四半期報告書-第86期第3四半期(平成26年10月1日-平成26年12月31日)

【提出】
2015/02/10 15:31
【資料】
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【項目】
23項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間における工作機械業界は、内需・外需ともに回復基調で推移しており、日本工作機械工業会が発表した12月の受注総額は過去最高の1,442.5億円となりました。内需は各種政策や展示会効果により高水準の受注が継続しております。外需は欧州ではほぼ横ばいとなっているものの、アジア・北米での特定業種におけるスポット受注が寄与し、12月の受注額は過去最高の961.0億円を記録しました。今後につきましては、アメリカの金融緩和縮小による影響や、新興国の成長鈍化、原油価格の急激な低下などいくつかの懸念材料はあるものの、内需・外需ともに引き続き回復基調で推移すると見込まれております。
このような経済環境下、当社グループは海外生産体制のさらなる強化に向けて、持分法適用関連会社であった和井田友嘉精機股份有限公司(台湾)を連結子会社化いたしました。販売面では、HAAS社(ドイツ)との販売提携契約を継続させ、欧州地域での販売体制の強化に引き続き取り組んでおります。
製品開発につきましては、次世代の戦略製品である全自動CNC外周研削盤「APX-101」、全自動プロファイル研削盤「iPG-X」、全自動溝入れ工具研削盤「GIG-202」を開発し、2014年10月30日~11月4日に東京ビッグサイトにて開催されましたJIMTOF2014(第27回日本国際工作機械見本市)に出展いたしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は3,888百万円(前年同期比19.9%増)、営業利益は282百万円(前年同期は85百万円の営業損失)、経常利益は305百万円(前年同期は87百万円の経常損失)、四半期純利益は249百万円(前年同期は138百万円の四半期純損失)となりました。
品目別に業績を示すと、次のとおりであります。
(金型関連研削盤)
主力市場である中国の景気が停滞しており、また、アジアでの特定業種におけるスポット受注の効果が当社製品の需要先である市場に及んでいないため、結果として売上高は1,095百万円(前年同期比19.5%減)となりました。金型関連研削盤の売上高は当社グル―プの総売上高の28.2%を占めております。
(切削工具関連研削盤)
好調な切削工具関連業界の影響を受け、切削工具メーカーからの受注が堅調に推移し、売上高は1,995百万円(前年同期比62.4%増)となりました。切削工具関連研削盤の売上高は当社グループの総売上高の51.3%を占めております。
(その他の機械)
NCプロッター(作図機)に加え、HAAS社製品が売上高増加に寄与し、売上高は195百万円(前年同期比67.6%増)となりました。その他の機械の売上高は、当社グループの総売上高の5.0%を占めております。
(アフターサービス)
アフターサービス(有償修理)及びメンテナンス部品については、売上高は602百万円(前年同期比12.4%増)となりました。アフターサービスの売上高は、当社グループの総売上高の15.5%を占めております。
(2) 財政状態の分析
総資産は、前連結会計年度末に比べ1,265百万円増加し、8,704百万円となりました。これは、主として現金及び預金が796百万円、受取手形及び売掛金が104百万円、仕掛品が382百万円、原材料及び貯蔵品が139百万円増加したことなどによります。
負債は、前連結会計年度末に比べ924百万円増加し、3,706百万円となりました。これは、主として支払手形及び買掛金が424百万円、短期借入金が385百万円、1年内返済予定の長期借入金が341百万円増加し、長期借入金が109百万円減少したことなどによります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ340百万円増加し、4,998百万円となりました。これは、主として利益剰余金が223百万円増加したことなどによります。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は252百万円であります。