有価証券報告書-第87期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
有報資料
(1)経営方針
近年、人々の求めるものは、単なるモノの豊かさから、「健康」や「安全」「環境への配慮」という基本的なことがら、そして「ゆとり」や「やすらぎ」「潤い」といった心の豊かさへと変化してきております。わたしたちは、こうした時代の要請、お客様の要望をしっかりと受け止め、総合金属建材メーカーとして、“そこに住まう人”、“そこに働く人”に、安心して心地よく過ごしていただくための『快適空間』の創造を通じて、企業価値のさらなる向上と、持続可能な社会の実現に貢献してまいりたいと考えております。
① 会社の経営の基本方針
当社グループは、経営理念である「国際化社会の中で、社員1人ひとりの自己の成長と企業の安定、発展をはかり、快適空間の創造を通じて社会に貢献します。」をグループの全社員で共有し、その実現のために次の3つの基本方針を掲げ実践しております。
・人間尊重の経営
・お客様第一の経営
・地域・社会と共生する経営
以上の基本方針を基に、経営の効率化と収益性の向上を重視し、株主価値の増大が図れるオンリーワン企業を目指してまいります。
(2)経営戦略等
当社グループは、経営の基本方針のもと、収益性の改革を推し進め、厳しい事業環境の中にあっても、安定的かつ持続的な成長が図れる強固な経営基盤を確立するため、以下の中期的な経営戦略に沿って、諸施策を実行してまいります。
⦅経営ビジョン⦆
わたしたちは、「未来を守る確かな建材」で快適空間の提案を行い、「顧客ファースト」で全国のお客様に信頼され、社会から必要とされる価値創造グループを目指します。
⦅基本経営戦略⦆
① 社会動向や市場ニーズを捉えた価値創造による収益性の向上
・成長戦略商品を中核とした収益力の拡大と既存重点製品による安定的収益確保
・価値創造に向けた技術開発力の強化と共同開発の推進によるイノベーションの創出
・新規事業・新分野への提案と構築
② 戦略的コストダウンと品質確保による内製化の推進
・省力化によるコストダウンと製品付加価値の向上
・品質管理の徹底による品質の確保
・仕入資材・商品調達価格の低減
③ 持続的な成長に向けた経営基盤の強化
・CSRへの実践強化
・多能化の推進と人材の育成・確保
・基幹情報システムの有効活用と業務自動化の探究
④ グループ企業の連携による収益力の強化
(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、「快適空間の創造」を通じて事業を発展させ、安定的かつ持続的に企業価値を高めていくことを目標としており、売上高及び営業利益率を重要な経営指標として位置づけ、その向上に努めております。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループの対処すべき課題といたしましては、まず新型コロナウイルス感染症の収束が依然として見通せない中、社員の健康と安全を第一に、安定的な収益確保を図ることが最優先課題であると認識しております。そして同時に、今般のコロナ禍を機に、BCP(事業継続計画)の見直しと、より強固なリスク管理体制の整備に取り組む一方、働き方改革やデジタル化による業務の効率性をより一層推し進めることが肝要であると考えております。
また中長期的には、少子高齢化と人口減少の進行に伴い、新規の建築需要が漸次縮小化していく中で、如何にして持続的な成長を目指していくかが重要な課題であると認識しております。そのためには、多様化する市場ニーズや複雑化する社会的課題等を的確に捉え、新製品開発やその販売強化に積極的に取り組むとともに、CSR活動の展開やSDGs (持続可能な開発目標)への貢献を通じて当社グループの存在価値をより高めていくことが必要であると考えております。
当社グループではこうした課題認識のもと、最終年度を迎えた中期3ヵ年経営計画『SANYO VISION 73』に沿って、グループ全社の共通課題である[成長への改革][新商品の発掘][新ビジネスの構築]に果敢にチャレンジしてまいります。実現に向けたキーワードは、「人材の育成・確保」「多能化の推進」「働き方・ワークスタイルの見直し」及び「デジタル化の推進」であり、健康経営の推進を柱に、より強固な経営基盤の確立を図りながら、持続的な成長に向け邁進していく所存であります。
また、当社グループとしましては、2021年4月より適用開始された「収益認識に関する会計基準」をはじめ、その他法改正等への対応に適切に取り組むと同時に、引き続き内部統制システムの運用と経営の公正性、透明性及び効率性を高め、コーポレートガバナンスの一層の充実化と強化に取り組み、皆様のご期待に添えるよう鋭意努力してまいります。