半期報告書-第96期(令和2年6月1日-令和3年5月31日)
経営成績等の状況の概要
当中間連結会計期間における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
(1)経営成績の状況
当中間連結会計期間のわが国経済は、新型コロナウィルス感染症の拡大で急激に落ち込んだ経済が夏場から個人消費を中心に回復し始めたものの、先行き不透明感から企業の投資意欲は改善せず設備投資は冷え込みました。
世界経済におきましては、コロナ禍でのマイナス成長から欧米とも夏場に一旦回復に転じたものの、秋からの感染再拡大により主要各国の年間成長率は大幅なマイナスとなる見込みとなりました。一方、中国は他国より早く感染拡大を抑え込み、わずかながらプラス成長となる見込みですが、全世界の経済成長回復を牽引するほどまでには至りませんでした。
このような経済環境のなか当社グループは、変化に対応し逆境を克服するためにスリムで強靭な企業体質を目指し、その施策を展開しました。
その結果、売上高が6,532百万円(前中間連結会計期間比21.9%減少)となり、利益については、営業利益が376百万円(前中間連結会計期間比57.3%減少)、経常利益が376百万円(前中間連結会計期間比58.8%減少)、親会社株主に帰属する中間純利益が249百万円(前中間連結会計期間比56.1%減少)となりました。主な経営指標である売上高営業利益率につきましては、売上高の減少により前中間連結会計期間の10.6%から当中間連結会計期間は5.8%となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
塗装機械関連
塗装機械関連におきましては、国内外でのコロナ禍の影響を受け、商談数は減少しましたが、国内では比較的回復の早かった自動車関連市場や鋼構造物関連市場等を中心に、品質向上、省資源、環境改善をテーマとして対応しました。海外市場に対しては、行動制限もあり商談対応及び据付試運転などの活動は全てリモートで行い、新しいスタイルを確立しました。
技術開発部門では、塗装条件をデジタルで管理する仕組みを作り、テストを効率化し、顧客毎への最適塗装の提案を行い、一定の評価を得ました。
製造部門では、デジタル工場構想の下、専用機による組立自動化などの省人化及び品質の安定を図りました。また新製品開発の対応において、早期に技術部門と連携し、短納期での製品立上げを実現しました。
その結果、売上高は3,320百万円(前中間連結会計期間比16.6%減少)、営業利益は343百万円(前中間連結会計期間比41.9%減少)、営業利益率は10.4%(前中間連結会計期間14.9%)となりました。
圧造機械関連
圧造機械関連におきましては、国内外ともコロナ禍の影響による自動車部品サプライヤーの大幅減産で、設備投資意欲は減退し、受注活動に大きな影響を受けました。
技術開発部門では、最新技術導入に積極的な顧客との共同開発、技術者派遣による生産現場での困りごと調査など、次世代の設備につながる開発を始めました。
製造部門では、機械とサービスの工場部門の統合による生産体制再編を行い、より効率的に製品及びサービスを提供できる体制を整えました。
金型部門では、金型開発力を活かした新規顧客開拓、顧客の金型開発サポートやオンラインスクール開設準備など、市場構築に尽力しました。
この結果、売上高は2,756百万円(前中間連結会計期間比28.6%減少)、営業利益は5百万円(前中間連結会計期間比97.8%減少)、営業利益率は0.2%(前中間連結会計期間6.6%)となりました。
電子部品製造機械関連
電子部品製造機械関連におきましては、フラットパネル市場は中国での新工場投資が減少したものの、高精細化のための既存工場改造案件の開拓に注力しました。
半導体市場では当中間期後半からの増産気運により受注残を増やすことができました。
コーティング市場では、特定の用途開拓により需要を拡大することができました。
製造部門では、コロナ禍の行動制限がありましたが、台湾代理店との協力体制強化に加え、コーティング装置の内製化により原価低減に繋げました。
商品開発部門では、コーティング機器開発や新洗浄システムの市場評価実験を展開し、下半期への足掛かりを築きました。
この結果、売上高は456百万円(前中間連結会計期間比12.2%減少)、営業利益は27百万円(前中間連結会計期間比26.3%減少)、営業利益率は6.0%(前中間連結会計期間7.1%)となりました。
(2)財政状態の状況
財政状態につきましては、総資産は前連結会計年度比594百万円減少し、19,152百万円となり、主な内訳は次のとおりであります。
現金及び預金8,232百万円(前連結会計年度比372百万円増加)、受取手形及び売掛金2,745百万円(前連結会計年度比67百万円減少)、電子記録債権666百万円(前連結会計年度比548百万円減少)、たな卸資産2,152百万円(前連結会計年度比366百万円減少)、有形固定資産2,948百万円(前連結会計年度比16百万円減少)、投資その他の資産2,265百万円(前連結会計年度比46百万円増加)となり、その結果、総資産全般において減少となりました。
一方、総負債は前連結会計年度比754百万円減少し、2,175百万円となり、その内訳は、流動負債2,040百万円(前連結会計年度比712百万円減少)、固定負債135百万円(前連結会計年度比42百万円減少)であり、前受金、電子記録債務の減少が主な要因であります。
また、純資産は、前連結会計年度比159百万円増加し、16,977百万円となり、自己資本比率は、前連結会計年度末の85.2%から88.6%となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
キャッシュ・フローにつきましては、営業活動によるキャッシュ・フローは前中間連結会計期間と比べ843百万円収入が減少し、586百万円の収入超過、投資活動によるキャッシュ・フローは250百万円支出が減少し、121百万円の支出超過、財務活動によるキャッシュ・フローは45百万円の支出が減少し91百万円の支出超過となり、この結果、現金及び現金同等物の残高は7,932百万円(前中間連結会計期間比1,093百万円増加)となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比843百万円減少の586百万円の収入超過となりました。これは主に税金等調整前中間純利益によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比250百万円増加の121百万円の支出超過となりました。これは主に固定資産の取得によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間において財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比45百万円増加の91百万円の支出超過となりました。これは配当金の支払によるものであります。
(4) 生産、受注及び販売の状況
a.生産実績
当中間連結会計期間における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(千円) | 前年同期比(%) |
| 塗装機械関連 | 2,727,116 | 80.5 |
| 圧造機械関連 | 2,747,835 | 71.1 |
| 電子部品製造機械関連 | 421,169 | 79.8 |
| 合計 | 5,896,121 | 75.8 |
(注) 1 金額は、販売価格によっております。
2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b.受注実績
当中間連結会計期間における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) |
| 塗装機械関連 | 2,835,815 | 70.2 | 943,699 | 56.8 |
| 圧造機械関連 | 2,105,891 | 64.7 | 2,302,730 | 61.5 |
| 電子部品製造機械関連 | 456,799 | 125.2 | 310,294 | 153.4 |
| 合計 | 5,398,505 | 70.4 | 3,556,723 | 63.4 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c. 販売実績
当中間連結会計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(千円) | 前年同期比(%) |
| 塗装機械関連 | 3,320,142 | 83.4 |
| 圧造機械関連 | 2,756,102 | 71.4 |
| 電子部品製造機械関連 | 456,485 | 87.8 |
| 合計 | 6,532,729 | 78.1 |
(注) 1 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
2 総販売実績に対し、10%以上に該当する販売先はありません。
経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの中間連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この中間連結財務諸表の作成にあたって、当連結会計期間の末日における資産・負債の金額、並びに当中間連結会計期間における収益・費用の適正な計上を行うため、見積りや前提が必要となります。当社グループは、過去の実績、または各状況下で最も合理的と判断される前提に基づき見積りを実施しております。
(2)当中間連結会計期間の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
①当中間連結会計期間の経営成績等及びセグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
「経営成績等の状況の概要 (1)経営成績の状況、(2)財政状態の状況、(3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
②経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載の通りであります。
③資本の財源及び資金の流動性
当社グループの資金需要のうち主なものは、生産・試験機器等のための設備投資のほか、生産活動に必要な部材の仕入、製造費、販売費及び一般管理費等の費用であります。これらの資金は、利益の計上等により生み出される内部資金により賄うことを基本方針としております。
④経営者の問題認識と今後の方針
経営者の問題認識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。