有価証券報告書-第71期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/27 12:45
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【項目】
125項目

業績等の概要

(1)業績
当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費が低調に推移するなど景気を下押しするリスクはあるものの、政府による経済政策等を背景に総じて緩やかな回復基調で推移し、雇用・所得環境に改善の動きが見られた。一方で世界経済においては、中国や新興国経済の成長鈍化、英国のEU離脱、米国の政権交代による政策動向等、景気の先行きに対する不透明感が高まる状況が続いている。
このような状況の中、当連結会計年度の売上高は145,855百万円(前年同期比1.9%増)となった。利益面においては、当連結会計年度よりスタートさせた新中期経営計画のもと、グループ一丸となって利益率の向上やコスト削減に取り組んでいるが、営業利益は7,280百万円(前年同期比27.8%減)、経常利益は8,463百万円(前年同期比19.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,967百万円(前年同期比6.0%減)となった。
セグメントの業績は次の通りである。
1.シャッター関連製品事業
大型物流倉庫及び大型商業施設向けの重量シャッター等が堅調に推移したので、当連結会計年度の売上高は51,445百万円(前年同期比1.3%増)となったが、営業利益は6,788百万円(前年同期比10.0%減)となった。
2.建材関連製品事業
主に住宅用のエクステリア製品が堅調に推移したので、当連結会計年度の売上高は65,275百万円(前年同期比1.0%増)となったが、営業利益は1,829百万円(前年同期比46.2%減)となった。
3.サービス事業
緊急修理対応及び定期保守メンテナンス契約等が堅調に推移したので、連結子会社文化シヤッターサービス株式会社を中心に、当連結会計年度の売上高は17,726百万円(前年同期比7.7%増)となり、営業利益は1,958百万円(前年同期比5.2%増)となった。
4.リフォーム事業
ストック市場への取り組みとして、ビルの改修等を手掛けるリニューアル事業及び住宅用のリフォーム事業に注力しており、連結子会社BXゆとりフォーム株式会社を中心に、当連結会計年度の売上高は7,797百万円(前年同期比1.2%増)となったが、営業損失は199百万円(前年同期は営業損失117百万円)となった。
5.その他
太陽光発電システム等のエネルギー事業において、特に産業用の太陽光発電システム等が低調であったが、ゲリラ豪雨等に対する浸水防止用設備の止水事業が堅調に推移したので、当連結会計年度の売上高は3,610百万円(前年同期比1.3%増)となり、営業利益は249百万円(前年同期比4.6%増)となった。
(2)キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、20,860百万円となり、前連結会計年度末に比べ338百万円増加した。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りである。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は7,979百万円(前年同期比15.3%増)となった。
収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益8,734百万円、減価償却費2,351百万円であり、支出の主な内訳は、法人税等の支払額3,977百万円である。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は9,435百万円(前年同期比19.3%減)となった。
収入の主な内訳は、投資有価証券の売却による収入893百万円、定期預金の減少額325百万円、貸付金の回収による収入118百万円であり、支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出6,193百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出3,247百万円、無形固定資産の取得による支出1,111百万円である。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果獲得した資金は1,825百万円(前年同期比7.8%増)となった。
収入の主な内訳は、長期借入れによる収入5,000百万円であり、支出の主な内訳は、配当金の支払額1,434百万円、長期借入金の返済による支出1,250百万円、リース債務の返済による支出489百万円である。
なお、当社グループのキャッシュ・フロー関連指標の推移は、次の通りである。
第67期第68期第69期第70期第71期
自己資本比率41.0%46.0%48.6%46.7%47.9%
時価ベースの自己資本比率32.6%41.3%60.4%51.0%44.1%
キャッシュ・フロー対有利子負債比率0.8年0.5年0.4年0.9年1.3年
インタレスト・カバレッジ・レシオ47.7倍108.2倍130.4倍155.8倍149.6倍

(注)1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算している。
2.各指標は、下記の基準で算出している。
自己資本比率…………………………………自己資本÷総資産
時価ベースの自己資本比率…………………株式時価総額÷総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率……有利子負債÷キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ………キャッシュ・フロー÷利払い
3.株式時価総額は、自己株式を除く発行済株式数をベースに計算している。
4.キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを利用している。
5.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象としている。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を利用している。