有価証券報告書-第54期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/24 9:38
【資料】
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【項目】
126項目
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、顧客満足度(Customer Satisfaction)・株主満足度(Investor Satisfaction)・社員満足度(Employee Satisfaction)を最大限に実現し、永続的に向上させていくことで新たな価値を創造し、社会に貢献できる企業を目指しています。
この経営理念のもと、当社グループは、「他社ではできない製品と他社の追随を許さない高い技術力」を追求するオンリーワン企業を目指すとともに、従業員の自己実現達成と社会ニーズに適合した健全な成長を持続できる3E(エクセレント・エキサイティング・エクスパンド)カンパニーの実現に向け、ネットシェイプ事業、アッセンブリ事業及びフィルタ事業を展開しています。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、上記の経営基本方針のもと、売上高営業利益率10%の達成を目指していきたいと考えています。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社の主要顧客業界である日系自動車産業は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により大幅に低迷いたしましたが、2020年後半からの需要回復により、地域による格差はあるものの、世界の自動車販売台数はほぼ感染拡大前の水準まで回復しております。
一方、新型コロナウイルス感染症は各国の社会や経済活動に大きな影響を及ぼしており、収束時期については依然見通せない状況にあります。その影響の大きさは計り知れないものがあり、収束後には、従来とは異なる、事業活動、働き方のあり方を模索する必要が生じております。
また、このような状況のなか、電動化等の次世代自動車に向けた技術開発トレンドが加速しており、産業構造の変革を見据えた研究開発や新規市場開拓の動きが重要なものになってきております。
当社グループでは、大きく変動する経営環境を考慮しながら、次の3つの挑戦を引き続き中期経営計画の戦略課題として認識し推進してまいります。
① 既存事業強靭化への挑戦
② 次世代への挑戦
③ 働きがいのある職場への挑戦
(4) 会社の対処すべき課題
①既存事業強靭化への挑戦
(他社の追随を許さない技術力構築)
当社グループでは、精密鍛造金型に関する技術開発のみならず、その周辺装置の開発や研究開発用プレス機の積極的導入などにより、精密鍛造をコア技術として磨き上げ、自動車産業に貢献してきました。引き続き、精密鍛造金型における高精度の追求や周辺装置となる閉塞ダイセットの技術力の向上などにより、ニッチトップを維持してまいります。
また、ネットシェイプ事業とアッセンブリ事業とのシナジー効果の創出を目的に、精密鍛造技術を活かしたターボチャージャー部品向けの構成部品の供給に取り組んでまいります。
(さらなるQDCの改善)
自動車産業が成熟し大きな成長が期待できないなか、各事業における生産拠点の効率化が課題となっております。そのため、原価低減の着実な取り組みの実施及びQDC(品質・納期・コスト)に関わる各種KPI(重要業績評価指標)の達成を図ってまいります。
②次世代への挑戦
(海外事業のさらなる進化)
当社グループでは、海外比率を向上させる施策を推進しており、全事業の生産拠点をタイに置き、そのなかで、各事業で設備増強するなど、海外拠点のさらなる強化に取り組んでまいります。
また、このような背景のもと、ネットシェイプ事業の金型部門では、海外拠点の活用などにより、今後も成長が見込まれるインド、中国などの市場への展開策を推進してまいります。
(新規事業の立ち上げ)
自動車産業では、電動化に向けた動きが加速しており、自動車部品に対する新たなニーズが生じてきております。
当社グループでは、こうした業界動向を見据え、当社の得意分野である精密鍛造技術の領域拡大を図ってまいりました。その一環で新規事業開発を担う部門を設立し、これまで開発を進めてきた圧延と鍛造を組み合わせた新工法などの事業化に取り組んでまいります。
また、ネットシェイプ事業の精密鍛造品部門で生産しているスクロール鍛造品に関しては、カーエアコン用電動コンプレッサーに搭載される機種の需要が増加しております。当社グループでは、この需要の増加を機会ととらえ、用途に合わせた技術開発を進めるとともに、収益向上に結び付ける施策を推進してまいります。
③働きがいのある職場への挑戦
(自己実現を果たせる環境)
経営環境の大きな変化に対応するため、当社グループでは、既存の需要領域を確実にとらえるだけでなく、失敗を恐れず果断に挑戦する社員のマインドの変革が必要になると考えております。そのため、社員がより挑戦できる人事制度の設計及び会社風土の醸成に取り組んでまいります。
(働きやすさの充実)
新型コロナウイルス感染拡大は、デジタル技術の活用や働き方の多様化など、社会のあり方を大きく変えるきっかけとなっております。
当社グループでも、情報技術の活用等による生産性向上や、働き方や価値観の多様化に伴う、社員の志向も踏まえた社員満足度向上に取り組んでまいりました。以上のような大きな環境変化も考慮しながら、引き続き課題として対処してまいります。

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