わってきました。2021年3月期は新型コロナウイルスの影響によりそれらの新工場のブレイクイーブンに向けた進捗は一旦足踏みとなる見通しですが、経済活動正常化後は再び収益拡大に向けて進展させていきます。
② 自動車関連市場をコア市場とする成長戦略
ばね需要の大部分を占める自動車市場において成長機会を追求し、日系及び欧米系部品メーカーとの取引拡大を目指してまいります。国内においては、EV(電気自動車)の基幹部品向けなど最先端製品の受注を拡大していきます。海外においては、メガサプライヤーと呼ばれる大手の自動車部品メーカーに対して当社のグローバル供給体制をアピールすることなどにより取引量の拡大を図ってまいります。
③ 医療向け事業のブレイクスルー
医療向け事業においては、1)世界において高度医療の受益者となる高・中所得層が今後15年で倍増する予測があること、2)当社ばね製品を採用する医薬品キットの認可がグローバルで進んでいること、3)医療向けはボラティリティーが少なく長期的・安定的に成長する見通しであることなどから、今後安定的に収益貢献すると見ており、今後さらに強化していきます。2020年3月期中においても、世界的な大手製薬会社からの引き合いなど、医療向けは特に欧州及び米州において盛り上がりを見せており、また、日本でも“クオリティオブライフ(生活の質向上)”をテーマとする画期的なビジネスのプロジェクトがスタートしました。
④ 自社製品(規格品)の開発強化と売上拡大
規格品事業においては、1)新興国などでの市場開拓を進めていること、2)新製品のボルト・ナット脱落防止スプリングシリーズ(ロックワン、インスタントロックなど)がヒットしていることなどから、同事業が当社の新たな柱となり、経営の安定に寄与すると期待しています。また、ある国家プロジェクト向けに受注が決まるなどいくつかの大型案件もひかえています。
2) 財務体質の改善と株主還元
借入金の返済を進めるとともに自己資本の充実に努め、株主還元の強化を図ってまいります。利益還元については連結業績に連動して配当性向を30%とすることを基本方針としていますが、将来的な収益拡大の見通しも勘案し実施してまいります。また、株主優待は継続いたします。
3) 企業統治の強化とグループ最適経営
連結における実効性の高いコーポレート・ガバナンスが命題として与えられている中、内部統制の仕組みを強化するとともに、グループの宇浮き的な連携を維持しつつも、これまで以上にグループ全体の最適化を目指した経営を進めてまいります。

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